概要
メディアミックス作品『ラブライブ!』の主役スクールアイドルグループにして、その9人の声を演じる声優陣によって構成された声優ユニットである。
「μ's」というグループ名は、『電撃G's magazine』誌上でファンからの公募をかけた際に、数ある候補名の中から投票によって決まったもの。
考案者は御児勇馬氏。
グループ名にある『ミューズ』という名は、ギリシャ神話の文芸を司る女神達『ムーサ』に由来する。
また、グループ名の読みが某薬用石鹸と同じである事から、公式からもネタにされた事がある。
この事に関して、販売元からの使用許可はちゃんと貰っているとのこと。
ちなみに、グループ名に関する公募が始まるまで(つまり、1stシングルが発売されるまで)は「ラブライブ! The School Idol Project」名義だった。
グループカラーはピンク(ラブライブ!フェス等のグッズなどから)。
漫画版
漫画版では、メンバーが勢揃いして「ラブライブ!」へのエントリーを行った際に穂乃果が(勝手に)名付けたという設定になっている。
音ノ木坂学院が廃校するという知らせを受けた穂乃果が剣道部の一員として(関東大会で)優勝するも、音ノ木坂への入学希望者が一向に増えることは無かった。そして、近所の女の子から教えてもらったA-RISEのライブに触発される形でスクールアイドル活動を始めた。
その後は(穂乃果の幼馴染でもある)ことり、凛、花陽とともにファーストライブ(※曲はA-RISEのもの)を近所の公園で行ったが、付け焼刃程度のダンスはとても見れたものではなく、通りがかった通行人からも嘲笑される始末。それを見かねた海未もメンバーとして加入する。
その後、開催が発表された「ラブライブ!」へ参加するために(音ノ木の部活動の要件である)9人を集めようとしたところ、「ラブライブ!」優勝の副賞として付属していたUTX学院への編入権が是が非でも欲しい真姫とにこ、部員不足で解散になった超常現象研究会所属の希、音ノ木をバカにするUTXの生徒会長を見返したいという気持ちが強かった絵里が加入した事で9人となった。
こうして、「ラブライブ!」への参加条件となる9人が揃った事で大会へのエントリー申請を行ったが、それが気に入らなかったUTXの生徒会長から「どうせうちのA-RISEに負けるのだから、恥をかく前に辞退すれば?」と因縁をつけられた結果、A-RISEとの三番勝負をする羽目になる(※負けた方が「ラブライブ!」への参加を辞退する)。
アニメ版
アニメ版では1期8話で絵里と希が加入した際に、希本人が「占いで出てたんや。このグループは9人になった時、未来が開けるって。だから付けたん。9人の歌の女神『ミューズ』って」(※「文芸」と「歌」の違いはあるが)と明言したことで、(アニメ版における)グループの命名者が希であることと「μ's」というグループ名になった経緯が明かされた。
音ノ木坂学院の廃校の報を受けた穂乃果は廃校阻止の手段を思案していた。そこに、街頭ビジョンにて偶然流れていたA-RISEのライブを観た穂乃果はスクールアイドルを始める事を決意し、彼女の幼馴染であることりや海未もグループへ加入した。
ろくな指導者もいない状況の中でダンスの振付や練習メニューを自力で考え、初めて行ったライブでは見事に踊り切った。しかし、ライブ会場となった音ノ木坂の講堂には(ヒフミトリオを除けば)後にμ'sへ加入する6人しかおらず、穂乃果達は身を以てスクールアイドルの厳しさを知ることとなった。
その後はかねてからアイドルに興味があった花陽と親友の凛、音楽活動がやりたい真姫、一度はスクールアイドル活動を挫折した経験を持つにこ、それに絵里と希の生徒会コンビが加入し、μ'sは9人体制となった。
第1回「ラブライブ!」は穂乃果の体調不良によって棄権を余儀なくされたが、第2回大会では順調に勝ち進み、見事優勝を果たす。
「ラブライブ!」本大会で優勝を果たし、3年生組の卒業をもってμ'sは解散……という所に運営側からの要請があり、スクールアイドルが持つ影響力を示す為に海外遠征をこなすも、悩みに悩んだ末に活動を終えることを決める。その後は全国のスクールアイドル全員が素晴らしいということを伝えるために(A-RISEとの合同で)大規模なローカルスクールアイドルイベントを開催し、9人だけのラストライブを行った後はグループを解散、その短い歴史に幕を閉じた。
後世での神格化
μ's以降に登場したスクールアイドル達からは神格化されている模様。なお、こうした描写は『サンシャイン!!』以降の作品では見られていないため、μ's特有のものとなっている。
