概要
電脳戦機バーチャロンシリーズに登場するバーチャロイドの一機種である。
第1作より仕様を変えつつ全シリーズに登場している。
特徴的な武装として、2機もしくは4機のERL(イジェクタブルリモートランチャー)という無線誘導兵器を持ち、ERLからレーザーやボムを飛ばすことでオールレンジ攻撃を可能としている。
全世代を通じて試作機、あるいは次期OSのテストベットと設定されており、前述のERLを初めとして他のバーチャロイドにはない特徴的なアクションを持つ。それ故、初心者には扱いづらいが、名人の手にかかると縦横無尽に戦場を駆け回ることができる。
どの世代の機体も特に対ボス戦に強い。
第一世代
バル・バス・バウ
初代電脳戦機バーチャロンに登場した機体。腕部がERLになっている。
二足歩行をせず、反重力で浮いているような動きをする。ERLで両手を飛ばしている間は本体が完全に無防備になったり、地上にいる時と空中にいる時では極端に機動力が異なるなど、癖の強い機体である。
第二世代
第二作オラトリオ・タングラムに登場した機体。これ以降、腕部以外に脚部にもERLが装備され、合計4機になる。機体選択画面ではバル・バドスを選択するが、ステージによって脚部を換装する。(画面上に表示される名前も変わる)
歴代のバルシリーズの中でも特に癖が強く、「芸人機体」とあだ名されるほどのコミカルなアクションもあってプレイヤーを選ぶ機体となっている。しかし、極めた者は数々の強力な特殊装備やアクションを使いこなし、プレイヤー数の少なさもあって、対戦では恐れられるとともに笑いを振りまく存在となる。
バル・バドス
基本形態、二足歩行ユニットを装備している。
バル・バロス
脚部を水中戦用ユニットに換装した形態。足が潜水艇のようになっているが、操作には特に変化はない。
バル・ケロス
脚部をCIS(電脳虚数空間、ゲーム中の用語)航行ユニットに換装した形態。バル・バロスと同様に、足が宇宙船のようになっている。ボス戦専用で、一部の攻撃パターンが変わる。
第三世代
第三作フォース以降に登場した機体。癖の強さは相変わらずである。
初期状態ではバル・ディ・メオラしか選択できないが、カードを使用してプレイを重ねることで他の機体が支給される。この機種同士でチームを組んだ時のみ使用できる特殊攻撃がある。
バル・ディ・メオラ
初めから使用可能な機体。脚部が円錐形のブースターとなっており、初代のバル・バス・バウを彷彿とさせる。機動性重視の機体。なお、この機体のみ第四作「マーズ」にも登場する。
バル・バ・チスタ
脚部が二足歩行ユニットになった機体。バランス型。
バル・バ・ティグラ
脚部が四足歩行ユニットになった機体。火力と防御力に重点を置いている。
バル・メ・リーノ
バル・ディ・メオラの上半身が女性型となった機体。女性型の機体は男性型に比べると機動力で勝り、走行が下がる。
バル・ミ・ランダ
バル・バ・チスタの上半身が女性型となった機体。なんといってもこの機体の特徴は妖しいモーションである。是非その目で確かめてほしい。
バル・セ・リムゾ
バル・バ・ティグラの上半身が女性型となった機体。四脚であることから、女郎蜘蛛ともいうべき異形の美しさを持つ。