我が名はJ・P・ポルナレフ!
我が妹の魂の名誉のために!我が友アヴドゥルの心のやすらぎのために…
この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる!
プロフィール
生年 | 1965年 |
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星座 | いて座 |
血液型 | AB型 |
趣味 | スポーツなら何でも |
好きな映画 | 『がんばれベアーズ』 |
好きな色 | ゴールド |
好きな女の子のタイプ | その時の気分 |
概要
第3部「スターダストクルセイダース」に登場するフランス人の青年。
空条承太郎一行が香港で出会ったDIOの刺客として登場。タイガーバームガーデンにおけるモハメド・アヴドゥルとの激闘の末敗れ、肉の芽を取り除かれてから一行の仲間に加わる。
スタンド能力が前線向きのため作劇上扱いやすいのか、仲間の中でも直接戦闘の回数は主人公の承太郎に次いで多い。
初登場時こそ気高い騎士道精神に殉じる性格だったものの、仲間になった途端一瞬で女好きのコメディリリーフに転身する、驚異的な変わり身の早さを見せた。性格は時折突っ走ってしまうものの情に厚く明るい、誰とでも分け隔て無く接する好青年である(それがトラブルの元にもなるが)。また口も軽くとても秘密を共有できるようなタイプではない為、J・ガイル戦で死んだはずのアヴドゥルが実は生きていた事実を、DIOとポルナレフに悟られぬ為だけにアヴドゥル本人が父親を演じて一芝居を打ったエピソードもあった。
生まれながらのスタンド使いであり、10年間の修行を積んでいる。その実力は承太郎をして「手加減できる相手ではない」と言わしめ、アヌビス神との戦いで取り憑かれ二刀流となった際には、承太郎にどちらかの死を覚悟させるほど追い詰めた。
「スタンドの性能は本体の精神力によって成長する」描写が初めてなされたキャラクター。
ヴァニラ・アイス戦にて射程範囲外のクリームの背後を瞬く間に抑えると、スピードと射程距離の成長を見せた。
ヴァニラ・アイス戦でアヴドゥルやイギーを喪い、自身も左指と左つま先等を食われ深手を負う多大な犠牲を払いつつも勝利。その後、最終決戦にも参加し背後からDIOの脳を串刺しにしたが、あと一歩及ばず「世界」で時を止められ裏拳で吹っ飛ばされ重傷を負う。承太郎がDIOを撃破した時には意識不明の重体に陥っていたが、SPW財団に保護され無事一命を取り留め、ジョースター一行ではジョースター家以外の唯一の生存者となった。
エピローグでは空港で戦友達と涙ながらに抱き合い、故郷フランスへと帰って行った。
性格
基本的にノリが良く、女好きでお調子者。ジョースター一行のムードメーカーである。
しかしその明るい性格に反して、かなり不幸な身の上であり、たった1人の家族である妹のシェリーは両右手の男に乱暴され殺されている。妹の復讐に青春を犠牲に両右手の男を追い続けていた為、妹の件が絡むと途端に直情的になり、自身の危機を招く事態も多い。
自信過剰で単独行動を取りたがる場面が目立ち、自身の力量を過信して敵を侮りがちな面もある。
反面、誇り高い騎士道精神の持ち主で、DIOに肉の芽を植え付けられても、ジョースター一行に対して正々堂々と正面から戦いを挑んでいる。アヴドゥルに敗れて自決用に短剣を渡されても、後ろから投げつける行為はせず、自らを破った彼に対する礼儀として炎に焼かれる最期を選ぶ等、その信念と精神力はDIOへの忠誠心を超えていた。
仲間を思いやる気持ちは誰よりも厚く、アヴドゥルやイギーの死を嘆き悲しんだり、仲間の危機には自身の危険を顧みず助けに行く一面を持つ。また仲間の死をきっかけに冷静さを得、敵の僅かな言葉から相手の能力を見抜く等、冷静に突破口を見出すその姿は正しく騎士そのものである。
また、ホル・ホースとの初戦以降は、単独行動を採りがちな一面は然程変わっていないが、スタンド使いか否か怪しい態度で近づこうとする者に、驕りと強かさが綯交ぜになった素振りで探りを入れる・自身は愚かスタンド使いでない女性にまで露骨に警戒する相手を「臆病者」扱いせず、脅威の存在として再確認する等、自他を客観的に観察する技能も向上したと思われる描写を見せている。
