“銭形警部”ご存じ“銭形平次”の子孫。警視庁の敏腕警部。
俺を捕まえるのを生き甲斐とする、俺の最も苦手なとっつあんだ。
-ルパン三世-
「ルパーン!きさまを逮捕するためなら、たとえ火の中、水の中、地の果てまでも追い詰めてやるぞー!!」
プロフィール
本名 | 銭形幸一 |
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愛称 | とっつぁん、銭形のとっつぁん、こうちゃん |
CV | 納谷悟朗(本放送以降の初代)・山寺宏一(2011年以降の二代目)・加藤精三(風魔一族の陰謀)・近石真介(パイロットフィルム-シネマスコープ版)・大塚周夫(パイロットフィルム-TV版)・岸野幸正(D2MANGA版)・ |
演者 | 伊東四朗(念力珍作戦/『ルパン三世(ルパンしゃんせい)』)・浅野忠信(2014年版)・鈴木亮平(スペシャルドラマ 銭形警部)・荒井注(新春かくし芸大会『ルパン賛成』)・香取慎吾(SMAP×SMAP『スマスマルパン三世』・エド山口(ルパン三世 I'm LUPIN)・大湖せしる(「ルパン三世―王妃の首飾りを追え!―」)・市川中車(新作歌舞伎「流白浪燦星」) |
概要
ルパン三世逮捕を念願とする警視庁の警部。野村胡堂の小説「銭形平次捕物控」の主人公銭形平次の第六代目(アニメ版等では第七代目)に設定されている。
アニメ版では、第2シリーズ以降でICPO(国際刑事警察機構)にルパン専任捜査官として出向、所属は総務局国際協力部第1課。警視庁所属だが、警察庁経由で埼玉県警に出向歴あり。メディアによっては初赴任地が埼玉県だったこともあり、統一されていない。
『カリオストロの城』などでは埼玉県警の警官隊を引き連れている。
TVシリーズ『PARTⅡ』ではルパンの国外逃亡を許した責任を取らされて長野県の駐在所に左遷されていたことが語られていたが、『バイバイ・リバティー・危機一発!』でルパンが銭形に変装している際に、把握していた彼のプロフィールを本人に訂正された。その時は「派出所勤務ならまだしも、俺はまだ駐在所には勤務したことはない」と言っている。
出身地は不明だが、宮城県出身の可能性がある(というのも、カリオストロ公国に行く(二度目)の際に「けっぱれ」と発言しているが、これは宮城県の方言で『頑張れ』という意味である)。
ルパンとは同じ学校の先輩・後輩の間柄という設定もある。
一人称は基本的には「ワシ」または「俺」で、上司・先輩に対しては「私」になる事もある。「sweet_lost_night」で記憶喪失になった時は「僕」になっていた。
フルネームについて
名前に関してはエピソードがあり、もともとモンキー・パンチは“銭形平次”に引っ掛けて“平一”と書いたつもりだったのだが、悪筆のため編集者が“幸一”と読み違えたことからこの名前になったと言う。
さらに、原作では作者が既に名前をつけていたことを忘れ「平太郎」と再度名付けてしまったり、アニメ劇場版『ルパンVS複製人間』では、「平次」という通常とは異なる名前になっていたり、一定していなかった。
現在では自ら「ICPOの銭形幸一」と名乗ったり、クレジットカードの名前に「コウイチ ゼニガタ」と書いてあったりと、「幸一」が公式設定としてほぼ定着している。
声優変更後はフルネームを名乗ったり、身分証などに名前がなかったりしている。
なお、実写ドラマ『銭形警部』においても、アニメ準拠の「幸一」という名前である。
誤読でつけられた名前だが、山寺**こういち**が声優になったことで一応意味のあるものになっている。
ルパンがアルセーヌやラウールといったファーストネームで呼ばれないように、ルパンのメインキャラクター及び敵キャラクターが銭形を「幸一」と呼んだことは全くない。
『炎の記憶』では彼が住んでいるアパートの大家さんや近所のオバちゃん連中から幸(こう)ちゃんと呼ばれて親しまれている。
人物
基本的には仕事熱心かつ真面目な人柄であり、正義感や責任感も強く、時に人が良さげな対応を見せることもあるなど、根は好人物的かつひょうきんな態度で周囲を欺く。
ルパン絡みや自身の正義が汚されると途端にその仮面を投げ捨て本気モードに切り替わる。
ただ、良くも悪くも直情的且つ猪突猛進タイプで、ルパンのことになると周りが見えず、周囲を巻き込んで大暴走してしまうこともしばしばだが悪意は決してない。
自身をしてガンマンとして次元大介と対峙した際は一切の隙を見せず完全に完封勝ちした上で手錠の鍵を投げ捨てて見逃した(ゲームブックより)。
『お前の腕前では決して俺に勝つ事は出来ない。俺はルパンと対決する事に命を賭けている…。今は見逃してやる。手錠の鍵はそこに置いて行ってやる…運が良ければまた会う事もあるだろう。あばよ…』
しかし、ルパンが日本国外へと逃亡し海外を中心に活動する様になった『PART2』以降よりICPOに出向してからは、ルパンを追って様々な国々を東へ西へと行き来しなければならなくなり、より多忙かつ困難な日々を送る事になる。
それでもルパンの逮捕にするも、失敗し続ける現実に打ちのめされてしまった結果、一時ノイローゼに陥り本気でルパンの逮捕を諦めようとしたこともあるが、一種の荒療法とも言える形で「ルパン逮捕は自分の生きがいである」と僅か数日で立ち直っている。
また、キャラクターの解釈が一貫しきれていないこともあってかライターによって扱いが変わりやすく、お馴染みのドタバタコメディ色が強い作品では上記の暴走しやすい傾向が強く出やすい。
