仕様
著 | 公野櫻子 |
---|---|
イラスト | 室田雄平、音乃夏(第1弾、第2弾1~3巻)、柴崎しょうじ(第2弾4・5巻)、清瀬赤目 |
発行 | 株式会社アスキー・メディアワークス |
発売 | 株式会社KADOKAWA |
※カバーイラストを使用した「Loveca+」付き。
概要
ラブライブ!のメディアミックスの一つで、μ'sメンバーが自分の過去や今までの活動を日誌で綴ったシリーズ。SIDの略称で馴染んでいる。
便宜上、ライトノベルとしているが、サイズは新書、ページはフルカラー、テキストは横書きと、一般的なライトノベルとは体裁が全く異なっている。
過去に『電撃G'sマガジン』で連載されていた読者参加企画の描き下ろし小説単行本はほぼこの体裁を取っていたので、その系譜にあると言って良い。
2010年から『電撃G'sマガジン』誌上で連載していたイラストストーリー、同じく2010年から発売されたCD収録のボイスドラマ、2011年から『G's』誌上で連載している鴇田アルミによる漫画版、そして2013年から放送されたテレビアニメ版の折衷のような設定になっている。
そのため、いずれかのノベライズ(小説化)ではなく、小説で描かれる別の世界の『ラブライブ!』と考えると良い。
pixivでは小説の内容を再現したイラストや挿絵のイラストが多い。
第一弾
アニメ一期終了後の2013年5月から毎月末にμ'sメンバーの中から1名にスポットを当ててリリースされた。全9巻。一巻全6~7章の話で構成されている。
当初の予定では2014年1月末に絵里SIDが発売され9人分全員が揃うはずだったが、凛と絵里のSIDが発売延期したため、結果的にゲーマーズ・アニメイトで開かれていたSID全巻購入キャンペーン特典の全巻収納ボックスの手渡し開始時期も約二か月先の4月上旬まで延びてしまった。さらにその後プレゼントされた特典のボックスがゲーマーズ・アニメイト版共にサイズミスで8冊しか入らないという不具合が発生、正規サイズのボックスが新たに現地配布され直す事態となった。
全9巻発売後はスクールアイドルフェスティバル(以下スクフェス)で2014年4月20日から各メンバーのSIDをベースにしたコラボイベントを月一で開催。
おだまさるによるコミカライズが『電撃G'sコミック』Vol.1より連載。
単行本は4巻まで刊行。
SID(第一弾)一覧
★マークはスクフェスのイベントでフィーチャーされた話。
高坂穂乃果(2013年5月30日発売)
01 穂乃果はあきらめない。
生まれ育った町とオトノキ、ミューズ結成を決意した経緯など
02 スクールアイドルになろう。
01の続き
03 ダンスを踊ろう。
ミューズの練習について。日誌の最後には…
04 部室が欲しい!
穂乃果がひたすら部室が欲しいと嘆くお話
05 初イベントは大変!?★
6月にプール開きイベントが決まったミューズ。その前日、絵里にプール会場に呼び出されるが…
06 アイドル撮影会!
にこの提案でミューズの撮影会を実施するお話。しかし全く人は来ず…
07 ユッキーと私の未来。
雪穂の進学について。
園田海未(2013年6月29日発売)
01 園田家の一日。
園田家の一日のスケジュールや家族について。ほのキチ
02 試験の季節。
夏休みの実力テストで赤点を取ったメンバーは活動停止を条件づけられたミューズ。海未は絵里の押しでにこと希を教える事になってしまうが…。ちょろい
03 私の運命。
いつもの練習で屋上に行き着替えをしながら穂乃果との思い出を回想する話。ほのキチ
後半に起こる真姫の騒動は真姫のSIDの話と連動している
04 私の運命。続
前回の真姫の騒動の続き。同じく真姫SIDと連動している
05 μ'sサマータイム♪
期末試験を終え、海に遊びに行く話。えりうみ
06 適材適所ということは。
弓道大会を終え、そのまま新曲のダンス練習に入る海未だったが、なぜかダンスのテンポがずれてしまう。その日の練習を休んでしまい落ち込む帰り道で偶然アイドルショップを見つけ…
07 幼なじみの2人。★
父とけんかし園田家に家出してきた穂乃果。海未はベッドの中で小3の頃の穂乃果と夜中の神田明神での体験を思い出す。ほのうみ、そしてほのキチ
南ことり(2013年7月30日発売)
01 little bird
ことりが起床してオトノキに着くまで色んな動物と戯れるお話
02 始まりは3人組。その1
母の仕事の都合で引っ越しして穂乃果と海未に出会うまで
03 始まりは3人組。その2
小学校時代病院に通院していたことり。ある時背後に視線を感じ…
04 通り雨。
家路の途中で雷雨に襲われ雨宿りをすることり。そんな中凛が走ってきて…。ことりん
05 ずっといつまでも。
オトノキ向かい側にある老舗「上田洋品店」の突然の閉店の知らせ。それを聞いた穂乃果は…
06 はさまれちゃった!