容姿
身長185cm(髪の毛込みで193cm)、体重78kg。
服装は紐が一本のタンクトップにカーキのズボン、青い瞳に柱のような銀髪(OVA・SFC版では金髪)髪型が特徴。ちなみに初登場時は謎の腰布や指輪や腕輪があったりする。ハートを真っ二つに割ったようなイヤリングが特徴(たまに花京院典明のものと入れ替わる)。
スタンド『銀の戦車(シルバーチャリオッツ)』
甲冑を纏い、レイピアを携えた騎士のスタンド。
詳しくは該当記事を参照。
特徴はとても素早い動きと剣で斬りつけて攻撃するだけと、シンプルなスタンドであるが、ポルナレフ自身の鍛錬によりその剣捌きは超スピードかつ極めて精密(本人曰く「第3部の時点で10年近く修行していた」らしい)。
物語が進むにつれて強力・複雑なスタンドが多数登場してくるが、実力者達からのポルナレフとチャリオッツに対する評価は高い。
- 空条承太郎「手加減して勝てる相手ではない」「たとえ勝ったとしてもポルナレフを殺すことになってしまう」
- ホル・ホース「スゴ腕」(「銃は剣よりも強し」と挑発した場面もある)
- DIO「優れたスタンド使いだ」「殺すのは惜しい 部下になれ」
- ディアボロ「天才的なタイミング」
OVA版
ジョースター一行を倒す為、フォーエバーと共にDIOの刺客として送り込まれる。
肉の芽は植えつけられておらず、「妹の敵討ちを果たす為に自らDIOに魂を売った」設定になっている。
ストレングスの甲板上でアヴドゥルに敗れてからは改心し、承太郎を襲ったフォーエバーを真っ二つにして倒し、ジョースター一行に加わった。
ナンパな性格は相変わらずで、イギーからは原作以上に酷い目に遭わされている。
ヴァニラ・アイス戦では一騎打ちで挑み苦戦を強いられるも、助けに来たイギーを殺された怒りから、スタンドが成長し彼を串刺しにして撃破。また、イギーとは原作ではできなかった生前の和解ができている。
最終決戦では承太郎にとどめを刺そうとしたDIOの脳を背後から串刺しにし、承太郎に反撃の機転を作った。原作ではDIOが余裕で攻撃を読んでいたシーンで、ポルナレフの攻撃をまともに受けてしまったのは、原作とシナリオの進行が異なる為。
OVAでは諸々の戦闘をカットし館に突入後に棺の前まで到達し、そこでDIOとヴァニラ・アイスが登場。この際メンバーが分断される流れとなり、DIO戦とヴァニラ戦がほぼ同時に進行していた。この為、DIOはこの瞬間までポルナレフが生きている事実を知らなかったのだ。OVAオリジナルの台詞「しくじったかヴァニラ・アイス!」はその信頼の象徴でもある。
しかし、ヴァニラ戦で疲弊していた体力がここで限界に達し、そのまま戦線離脱を余儀なくされSPW財団に保護された。
余談だが、この展開の都合上OVAでは階段でのDIOとの会話やザ・ワールドを利用したワープがカットされており、当然「ありのまま起こったことを~」も無い。初見のザ・ワールドに翻弄される役割は承太郎に継がれている。
ネタ
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
一行の中で最初に「世界」の片鱗に触れ、合流した仲間にその体験談を語った際の台詞。
改編の使い勝手の良さからインターネット上では定番ネットスラング・AAとして定着している。
Mr.トイレ
ポルナレフはギャグシーンでも活躍するキャラであるが、その中でも有名なのがトイレのギャグである。
インドのカルカッタでブタが便器から顔を出すトイレでのシーン以降、何かとトイレやスカトロにまつわる事象に関わる案件が多い。
- エボニーデビル撃破後キ◯タマ以外を切り刻まれた呪いのデーボの死体がトイレで発見される。
- エンヤ婆のスタンド能力で操られ、便器を舐めさせられる(あと数㎜で触れてしまうところだった)。
- 地中に隠れていたジャッジメントの本体を炙り出す為にモハメド・アヴドゥルの提案で一緒に立ちション。