- 続編『ラブライブ!サンシャイン!!』のアニメ版では、桜内梨子がyoutubeらしき媒体を閲覧していた際にユメノトビラの再生回数が173万回と記載されている描写(※TVアニメ1期2話より)があることから、グループ解散から数年後が経った『サンシャイン!!』においても未だに高い人気を誇っていることが分かる。さらに、『サンシャイン!!』での主役グループに所属する黒澤ダイヤ・ルビィ姉妹や国木田花丸についても、自らが推しているμ'sメンバーもそれぞれ存在する。また、グループのリーダーを務めている高海千歌がスクールアイドルを始めるきっかけになったのも、彼女の幼馴染である渡辺曜と東京へ遊びに行った際にμ'sのライブ映像を偶然見たことだった。
- 漫画版『サンシャイン!!』では「ラブライブ!」初代優勝グループとして、千歌の憧れになっている。
- μ's・Aqours・ニジガクが登場する『スクスタ』では、初夏の時期(『スクスタ』世界における時間で言えば、活動を開始してからわずか数か月程度)にAqoursとの合同ライブを行なっており、その様子が街頭モニターで放映されるほどの人気を誇っている。
- 『スーパースター!!』では、Liella!の唐可可・米女メイが「レジェンドスクールアイドル」という旨の発言をしており、加えて「(μ'sの人数である)9は、スクールアイドルにとって大切な数字」とすら発言しているほどである(それに対し、μ'sのライバルであったA-RISEは…?)。
- μ'sやメンバーの名前こそ挙げてはいないが、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに所属する乙宗梢は、自身の好きな曲として「Mermaid festa vol.1」を上げていたり、「憧れのスクールアイドルは、母校を廃校から救った」「DEEPNESS時の髪型は憧れのスクールアイドルがしている髪型を真似た」と発言していたりするなど、事実上のμ'sファンとして認知されている。
メンバー
クレジット順は、穂乃果→絵里→ことり→海未→凛→真姫→希→花陽→にこ
以下の表は、2年生・1年生・3年生でグループ分けした上で、任意で表記
2年生
3年生
1年生
グループのリーダーは穂乃果が務める。楽曲の作曲は真姫が、作詞については(基本的に)海未が、衣装デザインに関してはことりが担当する。
ライブ前に掛け合う番号は2年生→1年生→3年生の年上からの順。そのため、2年生組の最年長である穂乃果が最初で、3年生組の最年少である絵里が最後になっている。
簡易プロフィール
カラーに関しては、ラブライブレード!時の色表記(参照)となっている。これとは別に、担当プロデューサーである木皿陽平氏が台本等で区別しやすくするために設定したカラーがあり、3rdライブ時に販売された(ラブライブレードでの)凛の色はこれを基準にしている(参照)。
名前 | 誕生日 | 血液型 | 学年 | カラー | キャスト |
---|---|---|---|---|---|
高坂穂乃果 | 8月3日 | O | 2年 | オレンジ | 新田恵海 |
絢瀬絵里 | 10月21日 | B | 3年 | 水色 | 南條愛乃 |
南ことり | 9月12日 | O | 2年 | 白 | 内田彩 |
園田海未 | 3月15日 | A | 2年 | 青 | 三森すずこ |
星空凛 | 11月1日 | A | 1年 | 黄色 | 飯田里穂 |
西木野真姫 | 4月19日 | AB | 1年 | 赤 | Pile |
東條希 | 6月9日 | O | 3年 | バイオレット | 楠田亜衣奈 |
小泉花陽 | 1月17日 | B | 1年 | グリーン | 久保ユリカ |
矢澤にこ | 7月22日 | A | 3年 | ピンク | 徳井青空 |
キャラクターアイコン
スマホのアクセサリグッズが発売されてからは、各メンバーを象徴するキャラクターアイコンも作られた。
アイコン | 備考 | |
---|---|---|
高坂穂乃果 | ほ | 穂むらの「ほ」、μ'sの練習着にも使用されている |
絢瀬絵里 | Я | ロシア語で「私」を意味する |
南ことり | 🐥 | そのままの意味 |
園田海未 | 🏹(➶) | 弓道部に所属している事から |
星空凛 | 🐱 | 猫好きである事から |
西木野真姫 | ★ | スター西木野 |
東條希 | ☽ | タロット、スピリチュアル |
小泉花陽 | 🍚 | ラブライス! |
矢澤にこ | 😊 | にっこにっこにー |
声優ユニットとしてのμ's
