概要
『ベイグラントストーリー』は、2000年2月10日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から
プレイステーション用ソフトとして発売されたロールプレイング・アドベンチャーゲーム。
監督・脚本をファイナルファンタジータクティクスの松野泰己氏が担当しており、
共通する用語や概念が多く登場することからイヴァリース関連作品の一つとされている。
シナリオのボリュームは控えめであるものの、綿密に設定された世界観と映画的演出を多用した
重厚なストーリー、プレイステーションとしては最高峰といえる描き込みのポリゴングラフィック、
そしてレアモンデという外界から閉ざされた都市を表現した高品位なBGMと、作品を構成する
多くの点で高い評価を受けている。
一方で、難解なゲームシステム、少々テンポの悪い戦闘、マニアックすぎる武器合成(攻略本必須)など、
その難易度の高さからプレイヤーの評価は大きく分かれ、人を選ぶゲームでもある。
後に廉価版が発売されたほか、2009年8月12日からプレイステーションストアにて
ゲームアーカイブス版が配信されている。
※発売年月日等はWikipediaを参照した。
プロローグ
バレンディア王国の貿易都市グレイランドに居を構えるバルドルバ公爵邸が、カルト教団メレンカンプに占拠された。メレンカンプの指導者シドニー・ロスタロットは公爵邸の使用人を人質とし、その解放と引き換えに法王の退任と、逮捕されている仲間の釈放を要求する。しかし、法王庁はこれを拒否し、直属の聖印騎士団クリムゾンブレイドの強行突入を決定する。(事件時、公爵自身は別邸にいたため難を逃れた)
同じころ、バレンディア治安維持騎士団(VKP)に所属するエージェント、アシュレイ・ライオットは聖印騎士団突入の混乱に乗じて公爵邸内に潜入、シドニーをあと一歩というところまで追い詰めるが逃亡を許してしまう。一連の事態を重く見たVKPは、アシュレイにシドニーの捕捉を命じる。
果たして、メレンカンプの本拠地と目される魔都レアモンデへ潜入するアシュレイを待ち受ける運命とは……?
主な登場人物
バレンディア治安維持騎士団(VKP)
- アシュレイ・ライオット:VKPのリスクブレイカー(重犯罪者処理班)。主人公。
- キャロ・メルローズ:VKPの情報分析官。アシュレイのサポートを命じられる。
- ジャン・ローゼンクランツ:リスクブレイカーを自称する男。アシュレイの後を追ってくる。
メレンカンプ教団
- シドニー・ロスタロット:教団の主宰者。強烈なカリスマ性で人を惹きつける。
- ジョン・ハーディン:シドニーの片腕であり親友。人情味のある性格の持ち主。
聖印騎士団クリムゾンブレイド
- ロメオ・ギルデンスターン:騎士団団長。法王庁の命を受け、騎士団を率いレアモンデへ潜入する。
- サマンサ:指揮官(コマンダー)の一人。上司であるギルデンスターンとは深い関係にある女性。
- グリッソム:コマンダー。レアモンデの“魔”に触れた事で、その特質をプレイヤーに知らしめる。
- ニーチとティーガー:両者ともにギルデンスターンの信任厚いコマンダー。
公爵家
- バルドルバ公爵:36年前にバレンディア内戦を終結へと導いた英雄であり、同国の闇の歴史を司るフィクサー(調停者)でもある。議会に強い影響力を持つV.I.P。
- ジョシュア・バルドルバ:既に高齢となったバルドルバ公爵が4年前に授かった子供。公爵邸占拠事件の際、シドニーによってレアモンデへと連れ去られる。
関連イラスト
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