概要
週刊少年ジャンプにて連載中の漫画『ONE PIECE』のアニメ版。
東映アニメーション制作の単体アニメでは最長となる、20年以上の歴史を持つ長寿アニメである。
2000年から公開されているアニメ映画シリーズは⇒劇場版ONEPIECEを参照。
歴史
最初のアニメ化はテレビ版ではなく「ジャンプ・スーパー・アニメツアー'98」において放映された『倒せ!海賊ギャンザック』。
テレビ放送は1999年10月開始。
当初は水曜夜7時前半に放送されていたが、人気とは裏腹にプロ野球中継やバラエティ番組拡大SPや特番やらフジテレビの編成の都合で休止が多発し、2001年以降は日曜夜7時台後半へ、4年後に同前半に移行。しかしそこでも同じ理由でマトモに放送出来ず、2006年秋には遂に日曜朝のローカル枠へ左遷されてしまう。
最もローカル枠左遷後にマトモに放送される様になったのは皮肉としか言い様がないが。
この時から放送されていない地域があるという少し扱いが悪い状態になっている。また2017年の番組改編により、地域によってはスーパー戦隊シリーズと放送時間がかぶるようになってしまった。
このようにやや不遇ともいえる環境なので、将来を不安視する視聴者も居る。
ただ視聴率は日曜朝の時間帯としては好成績であり、映画のテレビ放送で2桁となることもある模様。このため現在ではフジテレビのゴールデンタイム視聴率低迷の打開策として放送時間を戻してほしいという声が上がっており、上述の2017年の改編以降この声は激増している。
2020年には新型コロナウイルス感染症の流行により、4月26日から当面の間ワノ国編の第1話となる892話『ワノ国! 桜舞うサムライの国へ』からの再放送に変更され、同年6月28日の930話の放送まで約2か月を要した。
2021年11月21日の放送で累計1000話目に突入。この回ではOPが初代の「ウィーアー!」の映像が新しくなったものであったり、
原作の989話終盤、麦わらの一味が集合する場面に合わせてメンバー個々の名シーンが挟まれたりと、様々なファンサービスが盛り込まれた。
2022年3月には東映アニメーションへの不正アクセス事件によって制作の遅延が発生したことを受け、同20日~4月10日まで「ワノ国編ベストセレクション」を放送。
4月24日の放送(第1015話)で原作の1000話に到達。
特徴
変遷
上記の他にも多くの変更点があり、目立ったところでは最初期はあったED曲が現在の放送枠への移動に伴い第278話で無くなってしまった。
またメインのキャラクターデザイン担当も
- 小泉昇(~第425話)
- 久田和也(第385話~第891話)
- 松田翠(第780話・第782話・第892話~)
豪華な声優陣
キャスティングには最大手声優事務所の青二プロダクションが関わっている。
長寿番組故に主要キャラクターからモブ役に至るまで相応のキャリアを持つ大御所声優が参加しており、『ドラゴンボール』シリーズと並んで声優が最も豪華な作品と称される事も多い。
それ故か他の現場とは異なる事情があるらしく、界隈では時折話題になる。
同じく20年越えのベテランであるが、一味の中では最年少のため現在でもパシリ的な立ち位置。
最近の深夜アニメでは最年長である事が増えているが、ここでは若手同然で、しかもその中でホールケーキアイランド編の事実上のラスボスを務めた気苦労を後にラジオで語っている。
同じく大ベテランの古川登志夫(ポートガス・D・エース役)と平野文(マザー・カルメル役)との対談にて、元々可愛いキャラを演じていた事が多かった事もあって
「何故私がこの役なの?」
と話していたが、それに対して古川が
「ビッグ・マムと同格のキャラが玄田哲章だから貴女くらいじゃないと成り立たない」
と答えている。
また物語がルフィを中心に描かれる関係上、メインキャラや人気キャラであっても長らく登場しないことが多々ある。
世界会議編後に制作関係者に「次の出演はいつ?」と聞いたら「10年以上先」と言われたとのこと。またこれに続けて「次出るまでに死ぬんじゃないか」と半ば冗談で言っていたが、シャッキー役の鶴ひろみや黄猿などを演じていた石塚運昇などの実例がいたため少し物議を醸したらしい。
まぁ、こればっかりは長期連載の宿命なので仕方ないと言えば仕方ないのだが。
これに関連して、田中真弓(モンキー・D・ルフィ役)は息子に
「もし自分が死んだら(ルフィの後任は)誰が良い?」
と聞いたところ自分より年上で先輩である野沢雅子(Dr.くれは/孫悟空役)を挙げており、それを冗談半分で話したところ本人から
「真弓、やるよ」
と返された。もしそうなってしまったら、野沢女史は下手したらクリリンまで兼ね役で演じる可能性がある。
オリジナル描写
他のアニメ版と同じく変更・追加されている要素は存在するが、本作の場合は原作ファンから批判的に見られることが多い。
ここでは特に有名なものを挙げる。
ストーリー関係 |