各メンバーがそれぞれ異なる事務所に所属しているため、グループとしてのマネジメントは(レーベルと同じ)Lantisが担当している。但し、ファイナルライブ以降はキャスト個人との専属契約は終了している関係上、各イベントごとに出演交渉が必要である。(※あくまで推測ではあるが)
その為、2024年設立の(バンナムが統括する)SunRiseでは、虹ヶ咲と同様にマネジメントの対象からは外されている。
μ'sがデビューした当時、メンバー9人の中で声優として既に活動していたのは南條愛乃・内田彩・三森すずこ・徳井青空の4名のみで、残りの5名に関しては(声優としては)事実上の初挑戦という、2010年代当時の声優ユニットとしては極めて珍しいメンバー構成となっていた。
そして、本作における声優未経験者の登用という手法は後発のアニメ・ゲーム系声優ユニットでも取り入れられており、(その意味では)μ'sは2010年代以降に結成される声優ユニットのロールモデルとなったとも言える。
メンバー間の年齢差に関しては、最年長の南條(昭和59年7月生まれ)と最年少の飯田里穂(平成3年10月生まれ。結成当時は未成年(※当時の成人年齢は20歳)だった)とでは7年3か月の差があり、ラブライブ!シリーズに登場する声優ユニットの中ではSaint Snow、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ、声優交代後の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に次いで4番目に大きい年齢差となる。
特に、μ's2年生組(新田・内田・三森)や南條、それにPileは昭和生まれであるため、シリーズ内では昭和生まれのキャストが在籍する唯一の主人公スクールアイドルグループでもある。
(後述する)紅白歌合戦への出場や東京ドームでファイナルライブを行う程の大ブレイクを果たした姿からは考えられないだろうが、2010年からのプロジェクト初期(※2013年のTVアニメ版開始以前まで)には(コラボカフェに来場した)ファンに名刺風のカードを配布、その場でサインを書くというような活動もしていた。
特に、『ラブライブ!』以外での声優活動がない一年生組のキャスト陣は(日韓チャリティーコンサートなどの)アニメとは無関係のイベントに出演したことがあり、「KARIP」(久保ユリカ、飯田里穂、Pile)という名義を使ってライブを行うことさえあった。
活動に関する全ての事が前例のない手探り状態。これらの事が、当時のμ'sが置かれた状況であった。
活動方針の一つなのかは定かではないが、(他のラブライブ!関連グループとは違って)ライブの舞台裏がほとんど公になっていない。
このため、他のユニットでは恒例となっているワンマンライブのメイキング映像に関しても一切存在していない(※1stワンマンライブだけではあるが、(ライブ中にステージのスクリーンに上映する形で)μ'sメンバーの練習風景を見ることができる)。
さらに、μ'sも出演した『ラブライブ!フェス』においても、他のユニットが出演しているのにμ's関連のメイキング映像は一切収録されていない(ただし、AqoursのファンクラブCDの特典映像ディスクに、Aqoursを中心としたメイキング映像だけが収録されている)。
2015年4月以降、南條は(持病により)ワンマンライブ(および「ラブライブ!フェス」)以外のライブパフォーマンスを辞退している。
仮にライブに出演したとしても、出演ステージの数を限るなどの対策を施す事で(膝の)負担を減らしている。
来歴
キャラクターの発表から遅れること3か月後の2010年9月、μ'sメンバーの声を担当する声優が『電撃G'sマガジン』誌上にて発表された。
それと同時にグループ名に関する募集をかけており、最終的には「μ's」という名前が選ばれた。
その後は半年に1枚のペースでナンバリングシングルを、その間にミニユニットやデュオ・トリオシングル、それにソロアルバムをリリースした。
2012年2月に1stワンマンライブが開催され、その際に『ラブライブ!』のシリーズアニメ化が発表された。
そして、シリーズアニメ化の発表があった翌年にはアニメ版が放送され、全国的に知られるようになった。
さらに、2ndベストアルバム「μ’s Best Album Best Live! Collection II」(2015年5月発売)がオリコンアルバムウィークリーチャート(同年6月8日付)で初登場1位を獲得した。
アニメキャラクターによるアルバム週間チャートの首位獲得は史上2組目、キャラ名義としては史上初となるアルバム月間総合1位を獲得するという快挙も同時に成し遂げ、第66回NHK紅白歌合戦(2015年12月31日放送)にも初出場を果たした。
