概要
アスキー・メディアワークス(2013年にKADOKAWAに合併)が発行する美少女総合エンタテインメントマガジン『電撃G's magazine』、バンダイナムコHD傘下のアニメ制作会社『バンダイナムコフィルムワークス(開始時点ではサンライズ)』、同HD傘下の音楽会社『バンダイナムコミュージックライブ(開始当時はランティス→バンダイナムコアーツ)』の3社による合同プロジェクト。
部活動としてアイドル活動を行う女子高生たち「スクールアイドル」の青春の日々を描く。
開始媒体の違い(後述の「沿革」を参照)はあるが、どの作品でも漫画・アニメ・映画・ゲーム、声優プロジェクトとしての動画配信やライブ活動を中心にファンを広げており、日本だけでなくアメリカ・台湾・中国・韓国など海外にも多くのファンが存在している。
後述のように作中の地名や施設などは実在のそれを舞台にしている。故にファンのいわゆる聖地巡礼も盛んに行われており、多くのラブライバーが訪れている。
作品・グループ一覧
歴代作品
特定のスクールアイドルグループを主役にし、他の作品のそれが登場しない、いわゆる「ナンバリングタイトル」に相当する作品を列挙する。
活動開始した年 | 作品情報 |
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2010 |
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2015 |
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2017 |
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2020 |
その他
シリーズ全体を取り扱うコンテンツ、および作品の垣根を超えたコンテンツ。
- スクールアイドルフェスティバル(ゲーム)
- スクフェスALL_STARS(ゲーム)
- ぷちぐるラブライブ!(ゲーム)
- ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD(ラジオ)
- LoveLive!Days(雑誌)
- スクフェス感謝祭(イベント)
- ラブライブ!フェス(イベント)
- COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜(イベント)
特徴
プロジェクト開始
- スクールアイドルとしてのグループ名や、楽曲のPVのセンターなどを、ファンからの公募・投票で決めている。
- こうした、グループのメンバーだけでなくファンも含めて活動していくコンセプトを「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」と呼んでいる。
- シリーズものではあるが、前作が完全に終わってから次回作がスタートという流れではなく、過去作も同時進行している。そのため、いわゆる「現行作品」が複数存在するとも言える。以下は2021年12月現在の状況。
- 初代・・・アニメや音楽活動は終了したが誌面上の活動は続いている。
- サンシャイン!!・・・アニメが終了しても音楽活動を続けている。
- ニジガク・・・アニメ2期の製作および4thライブの開催が決定。
- スーパースター!!・・・アニメ2期の製作が決定、ライブもツアーで積極的に開催。
世界観・作風
- 個々の作品のストーリーは、主人公が仲間を集めてスクールアイドルとなり、様々な局面で奮闘する、というもの。
- 主人公のグループのメンバーは全員高校生で、同じ高校に通う。
- アイドルものでよくある「プロとしての芸能活動」や「ファンとの交流」はあまり描かれず、主人公たちの学校生活・進級進学・将来の夢などが重視された青春ドラマとしての側面が強く描かれる。
- つまるところいわゆる「部活もの」なのだが、作中に顧問が全く登場せず、活動に関しては部活動に所属する生徒のみで全てを取り仕切っている。そのためアイドル活動に欠かせない楽曲・衣装・振付などの制作もすべて生徒だけで完結している。取り分けアニメ媒体においてはプロと遜色ないスキルを発揮している。
- 男性キャラクターはごくわずかしか現れない。登場する学校のほとんどは女子校であったり、主人公の父親であっても顔出しがないなど、女性主体のストーリーで徹底されている。詳細はラブライブ!男性キャラを参照。
