概要
2020年に生まれ、2023年にクラシックを迎える世代。現4歳。
全馬が令和生まれとなり、また2020年代生まれの最初の世代となる。
大種牡馬となったディープインパクトの産駒は、この世代がラストクロップ(最終世代)となっている。
そして、この世代はそのディープインパクトを父にもつサトノダイヤモンドとリアルスティールの初年度産駒世代であり、ディープインパクト亡き後のリーディングサイアー争いの目安となる世代でもあるといえる。
他には持ち込み馬として国内外で走りこんだサトノクラウンや、現役時代にドレフォンとしのぎを削っていたマインドユアビスケッツ、短距離路線で活躍したレッドファルクス、欧州のディープ後継であるサクソンウォリアーなどがこの世代から産駒デビューする。
早逝したドゥラメンテの産駒はこの世代でも大暴れしており、マイルGI馬まで輩出したことから「ドゥラメンテの種牡馬としての欠点は、すでにこの世にいないことのみ」という言葉までも出てきている。
地方ではジャングルポケット(お笑いトリオ)の斉藤慎二の持ち馬、オマタセシマシタもこの世代でデビューしている。
なお、この世代における秋のG1戦線の真っただ中で15世代をモチーフにしたアニメ『ウマ娘プリティーダービー Season3』が放送されており、クラシック戦線ではアニメのメインキャラクターのモチーフ馬の産駒でG1を独占しており、特に菊花賞の上位人気もまたこの作品におけるメインキャラクターの産駒で占められていた。
ダートの方では、24年からの3歳ダート路線の整備・改革に伴い、ジャパンダートダービーが夏施行で行われる最後の世代となる。
各路線の状況
国内
芝・牝馬
2022年7月30日の新潟1600mで行われた新馬戦にてリバティアイランドが上がり3F31.4秒という我が目を疑うような末脚を繰り出して勝利。この上がり3Fタイムは中央競馬における全距離・全条件・全着順含めての史上最速タイ(もう1頭は2022年韋駄天S7着のルッジェーロ)で、勝ち馬としては単独1位。当馬はこの後アルテミスS2着を経て阪神JFを制すると桜花賞も上がり3F32.9の豪脚で奪取。優駿牝馬も事も無げに6馬身差で制すると、一夏超えた秋華賞も早めの競馬で勝利を収め、見事史上7頭目の牝馬三冠を達成した。ちなみに秋華賞までの牝馬GⅠ4つを全て制したのはアパパネ(オークスは同着)以来2頭目。
牝馬三冠を達成したリバティアイランドはその後ジャパンカップに出走し2着、4歳初戦・初の海外遠征となったドバイシーマクラシックで3着となった後、種子骨靭帯炎を発症し春は全休を余儀なくされた。復帰戦である天皇賞(秋)では一番人気に支持されるも、13着とキャリア初の大惨敗を喫してしまう。その後は昨年に続いてジャパンカップに参戦する予定だったが、ローテーション的なキツさを理由にジャパンカップを回避、香港カップ参戦で二度目の海外遠征を目指すこととなった。
またリバティアイランド一強ムードの中、ローズステークスを世界レコードで激勝したマスクトディーヴァが秋華賞でただ一頭リバティアイランドに肉薄。さらにその時2着だったブレイディヴェーグは古馬相手のエリザベス女王杯にまわり優勝。その存在感を知らしめた格好である。
マスクトディーヴァは4歳上半期はマイル路線を進み、ヴィクトリアマイルでは3着。ブレイディヴェーグは4歳春は故障のため休養し、2頭はエリザベス女王杯へ向けて府中牝馬Sで再び激突。結果は11ヶ月ぶりの実践となったブレイディヴェーグに軍配が上がった一方、マスクトディーヴァはレース数日後電撃引退を表明している。詳しくは故障欄で。
短距離はステルヴィオの全妹ウンブライルがNZTからNHKマイル2着した他、チューリップ賞を勝ったモズメイメイが桜花賞から葵ステークスへ距離短縮して連勝中だった牡馬ビッグシーザーを下し重賞2勝目、スプリント路線に名乗りを上げた。だが、ウンブライルは夏場を利用し右前脚の不安解消も兼ねた治療を行い秋のマイル路線へ向かう見込みであったが、回復が難航、出走予定も翌年の重賞であることが見込まれたため、事実上年内は休養状態にある。モズメイメイは、秋に入ると馬番の影響もあるが二桁着順が続き、JBCスプリントでダートにも挑戦するなど四苦八苦中。しかも、古馬以降もここで触れた3頭とも成績的にはパッとしていなかった。そんななか、モズメイメイは3歳時大敗した北九州記念に4歳でも挑み、そこでは今までとは異なる脚質のレースをして3着。その次のアイビスSDでは差しの競馬を見せて優勝し、スプリント路線で再び存在感を示しつつある。
芝・牡馬
2歳G1馬は、ドルチェモアはマイル路線へ歩み続けるも惨敗続き。ドゥラエレーデは中東遠征から日本ダービーへ進んだがまさかの落馬競走中止。その後3歳での宝塚記念もありつつダート路線に戻ったのだが…。
結局皐月賞はG1馬不在で行われたが、京成杯から駒を進めたソールオリエンスがわずか3戦目で勝利を収めた。
日本ダービーはソールオリエンスや青葉賞組のスキルヴィングが人気を集めた中で皐月賞2着のタスティエーラがしのぎ切った一方、飛躍が期待されていたスキルヴィングが完走直後に急死してしまう。
