概要
地場衛（タキシード仮面）と月野うさぎ（セーラームーン）の男女カップリングであり、言わずもがな公式上の運命の恋人同士。タキムンも同義。
現在過去未来もあなたに首ったけ
前世からの恋
前世のうさぎは月の王国シルバー・ミレニアムの王女プリンセス・セレニティ。前世の衛は地球国の王子プリンス・エンディミオン。
月の王女と地球の王子として恋に落ちるが、月人と地球人が通じ合うことは掟で禁じられていた。
さらに、エンディミオンに想いを寄せる地球人を依代にしたクイン・メタリアの陰謀で地球国が月を侵攻。両国は滅亡してセレニティとエンディミオンも命を落とし、ロミオとジュリエットと同じように悲恋で終わる。→エンセレ
現代の恋
プリンセス・セレニティの母クイーン・セレニティの力で地球人として転生した二人だが、うさぎの第一印象は最悪だった。うさぎが赤点のテスト答案を丸めて投げ捨て、それが頭に当たった衛が点数を読み上げてしまうのである。
一方、プリンセスと幻の銀水晶を探すセーラームーンと、幼い頃に両親を失い、セレニティの微かな記憶以外失ってしまい、記憶の手がかりとして幻の銀水晶を探すタキシード仮面は敵と戦う味方同士。セーラームーンにとって、自分をいつも助けてくれるタキシード仮面が気になる存在だった。
2人は正体を明かし、前世を思い出して両想いになってからは、少なくともうさぎの母親の月野育子公認の仲となった。
原作版
第1部（ダーク・キングダム編）
物語当初、高校2年生の衛と中学2年生のうさぎは3歳差。街やバスで何度か偶然に出会い、衛から度々からかわれていたうさぎは、ツンケンした態度をしながらも、内心は前世を思い出す前から、彼と意識し合っていた。
エナジーをゾイサイトに奪われて気絶したうさぎのムーンスティックを見たタキシード仮面は、うさぎをセーラームーンに変身させた。
タキシード仮面の応援で体に眠る幻の銀水晶の力を覚醒させたセーラームーンは人々を救って倒れ、衛の自宅で介抱されてタキシード仮面の正体を知らされる。
うさぎと衛は急速に惹かれ合うが、クンツァイトからセーラームーンを庇ったタキシード仮面が絶命。
プリンセス・セレニティに覚醒したセーラームーンの涙が幻の銀水晶となるが、タキシード仮面の蘇生には失敗する。タキシード仮面の亡骸は別人格を植え付けられ、古幡元基の親友・遠藤としてうさぎに接近。ダークキングダムの正体を明かしてうさぎを襲う。セーラームーンはタキシード仮面を「伝説の聖剣」で刺して無理心中した。
セーラームーンのキスでタキシード仮面は正気を取り戻し、四守護神と四天王の犠牲によってダメージも回復。クイン・メタリアの体内で再会した。
セーラームーンはタキシード仮面の愛で幻の銀水晶の真の月の力を覚醒させ、クイン・メタリアを封印。力を使い果たして倒れたうさぎはタキシード仮面のキスで目覚める。
第1部中盤からは、うさぎは「まもちゃん」衛は「うさこ」、「うさ」（第3部以降）の愛称で呼び合い、万年バカップルに。うさぎは衛の家にパジャマを置いて何度も泊まり込んでいる。
第2部（ブラック・ムーン編）
未来の2人の娘であるちびうさが、現代にやって来る。
ちびうさに懐かれた衛はちびうさの子守りに専念するが、うさぎは恋人を取られたような嫉妬や、仲間のセーラー戦士たちが次々とブラック・ムーンに攫われてしまったことから、情緒不安定になる。ちびうさの未来に旅立つ前夜に、2人は肉体関係を仄めかす描写があった。
ちびうさはワイズマンに促されてブラックレディとして闇落ちしてしまい、衛を洗脳し、彼を独占しようとする。
そんなブラックレディの様子を見たうさぎは、衛を独占しようとちびうさに嫉妬していた自分と重ね、ちびうさの心の内を知り、ブラック・ムーンとの戦いを終わらせた。
ブラック・ムーンとの戦い後、未来に帰るちびうさを2人で見送るが、ネオ・クイーン・セレニティから託され、ちびうさはすぐに未来から帰って来たのであった。
第3部（デス・バスターズ編）
うさぎは内部セーラー戦士たちと共に、中学3年生に進級。
ちびうさはうさぎの家に居候することになり、うさぎと衛がイチャついている所に、ジャマに入る日々が続いていた。
