概要
キャセイ・パシフィック航空は、香港の航空会社である。「キャセイ」とは、英語での中国の旧称。1946年に正式に創立。航空連合「ワンワールド」の設立メンバーである。
メイン画像の747-400は、2016年10月1日の羽田発香港行き543便でラストフライトを行い、引退した。
サービス
2005年、2006年と続けて2年連続、さらには2009年にもイギリスのスカイトラックス社のランキングで最高賞であるエアライン・オブ・ザ・イヤー賞を獲得するなど世界でもシンガポール航空と並びトップクラスのサービスで定評がある。重大事故は1972年以降一件も起こしていおらず、世界で最も安全な航空会社のひとつとされる。
香港アプローチ
香港を拠点にしている航空会社であるが、香港の空港といえば、1997年にまで使用されていた啓徳(カイタック)国際空港がある。この空港では滑走路13の方向からの着陸時に低空でカーブさせ、ビル群のスレスレを飛び、しかも飛行コースの確認を目視で行うという恐ろしい方法をとっていた。しかしキャセイのパイロットたちは安全性と乗り心地双方を考慮した方法を開発し、この「世界一着陸の難しい空港」においても高い安全性を保持していた。
しかし、慣れていないパイロットだと小刻みに変針して滑走路に降りる寸前まで機体の進路が定まらなくなることが多く、その結果、機体の揺れが大きくなり乗り心地が悪くなったり、接地地点が遠くなって着陸滑走する距離が短くなってしまうこともあった(しかも着陸滑走する距離が短いと急ブレーキをかけなければいけないので余計に乗り心地が悪くなる)。
また、着陸に失敗してゴーアラウンド(着陸を中止して再び上昇すること、着陸復行とも言う)したり、止まり切らずに滑走路の先の海に突っ込んだり、機体後部やエンジンが地面に接触するといったトラブルも多かった。
現在は新空港になっているため、香港アプローチも見られない。
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