情勢不透明の夏を経て迎えた最後の1冠菊花賞、クラシックホース2頭の対決で話題を集めたが勝ったのは上がり馬ドゥレッツァ。5連勝かつ初重賞でのGI制覇となり翌年に期待を持たせた。
だが、有馬記念・大阪杯ではソールオリエンスとタスティエーラによる再対決の話題に沸いたものの、肝心のレースでは2頭とも振るわない。天皇賞(春)へ進んだドゥレッツァはレース中に熱中症となったこともあり惨敗。さらにレース後、剥離骨折が判明してしまい休養に入っていたが8月のインターナショナルステークスで復帰し5着。
有馬記念の際に安藤勝己元騎手はこれが現段階のレベルだと示唆し、牝馬のほうが充実していることを指摘していたが、クラシック上位組がこの結果になるとなればより一層厳しい目で見られるはずである。
そんな中、春のダービー4着だったベラジオオペラが菊花賞へ向かわず中距離路線に転じると初戦のチャレンジカップで古馬を撃破。年明けは京都記念から始動してソールオリエンス&タスティエーラとの再対決の方に注目が集まっていた大阪杯を制覇、宝塚記念でも3着と好走した。また、クラシックへ進めなかった馬の中で有力馬として注目されていたレーベンスティールはセントライト記念制覇以降は虚弱体質の傾向が響き、3歳12月の海外GⅠや4歳初戦の新潟大賞典の不振から厳しい目で見られていたが、別定59kgを背負ったエプソムカップのレースレコード勝ちによって注目株へ再浮上。クラシック組の不振を尻目にその2頭が注目馬として評価を集めつつある。一応ソールオリエンスは宝塚記念で2着に入っているが、皐月賞同様重馬場となった中での好走ということもあり、単なる重馬場巧者として今後見られそうな節はあるのかもしれない。また、タスティエーラは天皇賞(秋)で2着、ドゥレッツァもジャパンカップで2着と久々の好走を見せた。
短距離路線(マイル路線)では近親にブランボヌールなどを持つオオバンブルマイが2歳時に活躍していたが、3歳秋に古馬との戦いの前にオーストラリアに遠征すると、当地の高額レースであるザ・ゴールデンイーグルを制覇。この1戦だけで上記クラシックホースを駕ぐほどの高額賞金を稼ぎ上げた。NHKマイルCでは、京成杯でソールオリエンスと戦い、NZTでケイティーズ一族のエエヤンに敗れていたシャンパンカラーが差し切り勝ちを収めるが、2頭ともそのレース以降は苦戦気味。
スプリント路線の方は、一つ上となる骨太な強豪が集う22世代の存在感が強いものの、ルガルが古馬初戦のシルクロードステークスを制し、同じ年の高松宮記念では1番人気に支持されながらも惨敗。その後、後述する軽度の骨折により秋のスプリンターズステークスへの直行を強いられるも、そこで本来の素質を発揮し先輩のスプリンター達を見事撃破。オーナー・鞍上共々GⅠ初制覇を果たした。
ダート
この世代はダート路線、とりわけ中距離路線の注目度がかなり高い。
新種牡馬マインドユアビスケッツ初年度産駒が2歳のうちにダートグレードを2勝する存在感を示しており、うち全日本2歳優駿を勝ったデルマソトガケは3歳になって中東へ遠征しUAEダービーも勝利。
ハイセイコー記念を制した大井のマンダリンヒーローは、大井と友好提携しているサンタアニタパーク競馬場で行われるサンタアニタダービーへ出走。地方競馬所属馬としては史上初の米国遠征となったが、ハナ差2着(後のプリークネスS馬ナショナルトレジャーに先着)と大きな結果を残した。この2頭がケンタッキーダービーに出走し、デルマソトガケが日本馬最上位の6着に入った。さらに秋はBCクラシックに直行し2着に健闘している。
雲取賞でマンダリンヒーローに勝利した浦和のヒーローコールも伏竜ステークスで中央に挑戦、出遅れながら大まくりで3着と素質を見せつけた。ここを勝った関東馬ミトノオーは兵庫CSを持ったまま6馬身差完勝、大物の予感を漂わせていたが、彼ら以上のインパクトを見せつけたのは、大井のミックファイアだった。2歳時に3戦無敗の実績を引っ提げ羽田盃に直行すると、ヒーローコールを相手に持ったまま6馬身差完勝。次の東京ダービーも6馬身ぶっちぎり南関東のエースへと昇り詰めると、先述のミトノオーやジャスティファイ産駒ユティタムを中心とした中央馬との対戦となったジャパンダートダービーでも、逃げるミトノオーを差し切り優勝、無敗のまま南関東三冠を達成した。
この他にも中央ではのちのJBC2歳優駿勝ち馬ゴライコウを4.3秒というJRA史上最大着差で突き放し2歳レコードを叩き出して新馬戦を圧勝、2戦目も持ったまま6馬身差の完勝を演じたヤマニンウルスにも注目が集まった。しかし脚部不安を抱えている上にフォームも完成されておらず、しかもデビュー時の馬体重が536kgという巨漢馬ということもあって調整は非常に難しいようであり、レースはかなり間隔を空けて使っている。それでも3歳11月の3戦目は576kgで勝つと4歳1月の4戦目もプラス体重で勝ち、無傷でオープン入りを果たした。その後は裂蹄による休養を挟んでプロキオンステークスに参戦して重賞初勝利。それも前崩れのハイペースを4番手先行から4角先頭で2着に3馬身差をつける圧巻の内容だった。今後はチャンピオンズカップ目標に調整される。