その翌年となる2016年3月のファイナルシングル発売を経て、3月31日、4月1日の2日間にわたって開催されたファイナルライブ(東京ドーム)を以て、2012年から始まったワンマンライブイベントは幕を下ろした。
なお、本職の声優による紅白出場と東京ドーム公演は水樹奈々氏(※続編ではあるAqoursメンバーの母親役として出演)に次いで2組目であり、声優ユニットとしては史上初である。さらに、アニメキャラクターが正規な歌手として紅白に出場し、なおかつ東京ドーム(※約5.5万人×2日、しかも年度末・平日である)を超満員にしたという事も、アニメ界では前人未到の快挙となる。
ファイナルライブの開催が発表された際には「μ's解散」と報じるメディアもあったが、μ'sの解散に関しては一度も明言されていない。実際、穂乃果役の新田恵海は「東京ドームで開かれるファイナルライブですが、解散というわけではないんです」と解散に関する噂を否定すれば、にこ役の徳井青空も「集大成となるライブに仕上げます」とコメントしており、μ'sの解散はデマだったということが明確になった。その為、解散と言うよりは「一時的に活動休止となった」という表現が正しい。
なお、1stシングルの発売からファイナルライブ2日目までの活動期間は5年7か月29日となっている。
その後も、『スクフェス』ではμ's関連の新規カードが絶え間なく追加されており、「ラブライブ!」キャストとしての仕事も継続されている。
μ's再始動へ
ファイナルライブの翌年にあたる2017年のTGS(東京ゲームショウ)内で開催されたスクフェス発表会に、穂乃果役の新田恵海が伊波杏樹(Aqours・高海千歌役)や虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の面々と共に登壇。「ラブライブ!」キャストとしては実に1年半ぶりの登場となった。
その際、18年に配信開始となる予定(※19年秋に配信開始)のスマートフォンアプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS(スクスタ)』にμ'sの参戦が正式に告知され、後日に開催されたAqoursの2ndライブ時に新録ボイスによる掛け合いがサプライズとして初披露された事で、ライブ会場はファンの大歓声に包まれた。また、同年配信予定のパズルゲーム『ぷちぐるラブライブ!』では、寝そべりと化したμ'sとAqoursが登場している。
2019年5月開催の『ラブライブ!』9周年記念記者会見において、新田恵海(μ's・高坂穂乃果役)、伊波杏樹(Aqours・高海千歌役)、そして、大西亜玖璃(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・上原歩夢役)の3人が各シリーズ作品の代表として登壇した。
その際、来たる2020年1月18・19日にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で開催される合同イベント「ラブライブ!フェス」にμ'sが参加するという衝撃のニュースが発表された。
『ラブライブ!シリーズ』における伝説のグループが約4年ぶりに復活するとあって、Twitterでの世界・トップトレンドを始めとするネット上ではその話題で持ち切りとなり、たとえ時間が経過しようとも根強い支持を受け続ける人気ぶりを改めて証明する形となった。
さらに、シリーズ誕生9周年記念番組として制作された『ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD』(ラブライブ!ANN)もニッポン放送で放送され、シリーズを跨いだグループ間での共演が実現するに至った。
そして2020年、ラブライブ!シリーズの各作品に登場するスクールアイドル27+2人が勢ぞろいしたフェス『ラブライブ!フェス』が開催された。
ここでは各作品の垣根を超えた交流も生まれ、さいたまスーパーアリーナでは異例ともいえる15万人を動員し、ライブは大盛況となった。
なお、南條および久保に関してはこのライブがμ'sとしての最後の活動の場になっており、イベントはおろか、ラジオやテレビ番組への出演もない状態が続いている(2025年1月現在)。
同年3月25日、シリーズ9周年記念シングルとして「A song for You! You? You!!」を発売。
