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薬屋のひとりごと

くすりやのひとりごと

小説投稿サイト『小説家になろう』で連載されているweb小説。作者は日向夏。RayBooks、ヒーロー文庫より書籍化されている。
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概要

日向夏氏による中華風ミステリー小説。

web小説投稿サイト『小説家になろう』にて2011年10月より連載開始。
2012年にRayBooksより単行本全一巻で書籍化。
2014年にライトノベルレーベル・ヒーロー文庫より書籍化し、2016年12月時点で6巻まで刊行している。挿絵担当はしのとうこ。
また、コミカライズ連載が決定している。

中世の東洋に位置する架空の大国が背景にあり、その帝の妃たちが住まう後宮が主な舞台となっている。下女として後宮へ売られた薬師の少女・猫猫(マオマオ)が謎の多い美貌の宦官・壬氏(ジンシ)と共に後宮に関わる人間模様や騒動・陰謀を紐解いていく推理小説である。

中世の後宮における帝や妃、それを取り巻く人々の哀切や情緒を、主人公・猫猫の淡々とした視点で綴っていく作風が特徴。
恋愛物としても紹介されているが、猫猫のツンデレというよりドライな性格もあって、もう一人の主人公である壬氏が空回りするコミカルな面が強い。

あらすじ(WEB版)

薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。

花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が明けるまでおとなしくしていようと思うのだが、彼女の好奇心と知識はそうはさせない。

ふとした事件を解決したことから帝の寵妃や宦官に目をつけられることになる。

早く市井に戻りたい、猫猫はきょうも洗濯籠を片手にため息をつくのだった。

登場人物

  • 猫猫(マオマオ)

本作の主人公。市井で薬売りとして生活していたが、女官狩りに遭って後宮に売られ、毒味役の侍女となる、小柄でそばかす顔の少女。
薬師として、作中世界でも稀有なほどの薬学や栄養学を初めとした知識を身につけており、本人も何より毒や薬に対する探求心・好奇心が強い。そんな薬への情熱とは裏腹に、人間に対しての関心は薄く、何事に対しても冷めており、合理主義でドライな性格。しかし冷血という訳ではなく、責任感や良心は持っている。
ちょっかいをかけてくる壬氏のことは嫌っていないが、その美貌には特に興味がなく、本気で面倒くさいと思っている。

  • 壬氏(ジンシ)
後宮を取り仕切っている、美形の宦官。天女のような美貌から、後宮内にファンが多く、裏でも多くの実力者たちと繋がりを持っている謎の人物。
猫猫の知識や聡明さに目をつけ、彼女を侍女として取り立て、興味を持っているが、猫猫からは邪険にあしらわれている。敏腕であるが、猫猫相手には空回っていたり、なぜかM属性に開花していったりとちょっと残念な人。
涼やかな態度や見た目の華やかさとは裏腹に、面倒事を抱え込んでしまう苦労性であり、宦官とは別の顔も持っているようだが……。

  • 高順(ガオシュン)
壬氏の従者である精悍な男性。まめで気が利く性格。壬氏とは長い付き合いであり、彼の補佐を務めている。意外と愛嬌のある一面もあり、猫猫曰く、癒し系。

  • 馬閃(バセン)
高順の息子。真面目で律儀だが、頭が固く融通が利かないのが欠点。父親と同じく壬氏に仕えている。発展途上である一方、腕っ節には目を見張るものがある。

  • 皇帝
国を治めている現帝。美髭の偉丈夫。好色であるが、政治能力は持っており、抜け目がない御方。ふくよかな女性が好み。


武官
  • 李白(リハク)
出世株の若い武官。面倒見がよく、下働きの者たちにも目を掛けているが、素直すぎるきらいがある。猫猫や妓女たちに良いように使われていることもしばしば。猫猫曰く、駄犬。

  • 羅漢(ラカン)
片眼鏡をかけた狐目の中年軍師。有能であるが、気まぐれな変人。猫猫とはなんらかの関係があり、なにかと彼女に構おうとするが、猫猫からは蛇蝎のごとく嫌われている。

宮廷・後宮
  • 玉葉(ギョクヨウ)妃
翡翠宮に住まう、皇帝の妃の一人。位は貴妃。西国からの血を引き、赤い髪と翡翠の目をもつ胡姫。
聡明で、器の大きい人格者だが、食えない一面もあり、壬氏や猫猫をからかって楽しむことも。
  • 紅娘(ホンニャン)
玉葉妃に仕える侍女頭。やり手で、侍女の鏡のごとく玉葉妃に尽くしている。仕事に関しては鬼だが、飴と鞭の使い方が上手い。
  • 侍女三人娘
桜花(インファ)・貴園(グイエン)・愛藍(アイラン)
玉葉妃に仕える侍女。活発な桜花、おっとりした貴園、長身の愛藍の三人娘。三人とも働き者で、人が良いが、少し夢見がちなところがある。
  • 鈴麗(リンリー)公主
皇帝と玉葉妃の娘。まだ幼く、好奇心が旺盛。

  • 阿多(アードゥオ)妃
皇帝の東宮時代からの妃であり、乳兄弟。男装が似合う中性的な雰囲気の麗人。淑妃。
非常に賢く、凛々しさと同時に、母性のような包容力も兼ね備えている。

  • 梨花(リファ)妃
水晶宮に住まう、皇帝の妃の一人。位は賢妃。絢爛でありながら儚い印象もある女性。
逆境の中、妃として皇帝の心を掴むべく奮闘している。また、豊かな肢体の持ち主。

  • 里樹(リーシュ)妃
皇帝の妃の一人。位は徳妃。元は先帝の妃であり、出家して再び後宮入りした経緯がある。
十四歳と幼く、気弱な性格で、ことあるごとに虐められたり貶められたりする不幸属性。

  • 楼蘭(ロウラン)妃
阿多妃の後に淑妃の座についた妃。趣向を凝らした奇抜な衣装や装飾を身につけており、外見も中身も掴みどころがない、謎の多い妃。

  • やぶ医者
後宮に医者として勤めている、どじょうひげの宦官。性格はいいのだが、仕事はできないおっさん。猫猫からは呆れられたりしつつも、仲良くやっている。

  • 小蘭(シャオラン)
後宮に身売りされた下級下女。猫猫が下女であった頃からの、ほぼ唯一の女友達。お喋り好きで情報通であり、猫猫によくお菓子で買収されている。

市井
  • 緑青館三姫
白鈴(パイリン)・梅梅(メイメイ)・女華(ジョカ)
緑青館の高級妓女。筋肉フェチの白鈴、芸達者な梅梅、男嫌いの女華の三姫。幼い頃から猫猫の面倒を見ていた姉貴分たち。
  • やり手婆
緑青館を経営する老婆。けちでがめつく人使いが荒い、妖怪のような婆。昔は売れっ子妓女であったらしい。損得勘定にうるさいが、貸し借りや約束は守る主義。
  • 羅門(ルオメン)
猫猫の養父であり、薬の師匠。元後宮医官の宦官。腕はいいものの、お人よしなゆえに、貧乏くじばかり引いている不遇の親父。猫猫曰く馬鹿だけど尊敬できる人。

関連タグ

小説家になろう ミステリー 中華風ファンタジー

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