概要
古くから物語や伝承において、英雄と敵対する魔物等の悪役によって若い女子がさらわれ、悪役の本拠地に幽閉される(そして主人公に救出される)という展開が存在する。
その中でも特に、お姫様のような高貴な身分の女性が捕まってしまう事が多い。
西洋だと「若い男が怪物を倒し、妻を獲得して英雄となる」パターンが童話の王道・鉄板だとされており、怪物に囚われた女性というのはサクセスストーリーのキーパーソンを務めることになるため、必然的にやんごとなき身分であることが増えるのだろう。
日本だと上記のような鉄板パターンはないため、童話では怪物退治に女性が絡まなかったり、女性が怪物に絡まれはするが囚われの身にはならなかったりと微妙に「囚われの姫」パターンから外れた物語が多いようである。
描写としては城の一室に閉じ込められる、牢屋などの檻に入れられる、あるいは鎖や縄で拘束されたり足枷をつけられる等がある。
ファミコン時代のアクションゲームやRPG等においてはメインヒロインであるお姫様が敵にさらわれて主人公が助けに行くというストーリー展開がよく見られた。
単に「主人公の弱みを握る為に浚われるだけ」という設定だと、主人公の仲間の男性キャラ、子供、マスコットキャラクター、一般市民複数etcもこのポジションを担当することが多く、同じく古くから見られた展開である。
なお、本記事のような女性が囚われているシチュエーションに興奮する嗜好・性癖を、業界ではDID(Damsel in distress)と呼ぶ。
有名な「囚われの姫」
囚われなお姫様を世界で最も体現したキャラクターで、「スーパーマリオブラザーズ」以降、マリオシリーズにおいて、30年以上幾度もなく攫われて囚われな身となっている。
「スーパーマリオブラザーズ3」のイラストのうち一枚では飛行船の柱に縛り付けられていたり、「スーパーマリオRPG」ではゲーム開始後すぐに縛られてクッパ城の天井から吊るされていた事もあった(バトルの舞台であるシャンデリアよりも高い位置)。
FF6に登場する、弱冠18歳にしてガストラ帝国の元将軍。
初登場時がすでに裏切り者として鎖に繋がれている状態で、加えてハイレグという過激な衣装から、彼女に性癖を大きく影響された人が大勢いるであろうことは想像に難くない。→このままながめてるのもいいか
ルパン三世カリオストロの城のヒロイン。
カリオストロ公国の大公家の姫であるが、伯爵家のカリオストロ伯爵により結婚を迫られてカリオストロ城の一室に幽閉されてしまう。
グリム童話「ラプンツェル」に登場する同名の人物。
産まれてすぐに魔女によって高い塔に幽閉され、最後は王子と結ばれる。
日本では髪長姫と訳される事もあるが、原作では姫の身分ではない。
原作を元にしたディズニー映画「塔の上のラプンツェル」では姫となっており、ディズニープリンセスの一人に数えられる。
ドラゴンクエスト1に登場するラダトーム王国の姫。
竜王の手の者によって攫われて沼地の洞窟に閉じ込められていた。
漫画「ドラゴンクエストダイの大冒険」に登場するパプニカ王国の姫。
物語前半にて魔王軍の氷炎将軍フレイザードの手によって氷漬けにされてしまう。
ゲーム『魔界村』シリーズに登場するとある国の姫。無印のみ「ギネヴィナ」という名の設定だった。
魔界村はどれも、魔物に拐われた彼女を救出するという目的のゲームである。しかし極めて全クリが困難な魔界村シリーズの特性上、オープニングでしか彼女を見たことがないという人も多いだろう。
またタイトルによってはラスボス直前に強制的に彼女が「今さら言うなよ!」と叫びたくなるような、あることを伝えるため最初に戻される(=二周しないとラスボスと戦えない、つまり全クリできない)という展開が用意されており、「鬼畜」というイメージを持っている人もいるかもしれない。
ゲーム『ライブアライブ』の中世編に登場する、ルクレチア王国の姫。
奇妙なことに20年前攫われた母とまるでそっくりな運命を辿るかのように、復活した魔王とおぼしきモンスターに連れ去られる。
しかしその後の運命は、母を大きく凌駕した、衝撃的なものだった。
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