解説
本作はスタジオジブリ作品をはじめ、数多くの作品で監督などで携わっている事で知られる宮崎駿の映画初監督作品としても知られる。
ルパン三世PART2放送中の作品であるが、ルパンのジャケットの色はPART1の緑色に回帰しているのが特徴。
そして2024年11月29日に公開45周年を記念して、リバイバル上映が開始された。
題材
原作はモンキー・パンチの漫画だが、ストーリーのモチーフは『アルセーヌ・ルパン』シリーズの「カリオストロ伯爵夫人」で、作中にはクラリスという名の登場人物が登場する。
「カリオストロ」の名は18世紀フランスに実在した自称錬金術師の詐欺師、アレッサンドロ・ディ・カリオストロ(なお、アレッサンドロの方も後年のTVスペシャルである『イタリアン・ゲーム』にて登場する)で、彼の起こした事件をもとに「カリオストロ伯爵夫人」が書かれた。
ちなみにそのカリオストロさんは「カグリオストロ」とも呼ばれる(本作の新聞かどこかで「carigostro」表記か何かがあったような)。
ストーリー、プロットのネタ元は『大盗賊』。また北フランスには海に沈んだ都市の伝承がある(イス)。
ストーリー
国営カジノの金庫から大金を盗んだルパンと次元大介だったが、その札束が伝説の偽札「ゴート札」だと気づき、次の仕事にゴート札の秘密を暴くことに決め、二人はカリオストロ公国へ向かう。そこで謎の男達に追われる花嫁姿の少女・クラリスを助けるが、ルパンは彼女の落とした指輪から昔のことを思い出す。
ルパン達は偽札や財宝、そしてクラリスを巡って、国を支配するカリオストロ伯爵と対決する。
登場人物
レギュラー
CV:山田康雄
偽札「ゴート札」を掴まされてしまった事を機に、ゴート札の出所と思われるカリオストロ公国に潜入する。そこでクラリスの危機を知り救出に向かう。
普段のチャランポランな態度を抑えて、全力でクラリスの保護者として振舞う(これは1stから数年の歳月を経た時代ということになっているためであり、その証拠に自ら「おじさん」と呼称している)。
CV:小林清志
ルパンと共にカリオストロ公国に潜入する。
今回は愛銃のコンバットマグナムのみならず対戦車ライフルも使用。
CV:井上真樹夫
途中でカリオストロ公国に潜入したルパンと次元に合流する(後述の通り実は最序盤から登場してはいる)。今回も斬鉄剣の切れ味は健在。
CV:増山江威子
ルパン達とは別行動でカリオストロ公国に潜入しクラリスお付きの召使いとして登場。
本作ではシリーズ恒例の裏切りやお色気は皆無。
CV:納谷悟朗
ルパンのカリオストロ公国潜入を受け、埼玉県警の機動隊を率いて自らも公国入りしルパン逮捕に執念を燃やす。
オリジナルゲスト
- クラリス(クラリス・ド・カリオストロ)
CV:島本須美
カリオストロ大公の忘れ形見にして若き日のルパンの恩人。カリオストロ伯爵に捕らえられてしまい、籠の中の小鳥のような存在になってしまった。カリオストロ伯爵を一切受け付けなかったが、ルパンや次元には(心を開いて)娘のように振舞う。
可憐なイメージがある一方で、追っ手相手にカーチェイスをやってのけたり、ルパン相手に泥棒仲間に加えてもらえるよう頼むなど、芯の強さと大胆さも併せ持つ。
- カリオストロ伯爵(ラザール・ド・カリオストロ)
CV:石田太郎
カリオストロ公国摂政であり、ルパンから「ロリコン伯爵」と呼ばれる。性格は冷酷非道。イザとなったらクラリスを殺しても構わないと思っている節があり、さすがのルパンも苦戦を強いられる。
なお、劇中ではほぼ一貫して「伯爵」とだけ呼ばれる事が多く(一度だけ銭形が「閣下」、ルパンが「ロリコン伯爵」「カリ公」、次元が「ヒヒジジイの伯爵」とそれぞれ呼んでいる)、伯爵の事をファーストネームの「ラザール」と呼ぶのは大司教(に変装したルパン)だけであった(ほんの一瞬で聞き逃す長さ)。
CV:永井一郎
カリオストロ伯爵の側近。
表向きはカリオストロ公国の執事を務め、裏ではカリオストロ公国の「闇」の象徴である特殊部隊「カゲ」の長を務める初老男性。
時代設定について
本作の年代設定を紐解く上で、しばしば「時代考証のミス」ではないかと指摘される案件が少なくない。百歩譲って年代設定を劇場公開年度の1979年としてもカップ麺と使い捨てライターとレーザー兵器を除けば、車両を筆頭にした作中のテクノロジーは「1970年代以前」のものである。
新聞の切り抜きと伯爵の生没年