穂乃果と海未が喧嘩してしまうお話
07 μ's水着コンテスト。★
夏休みの登校中、ふと目に入った夏祭り水着コンテストの知らせ。その景品は…
西木野真姫(2013年8月30日発売)
01 発表会の赤いバラ。
真姫とピアノとの出会い、家庭関係など
02 はじめての反抗期。
英語のテストで悪い点を取ってしまった真姫。さらに内緒でしていたアイ活が父親にバレてしまい…
海未SIDと話が連動している
03 μ's学園祭企画会議。
夏休み明けの学園祭のミューズの出し物を考えるお話。真姫ちゃんちょろいなたちつてと!
04 オトノキ七不思議。★
希が持ち出してきたオトノキの怪談七不思議。その内の一つ、夜の音楽室でピアノを弾くお化けに目を輝かせたにこは真姫を誘い出し…。にこまき
05 自転車に乗って。
メイン画の元になっているお話である
休日、日比谷公園でミューズの練習を提案する絵里。9時に全員自転車で現地集合を言い渡されるが…。まきぱな。かよちんマジ天使
06 帰り道。
一人寂しさを感じていた9月の学校の帰り道の途中、突然凛がこちらに向かって走ってきて…。まきりんぱな
07 私がオトノキ坂学院に来た理由。
高校進学直前、中3の時の同級生尾崎さんとのお話
小泉花陽(2013年9月30日発売)
01 どうしてお腹が空くのかな?★
授業中、突然のお腹の音にびっくりする花陽。何とかお腹の音を抑えようとするが…
02 アイドルは遠い星☆
花陽の母の過去について
03 アイドルは遠い星☆(つづき)
花陽の幼少期とアイドルについてを交えた02の続き
04 小さな花。
夏の終わりに母校である小学校の花壇に水をやりにいくお話。ことぱな
05 花陽と凛ちゃん。
凛と共に過ごした幼少期についてと閉館が決まった交通博物館に行った時のお話。りんぱな
06 後夜祭で踊ろう。
オトノキの文化祭が終わり、後夜祭でμ'sがフィーリングカップルに参加する事に…
07 憧れの人。
自分がスクールアイドルになった事への思いや穂乃果その他のミューズメンバーを褒めちぎる話
星空凛(2013年11月30日発売)
01 凛とダンスと変装してみたら。
もっと女の子らしい衣装が着たいとことりに頼む凛。ことりはある事を条件にいい考えがあると言いだし…。ことりん
02 凛とかよちん。(その1)
花陽と共に過ごした幼少期の話と小学生の頃のハロウィンでの体験談。りんぱな
03 凛とかよちん。(その2)
その1の続き
04 凛と一夜の間違い。★
ライブ直前の強化合宿でオトノキで寝泊まりする事になったミューズ。しかし練習場所である体育館に希の姿が見当たらず…。のぞりん
05 凛と猫ちゃん。(その1)
幼少期の冬に起きたある出来事の体験談を交えた、大好きな猫についての話
06 凛と猫ちゃん。(その2)
その1の続き。終盤で衝撃の事実が…
07 凛とラーメン。
真姫、花陽と共にラーメンを食べに来た凛。突然真姫からなぜミューズに加入したのかを尋ねられ…
ラーメンは関係ない。本文と関係ない。ラーメンは関係ない
矢澤にこ(2013年12月27日発売)
01 ニコニーの秘密測定♡★
身体測定で全く胸が大きくなってなかった事にショックを受けるにこ。バストが大きいかよちん先生(花陽)の秘訣を凛と一緒に徹底研究する事となり…。にこりんぱな
02 ブログ発見!