「Music_S.T.A.R.T!!」以来、実に6年半ぶりとなるアニメPV付きとしてのシングルであり、『ラブライブ!』のTVアニメ版で要職を担当していた京極尚彦・西田亜沙子・室田雄平の各氏が再結集した事も話題になった。
その後も、(各メンバーが多忙なゆえに全員集合とはいかないが)ラブライブ!シリーズ関連のラジオやウェブ番組に(一部メンバーが)ゲスト出演する状況が続いている。
TVアニメの放送10周年イベント関連
『ラブライブ!』のアニメ版放送開始10周年を記念したイベントとして、2024年2月には(メンバーの歌唱を含む)トークイベント「LoveLive! Special Talk Session」が、3月には「LoveLive! Orchestra Concert」(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)が開催された(※いずれも一部キャストによる出演)。
なお、オーケストラコンサートの2日目にゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』がサービス終了になったことでスクフェスシリーズ自体が事実上の終焉を迎えたため、ゲームボイスの収録やスクフェス感謝祭への出演という、これまではμ'sメンバーとして定期にやっていた仕事も遂に終了してしまった。
同年10月から、ラブライブ!シリーズ由来の声優ユニットが勢揃いする「ラブライブ!シリーズアジアツアー みんなで叶える物語」が順次開催され、μ'sからは新田・内田・Pileの3名が10月の上海公演と2025年2月の横浜公演に出演。μ'sメンバーによる”ライブイベント”への出演としては4年ぶりとなる。
上海公演では他の出演者とともに「Dream Believers」や「No bland girls」を歌唱。μ'sメンバーが他のスクールアイドルグループの曲を歌ったり、他のスクールアイドルグループと一緒に歌うのはこれが初となる(※ラブライブ!フェスでは、あくまで自分たちの曲だけを歌っていた)。
アジアツアーの合間となる2025年1月には、「LoveLive! Orchestra Concert」の再演を開催した。
アーティストとしての功績
μ'sの人気はアニメ業界だけでは留まらない。
アーティスト別のトータルセールス年間ランキング(※オリコン調べ)では、13位(2014年)・8位(2015年)・10位(2016年)と3年連続で国内TOP20以内にランクインしており、音楽業界全体で見てもトップクラスのセールス額を誇るアイドルグループといえる。
なお、オリコンの年間上位には旧ジャニーズの主力グループや48グループなどの超強豪グループが名を連ねるのが当たり前であり、そこに全国ツアーやリリースイベント等を一切行わない『アニメ発のアイドルユニット』が毎回のようにランクインするのは極めて珍しく、現状においても他に例がない。
もちろん、アニメ業界においては(CD・円盤ともに)トップクラスの売上を誇り、ライブ映像の商品に至っては歴代最高記録の上位をほぼ独占している。
この事はアニメ業界ではもちろんのこと、全業界を合わせても(数えるほどしか)存在していない。
コンテンツ全体としての支出喚起力は、脅威の423億円(2015年、博報堂DYメディアパートナーズ調べ)。この数値は、2015年における全コンテンツ内で堂々の第1位である。外部リンク
余りにも桁違いなのでイメージがつかない方も多いと思うが、これはSMAP(※2016年解散)やももいろクローバーZ、それにAKB48などの大人気グループをも遥かに凌ぐ数字となる。
しかも、アニメ由来のアイドルグループがこの数字を叩き出しているのだから、まさにレジェンド級の快挙と言っても過言ではない。
CD・ライブBD・コンサート動員力の全てにおいても高い実績を出している上にCDとBDにおいて100週以上のランクインを果たすという、アニソン関係では極めて稀な記録も作っている。これはμ'sが最初から売れたわけではなく、地味にコツコツと人気を重ねていった証明でもある。
実際、プロジェクト開始当時にμ'sのメンバーやイラストを見た鷲崎健氏は、「(μ'sは)絶対に売れないと思っていた」と語っている。
μ's名義だけでも毎年のようにコンスタントに数十億円規模の売上を叩き出したその偉業は、輝かしい記録と共に数多くの人の記憶に残り続けている。
その人気ぶりは、「ラブライブ!=μ's」としてAqours(※2025年6月にフィナーレライブを開催予定)と同等(もしくはそれ以上)の知名度を誇るほどである。
キャスト
名前 | 生年月日 | 血液型 | 愛称 | 出身 | 所属事務所 | 配役 |
