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概要編集

競走馬のうち、2012年生まれ、2015年に3歳の世代。

菊花賞で頭角を現したキタサンブラックが大活躍したキタサンブラック世代。母父サクラバクシンオーの血統的不安を払拭すると、その後も長距離戦線で活躍した。

他には佐々木主浩氏の保有馬であるシュヴァルグランや、菊花賞2着馬で海外G1のリアルスティール、G1馬アドマイヤグルーヴを母に持ちルーラーシップの甥にあたる二冠馬ドゥラメンテが活躍した。


高齢になっても活躍した、息の長い競走馬が多い世代でもある。活躍期間の長さと実績では、GⅠを2勝したダートのノンコノユメと、クラシック競走に皆勤し重賞4勝を挙げた障害のタガノエスプレッソが代表的。

詳しくは各路線の項に譲るが、二頭とも現役最晩年までGⅠを含む重賞戦線で好走し、タガノエスプレッソは2歳と10歳で重賞を制した初の日本調教馬となった。

なお、障害競走でも活躍したマイネルプロンプトが11歳の10月にJRAの平地競走で勝利し、JRAにおける日本調教馬の最高齢勝利記録と、JRAの平地競走における最高齢勝利記録を更新した。


各路線の推移編集

芝・牡馬編集

皐月賞日本ダービーの時点では超良血馬ドゥラメンテが主役で、他にリアルスティールサトノクラウンなどが奮戦を続けていた。しかしドゥラメンテは骨折してしまい、キタサンブラックがセントライト記念で重賞2勝目を挙げると菊花賞も優勝。

古馬になってキタサンブラックは負傷離脱した北村宏司に変わって武豊を主戦に据え、中長距離で存在感を発揮。クラシックで善戦を続けてきたリアルスティールも春のドバイ遠征でドバイターフを勝利。ドゥラメンテの僚馬で、クラシックでは結果がなかなか出なかったサトノクラウンも4歳末の香港ヴァーズでハイランドリールを撃破、5歳時にはキタサンブラックを宝塚記念で倒した。


芝・牝馬編集

この世代の牝馬はオークス秋華賞を制したミッキークイーンが主役であり、古馬路線でも堅実な走りを見せた。桜花賞を制したレッツゴードンキは一時期不振に陥ってたものの、ダート転身をきっかけに芝でもダートでもある程度の結果を残した。

のだが、この世代の牝馬は牡馬に押されがちの世代と言える。また、ゲート難の白毛馬ブチコはこの世代である。


ダート編集

ひとつ上の世代のコパノリッキーが台頭していたこともありこの世代のダート馬は地味ではあったものの、3歳時にJDDを勝ったノンコノユメが去勢後、6歳でフェブラリーSを優勝。現役晩年には大井に移籍して9歳で東京大賞典2着を記録するなど長らくダート戦線を盛り上げ続けた。他にもアポロケンタッキーがいる。


障害編集

2歳重賞を制しクラシック皆勤を果たしたタガノエスプレッソが、7歳で障害に転向すると翌年重賞を連勝。障害重賞2勝目の京都JSでは会心のレース運びでオジュウチョウサンの障害競走連勝を止め、その後10歳で引退するまで障害戦線の主役の一角を担った。2歳と10歳での重賞制覇、芝・ダート・障害の3種全てでのOP特別競走以上の勝利は、ともに日本調教馬として唯一の記録である(2023年末現在)。

全兄妹2×2のきついクロスで知られ、キタサンブラックの調教パートナーも務めたマイネルレオーネもこの世代で、入障後G1で3着2回を記録した。なお、10歳でのGⅠ初出走は日本競馬史上初であったほか、日本調教馬の大障害コース出走馬体重最軽量記録も保持している。


海外編集

アメリカ編集

37年ぶりにアメリカ牡馬クラシックレースで三冠を達成したアメリカンファラオがこの世代の代表。ベルモントSで2着に入ったフロステッドは古馬になってG1を2勝している。


欧州編集

3歳時の凱旋門賞ゴールデンホーンが制すると、4歳時にはA.オブライエン調教師の手掛けたガリレオ産駒3頭、ファウンドハイランドリールオーダーオブセントジョージで上位独占という偉業を成し遂げた。ハイランドリールはその後BCターフを制し、香港ヴァーズでサトノクラウンと激闘を繰り広げ、5歳シーズンも中距離路線で活躍した。オーダーオブセントジョージは長距離路線で活躍したが、2つ下の世代のストラディバリウスが台頭するとやや霞み気味となった。


その他地域編集

オーストラリアには2017年創設の芝最高賞金レース、ジ・エベレストを連覇した初代王者レッドゼルがいる。同国での獲得賞金はウィンクスネイチャーストリップに次ぐ3番目の数字を誇る。香港では香港マイル連覇のビューティージェネレーション香港スプリント連覇のミスタースタニング、宝塚記念に来日し2着に激走したワーザーがいる。


