プロフィール
概要
日本を代表するベテラン女性声優のひとりである。安彦良和キャラの常連。海外でもレジェンドと称される。
一度聞いたら忘れられない独特のハスキーボイスの持ち主で、長寿アニメ『ONE PIECE』のルフィをはじめとする少年、青年役を得意とし、数々のアニメで主役を務めている。吹き替えもその殆どが少年役。
それに比べると女性の役はごく少数で、女性であっても『うる星やつら』の藤波竜之介、『サクラ大戦』の桐島カンナ、『サイボーグクロちゃん』のシスカなどのように「男勝り」や「男っぽい言葉づかい」、「男装」といったキャラクターづけがされていたり、女性らしさを前面に出さないおばちゃんキャラ、おばあちゃんキャラであったりということが多い。アニメ初出演の『激走!ルーベンカイザー』の高木涼子は今となるとその数少ない例外ということになる。
鳥(『プロゴルファー猿』、『平成天才バカボン』など)、ゴルフボールなど人外も得意としている。特に鳥の鳴き声についてはさまざまな鳥を巧みに演じ分けることができ、カラス・九官鳥・ニワトリなどを披露している。
また深見東州監修のアニメ神頼みシリーズではおしゃべり小太郎を担当してたが弱虫な姿から強くなるシーンでは中の人ネタだがまるでドラゴンボールのクリリンやとってもラッキーマン!のラッキーマン、また窮地に立たされるシーンはまるで忍たま乱太郎の摂津のきり丸がやらかすシーンや追手内洋一のアンラッキーなシーン、ドキドキプリキュア!のモブキャラがジコチューの罠に嵌まるような雰囲気でもある。
もともとは声優ではなく舞台女優を目指していたが、小柄な体格がその壁になっていた。しかしバーの歌手をしていた時にたまたま客として来ていたテアトル・エコーの関係者に声をかけられ、それがきっかけとなって後に所属。
「声優業は女優業の一部」というスタンスで活動しており、肩書きはあくまでも女優としている。「声優として出演しながら、別の役で顔出しでの出演もした」という作品も『おーい!はに丸』など幾つかある。
ナレーション等では、近年では2020年から朝の情報番組『サタデープラス』の天の声を務めていらことが知られる。
バーの歌手をしていたという経歴から分かる通り歌唱力にも定評があり、1984年には個人名義でのアルバム『美・銀座・Begin』(ジャケット写真はハットをかぶり赤の蝶ネクタイを着けた男性用の礼服姿。ただし足元はヒール)を発表している。
『さすがの猿飛』の第2ED曲「忍豚レゲエ」、『イタダキマン』のOP曲「いただきマンボ」など、出演作の主題歌やイメージソングを担当するということもしばしばあり、『ドラゴンボール』シリーズ、『魔神英雄伝ワタル』シリーズ、『サクラ大戦』シリーズ、『ONE PIECE』などでは多数の歌を出している。
また、コロムビア系の童謡コンピレーションアルバムなどに、本人がカバーした楽曲が収録されている。
ちなみに、落語芸術協会に所属する『神田 真紅(かんだ しんく)』は本名が同姓同名である。
逸話など
古川登志夫や千葉繁との共演が多い。三ツ矢雄二は親友で、上述のアルバムでデュエットしたほか、三ツ矢の腰を指圧してやりながら屁を浴びせられる仲。
このほか、重度の糖尿病で闘病していた安西正弘の支援を島田敏(3名とも同学年で、テアトル・エコー団員であった)を長年行っていた。
自身は150cmと小柄で、『サクラ大戦』の舞台で197cmの長身設定の桐島カンナを演じる際には「イマジネーションでものを見ろ」とファンに言い渡していた。
いわゆる『アニラジ』の先駆とされるラジオ大阪『アニメトピア』の2代目パーソナリティ(1982年2月‐1983年9月。島津冴子と共同)を務めていた。
当時から下ネタトークが炸裂しており、1983年4月24日付放送での『ラジオ大阪占拠事件』は伝説として語り継がれている。