- 同じタイトルであっても、媒体(メディア)ごとにキャラクターの設定やストーリーが大幅に異なる(パラレルワールド)。逆に、タイトルが違っても、メディアが同じであれば世界観が同一の場合もある(シェアードワールド)。
- 作中に登場する地名はほとんど実在のものであり、街並みなども実在のそれをモデルにしている。そのため作中に登場した街・建物をファンが訪れる聖地巡礼が活発に行われ、公式でもキャストがモデル地を訪れたり、コラボレーション企画を開催している。
ライブ・キャスト陣
- サンシャイン!!以降、グループ名に「~ちゃん」を付ける風潮が生まれている。→Aqoursちゃん、虹ちゃん、Liella!ちゃん
- 担当声優もライブやイベントにて、自分が担当しているキャラクターのアニメPVと同じダンスや振り付けを披露している。
- 最近は歌番組の出演も決して珍しくはなくなり、一般的なアーティスト同様「CD発売日前後放送の番組ですぐにパフォーマンスを披露」という展開もほぼ当たり前になりつつある。
- キャスト陣にも各々の愛称が付き、一部グループでは自己紹介の際に必ず含む(「【キャラクター名】役の【キャストの愛称】こと【キャストの本名】です」)などして周知に努めている(「キャラクター・キャスト」を参照)。
- 作品が増えるのに比例して、キャストが自作品以前開始シリーズのファン(ラブライバー)である率が増えている。
- 2015年のμ’s紅白歌合戦出場以降、年末年始にキャスト陣のステージが開かれることも珍しくなくなり、2021年にはついに有観客での年越しライブまで開催されるに至る。
- しかも、年末といえばあの真冬の3日間戦争のシーズンであり、pixiv御用達のラブライブ!絵師達は即売会に参加することも考慮の上でチケット抽選申し込みをしなければならないという何とももどかしい事態になってしまっている。
グッズ
- 各メンバーごとにキャラクターアイコンと寝そべりぬいぐるみが用意されている。後者は派生して他の作品もラインナップするようになった。
- ラブライブ!のキャラのみ全員白目で、それは今も変わらない。
- 二代目以降はアニメ放映後にエピソードをフィーチャーしたグッズが「【主人公が通う高校名】購買部」と称してゲーマーズやプレミアムバンダイから出るのも定番になっている。余程のことがない限り再販はされないため、その場で確保することが推奨される。
- 元々ファン企画に支えられている一面もあるため、ニジガクの電撃オンライン四コマでミヤコヒトが採用されて以降、pixivユーザーの絵師一覧でもお馴染みだった絵師のイラストが採用される機会も増えている。専門誌「Lovelive!Days」発行以降はさらに増え、商用グッズ化されることも珍しくない(この方式が定着する以前、ラブライブ!公式から「同人即売会での非公式商用グッズの販売禁止」がアナウンスされていた)。
キャンペーンガール
- 世代ごとにSEGAとコラボしたセガスタッフイメージガールが投票で決められる。ちなみに現在のところ三代続けて一年生でもっとも小柄なメンバーが選ばれているという共通点がある。
- 初代を除き聖地にゲーマーズが新設されるのも定番となっている。さらにそのたびゲーマーズ看板娘も毎回投票で決められる。こちらも現在のところ夏生まれのO型メンバーが選ばれているという共通点が出来ている。
沿革
- 2010年6月
「ラブライブ!」が始動。『G's』誌上での連載を開始するとともに、「僕らのLIVE君とのLIFE」をリリース。ただし当時はまだ「μ's」というグループ名称もなく、担当声優についても公表はされていなかった。
その後、μ'sの声優プロジェクトの成功や漫画やアニメ・映画・ゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』などの展開によってファンを増やした。
- 2015年2月
2016年のμ'sファイナルライブを機に「ラブライブ!」の展開が縮小するとともに、「サンシャイン!!」の展開が本格化し、2016年7月にアニメ放送も開始。
声優ユニット・Aqoursも、先代のμ'sと同じくライブ活動やテレビ媒体の出演などで知名度を上げ、ライブツアーや海外公演など、先代以上の展開も見せた。
- 2017年3月
