この記事にはネタバレが含まれます
CV:川田紳司
概要
アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』におけるシャリア・ブル。UC.0085時点で年齢は34歳。原典と比較して、緑がかった灰色の髪色が特徴的なナイスミドル。通称は「木星帰りの男」と「灰色の幽霊」。
一年戦争
同じニュータイプ体質を見出された縁でシャア・アズナブルに部下としてスカウトされた。この時点での階級は大尉。
謹厳実直な模範的軍人であるものの、器用さに欠けることに若干コンプレックスを抱いており、硬軟織り交ぜて巧みに立ち回るシャアには憧れを抱いていた。
一方のシャアも戦場で右腕として重用するだけでなく、友人として全幅の信頼を置いており、密かに抱く野望や戦後の展望についても彼に詳らかにしていた。
一年戦争の最中、シャアと共にMAV戦術を考案。その相棒を務め、ドム(あるいはリック・ドム)やキケロガといった機体を駆り、共に戦果を挙げた。
戦争末期、シャアはゼクノヴァによって乗機の赤いガンダムとともに行方不明となるが、シャリアは彼の生存を信じ、赤いガンダムを追いかけ続けている。
なお、『-Beginning-』におけるナレーションは彼が担当しており、逆説的に『-Beginning-』はシャリアの回顧録という側面も持っている(これはサイアム・ビストに永井一郎氏を起用し、『ファースト』の語り部をサイアムと取れるようにしたことのオマージュと考えられる)。
UC.0085
戦勝終結から5年後のUC.0085には昇進し中佐になっている。
戦中も行動をともにした古参艦であるペガサス級強襲揚陸艦「ソドン」に指揮官(艦長ではない)として乗艦し、赤いガンダムの情報を追ってサイド6を訪れた。
5年の時を経て立ち居振る舞いに余裕が出ており、周囲の緊張を和らげるためかおどけたような声色も使ったりとぼけた言動を取ったりすることも。
一方で使いこなせる見込みがないと知りながら部下を新型(しかもゼクノヴァのトリガーになり得る危険な機体)にあてがって窮地に陥れたりと手段を選ばない冷酷さも潜めている(ただし、外交的に大きなリスクを犯してでも彼を保護したり、その心身ともにフォローしているので使い捨てようとしたわけではないと思われる)。
余談
正式な情報解禁前にガンダムシリーズファンから付けられたネタバレ対策の通称は「緑のおじさん」。理由は単純に、髪や髭の色が緑がかった灰色であり、着用している軍服の色も緑だったことから。ネタ的な意味で「実はフリット・アスノ」とも。
制作側もこのようなあだ名が付くことは予想外だったようで、脚本担当の榎戸洋司氏は知人に「緑のおじさんが人気になっている」と言われた当初、どのキャラを指しているのかわからなかったとのこと。
先行編集版『-Beginning-』で登場した他のファーストガンダム由来のキャラクターの容姿は大きく変わらなかった中、彼だけ容姿がほぼ別キャラのようになっている(元が年齢に反して老け顔だったためこちらの方が年相応ではあるが)。
そのため、劇場で初めて彼を見た古参ファンからは「あの緑のおじさん誰?」という声が挙がっていたが、公開前の予告映像を見ていたファンからは「シャリア・ブルなのではないか」と予想されていた。
この通称は緑のたぬきでお馴染みのマルちゃんこと東洋水産の耳にも届いたらしく、Xの公式アカウントで反応を見せている。
中の人も鑑賞済となったことから、「赤いきつね」と「緑のたぬき」でコラボが来るのだろうか。
一年戦争編では前髪で左目を隠しているが、これは「原典のシャリア・ブルは義眼」と言うキャラクター作画監督の松原秀典個人の主張から生まれたものらしい(ガンダムを探す際に、シャリアの目の瞳孔がクルクル回る描写から)。
また、隕石から人々を守るために光を放って消失したガンダムのパイロットに脳を焼かれて追い求めているという点から、ボッシュ・ウェラーとの共通性を見出す声もある。
誰が言ったか『令和のボッシュ』とも(それにシャリアは昭和のキャラだとか、そもそもボッシュショックも令和だろとツッコむのがお約束)。
また、『シャリアが初代のキャラと知らないスレッタ・マーキュリーに先輩マウントを取られる』というネタがあったりする。
関連イラスト
一年戦争
UC.0085