シンガポール航空
しんがぽーるこうくう
1947年にMalayan Airways(マラヤンエアウェイズ)として創設。1965年にシンガポールがマラヤ連邦から独立し、マレーシア・シンガポール航空(MSA)となる。1971年にマレーシア航空(Malaysia Airlines、MH)と分離し現在の名称となる。
2024年4月時点。かつてはワイドボディ機のみ保有していたものの、2021年に子会社のシルクエアーを吸収合併した際に単通路機の737-800及び737 MAX 8がSQに移管されている。
- エアバスA350-900
- 57機(世界最大の運用者)
- エアバスA350-900ULR(超長距離飛行型)
- 7機(世界唯一の運用者)
- エアバスA380-800
- 12機
- ボーイング737-800
- 7機(シルクエアーから移管)
- ボーイング737 MAX 8
- 16機(シルクエアーから移管)
- ボーイング777-300ER
- 22機
- ボーイング777-9
- 0機(2025年から導入予定)
- ボーイング787-10
- 22機
「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」のコンセプトのもと、高品質な機内サービスに高い評価を得ている。
最新鋭の機種をいち早く導入し、平均機齢が若いのが特徴的である。それゆえに機体の運用サイクルも驚くほど短く、他の航空会社では長年使用され続けていることが多い機材を早期退役させることも珍しくない。
2024年6月時点でシンガポール航空で発生した死亡事故は僅か2件のみである。
1件目は2000年10月31日に台湾・中正国際空港(現: 台湾桃園国際空港)にて発生したシンガポール航空006便離陸失敗事故である(台風接近中に桃園空港から米国ロサンゼルスに向けて離陸を試みた際、間違えて工事中の滑走路に進入して工事機材と衝突してしまった。83人死亡)。なおこの事故の当該機「9V-SPK(ボーイング747-400型機)」は「Tropical Megatop(トロピカル・メガトップ)」という壮麗な特別塗装が施されていた2機のうちの1機だったが、まさかの形で無惨な最期を迎えることとなってしまった。残された片割れの塗装も「お蔵入り」として通常塗装に戻され、発売予定の模型も販売中止措置が取られることとなった。
2件目は2024年5月21日にミャンマー沖の上空で発生したシンガポール航空321便乱高下事故(ロンドン・ヒースロー空港からシンガポールに巡航中の機体が晴天乱気流に巻き込まれて激しく動揺、多くの負傷者を出したためタイ・バンコクへ緊急着陸した。1人死亡)。なお、本事故の当該機「9V-SWM(ボーイング777-300ER型機)」もスターアライアンス(STAR ALLIANCE)の特別塗装が施されていた。
しかし、シンガポール航空ではこの2件を除けば死亡者が出るほどの大事故は起きておらず、総じて高い安全性を保っていると言える。
- スクート(子会社のLCC)