ウミガメのスープは、水平思考パズルまたはシチュエーションパズルと呼ばれる推理ゲームの代表的な問題である。あまりに有名であるため、水平思考パズルそのものをウミガメのスープと呼ぶこともある。
出題者は文章を読むだけでは答えを確定できないクイズを出す。
解答者は出題者にYes/Noで答えられる質問を行って、その答えを推理していくこととなる。
詳細なルールは水平思考パズルの記事を参照。
問題
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
以下、ネタバレ
解答および解説
自殺した男は過去に海で遭難して漂流したことがあった。
食料がなく、仲間がだんだんと餓死・衰弱死していく中、仲間の遺体を口にして生き延びようとする者がいたが、彼はそれを拒んだ。
しかし衰弱する彼を見かねた仲間が、「これは運よく捕まえたウミガメのスープだ」と偽って食べさせ、生還させた。
その後男はレストランで本物のウミガメのスープを口にしたことで、味の違いからかつて食べたそれが仲間の遺体だったことに気が付いて、自害した。というもの。
この回答にたどり着くため、回答者は「シェフと男は初対面でしたか?」「自殺した原因はウミガメのスープにありますか?」といった質問を行い、出題者がYes,No,もしくは関係しないのいずれかの答えを返すので、それをヒントに推理していく。
問いだけからは想像もつかないショッキングな真相からインパクトが強く、通常のクイズではありえない解答であることから水平思考パズルの特異性を伝えやすいため、水平思考パズルの例題として頻繁に取り上げられる問題として親しまれている。