意外なところではドゥラエレーデもダート馬説あり。中東ではUAEダービーでデルマソトガケの2着、日本ではチャンピオンズCでレモンポップの3着と好走している。
年明けデビュー組も、セラフィックコールが無敗でみやこステークスを制し、4歳になるとダイオライト記念を快勝。ドライスタウトの半弟サンライズフレイムも1勝クラスからの4連勝などでオープンを2勝、短距離路線の新星として期待される。門別と高知でもそれぞれベルピットとユメノホノオが圧倒的な強さを見せており、後者は高知優駿で出遅れながらも浦和から遠征の重賞馬ポリゴンウェイヴ相手に大差ぶっちぎり、そのまま黒潮菊花賞も勝ち14年ぶりの高知三冠をやってのけた。ベルピットがその2日後にユメノホノオに続いて王冠賞を圧勝して北海道三冠を達成している。
牝馬も牝馬で好メンバーの気配。ライオットガールが牝馬としてミラクルレジェンド以来2頭目のレパードS優勝馬となったほか、マルカラピッドや外国産馬パライバトルマリンが交流重賞を制覇。条件戦連勝組ではオーサムリザルト、サーマルソアリングが高いポテンシャルを発揮中だが、このうちサーマルソアリングは兵庫女王盃で重賞に初挑戦したが、ここは同世代のライオットガールが逃げ切っている。一方オーサムリザルトはエンプレス杯で重賞初挑戦。ライオットガールや川崎巧者グランブリッジら一線級のメンバーを倒し、無敗の6連勝でジャスティファイ産駒に日本での初の重賞タイトルをもたらした。今後はブリーダーズGCを叩いてBCディスタフへ向かう見込み。
南関東では東京2歳優駿牝馬と浦和桜花賞を制した船橋のメイドイットマムが目立ち、金沢ではショウガタップリ、名古屋ではセブンカラーズが無敗のまま実績を積み重ね牡馬相手の各地区ダービーを完勝。兵庫ではスマイルミーシャが2着が一回だけとほぼ完璧な成績で兵庫ダービーを制し、岩手でもミニアチュールが転入後無敗で変則三冠を達成したが、最後の三冠レースである不来方賞をルーンファクターに奪われ三冠達成はならなかった。しかしOROオータムティアラでは前年の岩手最優秀2歳馬フジラプンツェルなどを相手に大差勝ちして変則岩手四冠を達成し汚名を返上した。いずれも他地区の強豪馬との対決が期待される。
総評
総じて、花形である芝の牡馬クラシック組に関してはイクイノックスの全盛期(とその世代)と被ってしまった影響もあるかもしれないが、3歳時に世代混合戦へ挑むことが消極的だったこと自体はやむ負えないにしても、3歳時に世代混合戦で対決した層が3歳秋シーズンから世代混合戦へ強気に挑んで結果を出してきた21世代や22世代との対決でもあるため、その世代との比較が起きやすい。また、そちらへ挑んだ馬の成績が直近の世代に比べ、突出する馬がいなかったため、成績という点から23世代は厳しいのではと言われる要因もある。とはいえ、海外戦線含めて実績をすでに出している馬が少なからず出ている上、国内外問わず多方面の戦線で頭角を見せる馬も多く見られる。また、20世代という晩成の馬が続出した世代の前例が直近であった事も踏まえると今後がどうなるかの判断はまだつかないだろう。
障害
欧州
この世代の3歳時点での主役格としては、国内外合わせて僅か12頭(国内6頭・海外6頭)しかいない2020年産ディープインパクト産駒の中から、G1馬ロードデンドロンを母に持つ良血馬オーギュストロダンが英愛ダービーを制覇。同じ勝負服のパディントンはマイル、中距離でGⅠ4勝を挙げた。一方で仏ダービーをレコードで制した、新種牡馬クラックスマン産駒エースインパクトは2013年のトレヴ以来10年ぶりとなる無敗の凱旋門賞制覇を達成。上記2頭を抑えこの年の年度代表馬を獲得した。パディントン・エースインパクトはこの年で現役引退を発表、一方オーギュストロダンは4歳シーズンも現役続行の予定。
オーギュストロダンは2歳時にGI・フューチュリティTを圧勝。これによりディープインパクトは全世代GI制覇の偉業を達成した。3歳になってからは英2000ギニーで道悪に泣き惨敗(ジャドモントのシャルディーンが欧州拠点ラストイヤーのL.デットーリ騎手に導かれて戴冠)するも、日本でライトクオンタムが牝馬クラシックで敗れ、ディープ産駒の全世代でのクラシック制覇の偉業に後がなくなった中で迎えたイギリスダービーで逆襲を決め、歴史にその名を刻んだ。同馬は続く愛ダービーも勝利してムーア騎手に愛ダービー初勝利をもたらした。さらに古馬との初対戦となったキングジョージで惨敗した後の愛チャンピオンステークスでも前年覇者ルクセンブルクらを相手に勝利。この年の締めくくりはアメリカに渡ってのBCターフ、地元のアップトゥザマーク、日本のシャフリヤールを退け、クラシックシーズンでGⅠ4勝という好成績をあげた。
オーギュストロダンに大きな注目ばかり集まっている日本産種牡馬産駒だが快挙はこれにとどまらず、ハーツクライ産駒であり、2000ギニーの勝ち馬であるサクソンウォリアーの従弟にあたるコンティニュアスがセントレジャーステークスを制覇。これで日本産馬によるイギリスクラシック競走5レース(1000ギニーをナタゴラで、オークスをスノーフォールで制覇済み)を全て制する快挙が達成された。同馬は中1週で凱旋門賞に挑戦して5着入線している。また、フランス調教のダイワメジャー産駒ダブルメジャーも秋になって台頭し、凱旋門賞デーの重賞を勝つと同じパリロンシャンのロワイヤルオーク賞を完勝してみせた。