97年放送のTVスペシャル「ワルサーP38」では「カリオストロ伯爵の生没年」を「1956年生まれの1996年死亡(すなわち、本作の出来事は1996年に起きたとする説)」とする資料が登場している。
これはルパンの所持しているものと同型のワルサーP38による銭形狙撃事件の捜査のために用意された物であったが、本作では宮崎監督の方針からワルサーP38は回想のみしか使用しておらず、肝心の本編では取り出そうとしてレーザーで溶かされて活躍できなかったため、実質的に紙屑同然である。
しかし不二子がルパンにフランスの新聞であるル・モンドの記事の切り抜きを届けているが、その日付は「12 septembre 1968」とフランス語で明記されているため、この資料は明らかな誤表記ではないかと指摘されている。(内容は「伯爵の結婚式のためにバチカン市国から大司教がやって来る」というもので、これを見たルパンが大司教に変装する事をひらめく)
仮に1968年という根拠が紛れも無い(その記事が古新聞である事も考えうるだろうが)ものならば、その記述は「1928年生まれの1968年死亡(40歳没という仮定は正しいという前提)」とならなければ辻褄が合わなくなる。
インスタント麺
作中ではルパン一味が「赤いきつね」(もしくは「どん兵衛」)らしきどんぶり型カップ麺を食べていたり、銭形率いる警官隊がカップヌードルらしき縦長のカップ麺を食べているが、前者は1976年(どん兵衛も同じ)、後者は1971年発売となっており、年代設定が1968年ではどちらも登場し得ない(いずれも1979年時点では既に存在している形)。
ただし後者は「チキンラーメンを割って紙コップに入れて熱湯で注いでフォークで食す」やり方であれば、1968年当時でも理論上は実現可能(1966年に安藤百福がアメリカのスーパーにチキンラーメンを売り込みに行った際に現地のバイヤーが先の方法を実践していたのを見た事がカップヌードルの誕生に繋がっている)だが、当時の紙コップはパラフィン紙(パラフィン蝋を塗布・浸透させた物)で作られていたため、銭形のとっつあんとて美味そうに食える代物では無いのだが(実際、安藤百福も「紙コップ臭くて不味かった」と漏らしており、カップヌードルの容器も長年発泡スチロール製だったのもこの理由からである)。
使い捨てライター
ルパンがクラリス救出の際にワイヤー入りのロケット花火を点火させるために使い捨てライターを使用しようとしたが、これも1975年に初めて商品化されている。
肝心のライターはガス欠で使い物にならず、落としてしまったロケットをとろうとした拍子に転がり落ちかけて、自力で大ジャンプして飛び移るあのシーンへと繋がる。
ちなみにゲーム作品『カリオストロの城-再会-』、『魔術王の遺産』ではこの時のライターについてネタにされている。
レーザー兵器
銭形が「いけ好かん城だな、素人にしちゃ阻止装置が大袈裟過ぎる」と言って(グスタフに無理やり咥えさせられた)タバコを吐き捨てた直後に(地面に落下する前に)焼失させたり、ルパンのワルサーをも溶解させた「警備装置」と称するレーザー兵器(罠や警報の類ではなく、どちらかといえば自動銃座に近い)だが、劇中の様な小型サイズで鉄をも瞬時に溶解させる程の高出力レーザーは1968年当時の技術力では実現不可能のものである。ただし、レーザー兵器自体は1964年公開の『007 ゴールドフィンガー』でも登場しているので、サイズや性能を度外視しているとはいえ存在していても不思議では無い。
世界恐慌
ゴート札が引き起こしたとされる世界恐慌が起きたのは、作中では1927年だとルパンは発言しているが、実際に世界恐慌が起こった年は1929年である。
もっとも、恐慌というものは突然に起きるものではなく、その前兆や株価暴落後の経済低迷は割と長い時間かけて起こる(日本の1990年のバブル崩壊も、1988年頃にはポロポロと下落する銘柄が出始め、またその終焉は1997年の北海道拓殖銀行・山一證券破綻とされる)ものなので、「1927年頃からゴート札の影響が出始めていた」という意味ならあながち間違いとも言い切れないのだが。
スタジオジブリとの関係