---|---|---|---|---|---|---|
新田恵海 | 1985年12月10日 | B | えみつん | 長野県長野市 | ディファレンス | 高坂穂乃果 |
南條愛乃 | 1984年7月12日 | O | ナンジョルノ | 静岡県焼津市 | ボイスキット | 絢瀬絵里 |
内田彩 | 1986年7月23日 | O | うっちー | 群馬県太田市 | アクロスエンタテインメント | 南ことり |
三森すずこ | 1986年6月28日 | AB | みもりん | 東京都 | 響 | 園田海未 |
飯田里穂 | 1991年10月26日 | B | りっぴー | 埼玉県富士見市 | 放映新社 | 星空凛 |
Pile | 1988年5月2日 | O | Pile様・ぱいちゃん | 東京都 | SPACEY MUSIC ENTERTAINMENT、Colourful Records | 西木野真姫 |
楠田亜衣奈 | 1989年2月1日 | A | くっすん | 千葉県習志野市 | ジャストプロ | 東條希 |
久保ユリカ | 1989年5月19日 | A | シカコ | 奈良県奈良市 | ステイラック | 小泉花陽 |
徳井青空 | 1989年12月26日 | O | そらまる | 千葉県南房総市 | エイベックス・ピクチャーズ | 矢澤にこ |
ディスコグラフィー
ナンバリングされたシングル発売ごとに行われる総選挙で1位になると、その曲のセンターポジションを担当できる。
当然、当該のPVにおいてはメインの扱いとなる。
ちなみに、第3回総選挙では上位3名に入ったキャラクターだけがソロ曲を歌えるという権利が与えられるものだった。
その他、BDや前売り特典など一般で入手できない楽曲なども含めたディスコグラフィはラブライブ!オリジナル曲一覧を参照。
一般発売されたシングル
ナンバリングシングル
No. | タイトル | 発売日 |
---|---|---|
1st | 僕らのLIVE君とのLIFE | 2010/8/25 |
2nd | Snow halation | 2010/12/22 |
3rd | 夏色えがおで1,2,Jump! | 2011/8/24 |
4th | もぎゅっと“love”で接近中! | 2012/2/15 |
5th | Wonderful Rush | 2012/9/5 |
6th | Music S.T.A.R.T!! | 2013/11/27 |
その他のシングル
TVアニメ一期オープニング主題歌 | 僕らは今のなかで | 2013/1/23 |
---|---|---|
TVアニメ一期エンディング主題歌 | きっと青春が聞こえる | 2013/2/6 |
TVアニメ一期第1話挿入歌、第3話挿入歌 | ススメ→トゥモロウ/ START:DASH!! | 2013/2/20 |
TVアニメ一期第6話挿入歌、第9話挿入歌 | これからのSomeday / Wonder zone | 2013/3/6 |
TVアニメ一期第11話、最終話挿入歌 | No brand girls / START:DASH!!(9人Ver.) | 2013/4/3 |
スクフェスコラボシングル | タカラモノズ | 2014/1/29 |
TVアニメ二期オープニング主題歌 | それは僕たちの奇跡 | 2014/4/23 |
TVアニメ二期エンディング主題歌 | どんなときもずっと | 2014/5/8 |
TVアニメ二期第3話挿入歌 | ユメノトビラ | 2014/5/28 |
TVアニメ第5話挿入歌、第6話挿入歌 | Love wing bell / Dancing stars on me! | 2014/6/11 |
TVアニメ第12話、最終話挿入歌 | KiRa-KiRa Sensation! / Happy maker! | 2014/7/9 |
スクパラ主題歌 | Shangri-La Shower | 2014/10/1 |
「みんなで作るμ'sの歌」コラボシングル | ミはμ'sicのミ | 2015/4/22 |
劇場版ラブライブ!挿入歌1 | Angelic Angel/Hello,星を数えて | 2015/7/1 |
挿入歌2 | SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT | 2015/7/8 |
挿入歌3 | 僕たちはひとつの光/Future style | 2015/7/15 |
スクフェスコラボシングル | HEART to HEART! | 2015/10/28 |
