概要
スプラトゥーンシリーズに登場するプレイヤーキャラ、あるいは登場種族。
通称『タコ』。
ヒーローモードに出現するタコゾネスや「オクト・エキスパンション」にて登場したタコのプレイヤーを含む「ヒト型に擬態するタコ」の総称であり、外見や性質はインクリングに近い。
オクタリアンの一員として地下に暮らす者達だったが、近年地上への進出が盛んになり、今ではハイカラ地方やバンカラ地方で多数のオクトリングを見かけるようになった。
主要なオクトリング
など
インクリングとの違い
イカことインクリングとは生態が似ており、身体能力に関してはほぼ同じだったりするが、外見にいくつかの差異が存在する。比較のため、一時的にオクトリングを「タコ」、インクリングを「イカ」と表記する。
- 目の周りの黒い隈のようなものが、イカは両目で繋がっているが、タコは繋がっていない。
- イカは髪(頭のゲソ)の内側に吸盤があるが、タコは外側に吸盤がある。
- 手足と頭のゲソ数が、イカは現実のイカ足と同じ10本、タコは現実のタコと同じ8本。
- 頭のゲソが直毛なイカに対し、タコはパーマっぽい。
- イカは上顎の左右に2つ、下顎の中央に1つの計3つ尖った歯があるのに対し、タコは左上顎と右下顎にそれぞれ1つの計2つしか尖った歯がない。
- 耳に見える器官がイカは三角っぽく、タコは丸っぽい。
- これはイカがエンペラ(三角形をしたイカのヒレのこと)なので三角だが、タコは漏斗とよばれる移動時に使う水の噴出孔を模しているためで、片耳にしかくぼみがない。
- イカは手足の指先が四角くなっているのに対し、タコは指先が尖っている。
- イカの指先が四角いのは、イカソーメンを意識してデザインされたため。
複雑な経緯
実は初代『スプラトゥーン』の時点で、海外版ではタコゾネスの名称として「Octoling」が使用されていた。
そして『スプラトゥーン2』の追加コンテンツ『オクト・エキスパンション』にてタコのプレイヤーが登場。その後のインタビューで「ヒト型に擬態できるタコのうち、タコガールの中の精鋭がタコゾネスになれる」ことが判明。
しかしタコのプレイヤーには名称がなく、「タコボーイ」や「タコガール」又は単に「タコ」と呼ばれていた。
(海外版では引き続き「Octoling」がタコゾネスをも含む総称として使われていたにもかかわらず、日本語版においてこのような切り分けが行われたのは、「タコゾネス」という言葉がボーイを表すのに不適だったためと考えられる)
そして『スプラトゥーン3』からは「オクトリング」の名前が日本語版にも逆輸入された。
日本語版『3』では実際のゲーム中でもプロモーションでも人型のタコにオクタリアンという言葉を公式は一切使っておらず、全てオクトリングと表現している。
amiiboの製品名も『2』の頃は日本では「タコボーイ」「タコガール」とされていたが、『3』に合わせて発売される新製品については「オクトリング」と変更された。
ただ、過去作をやってきた古参プレイヤーであるほど、オクトリングという言葉に馴染みがなく、『3』で初めて登場した新種族と思ってしまう人が一定数いる。
特に、『3』の舞台となるバンカラ地方に住んでいる「イカに友好的な地上のタコ」がオクトリングで、これまでの作品に出てきた「イカに敵対的な地底のタコ」がオクタリアン、みたいに解釈する人が多いようだ。だが、上述したように海外版では『1』の頃から敵のタコゾネスをOctolingと呼称していたことから分かるように、人型に変身できるタコは出生に関わらずオクトリングと呼ぶのが現在の公式見解である。
事実、サイド・オーダーの公式ページでも当初8号が「オクタリアン」と紹介されていたが、のちに「オクトリング」に修正され、その際に「オクタリアンのうちヒト型に変化できる種族を『3』からオクトリングと呼称している」という説明がされている(公式ページ、修正前後の比較)。
もっとも、バンカラ地方に住むオクトリングと、これまでの作品に出てきた地底のオクタリアンは、バンカラ地方が現在の地球にすむ全生命体の発祥の地であり、ここから世界各地へ散らばっていったことから「生真面目が特徴のオクタリアン」と違い「オクトリングはそうでないものが多い」など文化的な相違が大きいので、厳密には別種族なのでは? という考察は真面目に存在する。バンカラ地方には10本足のタコがいることなどもその根拠に挙げられる。
余談だが、海外では「1」の時期すでにオクトリングに関する二次創作が盛んであり、当時は存在していなかった「男性版のオクトリング」や「Inktoling(イカとタコの混合種)」などのイラストが早期から多数存在していたらしい。