本作がしばしば「金曜ロードショー」枠(実質的な前番組に当たる「水曜ロードショー」も含む)での放送が多い事や「宮崎駿が手がけた」という部分ばかりがクローズアップされるばかりでなく、DVDも『ジブリがいっぱいコレクション』の扱いでリリースされていた(その関係で本作のみ「劇場版ルパン三世 DVD Limited BOX」には未収録である。なお、Blu-rayに関してはバップが最初のソフト化をし、その後ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンがDVDも含めデジタルリマスター版でのソフト化をしている)ために、しばしば本作をジブリ作品だと誤解する人も少なくない。ジブリ作品とは反対にビデオ・オン・デマンドで各社とも配信されている。
現在では宮崎駿の出世作のように紹介されることが大変多いのだが、実際には興行的には前作に及ばず逆に「時代遅れのマンガ映画監督」「カルト映画監督」の烙印を押され、『風の谷のナウシカ』公開まで数年の不遇の時期を過ごす事になる原因になった曰く付きの作品でもあり、PART2で担当した『さらば愛しきルパンよ』はルパンへの絶交宣言のような内容となっている。当時は『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』といったSFアニメブームの時代であったためにウケが悪かったのではないかとも言われている(ちなみに公開時のキャッチコピーは、「前作をしのげないのなら 2作目を作る意味がない」という厳しいものだった)。
なおこの不遇の時期に構想したのが『となりのトトロ』であるため、ジブリとのつながりも無いではない。
これは(ジブリ作品としての第一号は『天空の城ラピュタ』であるため、厳密に言えば)トップクラフト作品である『風の谷のナウシカ』や、マッドハウス作品の『茄子 アンダルシアの夏』『茄子 スーツケースの渡り鳥』や、スタジオポノック作品である『メアリと魔女の花』にも同じ事が言えるが、『風の谷のナウシカ』は現在では名実共に「ジブリ作品」として扱われており(トップクラフトを発展解消してスタジオジブリへと改組しており、現在ではテレビ放送での冒頭に所謂「トトロの入ったブルースクリーン」も流されている)、『茄子』二部作や『メアリと魔女の花』は(各々多少の違いはあるとはいえ)作品の立ち上げの経緯からスタッフおよびキャストの多くが「ジブリに縁のある人物」で構成されている事に起因するものであった。
しかし、冒頭にてブラックバックで表記されている様に本作はれっきとした「東京ムービー新社作品」であり(近年の放送では現在の社名に合わせ「トムス・エンタテインメント作品」と差し替えられる事も多い)、断じて「スタジオジブリ作品」ではない。ちなみにジブリが設立されたのは6年後の1985年である。
ただし「ジブリ作品のテレビ放送の権利は日テレが独占している」という前提を踏まえて話を進めると、他の『ルパン』作品(ここでは劇場版およびTVスペシャル)がWOWOWやキッズステーションや日テレプラスで放映されているが、2017年2月12日にWOWOWで放送(鈴木亮平が主演のドラマ『銭形警部』の放送を記念したもの)されるまでBS・CSでの放映実績が無かった事は紛れも無い事実である。
余談
- その前作「vs複製人間」以後、本作を含め40作を越す長編ルパン作品が作られたが、結局のところ、その中でも群を抜いてTV再放映回数が多い作品となった。再放映を重ねた結果が本作の再評価に繋がった事とも言われている。21世紀になってからテレビアニメの再放送枠が激減・消滅したため、平成世代は金曜ロードショーでやってる「カリオストロの城」ほか映画作品と、テレビスペシャル以外のルパンを知らないということがしばしばある。-
- 後年に公開された『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神ラティアスとラティオス』同様、本作のカリオストロ城も「ナポリの卵城」をモデルにしているのでは?という推測もあるが真偽は不明。
- 原作者のモンキー・パンチ曰く、「宮崎駿らしい良い作品だが、自分のルパンとは違う優しさに包まれている作品だ」と述べている。冗談交じりに「これ以後ルパン三世が微妙に描き辛くなった(前述のとおり、原作はかなりピカレスク物の空気が強いため)」と口にした事も。
- なお、この事により「モンキー・パンチはカリ城を嫌っている」という噂が流れたが、イタリアで先行放送された新シリーズが、日本で放送される直前に行われたインタビューで「この作品はむしろ大好きだ」と述べている。