オーギュストロダンの近親にあたる、サクソンウォリアー産駒ヴィクトリアロードも米国BCジュベナイルターフを勝利している他、2頭を手掛けるA.オブライエン厩舎のリトルビッグベアも2歳時に存在感を示していたが、短距離路線にシフトした後故障で引退。2歳時にGⅠを2勝し期待されていたブラックベアードも故障により現役引退を余儀なくされ種牡馬入りとなった。
ブリティッシュチャンピオンズデーでは善戦続きだった2頭が晴れてGⅠ馬の仲間入り。クイーンエリザベス2世Sはジョッケクルブ賞でエースインパクトの2着となり、その後マイル路線で奮戦を続けていたビッグロックがまんまと逃げ切りシルバーコレクターを返上。パディントンとシャルディーンはここがラストランとなった。さらにチャンピオンSも英ダービーでオーギュストロダンの2着だったキングオブスティールがデットーリの一発回答で前年覇者ベイブリッジらを撃破し、こちらも善戦マンを返上した。英ダービー3着の芦毛馬ホワイトバーチも明け4歳でタタソールズゴールドCでオーギュストロダンを倒してG1馬に上り詰めている。それ以外ではアップルビー厩舎のメジャードタイムが4歳になってジェベルハッタを勝つとドバイターフを経てマンハッタンステークスを優勝。アメリカ芝路線で期待される。キングオブスティールは故障で戦線離脱、ビッグロックも転厩を挟んだ4歳初戦は惨敗し、ロイヤルアスコットで後述のブルーローズセン共々それまでの主戦A.ルメートル騎手からC.スミヨン騎手へスイッチを余儀なくされた。一方オーギュストロダンはタタソールズGC2着からロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSを制して引き続き存在感を示すも、前年の雪辱を期したキングジョージはブービー人気の伏兵ゴリアットが低評価を覆し、五輪開催国でもあるフランスに同レース18年ぶりの勝利をもたらした。2歳G1馬で、3歳時は故障で順調に使えなかったアルリファーも4歳夏に飛躍、エクリプスS2着から初2400mのベルリン大賞を制した。今後は武豊とのタッグで凱旋門賞へ向かう予定。マイル路線でも古馬になってからはチャーリンが台頭しつつある。
牝馬では、短距離路線のザプラチナムクイーンが2歳時に凱旋門賞ウィークのアベイドロンシャン賞で古牡馬相手に勝利するという珍事があった。同馬は秋のセリでノーザンファームの吉田勝己氏に落札され、そのまま引退・繁殖入りとなり輸入された。3歳になるとモダンゲームズの半妹モージが英1000ギニーを戴冠し、1000ギニーでモージに敗れていたタヒーラは愛1000ギニーで戴冠したあと、メイトロンSを勝利。また、英オークス前哨戦のチェスターオークスでオブライエン厩舎のセーブザラストダンスが22馬身もちぎったことが話題になったが、オークス本番はゴスデン厩舎のソウルシスターがデットーリ騎手に導かれて同じコンビで前年惜敗したエミリーアップジョンの雪辱を果たした。2着だったセーブザラストダンスは次の愛オークスで戴冠。その愛オークス5着馬ウォームハートは次のヨークシャーオークスでセーブザラストダンスを下すとヴェルメイユ賞で後述のブルーローズセンも倒した。フランスでは2歳時から存在感を示していたブルーローズセンがフランス牝馬二冠を達成。一方ソウルシスターは軽い故障もあり3歳シーズンを終え、来年に備えることとなった。ブルーローズセンはオペラ賞を勝ったところでシーズンを終えて、こちらも古馬シーズンに備える。タヒーラは3歳シーズンで現役を終え、ウォームハートは牡馬相手の香港ヴァーズ3着から、年明けのペガサスワールドカップターフを勝って引退した。モージも現役を退き、古馬戦線は転厩したブルーローズセンや遅上がりの馬たちに期待がかかるところ。そんな中で明け4歳のプリティポリーSで本命視されたエミリーアップジョンを差し切って勝利を収めたのがジャドモントのブルーストッキング。その後キングジョージに向かいオーギュストロダンやレベルスロマンスら強豪牡馬を相手に2着に入り、本格化の気配をうかがわせたところでヴェルメイユ賞優勝後に凱旋門賞へ追加登録し、見事優勝してみせた。
北米
牝系の近親にコントレイルやエッセンシャルクオリティを持つフォルテがホープフルS、ブリーダーズフューチュリティと連勝を決めたのち、BCジュベナイルも制覇し2歳GI3連勝。米国2歳の頂点に立った。その後もフロリダダービーを快勝しクラシックの主役間違いなしと目されたのだが…。
