設立時はTCG事業が中心だったが、『探偵オペラミルキィホームズ』のきっかけにIP（知的財産）コンテンツに力を入れるようになり、順次関連業務を自前で賄う形で事業を拡大し、2024年現在ではIP全体のプロデュースを担っている（木谷社長曰く「近い将来ブシロードはTCGカンパニーからIPデベロッパーへと変わる」と宣言している）。

デジタルゲーム部門は、かつてはアプリゲームを中心に展開しており、家庭用ゲーム用ソフトは長らく出していない状態だったが、2021年のSwitch版ガールズバンドパーティ発売をきっかけに、ある程度ゲームソフトをリリースするようになり、2023年1月にはゲーム事業の総合ブランドとして「ブシロードゲームズ」を立ち上げている。因みにそれ以前からミルキィホームズのPSP用ソフトが同社からリリースされた事があったのはあまり知られていない。

実務は子会社・関連会社に任せている事業が多く（後述）、それらの会社の株式は間接保有（孫会社）もあったものの、全て直接保有するよう改めて以降は、海外の一部会社を除いて持株会社として各社へ経営指導する形態を取っている（勘違いされがちだが、純粋持株会社ではない。他方でかつてはブシロードグループパブリッシング〈旧：ナカ企画〉があったが、自社へ逆吸収合併している）。

また、プロレス事業にも熱心的で、2012年には新日本プロレス、2019年にはスターダムといった、それぞれ最大手の団体を傘下に有している。

BanG_Dream!のような主要コンテンツを抱えている反面、トップのセンスが目立ちたがりな故に、そのメディアコンテンツの良さを維持する意欲が乏しい所もあり、それが災いしてファン離れが多かったり、散々な評価になることも多い。

例として、（元々自社IPではない）スクフェスシリーズはスクールアイドルフェスティバル2が失敗に終わり、結果としてシリーズそのものの展開が途切れる状態にまで陥ってしまった。

加えて、ガルパ以外の自社アプリゲームに至っても売上が振るわず、2022年以降は幾つかのサ終了や運営撤退が相次いでおり、ブシロードゲームズ立ち上げ後に発売されたゲームソフトも売っては不発を繰り返している。

このように、近年のデジタルコンテンツ関連は迷走が続いている状態だが、本業であるTCGコンテンツにおいては著しく再興しはじめており（参考）、新規タイトルとして、2022年に『Shadowverse EVOLVE』が、2024年に『プロ野球カードゲーム DREAM ORDER』が発売され、その後も五等分の花嫁、ラブライブ!、ゴジラといった人気タイトルの新作TCGを複数発表させるなど、少しずつ兆しを見せている。

ただし、その後も暗い話題が無くなったわけではなく、自社コンテンツ中でD4DJやfrom_ARGONAVISのように運営の譲渡や活動停止を発表されるケースもあり (参考：1・2)、同社に恨みを買うファンも少なくない。

さらにかつてから同社が関わるイベントに招待されていた自民党の馳浩の令和6年能登半島地震の対応をはじめとする不祥事の多さから批判の槍玉に上げられることも多くなり、全盛期と比べるとかなり会社の信用を落としてしまっているのが現状である。

自社IPコンテンツ

現在

過去

探偵オペラミルキィホームズ
D4DJ※ 2024年6月20日に株式会社DONUTSに運営移管

その他のコンテンツ

カードゲーム（TCG）

ヴァイスシュヴァルツ/ヴァイスシュヴァルツブラウ/ヴァイスシュヴァルツロゼ
カードファイト!!ヴァンガード
Reバース for you
Shadowverse EVOLVE
プロ野球カードゲーム DREAM ORDER
五等分の花嫁カードゲーム
ラブライブ!シリーズオフィシャルカードゲーム
ゴジラカードゲーム（2025年7月予定）

過去に展開していた商品

フューチャーカードバディファイト
ラクエンロジック
サンデーVSマガジンTCG
ヴィクトリースパーク
†ALICE†
ChaosTCG
モンスター・コレクションTCG※ブロッコリーからの変更
ジュエルペットトレーディングカードゲーム

デジタルゲーム

ブシロードゲームズを参照。

漫画

2021年1月22日からWebコミックサイト『コミックブシロードWEB』を開設（2023年12月21日に現在の「コミックグロウル」の名称に変更）。自社によるお馴染みのコンテンツやオリジナル漫画が配信されている。ブシロードワークス運営（それ以前はブシロードムーブ→ブシロードクリエイティブが運営）。

ブシロードグループ

ブシロードミュージック

旧社名「響music」。レコード会社。

ブシロードムーブ

旧株式会社響(二代目)としてブシロードミュージックから音響スタジオとインターネットラジオ「響 -HiBiKi Radio Station-」の運営、声優事務所「響」を承継して2016年に設立、ブシロードメディアから広告代理店事業を引き継いで2020年2月1日に現社名。

所属声優については、響(芸能プロダクション)の記事を参照。

ブシロードクリエイティブ

2016年に取引先であった卸売会社を買収し、マーチャンダイジング会社として現社名に。当初はオリジナルに考案したグッズの企画販売を中心に行っていたが、今ではブシロードからキャラクターグッズやライブグッズ類についても任されている。2022年7月には「月刊ブシロード」（2024年4月休刊）などの書籍出版などを行っていたブシロードメディア（初代株式会社響法人格）を吸収合併したが、1年後に再分社した。

更にグッズ会社なのにVTuberのプロダクションである「いろどり芸能郵便社」も運営していたが、ブシロードグループとしては、「ホロライブ」と手を組むことの方が多く、クリエイティブ社自身もホロライブのグッズを売っている・・・。そのためか、いろどり芸能郵便社は短命に終わった（その後、一時的にクリエイティブ社直轄になった後、2023年9月までに全員が独立した）。