ファイナルシングル | MOMENT RING | 2016/3/2 |
ニューシングル | A Song for You! You? You!! | 2020/3/25 |
アルバム
- ベストアルバム『μ's Best Album Best Live! collection』 2013/1/9発売
※1st~5thシングルまでの全10曲、Pritemps・BiBi・lily whiteの1stシングルの全6曲、コンビ・トリオ及び各メンバーソロ楽曲の全13曲、Webラジオのテーマ曲全2曲を収録。(※「Solo Live!」にて収録された「私たちは未来の花」、「スピカテリブル」、「愛は太陽じゃない?」「もうひとりじゃないよ」の4曲は未収録)
ユニットの創設期から円熟期に至るまで、μ's自身の躍進の軌跡を象徴するという(ある意味で)重要な役割を果たしたアルバム。
そこまで派手にセールスをあげたわけではないが、2013年1月から放送されたアニメ1期のヒットによって発生したブームの波に乗るなど、近年のアニソン関係では稀ともいえる驚異の粘り腰で売れ続けた。
その記録は、オリコンの週間チャートランクイン数において連続147週、累計176週という凄まじいロングセラーであり、延べ3年と5ヶ月間絶え間なく売れ続けたという驚異のスタミナは、アニソン史上においてもトップクラスを誇る(※2017年10月現在)。
イベント・ライブチケットあるいはゲーム内シリアルコード等の販促特典無しで、積み上げた枚数は(※初週売上の実に16倍)累計14.5万枚以上にのぼる。そういう意味ではコンテンツ全体にとっても深い意味合いを持つ1枚であり、初期楽曲群の集大成とも言えるアルバムでもある。
- ベストアルバム『μ’s Best Album Best Live! Collection II』 2015/5/27発売
※前作『μ's Best Album Best Live!』の続編。アニメ版の放映開始から発売された楽曲はほぼ全て網羅しており、一期・二期のOP・ED曲(c/w含む)および、劇中歌20曲(※この内の一曲は、同曲の別バージョン)、6thシングルの2曲、スクフェス用に制作されたオリジナル曲の2曲、Pritemps・BiBi・lily whiteの2nd~3rdシングル収録曲の全12曲、スクパラ用に制作されたオリジナル曲(c/w含む)2曲に加え、スクパラ用として制作された既存曲のリミックス8曲を収録している。
※ただし、BD特典限定のμ'sオリジナルソングや特定のアニメ専門店でBlu-rayを購入した特典として付属するCDのオリジナル曲は未収録である。
μ'sというグループの知名度を拡大させる基盤を築いた記念すべき1枚。
前作の地道な積み上げによって高まったエネルギーを一気に解放するような形で初週8.5万枚という当時の自己最高初動を記録し、強豪一般アーティストとの熾烈な勝負に競り勝った事で念願の週間総合1位を獲得した。
この快挙が後の劇場版の動員や興行収入、それに映画シングルの大ヒットやテレビ出演等の機会も飛躍的に増え、ひいては一般層にもμ'sというグループ名が知られるきっかけにもなった。
こちらもイベントチケットやシリアルコード等の特典は一切付属せず、前作の初回限定版に付属していた映像特典すらも同梱されていないアルバムであるが、累計枚数で15.2万枚以上のセールスを記録し、シリーズ史上における歴代最高売上枚数となっている。
ちなみに、ラブライブ!シリーズの始動から10年以上が経過した2024年時点において、(シングルに関しては後輩達も1位を獲得しているが)アルバムでの週間総合1位獲得は本作が唯一であり続けており、売上枚数においては2025年現在でも塗り替えられていない。
2016年4月の告知以降は長らく詳細が途絶えていたが、シリーズ9周年にあたる2019年12月25日に発売された。
収録曲については前2作のベスト版と同じだが、それぞれのディスクの構成が異なっており、アニメ以前からの時系列順、ブルーレイ特典曲、映画シングル、各ユニット別といったように区分が変更された。
また、収納箱は2020年発売のシングルが同梱できるようにデザインされている。
ソロアルバム
2011年から開始した、各メンバーに関するソロプロジェクト。μ'sの楽曲をメンバー自身がセルフカバーした楽曲で構成されるアルバム形式として発売。メンバー毎に必ずサブタイトルがアルバムに付けられている。
オリジナル曲以外の収録曲のタイトルは、末尾に「(〇〇 MIX)」(〇〇はメンバーの英文表記。穂乃果なら「HONOKA」)が付記されている。
Solo Live!