3歳になってからはKYダービー路線でフォルテと同じプレッチャー厩舎のタピットトライスやキングスバーンズ、コックス厩舎のエンジェルオブエンパイアなどが台頭してケンタッキーダービーを迎えると、KYダービーはフロリダダービーでフォルテの2着だった年明けデビューのメイジが優勝。同馬の父はジャスティファイとは同期となるグッドマジックであり、2年連続で『3冠馬の同世代の種牡馬』がダービーを制することになった。プリークネスSにはメイジのみが駒を進めたが3着に敗退。勝ったのは2歳時にフォルテやBCジュベナイル2着のケイヴロック相手に食い下がり、サンタアニタでマンダリンヒーローに先着されていたナショナルトレジャーだった。一方フォルテはというと、KYダービーは故障でスクラッチされ、さらにダービー前後に薬物関係のゴタゴタに巻き込まれてしまう。なんとかベルモントステークスの出走にこぎつけたものの、ピーターパンSからやってきたアルカンジェロの2着でダービー組やナショナルトレジャー共々撃沈となった。アルカンジェロはそのまま真夏のダービーことトラヴァーズステークスでメイジ、ナショナルトレジャー、フォルテなどを纏めて蹴散らした。
そんな中、バファート厩舎の不祥事でKYダービーに出れなかった期待馬アレイビアンナイトがトラヴァーズSより少し前、メイジやタピットトライスとハスケルSで激突したのだが、ゴーロケットライドに不覚を取ってしまう。それでも古馬相手の初戦となるパシフィッククラシックでゴーロケットライドにリベンジを果たしてG1馬の仲間入り。結果的にこのアレイビアンナイトが3歳代表としてBCクラシックに駒を進めたが、上述のデルマソトガケに先着を許す結果となった。
数多くの有望株がいなくなった中でナショナルトレジャーはBCダートマイルでコディーズウィッシュと激闘を繰り広げた後、年明けのペガサスWCを勝って健在を証明。サウジカップ4着を経てベルモントS開催のメトロポリタンHでホワイトアバリオらを相手に逃げ切り、ダート路線の主役として名乗りを上げた。しかしホイットニーSは道悪に対応しきれず6着大敗。順調に使えず、ここまで重賞未出走だったアーサーズライドが逃げ切り勝ちを収め、BC路線に名乗りを上げた。
牝馬路線ではケンタッキーオークスを勝ったゴドルフィンのプリティミスチヴァスがNYトリプルティアラ1戦目のエイコーンステークスも勝利すると、2戦目のCCAオークスへは行かずテストSへ行って勝利。CCAオークスもKYオークス4着だったウェットペイントが同2着ギャンブリングガールを差し切って勝利を収めた。最後のアラバマSでそのウェットペイントを倒したランダマイズドはBCディスタフで2着に入ると、4歳になってオグデンフィップスSでイディオマティックを撃破してみせた。
香港
この世代ではヘリオスエクスプレスが2冠を制し、ゴールデンシックスティ以来の4歳三冠がかかっていたが、最後の香港ダービーをアイルランドから移籍、改名したマッシヴソヴリンが取り、三冠はならなかった。
マッシブソヴリンはその後GⅠに挑むも苦戦中。その一方、短距離路線にまわったヘリオスエクスプレスには強大なライバルが待ち受けていた。シャティンヴァーズで軽ハンデを活かし、ビクターザウィナーを破ったカーインライジングが4歳秋にプレミアボウルを飾ると、ジョッキークラブスプリントで従来のコースレコードを更新。香港スプリントも事も無げに制しこれで8連勝、あっという間に香港短距離界の主役に躍り出た。ヘリオスエクスプレスも次点を競っているのだがどうにも相手が悪い状況となっている。
それ以外の国
この世代は世界各地で三冠が達成されており、アジアではチュルゴウンヨジョンが韓国牝馬三冠を達成し、中南米ではミケリダエマがベネズエラ牝馬三冠を、パナマではラエンペラトリが無敗でパナマ牝馬三冠を制覇した。アフリカではケニアでなんと牝馬であるハニーベルオレンジが無敗のままケニアのギニー、オークス、ダービー、セントレジャーを10戦10勝で制覇した。(2023年8月7日現在でこの世代から三冠馬は5頭誕生している)他にもインザヘッドラインがトリニダードで二冠を達成し、三冠にリーチがかかっている。またメキシコのペトロニラとドミニカのウィックヴェルズはそれぞれ無敗メキシコ牝馬三冠とドミニカ三冠がかかっていたが最後の一冠を逃してしまった。
ジンバブエでは牝馬が牡馬を圧倒しておりコーヒーベリーはダービーとオークスを制覇しジャッキースパロウがギニーで牡馬を撃破した。
故障
重賞を勝ち短距離路線で期待されたロンドンプランは2歳末に骨折して長期離脱した。
また上記の芝・牡馬の項でも少し触れているが23年日本ダービーにおいて2番人気スキルヴィングが急性心不全を発症、完走はしたもののルメール騎手を下ろした直後に急死した。
24年のシルクロードステークスを制したルガル、及び菊花賞馬のドゥレッツァが4歳で初挑戦したGIのレース後にそれぞれ回復可能な骨折を発症していた事が発表された。24年5月には牝馬三冠のリバティアイランドが脚の腫れを検査した結果、骨じん帯の炎症が確認され、同じドゥラメンテ産駒で有力候補と思われた馬たちが一時離脱し療養する事態となった。 次いで10月にはマスクトディーヴァが屈腱炎のために現役引退を表明している。