うさぎは天王はるか、衛は海王みちると出会い、うさぎは衛がみちると、衛はうさぎがはるかと一緒にいる現場を度々目撃し、お互いヤキモチを妬いていた。そんなギクシャクした2人の様子を見たちびうさは、「伝説の聖杯」を2人で作らせて、うさぎと衛の仲をとり持つ。
第4部（デッド・ムーン編）
うさぎは内部セーラー戦士たちと共に、高校1年生に進級。衛も大学に進学。しかし物語序盤で、衛はネヘレニアの呪いで、黒い血を吐血するようになる。
またも、うさぎの足を引っ張るまいと、衛は病を隠してうさぎにそっけない。そして、そのことを知ったうさぎは「あなたの苦しみはあたしの苦しみよ」と衛に寄り添い、うさぎ自身もネヘレニアの呪いに侵されてしまう。
エリュシオンに訪れた際、うさぎは自身の夢を明かし、衛も「オレの夢もうさと一緒にこの星を守っていくことだよ」と言われ、うさぎと衛は気持ちを確かめ合う。
第5部（シャドウ・ギャラクティカ編）
衛はアメリカのハーバード大学に留学する前に、うさぎに婚約指輪を渡すが、セーラーギャラクシアによってセーラークリスタルを奪われ、うさぎの目の前で消滅してしまう。
うさぎは衛が無事にアメリカに旅立ったと自己暗示をかけ、衛が消滅した場面の記憶を封じる。
そんな中、うさぎは十番高校に転校して来た、スリーライツの一人・星野光に好意を持たれ、彼女の瞳と声に、衛の面影を感じていた。
シャドウ・ギャラクティカとの戦いが終わった後、衛は他のセーラー戦士たちと共に再生。衛はうさぎにプロポーズし、うさぎはちびうさとなる子供を懐妊、セーラー戦士の仲間たちに祝福されながら、結婚式を挙げるのだった。
90年テレビアニメ版
無印（ダーク・キングダム編）
大学1年生の衛と中学2年生のうさぎは5歳差。原作以上の腐れ縁で、うさぎと衛は顔を合わせる度に「アンタ」「お団子頭」と罵り合い、口喧嘩するケンカップル？の関係だった。衛は火野レイに言い寄られて付き合っており、うさぎも彼が正体と知らずにタキシード仮面と親友の古幡元基が好きだったが、何となくお互いが気になっていた。
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うさぎはゾイサイトの罠から衛を守ろうと彼の前でセーラームーンに変身し、衛もタキシード仮面に変身してお互い正体を明かし合う。
原作と同じ流れで幻の銀水晶が覚醒、ダーク・キングダムの幹部として敵になったタキシード仮面は最終決戦を前にセーラームーンを殺そうとするが「星空のオルゴール」の力で洗脳が解け、セーラームーンを庇って命を落とす。
その後クイン・ベリルとの決戦で戦死したセーラームーンたちは、銀水晶の力で記憶を封印された状態で、再び転生した。
前世の記憶を取り戻してからは、うさぎは「衛さん」「まもちゃん」（ブラック・ムーン編以降）、衛は「うさぎ」、「うさこ」（ブラック・ムーン編以降）の愛称で呼び合うようになる。
R（魔界樹編、ブラック・ムーン編）
魔界樹編当初、うさぎと衛は戦士の時の記憶を失って、平和な日々を過ごしていたが、エイルとアンの登場でセーラームーンが復活し、うさぎはダーク・キングダムとの戦いの記憶を取り戻す。
うさぎは元通りの腐れ縁にリセットされた衛に片想いしていたが、衛の潜在意識はセーラームーンを守ろうとして月影の騎士に分裂していた。
そして衛も記憶を取り戻し、うさぎと衛は気持ちが通じ合い、ついに恋人同士に。
うさぎは衛に甘えてばかりだが、いざという時は強い精神力を見せる。衛は保護者のようにうさぎに接し、人前ではベタベタしたがらない。
ブラック・ムーン編では、不吉な予知夢を度々見るようになった衛は、うさぎに別れを切り出す。
うさぎは敵の攻撃で衰弱するほど追い詰められるが、キング・エンディミオンが見せた衛が自身を不吉な預言から守ろうとしたと判明して復縁する。
劇場版Rでは、両親を亡くして間もない頃に親友・フィオレとの別れを嘆く幼い衛に、弟・月野進悟の誕生を待つ幼いうさぎがバラの花をおすそ分けしたエピソードが登場。
S（デス・バスターズ編）
うさぎは内部セーラー戦士たちと共に、中学3年生に進級。
SuperS（デッド・ムーン編）
