原曲はスコットランド民謡の”Auld Lang Syne”「オールド・ラング・サイン」(old long since=昔むかし)で、明治に稲垣千頴(いながきちかい)が日本語の詩をつけた。
歌詞の冒頭「蛍の光 窓の雪」とは、「蛍雪の功」と言われる、一途に学問に励む事を褒め称える中国の故事が由来である。
またこの曲は新しい門出を祝う歌であり、別れの歌であると言う誤解が多い。
日本語の歌詞は4番まであったが、愛国的な歌詞の意味合いが強く、3、4番は歌われなくなった。
昭和初期に朝鮮半島や台湾、中国本土にも紹介され、日本とはまた別の浸透をしたことが知られている。たとえば日本の侵略に対して独立を目指した朝鮮半島の抵抗運動においては、このメロディにあわせて「わが大韓万歳!」と歌われた(1896年)。愛国歌として知られるこの詞は、同時に賛美歌14番としても知られている。また、1948年までは韓国国歌であった。
NHK紅白歌合戦の最後を飾る歌である。かつては2番まで歌われていたが、指揮者であった藤山一郎の他界後は、1番のみ歌われるようになった。
日本では、多くの公共施設や商業施設において、閉館・閉店直前のBGMとして流されるという認識が多い「蛍の光」だが、実際は「蛍の光」ではなく、古関裕而編曲の「別れのワルツ」である。
(『Wikipedia』『はてなキーワード』等より、抜粋・改変)