この世代で特段呪われていると思われるのがアメリカ勢。サウジダービー2着馬ハヴナメルトダウンが米国帰国後の重賞で故障し予後不良となったのをきっかけに各地で故障や死亡事故が多発した。サラトガで行われたテストSでは無傷のまま連勝中だったメイプルリーフメルがゴール寸前で転倒し予後不良。さらにその3週間後に行われたアレンジャーケンス記念Sでも、無敗馬ニューヨークサンダーが予後不良になる事故があった。2歳時にBCジュベナイルで2着だったケイヴロックは3歳になってから出走がないうちに蹄葉炎で息を引き取ってしまい、さらに先述のサンタアニタダービーでマンダリンヒーローを破っていたプラクティカルムーブは、ダービー出走取り消しの後、BCダートマイルへの参戦を前に心臓発作のため急死という悲劇に遭う。BCクラシックを目指した馬に関しては、ゴーロケットライドは調教中に骨折してしまい予後不良、フォルテやメイジ、アルカンジェロも故障や体調不良のために回避してそのまま引退と、2023年を終える時点で既に多くの有望株を喪っている。
欧州ではオーギュストロダンが勝った愛ダービーで、僚馬サンアントニオが故障しローダン騎手が落馬、予後不良となった。
当時の流行などとの関連
ちなみに、珍名馬的な観点から見てみると・・・
など、ウマ娘プリティーダービーに由来すると思われる名前を持つ馬も存在する他、
等アニメ由来の馬名も見られる。
種牡馬
国内
この世代が初年度産駒となるのはサトノクラウン、リアルスティール、サトノダイヤモンド、レッドファルクス、ミッキーロケット、ファインニードル、グレーターロンドン、ヤマカツエース、ゴールドアクター、ネロ、ニシケンモノノフなど。
海外輸入組はビーチパトロール、タリスマニック、マインドユアビスケッツが該当し、海外で繋養されていたシャンハイボビー、デクラレーションオブウォーはこの世代が輸入初年度。
サトノクラウンは初年度産駒からダービー馬を出すこととなり、リアルスティールはレーベンスティールが重賞2勝、2世代目のフォーエバーヤングはダート中距離の世代トップホースとして活躍。サトノダイヤモンド、グレーターロンドンもすでに重賞馬を出している。
海外では、18年に無敗で米国三冠を達成したジャスティファイの初年度産駒がこの世代。早速ミッドナイトビズーの半弟でKYダービーへ出走したヴェリファイングの他、アラビアンライオンが夏にG1勝ち、アイルランドのアスペングローブが芝のベルモントオークスを勝った。現状大物は2世代目に多いが、日本ではユティタムがオープン入り、オーサムリザルトは既に重賞勝ちしている。
それ以外ではフランケル初期の傑作クラックスマンから無敗の仏ダービー&凱旋門賞馬エースインパクトが出ているのがトピックで、そのまま種牡馬入りしたエースインパクト自身共々、種付け料が高騰するフランケルの代理として今後注目されるだろう。
逆に、この世代がラストクロップなのは冒頭でも触れているディープインパクトなど。
海外
勝利したGⅠ
2-3歳・芝
朝日杯FS | ドルチェモア |
---|---|
阪神JF | リバティアイランド |
ホープフルS | ドゥラエレーデ |
皐月賞 | ソールオリエンス |
日本ダービー | タスティエーラ |
菊花賞 | ドゥレッツァ |
桜花賞 | リバティアイランド |
オークス | リバティアイランド |
秋華賞 | リバティアイランド |
NHKマイルC | シャンパンカラー |
2-3歳・ダート
全日本2歳優駿 | デルマソトガケ |
---|---|
ジャパンダートダービー | ミックファイア |
古馬・国内
レース名 | 2023年(3歳) | 2024年(4歳) |
---|---|---|
高松宮記念 | ||
スプリンターズS | ルガル | |
安田記念 | ||
マイルCS | ||
大阪杯 | ベラジオオペラ | |
ジャパンカップ | ||
天皇賞(春) | ||
天皇賞(秋) | ||
ヴィクトリアマイル | ||
エリザベス女王杯 | ブレイディヴェーグ | |
宝塚記念 | ||
有馬記念 | ||
フェブラリーS | ||
チャンピオンズC | ||
中山グランドジャンプ | ||
中山大障害 | ||
川崎記念 | ||
かしわ記念 | ||
さきたま杯(24~) | ||
帝王賞 | ||
マイルCS南部杯 | ||
JBCクラシック | ||
東京大賞典 | ||
JBCスプリント | ||
JBCレディスクラシック |
海外(日本調教馬)
ザ・ゴールデンイーグル《豪州》 | オオバンブルマイ |
---|
世代限定重賞勝ち馬
芝
ダート
2歳 | 勝ち馬 |
---|---|
JBC2歳優駿 | ゴライコウ |
兵庫ジュニアグランプリ | オマツリオトコ |
エーデルワイス賞 | マルカラピッド |
3歳 | 勝ち馬 |
兵庫チャンピオンシップ | ミトノオー |
ユニコーンS | ペリエール |
レパードS | ライオットガール |
関東オークス | パライバトルマリン(USA) |
主な競走馬
外国産馬は生産国を、地方馬は所属を()内に表記している。
国内馬
勝鞍の太字はGⅠ、斜体はGⅡ、普通はGⅢ及び地方重賞を表す。
GⅠ・Jpn1馬
馬名 | 性別 | 在籍 | 主な勝ち鞍 | 備考 |
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ドルチェモア | 牡 | 栗東→美浦→大井 | '22朝日杯フューチュリティステークス/'22サウジアラビアロイヤルカップ | '22最優秀2歳牡馬/母アユサン |
