概要
あみそ組が制作したフリーのホラーゲーム。
上記のあみそ組のサイトからダウンロードできるが、
プレイするにはRPGツクールXP RTPのダウンロードが必要となる。
作品のジャンルはビジュアルノベルだが、キャラクターを操作する探索パートも存在する。
更にこの作品の最大の特徴は、フリーゲームでありながらフルボイスであること。
担当声優の中にはコープスパーティーイフやコープスパーティークロスフィアーに出演した声優もいる。
ストーリー
ネット上に自分の呟きを投稿できる便利なサービス、「モノログ」。
そのモノログの中に、文字化けした正体不明のアカウントが存在するという。
投稿される内容は、単調なアナウンス。
○○さんが亡くなられます。拡散死望。
そうして名前を呟かれた者は、一週間後に死んでしまう--
いつからかそんな不気味な噂が広まっていた。
五月橋高校に通う1年生の江原敬四郎は、クラスメートの多田愛子から
正体不明のアカウントに名前を呟かれたという相談を受ける。
軽い気持ちで彼女の相談を受けた敬四郎だったが、それが悲劇の始まりだった。
登場人物(*ネタバレ注意)
江原敬四郎
主人公的存在(最初だけは)。当初はクラスに打ち解けずに周囲が会話する様子を見るだけの日々を送ってきたが、モノログによる「死の予告」のことで多田愛子から相談を受けたことがきっかで彼女にのみ親交を深めるようになる。しかし、後に予告通りに彼女が死亡し、自身も所属する演劇部の先輩に相談するも予告を防ぐことも叶わず、死亡してしまう。
多田愛子
敬四郎のクラスメート。誰に対しても優しく接するため、クラスに馴染めない敬四郎に対しても時々だが、話しかけている。モノログに「死の予告」を呟かれ、その事を敬四郎に相談したことがきっかけで親交を深めるようになる。しかし、死の当日に心配になって敬四郎を自宅に招き、その予告通りの時間に敬四郎が死を防ごうとするも叶わず、死亡した。
金本誓太
演劇部に所属する2年生。演劇部ではいつも裏方に回っており、大道具の支度から片付けまでを担当している。相手の物事を読んだり、その場の状況を考えたりすることでそれに見合った冷静な行動と判断をする。また、吉岡徹とは昔からの付き合いがあるためか、徹の性格をよく熟知している。敬四郎からモノログの「死の予告」のことを聞かされ、徹や雪葉と共に調査を進めるようになり、苦労の末に「死の予告」=呪いの根源を突きとめることには成功したものの、既にモノログで死を呟かれているため手遅れの状態で、最後は徹にこゆみを助けるための方法を考えるように言い残し、静かに息絶える。
吉岡徹
演劇部に所属する2年生で、こゆみの兄。演劇部では主に悪役を演じることが多く、その事が原因で妹であるこゆみとは学校では疎遠の状態となっている。すぐに有言実行するため、冷静さを失って無防備に突っ込む一面もある。また、言動からして雪葉には好意を寄せていると思われる。幼少の頃にヒーロー番組を見たことでヒーローに憧れ、自分もいつかヒーローになりたいと思っており、演劇部に入部したのも主役になりたいがためであった。誓太や雪葉と共に調査を進める中で雪葉や誓太の死を悲しみつつも乗り越え、最後には雪葉が脚本を考えた「最高の悪役」を演じるため、また呪いからこゆみを助けるために殺人鬼となってわざと妹に殺されるという演技をし、成功した後は妹のこゆみに看取られつつ、誓太や雪葉との楽しい思い出の日々を頭の中で思い浮かべながら息を引き取った。
宮野雪葉
演劇部に所属する2年生。演劇部では演技がとても上手で、ヒロインに抜擢される程の演技力を持っている他、王子役でも男っぽいような抜群の演技を発揮していた。また、前から徹の演技を指摘しており、いつも厳しく注意しながらも忘れずにノートにまとめていた(後にノートは徹に手渡している)。言動からおそらくは徹に好意を寄せていたと思われる。敬四郎の死を目の当たりにした後に自身もモノログで死を呟かれ、その事もあって体調を崩して入院してしまう。その後、戻ってきた徹に連れられ、手術室に隠されるも何者かによって手術室の中で殺されてしまう。
吉岡こゆみ
徹の妹。普段はツンツンしているが、時にデレることもある。五月橋高校には「家から近い」ことと「学力には無難」であることから入学したが、演劇部をバカにする発言をしたクラスメートが原因でその演劇部に所属する兄に学校では自分に話しかけないように言っているため、今は疎遠となっている。しかし、内心では兄を邪険にしたことをひどく後悔しており、本当は兄の事が好きである。序盤から中盤までわずかしか登場していなかったが、終盤において徹と共にキャンプ場にあるコテージに行き、そこで兄の真意を知らずに自分に襲い掛かる兄を目の前に自身の本心を明かす。その後、兄の最期を看取ったことでその事で失意に暮れていたところに訪れた小南から兄の真意と決意を聞かされたところで物語は終了する。
小南麗
五月橋テレビのレポーター。グルメ番組の撮影中に乱入してきた徹の行動を見たことでちょっとした興味を持ち、後日に街にいた彼の元を訪れる。その後、徹と協力関係になったが、阪本にモノログについて聞く際に自殺しようとした阪本を止めようとして誤って腹を撃たれてしまい、病院に搬送される。その後は一命を取り留め、あの騒動が原因で一時的に刑務所に入った徹に有利な証言をする。エピローグでは兄を失ったことで失意に暮れていたこゆみの元を訪れ、彼女に真実を語った。
阪本圭吾
JSネットワークサービスの専務。元々は営業マンとして地道に働き、必死の努力の甲斐もあって現在の地位に就いているため、才能がないのに努力する者を見下すような発言をする。1年前からモノログによる「死の予告」を知っており、自身もその事に巻き込まれたことで解明に動いている。しかし、小南とカメラマンに扮する徹が訪れた際に操られるかのように持っていた拳銃を自分の頭に突きつけ、そこへ止めに入った小南を誤って撃ち、更には後から止めに入ってきた徹と揉み合いになった末に銃が暴発、弾が自身の腹に命中してそのまま息絶えた。