- コアなルパンファンからの評価は当初は高かったようだが、宮崎アニメとしての側面ばかりが注目されたことや「愛しきルパンよ」でのルパン批判の影響で押しなべて低めになっていき、現在に至る。「(娯楽作品としては良くできているが)宮崎臭が強すぎる」という意見が多いようだ。
- 逆に「ルパンはカリオストロしか見たことが無い」というライトな視聴者からすると、他の長編ルパンは(元々ピカレスクであるからか)少々アクが強く感じられるらしい(特に不二子がラストを除くと一度もルパンを裏切らないのは、ルパン作品では異例のこと)。
- 1983年にアメリカのスターン・エレクトロニクスから本作品と前作「ルパンVS複製人間」の映像を利用したレーザーディスクゲーム『CLIFF HANGAR(クリフハンガー)』がリリースされていたが内容に関しては本作品のストーリーに沿ってゲームを進めて行き、その狭間において「ルパンVS複製人間」のシーンが挿入されている。
- 90年代には当時としては巨大な「カリ城」がガレージキットとして発売されていた。ルパンファミリーはもちろん劇中の人物のフィギュアは(一般警官やカゲまで)一通り全て揃っている(月刊OUT参照)。
- 冒頭に登場したカジノにあった車(の残骸)に貼ってあった貼り紙(ドクロを模したルパンの顔入り)のシーンで、直前のシーンでは「ごくろうさま」であった文言が直後のアップでは「ごくろうさん」に不自然に変わっていたという作画ミスがある。
- 「カリオストロ伯爵夫人」を実写映画化したフランスの『ルパン(Arsene Lupin)』が2005年に日本で公開され(制作は2004年)、日本語吹き替えに島本須美や不二子役の増山江威子、次元役の小林清志などが参加した。
- ラストで銭形警部がクラリスに言った言葉は、日本アニメ史上有数の名台詞となった。→「大変なものを盗んでいきました」を参照。
- 本作の主題歌「炎のたからもの」は、アレンジを施されて2013年に放送されたTVスペシャル『隠された空中都市』のEDテーマとしても使用されている。また、2008年に発売されたOVA『GREEN vs RED』でもアレンジバージョンがOPに使用されている(ちなみに「炎のたからもの」の後に「ルパン三世のテーマ」が流れるところも本作と同じ)。実は「炎のたからもの」自体はルパン三世のテーマのコード進行等を変えたものだったりする。
- 元皇族の黒田清子は、中学生の頃にカリオストロの城のラスト(ルパンとクラリスがカリオストロ城を遠くから見ているシーン)の模写をしていた事があり、以前からカリオストロの城のファンだと囁かれていたが、自身の結婚でクラリスのウエディングドレスとそっくりなものを召していた事からも窺える。
- 映画監督のスティーブン・スピルバーグは、作中冒頭のカーチェイスを「世界最高のカーチェイス」と絶賛したという(しかし、スピルバーグ監督がこの映画を視聴したというソースはなく、マンガ・エンタテインメント社版DVDに発言が引用されるなど、噂が一人歩きしている→外部リンク)。
ただし、海外のクリエイターにも影響を与えたのは嘘ではなく、ジョン・ラセターは本作品から影響を受けたと語っている。
- 次元は作中3回しか目を見せていない(1度目は中盤、「影」の来襲に気付いた時。ルパンにアイコンタクトを取っている。2度目は終盤、狙撃による傷を癒すためにドカ食いするルパンを半ば呆れながら見ている時。3度目はクライマックスで秘密の仕掛けが作動したカリオストロ城の異変に気付く時)。また、使用したコンバットマグナムもM19ではなくM27を使用している(M19では.357弾を撃つのに適していないため)。なお、カーチェイスのシーンでは「今度のはただの弾じゃねぇぞ」と言いながらボトルネックケースの徹甲弾を装填して追っ手の車のタイヤを狙撃したが、実際には使用出来ない。
- 実は、五ェ門は途中から出てきたと見せかけて最初に登場していた(冒頭のルパンと次元が札束を車の中へ押し込む場面をよく見ると、斬鉄剣らしき柄が見える。他にも、国営カジノの追っ手の車が使い物にならないように細工されている場面で一台だけ前後真っ二つにされた車がある、偽札を捨てる際、偽札まみれのフィアット500の後部座席に黒い髪のような物体が見えている)。