リバティアイランド | 牝 | 栗東 | '22阪神ジュベナイルフィリーズ/'23桜花賞/'23優駿牝馬/'23秋華賞'' | '22最優秀2歳牝馬、'23最優秀3歳牝馬、史上7頭目の三冠牝馬 |
ドゥラエレーデ | 牡 | 栗東 | '22ホープフルステークス | 叔父にサトノダイヤモンド |
デルマソトガケ | 牡 | 栗東 | '22全日本2歳優駿/'23UAEダービー | マインドユアビスケッツ産駒初のGⅠ級競走勝ち馬。2023年ブリーダーズカップクラシック2着 |
ソールオリエンス | 牡 | 美浦 | '23皐月賞/'23京成杯 | 半兄ヴァンドギャルド |
シャンパンカラー | 牡 | 美浦 | '23NHKマイルカップ | 叔母にジュエラー |
タスティエーラ | 牡 | 美浦 | '23日本ダービー/'23弥生賞ディープインパクト記念 | '23最優秀3歳牡馬、サトノクラウン産駒初の重賞馬 |
ミックファイア | 牡 | 大井 | '23ジャパンダートダービー/'23羽田盃/'23東京ダービー/'23ダービーグランプリ | 無敗で南関東三冠を達成 |
ドゥレッツァ | 牡 | 美浦 | '23菊花賞 | 33年ぶり重賞初挑戦で菊花賞制覇 |
オオバンブルマイ | 牡 | 栗東 | '23ザ・ゴールデンイーグル/'22京王杯2歳ステークス/'23アーリントンカップ | '23NHKマイルC3着 |
ブレイディヴェーグ | 牝 | 美浦 | '23エリザベス女王杯/'24府中牝馬ステークス | |
ベラジオオペラ | 牡 | 栗東 | '23スプリングステークス/'23チャレンジカップ/'24大阪杯 | 上村洋行調教師は重賞・GⅠ初制覇 |
ルガル | 牡 | 栗東 | '24スプリンターズステークス/'24シルクロードステークス | 西村淳也騎手はGⅠ初制覇 |
GⅡ・Jpn2馬
馬名 | 性別 | 在籍 | 主な勝ち鞍 | 備考 |
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オールパルフェ | 牡 | 美浦→園田 | '22デイリー杯2歳ステークス | リアルスティール産駒初の重賞馬 |
ガストリック | 牡 | 抹消 | '22東京スポーツ杯2歳ステークス | |
オマツリオトコ | 牡 | 美浦 | '22兵庫ジュニアグランプリ | |
モズメイメイ | 牝 | 栗東 | '23チューリップ賞/'23葵ステークス/'24アイビスサマーダッシュ | |
シングザットソング | 牝 | 栗東 | '23報知杯フィリーズレビュー | |
エエヤン | 牡 | 美浦 | '23ニュージーランドトロフィー | |
ゴールデンハインド | 牝 | 抹消 | '23フローラステークス | 武市康男調教師は平地重賞初制覇 |
スキルヴィング | 牡 | 抹消 | '23青葉賞 | 日本ダービー入線直後に死亡 |
ミトノオー | 牡 | 美浦 | '23兵庫チャンピオンシップ/'24平安ステークス | ロゴタイプ産駒初のダートグレード勝ち馬 |
サトノグランツ | 牡 | 栗東 | '23京都新聞杯/'23神戸新聞杯 | サトノダイヤモンド産駒初の重賞馬 |
パライバトルマリン(USA) | 牡 | 抹消 | '23関東オークス | 米国産 |
モリアーナ | 牝 | 抹消 | '23紫苑ステークス | |
マスクトディーヴァ | 牝 | 抹消 | '23ローズステークス/'24阪神牝馬ステークス | 芝1,800m(9F)世界レコード所持(1:43:0) |
レーベンスティール | 牡 | 美浦 | '23セントライト記念/'24オールカマー/'24エプソムカップ | |
エルトンバローズ | 牡 | 栗東 | '23ラジオNIKKEI賞/'23毎日王冠 | |
セラフィックコール | 牡 | 栗東 | '23みやこステークス/'24ダイオライト記念 | |
オーサムリザルト(USA) | 牝 | 栗東 | '24エンプレス杯/'24ブリーダーズゴールドカップ | 米国産/ジャスティファイ産駒初の国内重賞馬 |
アウトレンジ | 牡 | 栗東 | '24浦和記念 |
GⅢ・Jpn3馬
その他
海外馬
馬名(生産国/調教国) | 性別 | 在籍 | 主な勝鞍 | 備考 |
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リトルビッグベア(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '22フェニックスS | |
アルリファー(IRE/IRE) | 牡 | 現役 | '22ヴィンセントオブライエンナショナルS/'24ベルリン大賞 | |
オーギュストロダン(IRE/IRE) | 牡 | 現役 | '23英ダービー/'22フューチュリティT/'23愛ダービー/'23愛チャンピオンS/'23BCターフ | ディープインパクト産駒/母ロードデンドロン |
ケイヴロック(USA/USA) | 牡 | 抹消 | '22デルマーF/'22アメリカンファラオS | '22BCジュベナイル2着/蹄葉炎により死亡 |
