ところで「コロッセオ」ってさあ「殺っせよ」ォォって聞こえない?
なあ~?国語の先生よォォォォォ!!
チョコ ラータ 俺の 概要……お?
ギャング組織「パッショーネ」のボスの部下であるスタンド使いの一人。チョコラータの元患者で、彼の言うことしか聞かない。
吃音症のようなどもる独特な言葉遣いや、両手をついた姿勢などの動物然とした仕草が特徴的で、ボス曰く「考えの読めない男」だが、チョコラータと合わせて「怪物(モンスター)」、「2人の『スタンド能力』は結局のところ何者よりも頼りになる」とも評されており、実際にチョコラータと共にジョルノらを追い詰め、単独でも優れた洞察力・判断力でブチャラティの体の特異性を見極めつつ、自身の能力をよく生かした戦闘力を発揮した。同時に、一度とき放った時に暴走する危険性もボスは懸念しており、あるいは後述の本性も把握していたのかもしれない。
チョコラータとの関係性は奇妙かつ不気味であり、過剰なスキンシップをはじめとしてチョコラータの投げた角砂糖を口でキャッチする、チョコラータの留守録の声にすら泣いて喜ぶ、自分の怪我でさえチョコラータのために録画する、かと思うと乱暴に命令されて黙々と従うなど、忠実なペットのように振舞っている。
スタンド「オアシス」
本体が身に纏うタイプのスタンド。あらゆる物質を『泥化』させる。
また地面の下から敵の身動きを封じ沈下させるその特性は、下へ下がったものに感染するチョコラータのスタンド能力・グリーン・ディと凶悪な相性の良さを発揮する。
詳しくは当該記事を参照。
本性
実は知能が低いかのような振る舞いはあくまでフリ・遊びの演技であり、本性は狡猾かつ粗野。チョコラータに従っているのも、そうしていれば自分の得になるという、信頼や忠誠とは程遠い利己的な理由からであった(チョコラータがこの本性を知っていたかは不明だが、彼の能力は自分と相性が良いので持ちつ持たれつと言ったところだろう)。
チョコラータがジョルノに敗北しゴミ収集車行きになったことを知った途端、ブチャラティの前で本性を暴露、チョコラータに託されたであろう携帯電話・ビデオカメラを破壊し、
「…ふんっ! くそチョコラータ」
「あんたは頭もすごく良くて…角砂糖投げて遊んでくれるし 預金もいっぱいある そんでとても強い…」
「って………思っていた………だからあんたの言う事聞いていれば安心と…思っていた…」
「でも、弱いじゃあねえーかよォォォ負けちまったんじゃあよオオオオオオオオオ」
「そんなカスもう好きじゃなくなったよッ!ぜーんぜんねェェェェッ!」
と、散々に罵倒している。
一方でペットのようなフリをやめてなおその言動は教養や慎重さといった意味での知性に欠け、己の能力を過信しチョコラータを見捨て組織をも裏切りながら、後述のようにブチャラティに追い詰められるとまた手の平を返して組織への媚び売りを言い出すなど、行き当たりばったりな面も目立った。
劇中での活躍
ボスの正体につながる情報を掴んだブチャラティ達を妨害・抹殺するべく解き放たれ、チョコラータと共にローマ郊外の漁港でブチャラティたちを待ち伏せし、更に逃げる彼らを追撃する。途中、チョコラータが残したメッセージからブチャラティ達の求めるものがボスを脅かし得ると見るや、それを独占するべく暴走。
コロッセオで待つ男を巡りブチャラティとの壮絶な一騎打ちとなり、終始優勢のうちに追い詰めながらも、彼の「死んでいる身体」を逆手に取られ、ドロ化した石畳に沈んだ自動車のタイヤを殴られた事でその破裂の衝撃により聴力を奪われてしまう。
オアシスの能力を生かすのに必須と言える聴力を奪われたことで戦闘続行はほぼ不可能になったが、セッコは(ブチャラティに「命だけは助けてやる」と情けを掛けられていたにもかかわらず)通りがかりの青年を人質にこの場を逃れ、一旦は裏切ろうとしたボスに秘密を伝えて再度取り入ろうとした。この人質がドッピオだとも知らずに…。
人質を泥化させ、ブチャラティにぶつけてその間に逃げるとまで言い放ったが、瞬間ブチャラティにジッパーで自らの手とノドとを繋がれ、自分のノドを液状化させる形で自滅。能力を解除しようともがいていると、ゴミ収集車へと転がり込んでしまい、チョコラータと仲良く「燃えるゴミ」として運ばれて行った。TVアニメ版ではまさに同じゴミ収集車に転がり込んでおり、運ばれる際に助けを求めるようにチョコラータの名前を呼んでいた(もしかしたら彼の死体を見つけたのかもしれない)。
それまでブチャラティらの前に立ち塞がり、曲りなりにも覚悟と執念を見せつけた暗殺チームの面々やコンビ以上の信頼をのぞかせた親衛隊のスクアーロ・ティッツァーノらに比べるとチョコラータと共に正しくゲス野郎に終始し、揃ってそれにふさわしい末路を遂げたと言える。
余談
- チョコラータとのコンビはファンの間で所謂ゲスコンビとも呼ばれている。
- スタンド名の元ネタはイギリスのロックバンド「Oasis」から。行動を共にしているチョコラータのスタンド名もアメリカのパンクバンド「GREEN DAY」から来ているが、この二組は滅茶苦茶仲が悪い事が世界中で有名である。わざわざ犬猿の仲であるこの二組をセットにしているのは荒木氏の遊び心であろうか。
- ブチャラティの攻撃を「(間違えていたが)味な事」と評する、上記のように「コロッセオ」と日本語の「殺っせよ」という発音が似ていないか尋ねるなど、冗談のような日本語のやりとりをしていた。(類似例:フランス人なのに敵を蚊取り線香に例える人、イタリア人なのに根掘り葉掘りでキレる変人)
- PS2ゲーム版では、作中屈指の強敵としてプレイヤーに立ちはだかる。地面から跳びかかってくる「邪魔だぜ!」は無敵状態での攻撃であり、ミスタを操作して戦うパートでは大変苦戦を強いられる。ブチャラティで戦うパートではパーフェクトクリア条件がノーヒントであり、まず攻略本を見ないと気づかない。原作通りパンクの衝撃波をただ当てて失敗したプレイヤーの数は計り知れないだろう。やり方は少々難しく、「セッコが地面に潜った後、その場から動かずセッコが見失うのを待つ」が第一条件。これをクリアしてから「セッコをタイヤの側に誘導し垂直に潜ったところでパンクの衝撃波を当てる」ことでパーフェクトクリアとなる。
声優
俺のオアシスが触るから泥化するんだ……俺の体を一旦離れるとよぉ? 関連タグになる……
全身タイツな方々