- これは当初、宮崎自身が「ルパンと次元だけ登場させたい」という意向が強かったのだが、当然周囲から猛反対され、結局は「取ってつけたように」五ェ門(らしきもの)を描き加えたというのが真相である。
- 通常、ルパンが銭形に変装する際は銭形の顔を模したマスクを被る(同じ宮崎ルパンである「死の翼アルバトロス」や「さらば愛しきルパンよ」もこのパターン)が、本作では(「五木ロボコップ」をするコロッケよろしく)顔の筋肉だけで銭形の顔に似せるという形で銭形に「変装」していた。これは城に潜入する際にウェットスーツの下に銭形の服装(帽子は被っておらず一緒に携えていた)も着込んでいたほか、本物の銭形が伯爵に謁見しに行った直後に「伯爵様へ御案〜内」と言いながら「銭形歩き」をする、本物の銭形が引き返した後にやって来て「さっきの銭形はルパンである」と言うだけでなく、どさくさに紛れて「でっかい図体して変装も見破れんのか、穀潰し!!」と罵ってグスタフを怒らせ本物の銭形も巻き込んだ乱闘になった際に、走り寄るグスタフ達に揉みくちゃに絡まっていた際は顔がルパンに戻っていたりするなどのシーンからも窺える。
- このカリオストロの城は様々な名言名シーンを生み出し後の時代にも大きな影響を与えている。作中の次元とルパンが夕食を取り合うシーンが何気に人気で、食欲を刺激され、ルパンが「おぉ、うまそう~」と言ったこのミートボールスパゲティ(先述した通り本作はジブリ作品ではないが、ジブリ飯にカテゴライズされることも多い)を実際に作ってみる方もちょくちょくいる。pixiv投稿作品ではキャラを替えたパロディ絵によく使われている。
↑当該シーン
- 結婚式襲撃シーンでは16歳のクラリスと結婚しようとするカリオストロ伯爵に対し「妬かない妬かない、ロリコン伯爵、火傷すっぞ」という台詞があるが、この台詞は後々一般人と二次元オタクの「ロリコン」の定義の違いを象徴(1990年代以降の所謂二次元オタクにとっては、ロリキャラは概ね15歳未満)するものになった。
- 1982年に集英社文庫より山崎晴哉の筆による小説版「カリオストロの城」が発表されている。全体のストーリーは本編と同じ流れであるが、セリフのやりとりや一部の展開が本編と大きく異なる場面が存在する。
- 2016年10月14日における「金ロー」枠での放送では広島テレビのみ16日13時50分からの放送となった(本来なら前座番組に当たる「沸騰ワード10」スペシャルは何故か本作の後に放送された)が、これは本来の時間帯にセ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージの第3戦『広島東洋カープ対横浜DeNAベイスターズ』の中継が延長された事によるものであった。ただ、いくらカープが優勝争いをしていたとはいえ「ルパン」シリーズがローカル編成の後日振替での放送になるのは異例である(逆に「さらば愛しきルパンよ」の場合は本来はナイター中継のために後日振替放送の予定だったが、試合が雨天中止になったため同時ネットでの放送になった)。
- 尚、ルパン三世PART5第23話にしてルパン、次元、五右衛門の秘密の潜伏先としてカリオストロ城が登場した。TVシリーズでカリオストロの城との繋がりが描かれるのは今作が初めての事。
- ゲームクリエイター・イシイジロウは中学3年生の頃、「カリオストロの城」を映画館で見て、ルパンがクラリスの目の前で手から花を取り出すシーンを見て「これだ!」と思い、練習をして好きだった女の子に披露したそうである。しかし彼女は全然それを理解できなかったそうである(出典:『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 公式パーフェクトガイド』(エンターブレイン刊行)より)。そうした頓珍漢な好意の向け方は、ゲーム版『金八先生』に登場する黒部鉄郎に引き継がれている。
- 栗田貫一はルパン役を引き継いでから、ルパンの仕事がきた際は山田康雄の芝居や声を身体に染み込ませるため、アフレコ前の数日は本作を流しっぱなしにしていたという。
関連イラスト
[pixivimage:30237429[pixivimage:62014392]
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カリオストロ城 ゴート札 大変なものを盗んでいきました ロリコン伯爵
ルパンの娘(宮崎駿が映像化を企画していた)