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毎日王冠

まいにちおうかん

日本中央競馬会(JRA)の開催する重賞レース(GⅡ)。1950年創設。現在は一部の例外年を除き、毎年10月上旬に東京競馬場・芝1800m(3歳以上)で争われる。トップ画像は2006年の勝ち馬ダイワメジャー。
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概要・沿革

1950年創設。提供は毎日新聞社。開催地は一部の例外年を除いて東京競馬場
当初は2500m~2600mの長距離戦だったが、次第に距離が短縮され、1984年(第35回)から現行の芝1800mとなった。過去には、ダートで行われた年もあった。

10月上旬に開催され、夏場を休養・放牧に当てた有力馬が秋戦線の初戦として使うことが多いため、GⅡとしてはハイレベルな馬の集まるケースが多い。
また、このレースの1着馬(地方競馬所属馬は2着まで)には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる。

近年は翌日に体育の日(2020年からスポーツの日)を控えた日曜に開催、同じ東京のサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ・芝1600m)、京都競馬場開催の京都大賞典(GⅡ・芝2400m)、盛岡競馬場開催のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・ダ1600m)と同週開催となり、土曜にサウジロイヤルカップ、日曜に毎日王冠、体育の日の月曜の3時半過ぎに京都大賞典、4時半過ぎに南部杯というスケジュールが恒例となっている。
2歳限定のサウジロイヤルカップ、ダート競走の南部杯はまだしも、古馬の芝重賞かつ秋G1の重要な前哨戦である毎日王冠と京都大賞典に同時に出走することは不可能だが、距離の違いから、天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップを狙う馬は毎日王冠、天皇賞(秋)・菊花賞エリザベス女王杯などを狙う馬は京都大賞典と住みわけがされている(過去には南部杯勝ってから秋天勝った馬京都大賞典使ってからマイルチャンピオンシップ勝った馬もいるが極めて例外的)。
2021年の第72回は東京五輪・パラ開催に伴いスポーツの日が移動した関係で10月10日(日曜日)に開催された(第56回京都大賞典と同日開催)。当日は開催直前の同年9月30日に死去(10月7日に公表)したすぎやまこういち氏を偲び、同氏作曲の関東GIレース用の本馬場入場曲とファンファーレが使用された。

1950年(第1回):東京競馬場・芝2500m、4歳以上(現在の3歳以上)重賞として創設。
1962年(第13回):この年から2000mに変更。
1984年(第35回):この年から1800mに変更。グレード制定でGⅡに格付け。
2014年(第65回):この年から1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権を付与。

歴代優勝馬

※現行距離(芝1800m)以降
1984年(第35回)カツラギエース
1985年(第36回)ゴールドウェイ
1986年(第37回)サクラユタカオー
1987年(第38回)ダイナアクトレス
1988・89年(第39・40回)オグリキャップ ※2連覇
1990年(第41回)ラッキーゲラン
1991年(第42回)プレクラスニー
1992年(第43回)ダイタクヘリオス
1993年(第44回)シンコウラブリイ
1994年(第45回)ネーハイシーザー
1995年(第46回)スガノオージ
1996年(第47回)アヌスミラビリス
1997年(第48回)バブルガムフェロー
1998年(第49回)サイレンススズカ
1999年(第50回)グラスワンダー
2000年(第51回)トゥナンテ
2001年(第52回)エイシンプレストン
2002年(第53回)マグナーテン
2003年(第54回)バランスオブゲーム
2004年(第55回)テレグノシス
2005年(第56回)サンライズペガサス
2006年(第57回)ダイワメジャー
2007年(第58回)チョウサン
2008年(第59回)スーパーホーネット
2009年(第60回)カンパニー
2010年(第61回)アリゼオ
2011年(第62回)ダークシャドウ
2012年(第63回)カレンブラックヒル
2013年(第64回)エイシンフラッシュ
2014年(第65回)エアソミュール
2015年(第66回)エイシンヒカリ
2016年(第67回)ルージュバック
2017年(第68回)リアルスティール
2018年(第69回)アエロリット
2019年(第70回)ダノンキングリー
2020年(第71回)サリオス
2021年(第72回)シュネルマイスター

著名なレース

オグリキャップ2連覇

第40回(1989年10月8日)。
オグリキャップは前年覇者。1988年、笠松競馬からJRAに転籍すると連戦連勝であっという間に全国的なオグリブームを巻き起こし、タマモクロスとの「芦毛頂上決戦」で同年の競馬シーンを盛り上げた。しかし年明けに故障が発生し、1989年前半を治療に当てていた。
復帰戦の9月オールカマー(GⅢ)をレコード勝ち。故障を経てもオグリに不安なしと、この2連覇のかかる毎日王冠も文句なしの一番人気(1.4倍)に推された。

