「歌って伝わる気がするよね。上手に言えない事も、言葉以上に、気持ちが」
「さきちゃんのメッセージ見て、いつも勇気もらってたよ」
CV:佐々木李子
概要
アニメ『BanG Dream!』の派生作品『It's MyGO!!!!!』及び『Ave Mujica』の登場人物。
2人組アイドルユニット「sumimi」のメンバーで、ギターとボーカルを担当する他、楽曲のほとんどを作詞作曲している。同じメンバーの純田まなとは同期。6月26日生まれ。身長160㎝。
クールな佇まいが人気でファンからは優しい性格が好かれている。千早愛音もファンのひとりでアプリ版のストーリーでは「初華ちゃん」と呼んでいる。
趣味は星を見ることで、そこそこの頻度でプラネタリウムに足を運んでいる模様。
花咲川女子学園高等部1年生で椎名立希、八幡海鈴と同じクラス。
豊川家の別荘があると思しき島の出身で、幼少期にそこへ訪れた祥子と出会っている他、祥子の母とも面識があった模様。
アニメ『MyGO!!!!!』において
第10話ではバンド活動に悩みプラネタリウムに足を運んでいた高松燈と偶然出会った際に、彼女に対して本項冒頭の台詞で優しくアドバイスし、バンド活動を後押しするきっかけを与えた。
「sumimi」としてアイドル活動を行う中で、助けを求める祥子の電話を受けて一年ぶりに再会。
その際に、彼女から某かの依頼を受けた描写がなされ、第13話において祥子が結成した新バンド「Ave Mujica」のギターボーカル「ドロリス」としてデビュー公演を行った。
アニメ『Ave Mujica』において
Ave Mujicaのギターボーカルであり、作詞を担当。同時にsumimiの活動も継続。
1年ぶりに再会した祥子からプロとしてやっていけるバンドを組みたいという誘いを受けて二つ返事で了解する回想場面や、sumimiとAve Mujicaの両立について負担を掛けていると案じる祥子に「さきちゃんとずっと一緒にいたいって夢が叶った」と嬉しそうに告げるなど、祥子に深い想いを抱いている描写がされる。
第2話にて、父親の元を飛び出した祥子が事務所に寝泊まりしていたことに気付き、彼女を案じて自身のマンションに居候させた。
第3話では、祥子が「睦がどういう子か『昔から』知っていましたのに」の昔という言葉に嫉妬し、あらかじめ2つに分けたドーナッツを食べないかと誘うも、祥子は受け取らず初華は寂しそうな表情を見せる。
仙台でのライブ後の祥子とにゃむが口論では祥子を擁護する側に回るが、sumimiの活動が忙しくAve Mujicaの練習にほとんど来ていないのにMujicaを大事そうに言うのは無責任、と即座に論破されてしまった。
第4話では、睦のおかげで仙台駅での喧嘩が嘘のように柔らかい雰囲気のMujicaになった事を喜ぶが、何故か一人浮かない顔をしている祥子を不思議がる。
睦に相談したところ、「健康に良くない!って言ってあげて」と言う朗らかな雰囲気の睦に好感を持ち、更に「祥子の幼馴染」として意識している睦から「今、祥子ちゃんの一番近くにいるの初華ちゃんだから、祥子ちゃんのことよろしくね」と言われ、とても嬉しそうな表情を見せる。早速、その夜作曲で夜遅くまで作業している祥子を、睦に言われた通り寝かしつけた。
福岡でのライブ前日のリハーサルで睦がギターを弾けないと言い出し、場は混乱。
その後、祥子から海鈴、にゃむと共に今の睦が別人格の「モーティス」だと聞かされ、更にそのモーティスも一緒の部屋に入ってきたため、全員揃ったと言うことで海鈴が明日のライブの方針を提案。
しかし、明日のライブ方針を全く決められない祥子ににゃむが見切りをつけ脱退を宣言、更に「メンバーを辞めるという事はMujica解散に等しい」という仙台駅での発言をにゃむに引用され何も言えなくなってしまい、解散を食い止めようとするモーティスからも「初華ちゃん嘘ばっかり!祥子ちゃんと一緒にいたいからって!」と批判され、解散の流れを阻止できずに終わる。
Mujica解散後、祥子に「ずっとここにいていいから」と言葉をかけ「Mujicaが無くなっても、一緒にいてくれる?」と懇願するが、sumimiの仕事中に祥子は出て行き、帰宅後に机の上に「今までありがとう」という書置きを見つけ強いショックを受ける。
その後も祥子と一切連絡が取れなくなり、海鈴に頼るも冷たく断られ、一人になった部屋で祥子の分のコーヒーも用意し、彼女が寝泊まりしていたロフトで膝を抱え、連絡を待ち続けている。
基本的には祥子を最優先にしている姿勢を見せているが、祐天寺にゃむの策略で祥子達の素顔が晒された際は祥子の考えに反して自身の仮面を外す、祥子が睦と話をするために先に家に帰るように言われた際にはその場を離れると見せかけて陰から二人の会話を見ている、睦(モーティス)中心で纏まる状況について隣にいる祥子が明らかに不満げにもかかわらず今のMujicaが好きと言う等、彼女の意向を汲まない(汲めない)行動も見せている。
