解説
世界貴族 (通称:天竜人) の1人で、『神の騎士団』最高司令官に就任していた。
かつてゴッドバレーで(あくまでも天竜人の価値観で考えた場合)活躍した「王者」の異名を持ち、ゴッドバレーで開催された『先住民一掃大会』で優勝した、あるいはロックス海賊団の襲撃を相手に相応の痛手を与えたのではないかと推測される。
「チャルロス聖殺人未遂事件の犯人を故意に逃がす罪」「魚人族・人魚族を庇った罪」を犯したドンキホーテ・ミョスガルド聖を処断し、その後彼の遺体の前で上記の台詞を残した。
プロフィール
本名 | フィガーランド・ガーリング |
---|---|
異名 | 王者 |
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
所属 | 神の騎士団最高司令官→???(原作1125話のネタバレ注意)、世界貴族フィガーランド家 |
悪魔の実 | 不明 |
覇気 | 不明 |
武器 | 名称不明 |
出身地 | 赤い土の大陸 マリージョア |
誕生日 | 不明 |
星座 | 不明 |
血液型 | 不明 |
好物 | 不明 |
初登場 | 単行本107巻 第1086話『五老星』 |
CV | 山路和弘 |
人物
他の天竜人と同じ傲慢な選民主義者の気質が目立ち、過去に非加盟国「ゴッドバレー」を舞台に天竜人達が『先住民一掃大会』を始めようとした際、彼らの暴挙に抗議したその国の王や民間人を問答無用に斬殺し、傍目でも「自分の実力に並ぶ者はない」と言わんばかりの態度を取っていた。
ただし、ゴッドバレーにロックスやロジャー等々の怪物達が襲来した際には冷静さを保ち、海兵に天竜人を護衛しながらの後退を命じつつ、自らは騎士団を率いて迎撃に向かう、現在は神の騎士団の最高司令官の役職に就いている等、天竜人の中では比較的理性的な部類である。
「子供たち」と発言しているため、子供が複数(最低でも2人)いると思われる。
外見
三日月と十字架を重ね合わせた様な髪型(=真正面から見ると十字架、真横から見ると三日月)と髭が特徴で、サングラスをかけている。
また、若かりし頃の顔は髭を伸ばしておらず、シャンクスに酷似した精悍な人相をしており、女性の天竜人からは大層モテていた。
現在は高齢に加えてサングラスで目元がよく分からない上、何故か鼻が伸びるなども合わさりシャンクスには似ていないものの、五老星同様に役職相応の威厳ある人相を保っている。
戦闘能力
主に剣を使った戦闘と考えられる。
シャンクスの血族ではないかと考えられている点から、3色全ての覇気を使える可能性があるが、ミョスガルド聖を処刑した時に磔にしていた、上述の先住民一掃大会においても武器を持っていなかったゴッドバレーの国王や、非力な一般人などに攻撃している描写しかないため、実際の戦闘力や悪魔の実の能力者かも定かではない。
だが、ゴッドバレーに海賊が襲来した際には戦いの前線に出ていながら生還する等々、その実力と実績が最高司令官に選ばれた理由の一端と考えられる。覇王色の覇気を纏うことすらできる白ひげに傷を負わせたという可能性にも真実味があるだろう。
ちなみに作者によれば「強い」ことは間違いないようだが、その強さには何らかの「理由」があるらしい…。
余談
- 2022年公開の映画『ONEPIECE FILM RED』にて『フィガーランド家』の家名のみ登場・言及されており、そのために同家の出身者と思われる彼との関係が疑われている。
- しかも、上記の通り若き日の人相がシャンクスに似ているのも、その疑いを加速させている。
- 「ガーリング」の由来は、おそらく人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリンだと思われる。
- また、三日月形の髪型から月輪(がちりん)を表しているという説もある。
- 尚、外見にもある三日月形の髪型は我々の世界においても、1890年当時から実在していたもの。
- TVアニメ版における魚人島の回想シーンで、改心前のミョスガルドがオトヒメに対して「魚類の王妃など下々民以下」と奇しくもガーリング聖とよく似た台詞回しで罵る描写がある。
- 名前のガーリングと苗字のフィガーランドが混同されたためか、1096話にて名前が「ガーランド聖」と表記されているシーンがある。ただ他のシーンでは普通に「ガーリング聖」と呼ばれていたので、単なるミスであると思われる。
- 原作434話にて白ひげがシャンクスの顔を見るや「あの野郎から傷が疼きやがる」と恨み言を吐いていたが、その傷を与えたのがロジャーならばこの後の笑みと矛盾してしまうため、ロジャーはミスリードでありシャンクスの顔を見て(傷を負わせた)ガーリング聖を思い出した可能性が高い。
- 作中の海賊の定義は通常は世界政府と敵対した側なため、この意味ではガーリング聖自身は世界政府側により「海賊」ではないが、世界政府非加盟国の『先住民一掃大会』で天竜人が犯してきた、破壊と殺害と略奪の限りへの最大の功労者ポジションは、読者と被害国目線ならば “作中で最も胸糞悪い海賊の1人” 同然とも酷評できる。前述の白ひげも新世界にて世界政府非加盟国を含め、ボランティアで警備していた件を踏まえると、世界政府非加盟国で海賊行為の極悪非道を極めたガーリング聖はまさに因縁の相手と断言できよう。
- TVアニメ版にて声優を担当している山路氏は過去にセニョール・ピンクと『ONEPIECE FILM GOLD』にてギルド・テゾーロを演じており、元天竜人出身の海賊が率いる海賊団の幹部と天竜人によって悲劇を味わい歪んでしまった男を演じた数年後に皮肉にも天竜人を演じる事になってしまった。またガーリング聖は魚人族を庇った罪でミョスガルド聖を処刑しており、そのミョスガルド聖がピンクの上司であるドフラミンゴの親戚筋に当たる人物である事、そしてテゾーロに至っては過去の経験から魚人族に対して恩義を感じている事も更に皮肉さを際立たせている。
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最新話1125話のネタバレを含みます!
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「今し方、命を受けてな」
エッグヘッドでの事件が終結した後、権力の間に訪れる。だが目上の立場である五老星に対してやけに馴れ馴れしい態度で接しており、当然彼らからは警戒の目を向けられるも、そのままガーリング聖はイムからの命により決定した2つの事項について話した。ひとつはヨークを自身の直属の部下とすること。
「共に世界を良くしよう 同星たちよ・・・・・・!!」
そして、サターン聖に代わり自身が新たな五老星 科学防衛武神に就任することを告げた。
あくまで憶測に過ぎないが、彼の初登場回のサブタイトルが「五老星」だったことも、後に訪れるこの展開への伏線だったのかもしれない。
その態度になんだかんだで今まで仲良くやっていた五老星の関係にヒビが入るのではと指摘する声もある。特にジンベエの王下七武海加入を「魚人族との和解の象徴」だと考え彼の七武海脱退を残念がっていたウォーキュリー聖と、魚人族を「ゴミ」と断じ自身が処刑したミョスガルド聖の事を「ゴミ(魚人族)以下」と吐き捨てたガーリング聖とでは考えが食い違い対立が起きる可能性も否定出来ない。
ちなみに彼の加入により「火・水・木・金・“土”」だった五老星が「“月”・火・水・木・金」に変わったという見方もある。