戦闘機同士の空中戦。
攻撃する側は、機銃ないし空対空ミサイルをロックオンするため後方占位状態を維持し、逆に攻撃される側は回避機動を取る。
言葉の由来は、上記の機動が、犬が喧嘩をする時互いに相手の後ろに回り込もうとする姿に似てるため、とされる。
レーダーやミサイルの発達した現代では、遠距離からのミサイル攻撃に比重が置かれ、エースコンバットのような華麗で派手なドッグファイトは現実には殆ど起こりえなくなっている。かなり乱暴な言い方をしてしまえば、現代の空中戦は「いかに相手の索的範囲外からミサイルを撃ち込んで離脱するか」がほぼ全てである。映画やゲームと違い現実においては、一度発射されたミサイルを回避することはかなり困難である。
敵の接近を許し目視での格闘戦に持ち込まれる事自体が作戦失敗と言えなくもない。
だが、キルレシオ(撃墜対被撃墜比率)も戦闘機の性能評価の目安であり、やはり戦闘機の能力に機動性の高さは欠かせない。
かつてミサイル万能論が盛隆しベトナム戦争で終焉を迎えて以降は、ミサイルを撃ちつくしたときなどや、上述の通り敵の接近を許した場合に備えて、戦闘機には高い格闘能力が必須とされている。
DACT(Dissimilar Air Combat Training、異機種間戦闘訓練)では状況次第で行なわれ、空戦無敗機が撃墜判定を貰うなどが起きている。