データ
コース | 京都競馬場・障害芝3,930m |
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グレード | J・GⅡ |
馬齢 | サラブレッド系4歳以上(かつ障害1勝以上) |
負担重量 | 別定(4歳59kg、5歳以上60kg、牝馬2kg減、J・GI優勝馬2kg増、J・GII優勝馬1kg増) |
概要
障害重賞へのグレード制導入に合わせて、1999年に創設された。
前身である1953年創設の「京都大障害」は中山大障害と並ぶ国内の障害トップ競走に位置づけられており、中山大障害を勝たずに最優秀障害馬に選出された馬を輩出した競走であった。そのため、グレード制導入に伴うGⅡへの格付けは、実質的には降格であるとも言える。
当初は11月に行われていたが、2009年より京都ジャンプステークスと施行時期を入れ替え、5月に行われている。同年より、負担重量の規定も現行のものになっている。
第1回では出走13頭中7頭が落馬・競走中止し(うち1頭予後不良)、完走は6頭のみだった。
2021・2022年は京都競馬場改修工事に伴い、中京競馬場(芝3900m)で代替開催された。
2021年はマーニに騎乗した三津谷隼人騎手が現役最終騎乗で初重賞制覇を達成し、感動の引退騎乗となった。
コース
京都大障害を踏襲したコースで、障害コースの向こう正面からスタートし、ほぼ三周して4コーナーから芝コースに出てゴールする。
二周目に通過する重賞専用の通称「大障害コース」には、国内最大の幅を持つ大生垣(8号障害)と、高さ80cm・幅約16mのバンケット (第9号障害)という二つの難所が存在する。
バンケットは跳び上がり跳び降り台とも呼ばれる通り、上に跳び乗って数完歩走り、跳び降りる土壇である。一般的に遠近感に乏しい馬という動物にとっては難易度が高く、エスコートする騎手にとっても難所である。
バンケットへの対応が注目されがちだが、障害飛越はバンケットを除いても国内最多の17回、しかも全て固定障害で連続障害も多い。そのため飛越の確実性・器用さと、それを最後まで維持するスタミナや気力が要求される。