2番人気は前年の日本ダービー2着も、その後骨折が判明しまる一年の治療休養を経ていたメジロアルダン(2.9倍)。復帰後メイステークス(OP)・高松宮杯(GⅡ)と連勝し、故障からの順調な回復をアピールしていた。

3番人気はこの1989年に大井競馬から転籍し、天皇賞(春)・宝塚記念と早くもGⅠ2勝を挙げていたイナリワン(9.0倍)。後世、スーパークリークと共に「平成三強」と呼ばれるライバル関係を形成するオグリとは、これが初対戦だった。
(なお、前年のマイルチャンピオンシップ覇者サッカーボーイも出走予定だったが、直前に脚部不安により出走を取りやめた。)

スタートから大逃げを打ったのは2番レジェンドテイオー。5番ウインドミルが2番手逃げ、メジロアルダンは3番手を確保。オグリキャップは中団、イナリワンは後方2番手に控えた。
4角で各馬とも前との差を詰めにかかり、最終直線では横に広がっての激しい競り合いが展開される。ウインドミル・メジロアルダン・イナリワン・オグリキャップの4頭がほぼ横一線になり、さらにそこから前に出たイナリとオグリがほぼ同時にゴール。
写真判定の結果、ハナ差オグリが制し、2連覇を達成した。

このレースはGⅡながら、1989年のベストマッチに挙げられることもある。

サイレンススズカの逃亡劇

第49回(1998年10月11日)。
サイレンススズカエルコンドルパサーグラスワンダーの3頭が激突、後年史上最高のGⅡとも評された対決である。

1番人気はこの年宝塚記念制覇など5戦5勝、高速の逃げを打ち、脚が衰えぬまま勝ち切るという見栄えのするレース内容で注目を集めていたサイレンススズカ(1.4倍)。

2番人気は前年の新馬戦から朝日杯3歳ステークスレコード勝ちまで4戦4勝、「怪物」と評されるも、骨折により98年の前半戦を棒に振っていたグラスワンダー(3.7倍)。この毎日王冠が復帰戦だった。

3番人気はこれも前年の新馬戦から5戦5勝でNHKマイルカップを制覇したエルコンドルパサー(5.3倍)。(注:当時外国産馬には皐月賞日本ダービーの出走資格がなく、彼らがクラシックイヤーの春に狙えるGⅠタイトルといえばNHKマイルであった。)
乗りに乗っている5歳(現4歳)馬に、1世代下のトップを争う外国産馬2頭が挑むという図式になった。

また、グラスワンダーとエルコンドルパサー、2頭ともの主戦をここまで務めていた的場均騎手がどちらの馬を選ぶのかも注目された。騎手としては単なる1レースのことではなく、今後その馬に乗せ続けてもらえるかに関わる重大な選択である。悩みに悩んだ末、的場はグラスワンダー騎乗を決め、エルコンドルパサーの後任は蛯名正義が務めることとなった。

2枠2番を引いたサイレンススズカは、スタートからスムーズにハナを取りペースを上げていく。他の馬も大きなリードを取られまいと速めに追っていくが、徐々にスズカとの差は拡大。1000mは57秒7で通過。
4角、グラスワンダーと9番ビッグサンデーがここが勝負と外からスズカを捕まえにいくが、スズカの脚は衰えず逆に2頭が先に失速。
代わって2番手に上がったエルコンドルパサーが必死にスズカとの差を詰めるが、既にセーフティリードを確保したスズカが足を緩めた後のことであり、万事休すであった。

果敢に挑戦してきた1世代下のホープ達を、並ぶ隙も与えずに一蹴。「サイレンススズカ、天皇賞(秋)へもはや死角なし」。この期待は、思いもよらぬ最悪の形で外れてしまうこととなる…。

エルコンドルパサーは、デビュー以来初めて他の馬の後塵を拝したものの、11月のジャパンカップを見事制覇。翌1999年凱旋門賞制覇を大目標にフランスへの長期遠征を行う。
本戦では惜しくもフランスの優駿モンジューに敗れ2着、同レースを最後に引退した。

5着に敗れたグラスワンダーは、続くアルゼンチン共和国杯(GⅡ)も6着敗退。「的場均は選ぶ馬を間違えた」…そんな陰口さえささやかれたが、同年の有馬記念を制覇し復活。
翌1999年は宝塚・有馬とグランプリ3連続勝利など絶好調、毎日王冠も単勝1.2倍の圧倒的1番人気に応え、メイショウオウドウとの競り合いを制した。
しかし、スズカの死とエルの遠征・引退により、二度と2頭との再戦の機会は訪れなかった。

関連項目

競馬 JRA 重賞

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