種牡馬編集

ドゥラメンテは早世のため産駒がわずか5世代にとどまったが、初年度産駒となる21世代から菊花賞をはじめGⅠ3勝のタイトルホルダー22世代から二冠牝馬スターズオンアース23世代からは三冠牝馬リバティアイランドが登場。2023年のリーディングサイアーとなった。キタサンブラックもブラックタイドの後継として供用され産駒が22世代からデビューし、いきなり年度代表馬イクイノックスが出る上々の立ち上がり。23世代でも皐月賞馬ソールオリエンスが出ている。サトノクラウン産駒は23世代でデビューし、なんと初年度からダービー馬タスティエーラを輩出した。

既にこの3頭の産駒だけで八大競走を完全制覇しており、2023年にはソールオリエンス・タスティエーラ・ドゥレッツァクラシック三冠を分け合うなど、ターフを去ってなお覇権争いを続けている。また、リアルスティールからもダートの2歳チャンピオンフォーエバーヤングを輩出し、主力とは違う切り口で本領発揮への兆候を見せているなど、この世代は種牡馬になってもなおその才気を発揮する馬が多い。


アメリカンファラオは輸入産駒からダートGⅠ馬2頭を出したほか、仏GⅠ馬ヴァンゴッホが出るなど芝適性も高い。

そのアメリカンファラオを破ったキーンアイスの仔から、21番ゼッケンのダービー馬リッチストライクが誕生、父子揃ってアメリカを戦慄させた。フロステッドは結果が出ていない中で日本へ渡った産駒から重賞馬が出た。


アルバートドックはJRAでGⅢが最高という競走成績だったが、イタリアへ種牡馬として輸出され、2022年にイタリアリーディングサイアーとなった。


勝利したGⅠ編集

この世代の日本調教馬によるJRAGⅠ、ダート交流JpnⅠ、海外GⅠ勝利数の合計:20

※2歳GⅠ、3歳GⅠは除く。


前述の通り、キタサンブラックを擁し、5歳時の2017年には6つあるJRAの芝中長距離GⅠを全てこの世代の馬が勝利した(キタサンブラック4勝、サトノクラウンシュヴァルグランが各1勝)。

反面、芝短距離では1歳上にレッドファルクス、1歳下にファインニードルがおり、GⅠ未勝利に終わった。同様に障害でも1歳上のオジュウチョウサンを筆頭に前後の世代が強力で、2023年末時点ではGⅠ未勝利となっている。


ジュニア~クラシック編集

レース勝ち馬
朝日杯FSダノンプラチナ
阪神JFショウナンアデラ
皐月賞ドゥラメンテ
日本ダービードゥラメンテ
菊花賞キタサンブラック
桜花賞レッツゴードンキ
オークスミッキークイーン
秋華賞ミッキークイーン
NHKマイルカップクラリティスカイ
全日本2歳優駿ディアドムス
ジャパンダートダービーノンコノユメ

シニア編集

中央20152016201720182019
大阪杯(2017-)キタサンブラック
天皇賞(春)キタサンブラックキタサンブラック
宝塚記念サトノクラウン
天皇賞(秋)キタサンブラック
ジャパンカップキタサンブラックシュヴァルグラン
有馬記念キタサンブラック
ヴィクトリアマイル
エリザベス女王杯クイーンズリング
高松宮記念
安田記念
スプリンターズS
マイルCS
フェブラリーSモーニンノンコノユメ
チャンピオンズC
中山グランドジャンプ
中山大障害
地方20152016201720182019
川崎記念オールブラッシュミツバ
かしわ記念
帝王賞
南部杯
JBCクラシック
東京大賞典アポロケンタッキー
JBCスプリントブルドッグボス
JBCレディスCホワイトフーガホワイトフーガララベル

海外編集

レース20152016201720182019
ドバイターフリアルスティール
香港ヴァーズサトノクラウン

代表的な馬編集


海外馬編集


種牡馬編集

日本関係編集

供用開始繋養地
ドゥラメンテ2017社台SS
キタサンブラック2018社台SS
サトノクラウン2019社台SS
シュヴァルグラン2020

コンテンツ編集

ウマ娘プリティーダービー編集

ゲームアプリ「ウマ娘プリティーダービー」では、以下の競走馬をモデルとするウマ娘が登場している。

15世代(ウマ娘)も参照


この世代で最初に登場したキタサンブラックはひとつ下の世代であるサトノダイヤモンドとの関係性が強調されていた。

その後ゲーム1周年にてサトノクラウンやシュヴァルグランが登場。

なお、ゲーム版のキタサンブラックのシナリオではドゥラメンテの代理と思われるモブが登場していたが、キタサンブラックが主人公のテレビアニメ3期では、予告も事前情報もなくドゥラメンテがいきなりサプライズで登場することとなった。他にもリアルスティールの代理と思われるウマ娘も登場している。


関連タグ編集

    05世代

14世代 15世代 16世代

    25世代

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