CV:木原正二郎(TV版)/小山力也(OVA版)/筈見純(ゲーム『ギレンの野望』『GGENERATION』)/広川太一郎(ゲーム『GGENERATION-F』)/高橋広樹(UCエンゲージ)
概要
ジオン公国に所属するニュータイプ。階級は大尉。老けて見えるが年齢は29歳(小説版)。元々木星船団公社の船団隊長をつとめていた人物。情緒不安定な人物が多いニュータイプの中でも謹厳実直で誠実な常識人という異例づくしの存在。
前述のニュータイプの素養から総帥ギレン・ザビにより抜擢され、キシリア・ザビ編成のニュータイプ部隊に配属。モビルアーマーブラウ・ブロに乗ってWB隊と戦ったが、ニュータイプの片鱗を見せ始めていたアムロ・レイによりガンダムの操縦系統をオーバーヒートさせながらも撃破された。
なお、劇場版には登場していない。
トミノメモによればゲルググに搭乗してワッケインと交戦したとのこと。
GUNDAM_EVOLVEでは彼の登場エピソードをリメイクした作品がある。
小説版
小説版ではララアの死を乗り越え逞しくなったシャアの右腕兼親友という破格のポジションとなり、彼の前では仮面を外し本名で呼ぶことを許されるほど信頼されている。
そしてシャリアはホワイトベースの乗員たちと手を組めばギレンを打ち負かし人類を革変に導けるとシャアに提言しそれを実行。その過程で彼もアムロも戦死してしまうが、残りのメンバーを取り込むことに成功。ギレンに反感を持つキシリアと合流してサイド3に奇襲をかけギレンを打つことに成功し、シャアの指導の下人類は新たなステップへと向かう。
ギレンの野望シリーズ
シャアほどではないが全体的にハイスペックで射撃と反応はSランクで200%以上引き出せる。また式と魅力もなかなか高く、佐官以上になれば部隊の指揮も任せられる。
小説版が色濃く反映されているのかキャスバル編ではシャアの副官ポジとして活躍する。
ORIGIN
一方ORIGINでは逆に”確かに才能は有るんだが、過剰すぎるプライドやエゴがそれを台無しにしている”といういろんな意味で残念な小物になってしまった。髪や髭が黒く若々しくなったが、それ以上に言動に稚拙な部分が目つ。
TV版や小説版のような大人の男性としての気遣いが全く見られない。「自分の才能をひけらかして手柄を立ててちやほやされたい」という態度を隠しきれず、ララァに対しても自分と同格に扱われるのが気に入らないと敵愾心を持つ始末。
テキサスコロニーにブラウ・ブロで出撃したときは偵察にきたガンキャノン隊は圧倒するものの、その後アムロと交戦する際に大型のMAの運用に不向きな閉鎖空間に誘い込まれるという致命的ポカをやらかし、攻撃パターンも見切られあえなく撃墜され自分がモルモット扱いされたことを逆恨みし嘆きながら散っていった。
場所といい我が強すぎる欠点といいシャアとの仲の険悪さといい、ORIGINでは逆に地球を彼なりに案ずる大物として描かれたマ・クベの代役をやらされた格好となってしまった。
マ・クベやジオン・ダイクン死に関与しておらずひたすら苦労し続けたデギンや兵站を司る連邦の矜持ある重鎮として再評価されたゴップとは逆にORIGINでは珍しい原作よりも大幅に評価を下げてしまったキャラといえる。
「ORIGINを執筆してた安彦氏は劇場版制作にあたってシャリアの存在を削るよう進言してたという説もあるらしいし、ひょっとしたら安彦氏はシャリアが嫌いなのでは」と考える人も。
余談
彼が着けている大きなヘルメットだが何故か地球連邦軍の量産型MSであるジムに似ている。(シャリアはジオン所属なのに……)
関連タグ
パプテマス・シロッコ...木星帰りの男繋がり