近年でも20万かけて角刈りおじさんのカツラを作ってもらったり(ONEPIECE単行本のおまけコーナーであるSBSなどで披露している)、『ドキドキ!プリキュア』のオーディションにネタ半分で乱入(その結果イーラ役に起用される(Twitterでの証言:1,2,3))するなど、『芸人声優の始祖』とでも言うべき伝説を残している。
意外なことに2019年10月27日にゲスト声優祭りの4回目のゲスト(透くん役)として登場するまで「ちびまる子ちゃん」に出演したことがなかったようで当時はネットニュースで取り上げられた、2021年11月14日の回の予告時にルフィとして登場しまる子にアニメONE PIECEの放送1000回を祝われた。
夫は歌手・声優の柴本浩行、長男は大道芸人のこ〜すけ(idio2)である。また、柴本との結婚前に渡辺正行と交際していたことがある。
柴本、渡辺とも関係は良好であり、渡辺主催の「NABEYA」に夫婦で所属していた時期があるほか、離婚してた期間に本人が立ち上げた「お、ぺれった」に柴本が演出、振り付けなどで参加している。
他にもNHKの連続テレビ小説『虎に翼』にて、主人公・寅子の親友・花江の家で働く女中・稲役として出演。女優デビューしている。
特撮ドラマ超電子バイオマンではもともとイエローを担当していた本来の役者が消息不明となり急遽の代役として声質が似た田中氏が起用されたといったエピソードがあり、短期間ながらではあるが戦隊ヒーローを違和感のないよう好演した。その感謝なのかは不明だが、同じ会社の制作作品にレギュラー出演している。
主な出演作
アニメ
※ クレジットは田の中真弓。
ドラゴンボールシリーズ
※ 故・滝口順平の後任。
イラスト未確認
- スー小五郎@ドラゴンボールGTのみ
- スノ@ドラゴンボールZカカロットのみ
ONE PIECE
モンキー・D・ルフィ | オーズ※ | 偽チョッパー(左)※ |
センゴクのヤギ※ | ||
※粗忽屋浜田山店名義。
補足
- 『ONE PIECE とびだせ海賊団!』ではニセルフィ役も演じる。本編におけるニセ麦わらの一味の偽ルフィとは別人。
- コミックス100巻/アニメ1000話記念映像作品『WE ARE ONE.』ではアニメパートのルフィほか、【Scene3】の実写ドラマパートでも児童館の女性職員役を演じている。⇒ショートドラマ
イラスト未確認
- セネカ@アリオン
- ミトサァ@白い牙-ホワイトファング物語-
- コロッケキッド@それいけ!アンパンマン
- ますずしまん@それいけ!アンパンマン
- ごんぎつね@まんが日本昔ばなし
- ジタンダ・フンダ@未来警察ウラシマン
- 十鬼島ゲン@マップス 伝説のさまよえる星人たち
- チャム@愚かな天使は悪魔と踊る
- おじいちゃん@俺、つしま
ゲーム
猫丸@機動新撰組 萌えよ剣 | 桐島カンナ@サクラ大戦 | 炎部ワタル@超魔神英雄伝ワタル ANOTHER STEP |
ツインビー@ツインビー | アザトース@東京放課後サモナーズ | キューブ@プリンセスメーカー2 |
ヨーテンナイ@魔装機神F | ロック・ヴォルナット@ロックマンDASHシリーズ | |
イラスト未確認
- ゾウナ@namco×CAPCOM * 初出は『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』。
実写
※ 第7話~第10話まで声のみの出演。演じていた矢島由紀の急な降板のための代役。
イラスト未確認
- 稲@虎に翼
吹き替え
ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)@ターミネーター2(VHS版) | ベイブ@ベイブ |
その他
はに丸@おーい!はに丸 |
イラスト未確認
- イソジンうがい薬
- おしゃべり小太郎@アニメ神頼みシリーズ
著書
- ぶさいくに生きて、そこそこ幸せをつかむ法(1986年)
- ぶさいく子育て日記(1990年)
- 懺悔 こんな私に愛のムチ(1995年)