収録曲は「僕らのLIVE君とのLIFE」から「Mermaid festa vol.1」まで。
一般販売組
第三回総選挙の結果で上位三名のみがオリジナル楽曲収録のソロアルバムが一般発売される権利を得られた。結果は以下の通り。
※()内がオリジナル楽曲。なお、総選挙1位を獲得した穂乃果だけはオリジナル曲が2曲与えられている。
園田海未/『海色少女に魅せられて』(「私たちは未来の花」) 2011/11/23
南ことり/『ことり Lovin' you』(「スピカテリブル」) 2011/12/14
高坂穂乃果/『ほんのり穂乃果色!』(「愛は太陽じゃない?」「もうひとりじゃないよ」) 2012/1/11
会場・オンライン限定組
残り6人のソロ版についても、「ラブライブ!μ’s Memorial BOX Solo Live! Collection」として1stワンマンライブの物販時に限定販売された。
とても好評だったのか、後に通販サイト「ランティスマート」(現「アスマート」)においても単体販売された。
絢瀬絵里/『Beloved Ellie』
星空凛/『THE BRILLIANT STAR☆』
西木野真姫/『TRUE DIVA』
東條希/『ノゾミ♪カナエテ』
小泉花陽/『あなただけの太陽になりたい』
矢澤にこ/『スマイル・フォー・ユー』
Solo Live!Ⅱ
前作とは異なり、メンバ一全員のソロ版が一斉に発売された。
収録曲については「もぎゅっと“love”で接近中!」から「START:DASH!!」までで、オリジナル楽曲の収録はない。
また、9枚のCDに特製ボックスとブックレットがセットになった「ラブライブ!Solo Live! collection Memorial BOX II」も同時に発売された。
サブタイトルについては、いずれも各メンバーのパーソナルカラーに準拠している。
高坂穂乃果/『orange cheers!』
絢瀬絵里/『アイス・ブルーの瞬間』
南ことり/『純白ロマンス』
園田海未/『蒼の神話』
星空凛/『Ring a yellow bell』
西木野真姫/『SCARLET PRINCESS』
東條希/『バイオレットムーン』
小泉花陽/『若草のSeason』
矢澤にこ/『ももいろ♡えがお』
Solo Live!Ⅲ
2018年3月28日発売。
本作の告知自体に関してはファイナルライブのチラシでされていたため、実に2年をかけて発売へこぎ着けたことになる。
また、「μ's」名義としては「MOMENT RING」以来、2年ぶりのリリースにもなる。
収録曲は「Music S.T.A.R.T!!」から「さようならへさよなら!」まで。前作と同様、オリジナル曲の収録はなし。
メンバー単体でも3枚組、Box版に至っては驚異の27枚組285曲という、超特大のボリュームで収録された。
本作のサブタイトルに関しては、全て英語表記となっている。
例:「Memories with 〇〇」(〇〇に関してはメンバーの名前が入る。例えば、〇〇の所に穂乃果の名前が入ると「Memories with Honoka」というサブタイトル名になる)
Solo Live! collection Extra
2019年10月25日発売の「ラブライブ!9th Anniversary Blu-ray BOX Forever Edition」に同梱され、後にダウンロード版も販売された。
ここでは、TVアニメ版のBDに収録されている特典曲のソロバージョンが収録された。
CDではメンバーごとの販売はないものの、ダウンロード版ではメンバーごとのアルバム(サブタイトルはなし)として販売されている(単品だけの購入も可)。
μ's内ユニット
ミニユニット
2011年に下記の3ユニットが結成され、シングル第1弾が発売された。
Printemps | BiBi | lily white |
---|---|---|
高坂穂乃果(リーダー)、南ことり、小泉花陽 | 絢瀬絵里(リーダー)、西木野真姫、矢澤にこ | 園田海未(リーダー)、星空凛、東條希 |
デュオトリオ
2012年4月から4か月連続でシングルをリリースした、デュオ・トリオのシャッフルユニット。活動はそれぞれCD1枚きり。
ライブイベント
声優を本業としていなかったり、他方面の仕事が多忙なメンバー(※特に、μ'sが活動していた当時はfripSideのボーカルとしても活躍していた南條愛乃)もいたため、メンバー全員を集めてのライブを行うのがスケジュール的にも難しく、仮に集まれたとしても年に一度の開催が限度となっていた。さらに、ライブ会場に関してはさいたまスーパーアリーナなどの大規模会場を使用する事が多かった。
実際、TVアニメ1期の放送開始前に行われたニューイヤーライブでは南條がスケジュール面に関する都合がつかなかったために欠席しており、2014年開催の4th以降からは(あまりに人気が出すぎたので)2日間にかけて開催されるようになった。
さらに、アニメロサマーライブなどのライブイベントにも出席した事がある。ラブライブ!シリーズのキャストによるライブ・イベント出演のありとあらゆる形がこの頃に形成されていったとも言える。
2016年のファイナルライブ後は、基本的に(ラブライブ!フェスを除いて)一部メンバーでの出演が主となっている。
詳しくはラブライブ!シリーズのライブイベント一覧#μ’s(ラブライブ!)を参照。
カップリング
ファンの間ではμ'sのメンバーを使った『ラブライブ!』の二次創作が行われている。
μ'sは全員女性であるため、カップリングを作ると必然的に百合になる。
原作ではメンバー同士仲良くしているが、あくまで友情であり同性愛には至っていないため、百合・GLは二次創作である。