キャラクターと、それを担当する声優が、ウェブ上のゲームメディアニュースサイト「ファミ通App」「電撃オンライン」、そしてスクフェス公式サイトの3サイトに分かれて活動するという、『電撃G'sマガジン』誌上で始まったこれまでの2作品とは異なる形からスタートした。
2019年には、虹ヶ咲を主役としたクロスオーバー作品『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』をリリース。2020年10月から、虹ヶ咲を主役としたテレビアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が放送された。
またニジガクのプロジェクト開始に合わせてμ'sが活動を再開。
グループの垣根を超えた作品展開・活動が開始された。
- 2020年1月
これまでは小規模な展開を経て、その結果としてテレビアニメ化が決定するというプロセスを取っていたが、シリーズで初めてプロジェクト開始時点でテレビアニメ化まで決定していた。
また、主役グループのグループ名のみならず、校名や、メンバーの一人を演じるキャストまで公募により決めている。
関連タグ
アスキー・メディアワークス KADOKAWA
電撃G'sマガジン LoveLive!Days
株式会社サンライズ バンダイナムコアーツ ランティス(企業)
ブシロード KLab この2社はスクフェスとスクスタの運営、開発元として参加する。この2作関連の商品はほとんどブシロードが発売している。また、放送元がNHKでCMがないLiella!以外のアニメのスポンサー・製作委員会(プロジェクトラブライブ!〇〇)としても参加しているが、ブシロードの音楽三部作(バンドリ、スタァライト、D4DJ)には含まれない。ブシロードの木谷社長もしっかり言及している。また、ブシロードの有価証券報告書でも「他社IP」として扱われている。
ラブライブ!シリーズのライブイベント一覧
ラブライブ!シリーズのカップリングタグ一覧
ラブライブ!シリーズのおっぱいタグ一覧
関連・類似作品
- THE iDOLM@STER、アイカツ……同じバンダイナムコが制作に関わっているアイドルを主体とした作品。アイドルマスターの765プロ声優6人とμ'sの9人は2015年のアニサマにて共演している他、黒沢ともよなど、ラブライブ!と双方に出演した人もいる。 こちらも参照アイマス×ラブライブ
- BanG_Dream!(バンドリ)……スクフェス(当時はスクスタ未登場)の運営元だったブシロードが、スクフェスの大ヒットを受け、ブシロードでも同様の構想が上がり、2014年春、完全他社ということも含め、ラブライブ!の実質的なライバルとして誕生した。バンドリでのモブとなるミア役の内田秀を含めると8人が出演する他、音楽イベントで度々共演することが多かったが、2021年現在は無くなった上に後述のD4DJとは異なり、バンドリのゲームのアンケートにおいても完全にライバル視されている。(例:AqoursとRoseliaのFNSうたのなつまつり2018)こちらも参照→(ラブバンドリ!)
- D4DJ ……そのブシロードが2018年に始動。2020年より本格展開を続ける音楽作品。これを題材としたゲーム D4DJ Groovy Mixのリリース1周年のスペシャル企画において、Liella!の楽曲2曲が原曲で実装された他、ラブライブ!シリーズからは双方でメインキャラを務める小泉萌香含む6名が出演。こちらも参照→(DJライブ! )
- けいおん!…2009年4月に京都アニメーションの手でアニメ化された、廃部寸前の軽音楽部に入部した4人の女子高生(2年次から+1人の5人)を中心とした日常系学園コメディ作品。当初は限定された深夜アニメであったにも関わらず、ネット上の口コミ等で人気に火がつき、その後DVD・BDは元より、登場人物名義で発売された主題歌・劇中歌等の楽曲CDも空前の売上を記録。更には作中に登場する楽器などにも注目が集まるなど大きな反響があった。女子高生という年齢設定や日常の学園生活における活動、劇中内での男性キャラを極力排除した独特の世界観、音楽を用いた部活動、実在の場所を背景モデルにするなど共通点が多く、時期的には少し昔の作品ではあるものの類似性のあるタイトルとしてよく引き合いに出される。こちらも参照→(らぶらいぶ! )
なお、上記全て、具体的な中身は違えど、高校生(一部中学生)が音楽活動を行い、ほとんどのキャストがリアルライブも行うという大きな共通点もある。