衛は同じ大学の沙織という女性から好意を持たれ、衛からうさぎを紹介されても沙織は全く信じていなかったが、沙織はデッド・ムーンからレムレス（怪人）にされた際に、うさぎと衛がお互いを守る姿を見て、身を引く。
また、「アマゾントリオ」のフィッシュ・アイからも本気で恋されるが、彼からのアタックを拒否し、フィッシュ・アイから、うさぎのどこがいいのかと聞かれると「夢をいっぱい持っている所」と言われる。
セーラースターズ（ネヘレニア復活編、シャドウ・ギャラクティカ編）
うさぎは内部セーラー戦士たちと共に、高校1年生に進級。
シャドウ・ギャラクティカ編では、衛はアメリカのハーバード大学に留学する前に、うさぎに指輪を渡すが、衛は飛行機の中でセーラーギャラクシアの襲撃にあい、交戦の末、スターシードを抜かれて消滅してしまう。
うさぎはそんな事態になっているとは知らず、旅立ったと思っている衛に手紙を送りながら、学園生活を楽しむ。
だが、うさぎは自身に想いを寄せる星野光に、衛の面影を感じて泣き出すなど、衛への想いを忘れられずにいた。
シャドウ・ギャラクティカとの戦いが終わった後、衛は他のセーラー戦士たちと共に再生し、衛はうさぎといつものようにデートをするのだった。
実写ドラマ版
高校3年生の衛と中学2年生のうさぎは4歳差。
衛には当初、幼馴染で婚約者の日下陽奈がおり、留学しようとしていたが、うさぎの気持ちを知った彼女から、婚約撤回を申し出られる。
両想いになってからは、うさぎは「衛」、衛は「うさぎ」と呼び合う。
スペシャルでは、衛とうさぎは結婚し、結婚式を挙げる。
最後までケンカップルで終わったのは、この作品のみ。
Crystalシリーズ
基本的な設定は原作と同じ。
そして、原作第5部の内容をアニメ化した『劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos』では、原作通り、衛がうさぎに婚約指輪を渡してプロポーズし、結婚式を挙げる。
90年テレビアニメ版から通算すると、約30年が経過した末の、初めて衛とうさぎが正式に結婚したアニメ映像作品となる
結婚おめでとう！末永くお幸せに！
未来に続く恋
うさぎはネオ・クイーン・セレニティとして即位し、衛はその夫のキング・エンディミオンとして妻と30世紀のクリスタル・トーキョーを統治。
一人娘のうさぎ・スモールレディ・セレニティはうさぎと衛の時代に現れた→まもうさちび
90年テレビアニメ版
ちびうさは父親の受け売りで『いくつになっても恋する気持ちに変わりはない』と語る。
これが正しければ未来の世界でもエンディミオン（衛）はセレニティ（うさぎ）に恋をし続けていることになる。
対のカラーリング
二人はイメージカラーでも対（白と銀色、黒と金色）になるように設定されている。
| うさぎ | 衛 | |
|---|---|---|
| 好きな色 | 白 | 黒 |
| イメージジュエリー | 真珠（パール） | ゴールド |
| セーラークリスタル(スターシード) | 幻の銀水晶 | ゴールデン・クリスタル(原作設定) |
| セーラークリスタルの守護星 | 月 | 太陽 |
| 前世のイメージカラー | 白（銀髪に白いドレス） | 黒（黒髪に黒衣） |
| 前世の出生国 | シルバー・ミレニアム | ゴールデン・キングダム（原作設定） |
原作でのプリンセス・セレニティの髪の色は白で、初期構想では現代のうさぎの髪の色も白にする予定だったという。
プリンス・エンディミオン及び衛の髪の色は黒。ヒロインの相手役を金髪にすると原作者の前の連載作品『Theチェリー・プロジェクト』のヒロインの相手と被ってしまうため、そのデザインはジェダイトに継承された。
余談
2018年8月に原作第五部（旧作アニメセーラースターズ173話）で衛がうさぎに渡した指輪「まもちゃんからの指輪」が本格的ジュエリーとして発売。
旧作アニメ版主題歌「ムーンライト伝説」は同じ星に転生したうさぎと衛の恋の歌。バンダイ版ミュージカル主題歌「La Soldier」と旧作アニメ版Sエンディングテーマ「タキシード・ミラージュ」は、うさぎと衛の性行為の暗喩の歌とも言われる。
関連イラスト
