パレス・メイヂ
ぱれすめいぢ
「陛下の素顔は、他言無用にて。」
概要
明治時代をモデルに、架空の国架空の時代での近代宮殿ライフを描いた作品。
読み切り作品、また一巻完結作品として描かれたが人気を博し、現在六感まで刊行されている。
(2017年夏発売の7巻で完結予定。)
「このマンガがすごい!2014年オンナ編」にで6位にランクインしている。
ストーリー
14歳の、春のことでございました。
浪費家の兄により食い潰される家督を助けるため子爵家の次男、私、御園公頼は宮殿(パレス)へ侍従職出仕(見習い)として働きに出ることになったのでございます。
壮麗なるパレスの君主、国を統治し今上帝・彰子様に仕える出仕の主な役割は、侍従が取り仕切る政務を執り行う表御在所と女官が取り仕切る”男子禁制”の奥御座所の取り次ぎでございました。
その仕事の最中、陛下にふと垣間見れるお素顔に、私は恐れ多くも特別な想いを抱き始めたのでございます。そして陛下もまた、私に御心を許してくださるようになりました。
陛下から”ご寵愛”を賜った私は、本来ならばやめねばならぬ歳を過ぎても陛下のおそばで出仕として仕え続けられることとなったのでございました。
しかし、重なる事件や災害、パレス内外での複雑に絡み合う人間模様により、私と陛下はいつまでも少年、少女でいられぬことを悟り始めていたのでございましたー。
”陛下の籠になりとうございます!”
”「愛」は帝に許されてない”
主要人物
御園公頼(みその きみより)
侍従職出仕としてパレスで彰子に仕える。御園子爵家の次男。
修学院に在籍しながら、一日おきにパレスへ上る。
真面目で彰子からの信頼が熱い。
また、東宮からも懐かれている。
頭は良くないが、洞察力や観察力に優れている。
はじめは彰子より背が低かったが、作中で成長していく。
全編にわたり、御園が過去を振り返る形でのモノローグが入っている。
彰子(あきこ)
美しく聡明な少女帝。御園よりふたつ年上。
先代の帝・明慈帝の第一皇女。先代の急死を受け、幼い異母弟に代わり帝に即位する。
豪奢を嫌い、気位が高いが、反面子供っぽいところもある。
長いストレートの黒髪に、公務中は軍服を身に纏う。
絵画や歌などの芸事は少し苦手だが、帝という責務を果たす意思は誰より強い。
鹿王院宮威彦(ろくおういんのみや たけひこ)
彰子の元婚約者。
彰子が帝に即位したことで婚約は解消されたが、今でも彰子を想っている。
寵愛を受けている御園とは犬猿の仲。
容姿が整っていて、外国語が堪能。宮中の古いしきたりを嫌う。
お律(おりつ)
御園家の女中。
気が強く、頭が良い。視力が弱く、眼鏡をかけていないと目つきがヤバい。
常に御園のことを気にかけている。
東宮(とうぐう)
彰子の異母弟。いずれ帝位を継ぐ立場。
真珠(しんじゅ)
東宮の生母。彰子と同い年で仲も良かった。
明慈帝(めいぢてい)
先代の帝。彰子と東宮の父。
明慈帝の代に建てられ、名を冠しているのがパレス。
佐伯(さえき)
新聞記者。パレス周辺のことを嗅ぎまわる。
久我理彦(くが みちひこ)
御園の先輩出仕のひとり。
勉強が嫌いで、お酒が好き。
東辻実親(とうつじ さねちか)
御園の先輩出仕のひとり。
年増好き。美声。
柏木(かしわぎ)
明慈帝の代からパレスに仕える老仕人。
ロン
奥御座所で飼われている、彰子の愛犬。
関連イラスト
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