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デザイン関係 | |
コンプライアンス関係 |
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アニメオリジナルストーリー
★印は、劇場版との連動企画
中編・長編
話数 | あらすじ | |
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千年竜伝説編 | 8 | ローグタウンを出港し偉大なる航路を目指す一味は、漂流していたアビスという少女を救出、故郷の「軍艦島」へ送り届けることになる。一方海軍第8支部の提督ネルソンは、その骨から不老不死の薬が作れるという「千年竜」について知る彼女を取り返すべく、傭兵のエリックに命令を出す |
出撃!ゼニィ海賊団編 | 3 | アラバスタを出港後、海軍の追撃を振り切った一味はヤギの大群が住む島に上陸し、ヤギたちを率いる老人ゼニィと出会う |
虹の彼方へ編 | 5 | いつも通り海軍に追われていた一味は、元海賊のウェットン市長が人々に重税を課して支配する「ルルカ島」に上陸。「虹色の霧」を研究している老人ヘンゾと出会う |
脱出!海軍要塞編 | 10 | スカイピアから出発した一味が落下したのは、海軍本部第8支部「ナバロン」のど真ん中だった。ジョナサン中将の戦略と特殊な海流により、一味は追いつめられる |
オーシャンズドリーム編 | 5 | 目が覚めるとロビン以外の6人が記憶喪失になっていた一味は、手がかりを求めてとある島に上陸する |
アイスハンター編 | 10 | ウォーターセブンを出港後にパズール率いる「フェニックス海賊団」と出会った一味は、彼らを狙う「アツアツの実」の能力者ドン・アッチーノ率いる賞金稼ぎ集団「アッチーノファミリー」と対決する |
スパアイランド号編 | 1 | スリラーバーク出港後の水着回。フォクシー海賊団が久々に登場。 |
★金獅子の野望編 | 4 | シキと遭遇する数日前。一味は東の海出身者たちが住む「リトル・イーストブルー」でヨーコという少女と出会う |
★Zの野望編 | 4 | 魚人島を出港した一味は、「ミニミニの実」を食べた巨人族の少女リリー・エンストマックと出会い、彼女の父親の料理人パンズフライを狙う「NEO海軍」遊撃隊隊長・シューゾと、護送していたモモンガ中将との争いに巻き込まれる |
シーザー誘拐編 | 3 | パンクハザードでシーザー・クラウンを捕縛しドレスローザに向かう一味とトラファルガー・ローだったが、突如現れた海獣にシーザーを攫われてしまう。かつてアラバスタで出会ったクンフージュゴン率いる「海獣海賊団」とともに、人や動物をペットとして服従させられる「ペトペトの実」の能力者ブリードと対決する |
★シルバーマイン編 | 4 | バルトクラブの海賊船でドレスローザからゾウに向かう途中「シルバー海賊連合」に連行されてしまったルフィとバルトロメオは、彼らの拠点「シルバーマイン」からの脱出を目指す |
海軍超新星編 | 3 | サンジ奪還に出発するも食糧難に陥ったルフィたちは、潜入した海軍G-F支部でオールハント・グラントら若い海兵と対決する |
★シードル・ギルド編 | 2 | 航海中に賞金稼ぎ集団「シードル・ギルド」に襲われ、炭酸だらけの島に逃げ込んだ一味。実は彼らの拠点だったその島で再会したボア・ハンコックとともに、ルフィは彼らに立ち向かう |
★『FILM RED』公開記念 | 3 | |
ワンピース時代劇 | 6 | 2005~09年に放送。初回のみスペシャル枠 |
テレビスペシャル
※「エピソードオブシリーズ」はそちらを参照。
時期 | |
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ルフィ落下! 秘境・海のヘソの大冒険
| '00年12月 |
大海原にひらけ! でっかいでっカイ父の夢
| '03年4月 |
守れ! 最後の大舞台
| '03年12月 |
「土曜プレミアム」枠 | |
"3D2Y" エースの死を越えて! ルフィ仲間との誓い | '14年8月 |
〜アドベンチャー オブ ネブランディア〜 | '15年12月 |
★〜ハート オブ ゴールド〜 | '16年7月 |
コラボ
現在の放送時間である日曜朝9時台は前後半で1つの放送枠として扱われており、
名前は
「ドリーム9」→「ストロング9」→「アドベンチャーサンデー」
と変わっている。
詳しくは上記リンクの該当箇所を参照。
関連イラスト
関連タグ
ONEPIECE 東映 東映アニメーション 尾田栄一郎
アニプリ(テニスの王子様)
アニナル(NARUTO)/ アニボル(BORUTO)
アニブリ(BLEACH)
・・・同じジャンプ漫画原作の、通称が「アニ○○」のアニメ。3つともテレビ東京系列。
アニコナ
・・・原作者同士が対談した『名探偵コナン』のアニメ版。
アニメ版
・・・ほかの作品はこちら