フォルテ(USA/USA) | 牡 | 引退 | '22ブリーダーズフューチュリティ/'22BCジュベナイル/'23フロリダダービー | '22エクリプス賞最優秀2歳牡馬/種牡馬入り |
ブラックベアード(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '22モルニ賞/'22ミドルパークS | '22カルティエ賞最優秀2歳牡馬/種牡馬入り |
ヴィクトリアロード(IRE/AUS) | セ | 現役 | '22BCジュベナイルターフ | サクソンウォリアー産駒初のG1馬 |
ザプラチナムクイーン(IRE/GB) | 牝 | 引退 | '22アベイドロンシャン賞 | 繁殖として日本へ輸入 |
タピットトライス(USA/USA) | 牡 | 現役 | '23ブルーグラスS | |
エンジェルオブエンパイア(USA/USA) | 牡 | 現役 | '23アーカンソーダービー | |
プラクティカルムーブ(USA/USA) | 牡 | 抹消 | '23サンタアニタダービー | 調教中心臓発作のため急死 |
プリティミスチヴァス(USA/USA) | 牝 | 現役 | '23ケンタッキーオークス/'23エイコーンステークス/'23テストS | |
メイジ(USA/USA) | 牡 | 現役 | '23ケンタッキーダービー | |
シャルディーン(GB/GB) | 牡 | 引退 | '232000ギニー | 種牡馬入り |
モージ(IRE/GB) | 牝 | 現役 | '231000ギニー | 半兄モダンゲームズ |
ナショナルトレジャー(USA/USA) | 牡 | 現役 | '23プリークネスS/'24ペガサスワールドカップ/'24メトロポリタンハンデキャップ | |
マルハバヤサナフィ(IRE/FR) | 牡 | 現役 | '23プール・デッセ・デ・プーラン | |
ブルーローズセン(IRE/FR) | 牝 | 現役 | '22マルセルブサック賞/'23プール・デッセ・デ・プーリッシュ/'23ディアヌ賞 | |
パディントン(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '23アイリッシュ2000ギニー/'23セントジェームズパレスS/'23エクリプスS | |
タヒーラ(IRE/IRE) | 牝 | 引退 | '22モイグレアスタッドS/'23アイリッシュ1000ギニー/'23メイトロンS | 半姉タルナワ |
ソウルシスター(IRE/GB) | 牝 | 現役 | '23英オークス | |
エースインパクト(IRE/FR) | 牡 | 引退 | '23ジョッケクルブ賞/'23凱旋門賞 | クラックスマン産駒初のG1馬/種牡馬入り |
アルカンジェロ(USA/USA) | 牡 | 引退 | '23ベルモントS/'23トラヴァーズS | |
ブラッドセル(GB/GB) | 牡 | 現役 | '23キングズスタンドS | |
セーブザラストダンス(IRE/IRE) | 牝 | 現役 | '23愛オークス | |
ゴーロケットライド(USA/USA) | 牡 | 抹消 | '23ハスケルS | 調教中故障のため予後不良 |
ウェットペイント(USA/USA) | 牝 | 現役 | '23CCAオークス | |
ランダマイズド(USA/USA) | 牝 | 現役 | '23アラバマステークス/'24オグデンフィップスステークス | |
アレイビアンナイト(USA/USA) | 牡 | 現役 | '23パシフィッククラシック | |
ウォームハート(IRE/IRE) | 牝 | 引退 | '23ヨークシャーオークス/'23ヴェルメイユ賞/'24ペガサスワールドカップターフ | ペガサスWCターフ初の牝馬優勝 |
コンティニュアス(JPN/IRE) | 牡 | 現役 | '23セントレジャー | 日本産/父ハーツクライ |
ビッグロック(FR/FR) | 牡 | 現役 | '23クイーンエリザベス2世S | '23ジョッケクルブ賞2着 |
キングオブスティール(USA/GB) | 牡 | 現役 | '23チャンピオンS | '23英ダービー2着 |
ダブルメジャー(IRE/FR) | セ | 現役 | '23'24ロワイヤルオーク賞 | 父ダイワメジャー |
メジャードタイム(GB/GB) | 牡 | 現役 | '24ジェベルハッタ/'24マンハッタンS | |
ホワイトバーチ(GB/GB) | 牡 | 現役 | '24タタソールズゴールドカップ | ユリシーズ産駒初のG1馬 |
ブルーストッキング(GB/GB) | 牝 | 現役 | '24プリティポリーS/'24ヴェルメイユ賞/'24凱旋門賞 | |
ゴリアット(GER/FR) | セ | 現役 | '24キングジョージ | |
シャリン(AUS/GB) | 牡 | 現役 | '24クイーンアンS/'24ジャックルマロワ賞 | |
ミルストリーム(IRE/GB) | 牡 | 現役 | '24ジュライC |