余談
- 『Its MyGO!!!!!』アニメ公式サイトでは「初華」表記となっている。
- 冬服制服ではタイツを着用しているかなり珍しいキャラクター。
- バンドリのボーカル担当は殆どが身長150cm代の小柄だったが、彼女はレイヤこと和奏レイ以来身長160cm以上のキャラとなった。
- アイドルデビューが決まった際に祥子からもらったメッセージを楽屋で休憩している際に眺めて笑んでいたり(初華曰く、祥子のメッセージを見ていつも勇気を貰っていたとのこと)、祥子の携わった「CRYCHIC」は解散が1年前、かつ、初ライブ後まもなくして解散した活動期間の短いバンドでありながら、面識が無い元メンバーの燈の顔と名前を覚えているなど、祥子に対して強い想いを抱いている描写がされている。
- アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』では、CRYCHICのライブに初華が訪れていたことが描写されている。
- 祥子にとっては初華と睦の二人は幼馴染であるが、初華と睦については「リスパレ!チョイス」における対談記事によると幼馴染ではない模様。しかしながら、睦に何度も絡む祐天寺にゃむをたしなめる、ライブ後に睦にペットボトルの水を持ってきて彼女のギター演奏を褒める、失言した睦に対して悪気は無かったと言って庇うなど、初華が睦を気にかけているような描写がある。
- なお、睦とは異なり祥子の境遇は知らないようで、『MyGO!!!!!』第13話では一人で帰宅しようとする祥子に対して無邪気に一緒に帰ろうと申し出て彼女に咎められている。
- 睦に対して気にかけている描写がある一方で、祥子が睦のことで思い悩んでいる時に寂しそうにする、睦と祥子の会話を盗み聞きするといった、睦に対する嫉妬心を窺わせる描写もある。
- その睦(として振る舞うモーティス)に「今祥子ちゃんの一番近くにいるのは初華ちゃん」と言われた時は、今までにない歓喜の表情を見せており、彼女のおだてにあっさり乗せられ、思い通りに動かされてしまった。
- 一部ファンからは「『Ave Mujica』のドロリスではないか」と言われていたが、ついにアニメ『MyGO!!!!!』最終話でドロリス=初華と明らかになった。
- 制作陣インタビューによると人物像・感性は高松燈とは真逆とされており、コンセプトに合わせて人が望む歌詞を書ける能力があるとされている。
- ドロリスとしての一人称は「僕」だが、歌詞及び歌唱時は「私」。反対に燈は普段の一人称は「私」を使うが、歌詞及び歌唱時の一人称は「僕」になるなど歌詞自体も対になっている。
- 初華は既にアイドルユニットsumimiのメンバーとして既に活動をしているため、Ave Mujicaとしての活動を鑑みて、ファンからは「アイドル辞めないで欲しい」「辞めたらまなちゃんの事はどうするの?」と早くも心配の声が挙がっている。
- アニメ終了後に刊行された『メガミマガジン』2023年11月号掲載の制作陣によるインタビュー記事によると、sumimiとAve Mujicaは同じ芸能事務所に所属しており、初華はsumimiとの両立を条件としてAve Mujicaに参加しているとのこと。
- なお、初華自身はsumimiの活動に対して、(ネガティブな意味で)何か思うところを持っているようで、楽屋で一人きりになった際に鏡を見て「酷い顔」と嘆息する描写がされている。sumimiの活動について、祥子から聞かれた際は「ぼちぼちかなぁ」と はぐらかし気味に誤魔化していた。「かなり我慢をして、望まぬsumimiの活動をしている」あるいは「sumimiのメンバーとしての自分を快く思っていない」といったところか。
- Ave Mujicaが仮面を外したことで、sumimiの不仲説等も劇中世界で上がっているらしいが、初華とまなの関係は決して悪いものではなく、お互いを気遣う場面もある。しかしsumimiの今後について話している際の初華の表情は、影を隠し切れていなかった。
- 初めは祥子を気遣う幼馴染としての印象が強かったが、3話のドーナツのシーンに戦慄した視聴者は多く、「初華が一番何を考えているか分からない」「最近人の文化を覚えた怪物のようだ」と言われてしまっている。
- ドーナツのシーンは第2話でまなが半分にしたドーナツを初華に渡しているのを元にしていると思われる。
- しかしまなは初華に言葉を送りながら目の前でドーナツを半分にしたのに対し、初華は祥子へ確認もせず初めから半分にしている。
- 第4話で徹夜作業を繰り返す祥子を嗜める時も、睦のアドバイスを一語一句違わす真似ており、自分自身では何も考えついていない。それに加えて、睦は指を交差する際は右人差し指を前に出すが、初華は左人差し指を前に出している。作画ミスでなければ何だろうか?
- メンバーの衝突があれば真っ先に祥子を庇うが、毎回何も反論できずに論破されている。