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漢羅門

かんるぉめん

漢羅門とは薬屋のひとりごとの登場人物である(メイン画像右の男性)
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CV:家中宏


概要編集

花街で薬屋を営む猫猫の養父。

猫猫からは「おやじ」「おやじどの」と呼ばれ慕われており、彼女が何のてらいもなく尊敬し心配もしている家族。


元は宦官だったためか老爺というよりは丸みを帯びた老婆のような外見の穏やかな男性。

極めて鋭い洞察力と東洋と西洋の医学にも精通している優秀な人物。


その一方で兎に角「欲の無さ」と「間(タイミング)の読めなさ」と「運の悪さ」が祟って、ことごとく善意が裏目に出てしまう御仁。

本人に悪気や原因があるものでは無いが、様々な悲劇の媒介となり、のみならず本人も被害を被る星の元に生まれている。


猫猫の悪癖をしっかり把握しており彼女に死体を触らせなかった(人間の死体には薬になるものが含まれてるためそれを知ったら猫猫は墓場を掘り返すくらいするだろうという判断から)り西洋の医学(特に外科術)を学ばせなかったりした。


猫猫曰く「天は二物を与えるが、それ故に奪われる」「運がないのが唯一の欠点」


※ 以下、ネタバレ


本来の立場(ネタバレ)編集

実は血縁的には猫猫の大叔父(実の祖父の弟)にあたる人物。猫猫の実父である漢羅漢は甥にあたる。

羅漢からは非常に頼りにされている。


かつて生まれながらの相貌失認に苦しんできた幼い羅漢に人を見分ける術を教えた人物で、基本人の言うことを聞かない羅漢も「叔父貴」と呼んで慕っている。

破天荒で基本言う事を聞かない羅漢が言う事を聞くほぼ唯一の存在。


若い頃には「羅門の文字を真似れば科挙に受かる」とまで呼ばれた大天才で、ゆえにかつて西方の国へと留学して進んだ医学を学んだ事もあり、かなりの腕を持つ医者だが医学を学ぶ業と「漢の羅の一族」の性質を知るがために猫猫の事は医学から遠ざけている。また、ある人物たちが目にする色の認識についても把握しており、羅漢がそれをある人物たちの一員である高官に利用していた


優秀であるが故に後宮医官に命じられ時悪く、先帝のやらかしで医官も宦官にされるようになっており、ロリコンの先帝には低年齢出産が危惧される事から優れた医療技術を持っていた為に後宮医官として前皇太后の要請によって強制的に徴用、去勢される羽目になった。

それでも宮廷内に薬草を植えて育て、また見映えだけを良くする毒含有の化粧品を後宮より排除させ、またそのための注意書きを書道の手本にして文盲の女官たちに文字を教える教材とした上で注意書きの量産を行い有毒化粧品の存在の周知を図るなど、それなりの成果も出していた。

しかし「皇弟」と「当時の東宮(のちの現帝)の第一子」出産時の出来事、その後に「東宮の第一子」が死亡した事などにより(実は宮廷の侍女たちの知識不足や連絡ミスが主要因であり本人には非がないのだが、まずミスの原因が小さな「知識の不足」や「未必の故意」に基づくものであった事、さらにその故意の証明が困難であった事、あまつさえその侍女が「責を問うて罰する事のできない立場」であったため)その責任を負わされて肉刑に処され片足の膝骨を抜き取られて宮廷より追放された。

これにより一族の権勢が大きく没し、煽りで甥の羅漢は3年も都から追放され、自身の娘(猫猫)の誕生とそれを取り巻く悲劇を知ることすら出来ず、全てを知った時には全てが手遅れという憂き目に遭う。

また猫猫の母親も羅門の後宮追放と彼女自身の出産という醜聞のダブルパンチが祟り、梅毒の治療が手遅れとなってしまう。


そして羅門の追放は宮廷においても表向きには見えないものの静かなダメージとなった。

羅門が追放された事で、彼が取り組んでいた全ての事業がストップ。薬草園は見る間も無く荒れ果て、薬草が自生化&野生化。羅門が宮内に残したはずの医術や薬品知識もほぼ失伝した。羅門が取り組んでいた位の低い学の無い女官たちへの教育も否定されて彼女らが学ぶ道は断たれ、また毒性化粧品(特に有鉛おしろい・毒おしろい)が再び宮内に蔓延する事となってしまった。

かくて、後宮内には"謎の死"による"呪い"がはびこるようになり、猫猫が拐かされてブチ込まれ、物語の冒頭に至る事になる。


前述のとおり追放されていたが、玉葉妃の第二子が逆子の疑いがあると猫猫が気付き、いざとなれば帝王切開ができる元後宮医官として玉葉妃に進言した事で、再び宮中に医官として復帰している。元々女帝の時代に無実の罪で追放された事もあり皇帝も即決で羅門の復帰を認め、当初は臨時雇用であったもののその有能さが周囲に証明されそのまま宮中に残る事となった。花街の薬屋は猫猫の指導の下、元々薬学をかじっていた「子の一族」の生き残りの男性が引き継いでいる。

西の遠征の際にも、他国を侵略したがっていた玉葉妃の長兄が羅漢を取り込むべく、娘の猫猫と共に羅門を連れて来るよう指定があった。しかし高齢かつ足が悪い事と、生まれたばかりの皇子たちの主治医がいなくなる事を嫌がった壬氏たちによって、やぶ医者こと虞淵を羅門の身代わりに連れて行く事となった。


なお宮中の医官たちの中には羅門の犠牲で命拾いをした者も多く、上述のように欲も運も無く間も悪いものの現在の宮中では人望だけはストップ高な人でもあり、上級から中堅の医官の一部からは門ちゃんと呼ばれたりしている。


作者ツイートによると羅の一族の中では天才型の人間らしい。


関連タグ編集

薬屋のひとりごと

猫猫 漢羅漢

宦官 薬屋 医者

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