- アレッシーの能力で子どもにされバスタブに沈められるも、大人ならとてもできないようなことをして回避。
特にエンヤ婆の一件に関しては決着後、ジョセフから大爆笑された。
仲間達からも『トイレ=ポルナレフ』の構図が出来上がっているようで、アヴドゥルにトイレのギャグが回ってきた時には「あああーっ これはわたしのイメージじゃあない・・・トイレでの災難はポルナレフの役だ!」と嘆かれている。
ただし、ポルナレフ本人はホテルを決める際に、トイレ等の水周りの清潔さを重視したり、マニッシュ・ボーイのおしめを変えた時に酷く困惑する等、大変綺麗好きである。
本屋
SFC版(コブラチーム製作)のゲームでは(最近発見されたはずの)スタンドについて書かれている文献を探す際にジョースター一行が訪れた本屋に、何故か本屋の店員として登場している。確かに昔は漫画家を目指していたらしいが……。「しばらくお待ちください」と奥の部屋へ行った後そこへ行くと襲い掛かってくるが、戦闘に勝利すると肉の芽を取り除かれて仲間になる。結局は罠だったが、もし承太郎たちがそのまま帰ったらどうする気だったのだろうか……。
視力について
余り指摘されないが、ジョジョの登場人物の中でも、驚異的な視力の持ち主である。
ざっと例を挙げても……
- 光速で移動するハングドマンを捉える(空中へ放り投げたコインで行動範囲を狭めていたが、十数秒になるか否かの時間なのは否定出来ない)
- 全身をうつ伏せで拘束された状態で、床に散らばった鏡の破片でエボニーデビルの所在を捉え、返り討ちに成功する
- 砂をばら蒔いて、暗黒空間を移動するクリームを捉える(大量に散布しなければならない上に、食われていない砂が軌跡を上書きして消す可能性が高い為、上述のハングドマン以上の難易度と推測)
等、常識では考えられないものである。
実は日本好き?
ポルナレフ本人は生粋のフランス人であるが、台詞の中の比喩表現や作中の行動など、随所に日本の食品や文化、日本語の言葉遊びなどの知識があると感じさせるシーンが見られる。
- あとは閻魔様にまかせたぜ
- すり削ってやるぜ!大根をおろすようになァーッ!
- パンツーまる見え
- 肩胛骨をブチ割って!上半身を腰寛骨まで鯵の開きのように割いてやれッ!
- 軌跡は渦巻きのようにッ!蚊取り線香のようにッ!おれに迫っているッ!!
本編以降の活躍
第5部「黄金の風」ではアニメ版のみ謎の男によるスタンド使いのイメージ像として他の第3部メンバーと共にシルエットで再登場。
余談
『ジョジョ』のゲームではDIOと並んで登場回数が多い。
ボカロPの「電ポルP」の名前の由来。サムネイルに使われた電柱がポルナレフに似ていた事実から名付けられた。
格闘ゲームのキャラクターにも大きな影響をもたらしており、特にガイルや二階堂紅丸は、明確に「ポルナレフがモチーフ」と明言されている。
紅丸に至っては軟派な性格や服装まで酷似しているが、一方でガイルは結構チグハグであり、何故か宿敵であるJ・ガイルと名前を混同されている上に、軍人の設定や髪型等ルドル・フォン・シュトロハイムを彷彿とさせる点も多い。
名前の由来はフランスの歌手ミッシェル・ポルナレフから。妹のシェリーの名前も、日本における同氏の代表曲「シェリーに口づけ(Tout,tout pour ma chérie)」から取られたものと思われる。
ポルナレフ氏はジョジョのポルナレフの存在を知っているようで、Twitterアカウントにて第3部のアニメのポルナレフに、自身のトレードマークのサングラスを掛けさせたコラを投稿していたり、インスタでファンアートをシェアしていたりとお気に召したご様子。
一方で外見のモデルになった人物は明かされていないが、ファンの間では「アラジン・セイン」の頃のデヴィッド・ボウイではないかと囁かれている(ただし、ボウイはフランス人ではなくイギリス人である)。
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ポルナレフ…表記揺れ。pixiv内ではタグでの使用が多い。