少年が結婚したいのは、勇者パーティのお母さんたちでした――
概要
石のやっさん作の小説で、カクヨムにて連載中。
また、コミックウォーカーにてキャラクター原案の久遠まこと氏の手で、コミカライズされている。
その後、KADOKAWAでライトノベル書籍版も発売される。
後述の通り異世界転生かつ追放ものだが、主要ヒロインの全員が追放元のパーティーメンバーの母親で構成されており、ママショタかつヒロイン主導によるハーレムものとなっている(しかし、肝心のセレスの転生前の年齢がアラフォーと推測される上に、転生後に改めて成人しているのも合わせると、彼の精神年齢はアラ還と考えられる点や、ヒロイン達が何れもセレスとの年齢差をほぼ感じさせない程、若々しい容姿を保っているなどの諸要素から、一部の読者から「純粋にママショタか?」と問われると微妙なのが惜しい)。
また、セレスは上記の通り成熟した精神からか、追放される事態を予期していた姿はどこかやれやれ系主人公を思わせる他、ヒロイン達は過去に有数の実力者だったおかげで、セレスと遜色ない実力者として大暴れしたりもする。
そもそもパーティから追い出されはしたものの、特に何も奪われていない。(装備、名誉、金、勇者パーティ特権…etc。全て保有したまま)
ストーリー
勇者パーティの一員として
魔王の倒す旅に出ている主人公・セレス。
だがある日突然、勇者ゼクトからクビ宣告を受け、
パーティを抜けることに。
一人になったセレスは、
身の回りの世話役として家事奴隷探しへ。
その奴隷市場で見かけたのは
奴隷として売られた、勇者の母親である静子さんの姿が――??
理不尽に追放された少年の
異世界ママハーレムが産声を上げる!!
登場人物
主人公とヒロインたち
- セレス
主人公。十四歳の少年。幼馴染の勇者ゼクトらとともにパーティー『希望の灯』を結成していたが、ゼクトたちから足手纏いとされ追い出された。周囲には秘密だが、実は現代日本からの転生者で、前世は四十二歳の妻子あるサラリーマンだった。そのため、考えかたが同世代の少年少女とは比べ物にならないくらい大人びている。特に女性の好みについては、子供にしか見えない同年代は恋愛対象にならず、静子をはじめとする幼馴染の母親たちが幼少の頃から好きで求婚までしていた。
『希望の灯』を抜けた後は、年上女性との恋愛でも楽しもうかと奴隷屋を訪れたところ、初恋の女性でもあったゼクトの母親・静子が奴隷になっているのを発見し、銀貨八枚(かなり安いらしい)で買い取って救出。恋人として共に生活を始めた後、正式に求婚して結ばれ夫婦となる。さらに、故郷のジムナ村に帰ってからは、静子の手引きでハルカ、サヨ、ミサキを夫たちから譲り受けて彼女らも妻にする。
職業は魔法戦士。彼を雑用にこき使うだけで実力を知らないゼクトたちからは過小評価されていたが腕は立ち、竜種のモンスターを単独で倒せるほど。
- 静子(しずこ)
勇者ゼクトの母親。セレスのことは「セレスくん」と呼ぶ。日本人の転生者を先祖に持ち、その遺伝が現れた黒髪が特徴。冒険者時代は『黒髪の癒し手』の異名を持つ凄腕の回復師。引退後はジムナ村に戻り、村の男性・セクトールと結婚、息子のゼクトをもうける。しかし、ゼクトが勇者となって多額の支援金が家に入ると、セクトールは人が変わって酒色に溺れるようになってしまい、見かねて苦言を呈した静子を邪魔者として騙して売り飛ばしてしまった。その後、セレスに発見された静子は彼に救出され、程なくして求婚を受けて結ばれ妻となる。包容力がある優しい性格で、セレスの初恋の女性であるが、意外と気性の激しいところもあり、セレスをこき使ったあげく一方的に追い出した息子たちや、自分だけでなく親友のハルカらも冷遇する夫たちには激しい怒りを抱いている。そんな彼女は、故郷の村に戻ったた後、ハルカらに夫を捨てて自分とともにセレスの妻となり、再び冒険者としてセレスを助けることでゼクトらの鼻を明かしてやろうと持ち掛け、実行に移していく。
- ハルカ
剣士リダの母親。セレスのことは「セレス」と呼び捨て。ショートヘアが特徴。気風のよい快活な性格で、よくセレスをひっぱたく。冒険者時代は『笑顔の切り裂き魔』の異名を持つ剣士で、ミサキとコンビを組み前線で戦っていた。引退後はジムナ村に戻り、定食屋を営む男性・カズマと結婚。娘のリダも生まれ、一見すると夫婦仲は良かったが、カズマの身勝手な振る舞いもあって内心では不満を抱き続けていた。セレスと静子が村に戻った後、静子の入れ知恵で夜這いをかけたセレスに最初はキレてビンタや蹴りを食らわせたが、カズマと三人での話し合いでセレスの本気の想いを聞かされ、カズマの許しを得て結ばれ二番目の妻となる。
- サヨ
賢者メルの母親。セレスのことは「セレスさん」と呼ぶ。セミロングの髪と右目のそばの涙ぼくろが特徴。冒険者時代は『涙目の氷姫』の異名を持つ魔法使いで、氷系の魔法が特に得意だった模様。必殺技は相手の血液の温度を瞬時に零下二百度近くまで下げて凍結・即死させるオリジナルスペル「絶対零度(アブソリュートゼロ)」。引退後はジムナ村に戻り、農家の男性・カイトと結婚。娘のメルをもうけるも、男子が生まれなかったことで冷遇されていた。セレスと静子が村に戻った後、セレスの求婚を受けて森で結ばれ三番目の妻となる。
- ミサキ
聖女マリアの母親。セレスのことは「セレスちゃん」と呼ぶ。長髪と眼鏡が特徴だが、戦闘の際は眼鏡を外す。長身で鍛え上げられた肉体の持ち主ながら、四人の中では一番の巨乳で、セレスは小さいころから彼女の胸ばかり見ていたらしい。冒険者時代は『黒の狂騎士』の異名を持つ騎士で、全盛期は大剣を振るいロックゴーレムを一撃で叩き斬っていたらしい。引退後はジムナ村に戻り、生活雑貨店を営む男性・シュートと結婚。娘のマリアをもうけたが、偏屈で家族にもろくに興味を持たない夫との仲は早々に冷え切っていた。セレスと静子が村に戻った後、セレスの求婚を受けて教会で結ばれ四番目の妻となる。
勇者パーティー『希望の灯』メンバー
- ゼクト
- リダ
- メル
- マリア
ヒロインの元夫たち
- セクトール
- カズマ
- カイト
- シュート
冒険者ギルド関係者
- サリー
- ベルダー
ジムナ村
- 村長
- ガメルダ伯爵