奥の細道とは、江戸時代の俳諧師松尾芭蕉による"紀行文"である。原文の題は、「おくのほそ道」となっている。
概要
元禄二年、江戸を出発点とし、結びの地大垣まで、東北地方・北陸地方(奥羽越地域)を約半年かけて回った旅を著した作品である。お供には、芭蕉の弟子曽良が同行した。芭蕉はこの旅を終えてすぐ次の旅に出発し、旅路の途中に亡くなった。
本文にはこの旅で詠まれた発句(当時俳句という概念は無い)が多数織り込まれている。
この紀行文は芭蕉の実際の旅の足取りを踏まえているが、後世の『曾良旅日記』の発見により、内容には芭蕉の多くの創作が含まれていることが明らかになっている。芭蕉にとって『おくのほそ道』は旅の記録ではなく、創作物としての意識があったものと思われる。
この旅で詠まれた主な発句
江戸
草の戸も 住み替はる代(よ)ぞ 雛の家
平泉
夏草や 兵(つはもの)どもが 夢のあと
山形領 立石寺
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
新庄
五月雨を あつめて早し 最上川(もがみがわ)
酒田
暑き日を 海にいれたり 最上川
山中温泉
行行(ゆきゆき)て たふれ伏(たおれふす)とも 萩の原 曽良
※ここで、曽良は腹を病み先に帰る。
芭蕉一人となる。
大垣(結びの地)
蛤(はまぐり)の ふたみにわかれ行く 秋ぞ
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参考:おくのほそ道 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%9D%E9%81%93
漫画
また、集英社「増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和」の中でも、
奥の細道を題材とした作品がある。
作者増田こうすけ曰く、
「このマンガの最終回は
芭蕉の旅の終わりで
いいんじゃないかと思っています。」
―集英社ジャンプコミックス「増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和 巻の3」より
とのことである。