部室で以前からやっていたブログを更新するにこ。その内容をたまたま部室入りした真姫に見られてしまい…。にこまき
03 にこにこにー♪
にっこにっこにーの誕生秘話
04 GO HOME!
にこの家庭について。03の続き
05 冬の風。
にこが幼少期にアイドルになろうと取り組んでいた事など
06 ニコとμ's。
風邪を引いてしまい学校を休んでしまった日の話。地味に04と続いている
東條希(2014年1月30日発売)
01 のぞみんのスピリチュアルライフ。★
μ'sの放課後練習がない帰り道のちょっとした出来事について。
ほぼ希の独白のため、スクフェスでイベントが開かれた際は台詞の大半に()が付いた
02 恵みの水。
夏休み直前の海の日の三連休、オトノキのプールで泳ぎに来た希。そこにこそこそとにこがやってきて…。のぞにこ
03 この世に神様はいるのです。
幼いころの心霊体験談と自身の霊感について
04 大凶な1日。
珍しくおみくじで大凶を引いてしまった希。明日は不吉な事が起こるのではと心配するが…
05 パパのカメラ。
小学生の頃までよく使っていたフィルム式カメラについての話
06 歳神さまがやって来た。
年末年始、今年も一人で神社の手伝いをしていた希。そこに底抜けた明るい声が聞こえてきて…
07 いつか来る日。
三年生組のこれからの進路についての話。のぞえり
絢瀬絵里(2014年4月5日発売)
01 2人の理由。
始業式。自分が生徒会長になった経緯など生徒会についての話。のぞえり
02 2人の理由。(つづき)
二年生組とスクールアイドルについての話題も交えた01の続き
03 エリチカ包囲網。
私達と契約してμ'sに加入してよ!
04 КРАСНЫЙ САРАФАН(赤いサラファン)
「クラースヌィ サラファーン」と読む。ロシアで過ごした幼少期や祖母についての話
05 ここだけの話。★
生徒会室に向かう最中、絵里は後輩から手紙を貰う海未を目撃し…。えりうみ
06 鐘の音が聞こえる。
行きつけの教会に今日も立ち寄る絵里。そこに小さな三人の人影を目の当たりにし…
07 校庭の桜の木。
桜の花が咲く季節も近づく冬の日、現生徒会長の絵里はある事に悩んでいて…
第二弾
2014年8月から発売。今度は一冊につき一名ではなく複数名にスポットを当てた内容となっている。
Loveca+に加え初回版のみスクフェスで先行配信となる表紙イラストのμ'sメンバーのカードが入手できるシリアルコード付き。
各キャラの属性はタカラモノズの初回特典だったシリアルで入手できるカードと同じくほのりんにこ⇒スマイル、まきうみえり⇒クール、のぞことぱな⇒ピュアで振り分けられている。
時期は未定だがこのSIDも今後スクフェスでコラボイベントが開催される事も公式で発表された。
後述の理由で2014年12月発売の「~μ'sのクリスマス~絢瀬絵里&東條希」を最後に長らく新刊発売が滞っていたが、2020年1月30日をもって最終巻まで刊行された。
そのため、現在シリアルで入手できたカードは全てシールSHOP機能を利用する事で入手可能である(スーパーシール1枚と交換)。
柴崎しょうじによるコミカライズが、『電撃G'sコミック』2016年4月号より連載。
単行本は3巻まで刊行。
SID(第二弾)一覧
~μ'sの夏休み~/西木野真姫&矢澤にこ(2014年8月28日発売)
1 わたしの夏休み。(from MAKI)
2 働け、サマーガール♪(from NICO)
3 μ'sの夏練習!(from MAKI)
4 花火の夜に。(from NICO)
~秋の学園祭♪~/高坂穂乃果&園田海未(2014年10月28日発売)
1 前夜祭を祝おう。(from UMI)
2 お祭り代々。(from HONOKA)
3 学園祭の花✿(from UMI)
4 穂乃果と海未ちゃん。(from HONOKA)
~μ'sのクリスマス~/絢瀬絵里&東條希(2014年12月23日発売)
1 もうすぐ冬休み。(from NOZOMI)
2 デートな2人。(from NOZOMI)
3 サンタ・エリーチカ☆(from ELI)
4 μ'sのクリスマスパーティー。(from ELI)
~春色バレンタイン☆~/星空凛&小泉花陽(2019年5月30日)
当初は冊子の表紙イラストも公開された状態で2015年2月末に発売予定だったが、諸般の事情により数度にわたり延期され、現在は発売日未定となっている。
一部では発売中止とも言われているが、出版社サイドからの正式な発売中止告知はない。電撃G'sマガジン公式サイトお詫びページ(2015年7月9日記載を参照)
…と、長らく発売延期とされたままだった春色バレンタインだが、電撃G'sマガジン2018年12月号より連載形式で発表され、2019年5月に単行本となった。
また、本作より挿絵が音乃夏から、SID第2弾1~3巻のコミカライズを手掛けた柴崎しょうじに交代した。
~始まりの新学期~(2020年1月30日)
第2弾の最終巻。
Special Edition
『G's』2016年7月号から2017年9月号まで「Special Edition」(略称「Sid SE」)が連載された。こちらは2019年現在、未単行本化だが、2017年3月号分まで書籍「History of LoveLive! 4」に収録されている。「5」が出れば、残りすべてが収録されると見られる。
たかみ裕紀によるコミカライズが、ラブライブ!デイズVol.1より連載中。