ストーリー
19世紀、Mann co.(Mann & Sons Munitions Concern)と呼ばれる兵器会社を経営していたイギリスの資産家であるゼパニア・マン(Zepheniah Mann)はアメリカに兵器工場を作り一儲けするという夢があり、息子のブルターク・マン(Blutarch Mann)とレドモンド・マン(Redmond Mann)に勧められるまま未開拓の広大な土地を買った。
彼はまず武器製造の材料を得る採掘場を作るため、購入した土地の中で採掘に適した場所を探す旅をしていたが、その過程でさまざまな風土病を患い、その上自分の土地が何の役にも立たないただの砂漠であることを知り一気に老け込んでしまい、絶望の中でひとつの遺書を残し死んでしまった。
彼の残した遺書にはこう書かれていた。
最も親愛なる使用人、エリザベス(Elizabeth)にはゼパニアの財産の残りを。忠実な側近であるバルナバス・ヘイル(Barnabas Hale)にはMann co.を。そしてブルタークとレドモンドには購入した広大な土地と「協力関係」という「呪い」を残すことにした、と。
ブルタークとレドモンドは仲の良い兄弟であった。
しかしゼパニアの遺書によって土地が均等に分け相続されることが決まると、より価値のある土地を得ようと二人の仲はだんだん悪くなり、ついにはゼパニアの目論見通りに終わりのない争いが始まることとなった。
20世紀、ラディガン・コナー(Radigan Conagher)の作った生命維持装置によって生きながらえてきたブルタークとレドモンドはそれぞれBLU(The Builders League United 建築者同盟連合)とRED(Reliable Excavation (and) Demolition 確実な発掘と解体)と呼ばれる企業連合体を作り上げ、傭兵を雇い争いを続けていた。
エリザベスの子孫であるTF Industries最高責任者のThe Administratorことヘレン(Helen)は、バルナバス・ヘイルの子孫であるMann co.社長のサクストン・ヘイル(Saxton Hale)の支援を受けつつ、この二つの企業連合体を裏で支配し、争いをコントロールしていた。
クラス
スカウト(Scout)
ボストン出身の野球ファンの青年。全クラスの中でもっとも足が速い。
ソルジャー(Soldier)
歴戦の兵士(従軍経験ナシ)。ロケットランチャーを使った攻撃と、ロケットジャンプによる移動で戦う万能な戦闘クラス。
パイロ(Pyro)
耐火服に身を包んだ放火魔。出身地や性別が不明であり、マスクをかぶっているせいで何を喋っているかもわからない。武器の特性上、スパイの一番の天敵である。
デモマン(Demoman)
スコットランド出身の隻眼の呑んだくれ爆弾魔。粘着爆弾を使って拠点防御や、敵エンジニアの作った建造物を破壊するのが主な任務。
ヘビー(Heavy)
巨漢のソビエト人。サーシャと名づけられたいうミニガンを持ち、高いヘルスと圧倒的な攻撃力で相手をなぎ倒す強力なクラス。
エンジニア(Engineer)
テキサスから来た頭のいい技術者。三つの建造物(セントリーガン、ディスペンサー、テレポーター)でチームを支援する重要なクラス。
メディック(Medic)
「医者による殺人」の熱心な支持者である、ドイツの医者。味方のヘルスを回復することができる、前線維持に必要不可欠なクラス。また、ユーバーチャージと呼ばれる無敵化によって、相手の防御を崩す役割も持つ。
スナイパー(Sniper)
オーストラリアから来た殺し屋。長射程かつ高威力のスナイパーライフルを使って、邪魔な相手を消すのが仕事。
スパイ(Spy)
フランスの諜報活動の達人。透明化と変装の能力によって敵チームを混乱させるもっとも特殊なクラス。
その他登場人物
ヘレン(Helen)
The Administrator。TF2ゲーム内のアナウンス役。TF Industriesの最高責任者。
BLUとRED傘下の企業全てを支配しており、絶大な影響力を持つ。
エリザベスと容姿が非常に似ており、彼女の子孫ではないかと思われる。
コミック「The Administrator」内においてBLUソルジャーとREDデモマンの友情に気づき、お互いのチームの情報を交換されるのを恐れた彼女は、友情を破壊するために「健全な闘争」を行わせることにした。
サクストン・ヘイル(Saxton Hale)
Mann co.(Mann & Sons Munitions Concern)社長のオーストラリア人。バルナバス・ヘイルの子孫。
常に上半身裸であり、Jarate(Jar Based Karate)を始めとした数々の武術をマスターしている。
ゼパニア・マン(Zepheniah Mann)
イギリス人の資産家。TF2の物語の元凶。
ブルターク・マン(Blutarch Mann)
ゼパニア・マンの息子。BLUを率いている。
ラディガン・コナーの作った生命維持装置によって本来の寿命を超えて生きている。コミック「Loose Canon」内でラディガン・コナーの孫のデル・コナーに生命維持装置の修理を依頼した。
レドモンド・マン(Redmond Mann)
ゼパニア・マンの息子。REDを率いている。
エリザベス(Elizabeth)
ゼパニア・マンの使用人。ゼパニア・マンの財産の残りを相続した。
バルナバス・ヘイル(Barnabas Hale)
ゼパニア・マンの側近のオーストラリア人。Mann co.を相続した。
ジョン・ドゥ(Jone Doe)
BLUのソルジャー。REDのデモマンと推進式兵器エキスポで友人となった。
タビッシュ・デグルート(Tavish Degroot)
REDのデモマン。
デル・コナー(Dell Conagher)
BLUのエンジニア。ブルタークに自身の生命維持装置を修理するよう言われたが、まったく修理方法が解らなかった。
ラディガン・コナー(Radigan Conagher)
デル・コナーの祖父。ブルタークの生命維持装置を作った。
後にエリザベスから、オーストラリアム100ポンドと引き換えにレドモンドにも同じ装置を作るよう取引を持ちかけられ、それに承諾した。