明鏡国語辞典とは?
日本語の疑問を解決。表記・敬語・誤用・語法・文法などの解説が圧倒的に多い。新語や俗語も多く、「ショタコン」「ノンケ」「ガチ」「貧乳」「巨乳」「空気を読む」なども掲載されている。用例も豊富で、たまにおもしろい用例に出くわすこともある。「○○ちゃん、萌え!」「祓い給え清め給え!」など。多くの電子辞書と、一部のスマートフォンに内蔵されている辞書で採用されている。画数の多い漢字は拡大して掲げてあることもある。別冊付録の「明鏡 問題なことば索引」は、辞典と一緒に活用するためにあり、誤用や、敬語、言葉や表記の使い分けなどに関する事柄が簡潔に掲載されている〔解説は辞典を参照〕。非常に便利で、辞典と一緒に活用すれば、その効果は絶大。
注意
明鏡国語辞典第二版・三省堂国語辞典第七版(両方とも2017年度での最新版)の発行年は、それぞれ2010年・2014年である。前者(明鏡)が誤用と認定していても、後者(三国)が誤用でないとして掲載している用法も、少なからず見つけられる。
また、例えば「的を得る」は過去に教育現場で誤用の代表例のひとつとして扱われ、文化庁による「国語に関する世論調査」でも取り上げられたが、駿台予備学校で講師を勤めていた中谷臣がインターネット上で誤用説の無知を批判したことに端を発し、様々な戦前の文献での用例や誤用と判断されるに至った論説など多くの文献が検証された結果として、三省堂国語辞典では第7版から誤用説が否定されるに至った。
そういった事もあるため、言葉の正誤を判断したい場合は、国語辞典だけでなく様々な情報源を総合して判断する必要があると言える。
【例】明鏡(明)三国(三)
《誤用× 誤用でない○》
》二の舞を踏む(明× 三○)
》荒げる(明× 三○)=本来は、荒らげる。
》的を得る(明× 三○)
》「射る」の五段活用(明× 三○)
》「敷居が高い」の「程度や難度が高い」(明× 三○)
》「(…を)もって」を「もちまして」と言う(明× 三○)
》濡れ手に粟(明× 三○)本来は「濡れ手で粟」
書籍情報〔第二版〕
【項目数】
約70,000語〔第一版より4,000語追加〕
【編者】
北原保雄
【発行日】
2010年12月1日(大型版:2011年4月1日)発行
●2002年12月1日 初版発行
【ページ・価格】〔税抜き〕
〔普通版〕1,954ページ(別冊96ページ)
〔大型版〕1,958ページ(別冊96ページ)豪華口絵収録
B6変型判(普通版)2,900円
A5判(大型版) 4,800円