劇中(特にpart2)では空気を読まない言動をするのは勿論のこと、その際に起きる法律や倫理、周囲への損害も大抵無視であり、そうした件で上層部から非を指摘されても「結論=ルパン逮捕」と無理やり結びつけて全く省みようとしないことも。
挙句の果てに関与性の証拠や論理も一切無いにもかかわらずルパンの犯行であると言い掛かりを付けると荒唐無稽な行動に出ることも多く、そうした愚直な言動が問題になってなのか、行動が単なる第三者の妨害にしかならなかったり、間が悪く被害を喰らったり、早々に退場させられ、総登場時間数分程しかないなどと所謂「道化役」として扱われるなどぞんざいな扱われ方をされることもしばしば(この点にはルパンも呆れされることすらある)。このことから一部の作品では警部であることが疑われるほどの無能として扱われており、リストラされかけた回もある。
『ルパンVS複製人間』では、クローンとはいえ「ルパンが一度死刑になって死んだ」という経験が大きく影響したのか、もはや「狂人」とも言える域にまでルパンへの執着心を見せている(おそらくクローンのルパンを自身が逮捕していなかったからこうなった可能性が高い)。
物語の冒頭では、クローンのルパンの死体に対し「不老不死になろうとしている」と訳の分からない事を言い出して心臓部に杭を打ち込もうとしたり、自身に渋々協力するエジプト警察の署長に横暴な態度を取って「いい加減にしろ!」と罵られる、ルパンを追う中で黒幕のマモーが差し向けたモンスタートレーラーやアメリカ軍による爆撃を「ルパン逮捕の為の援軍」と解釈して狂喜する等、度々暴走した言動や解釈を見せている。
終いには、「人類全体の敵」と言えるマモーに目を付けられている事を理由にルパンの逮捕を警視総監から止められた事に反発し、辞職して個人の資格でルパンを追い続けようとまでする(本作では妻子持ちであり、実質的に養わなければならない家族を捨てる行為)等、此処まで来ると最早「清々しい」とさえ言えるレベルとなっている。
一方で、『カリオストロの城』や「死の翼アルバトロス」などで有名な宮崎駿監督作品やドタバタコメディ色が控えめ(あるいはシリアス)作品などではそうした扱いをされることはなく、時として法律や状況を考慮した判断から止むを得ずルパンを見逃すこともあり、警察官としての有能な一面を見せたり良識的・常識的なキャラ付けをされることも多く、TVSPや近年の作品(特に声優変更後)はこれらのことはあまり見せなくなり、むしろ、ルパンの犯行ではないことを見抜き、弁護するもしくはルパンの犯行だと見抜くなど有能さを見せている。ただし、無茶は相変わらず。
能力・技能
人間の常識を超越した技能や身体能力の持ち主ばかりのルパン一味と互角以上に渡り合える。
というか本人も常軌を逸した身体能力(殊に生命力)を誇り、ユーロトンネルの真ん中で崩落事故に遭っても泳いでイギリスに上陸する、心停止状態で「ルパン」と聴いた途端息を吹き返す(一応、この件に関しては銃弾が警察手帳を貫いての着弾だったため致命傷にならずに済んだ、という理由がある)、『ルパン三世VS名探偵コナン』でもコナンの腕時計型麻酔銃が直撃しても30秒で目を覚ます(ゾウでも30分は眠る強さ)等、ギャグ補正がかかっているんじゃないのかと思うくらい滅茶苦茶である。
その生命力はルパンからもある意味篤く信頼されており、銭形の乗ったヘリコプターが墜落・爆発したのを見た五ェ門が銭形を心配する一方、ルパンは「大丈夫だと思うぜ。銭形のとっつぁんだしよ。」と語る程。
悪運の強さに関しても異常なまでに凄まじく、ルパンを追ってどう考えても死が待っているだけの場所へ行ったとしても運良くルパンと遭遇するだけでなく、大爆発が起きようが崩落に巻き込まれようが、爆弾が雨の様に降り注ごうが、服がボロボロになるぐらいで生還して見せる等、作品次第ではルパン達をも凌ぐ奇跡を見せている。
勿論、警察官としての武道の腕前も相当な物であり『異世界の姫君』では何と魔物を柔道の投げ技で倒している。どういう事なの……。
1対1で対決した際は、ルパン、次元大介、石川五ェ門をそれぞれ負かしたこともある。特に射撃の腕前は次元以上。本気を出せば3人いっぺんに手錠をかけることもできるが、ルパンシリーズでは戦闘力が安定しないことが通例なので、負けることも多い。
愛用の銃は「コルトM1911A1」。通称コルト・ガバメントで知られる45口径拳銃で、信頼性が高く反動も大きいこの強力な拳銃を片手で易々扱うあたりは流石。しかも、本気を出した際にこの拳銃で次元との早撃ち勝負に勝っている。
「銭形平次」が使っていたと思われる「十手」を代々宝物として受け継いだらしく、ここぞという場面ではこれを用い、並外れた近接戦闘の強さも相まって大立ち回りをくり広げたケースもある。具体的には劇場版「カリオストロの城」で襲いかかって来たサーベル持ちの衛士を軽くいなし、TVSP「炎の記憶」では「強化人間」相手に互角に戦って見せている。因みにこの強化人間は、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された一種の生物兵器で、劇中内で各国の主要人物が参加するパーティーの警護を務めた多数の警官隊を一方的に叩きのめす様が描写されている…素の身体能力でそんなのと戦える警部がよっぽど人並外れていると言ったところか。
ルパン一味も銭形と真っ向から戦うのは避けておりトラップ等による妨害をメインにしている。
特にアニメPart2では『ロンドン警視庁のプライドを煽る事で銭形の参戦を拒否させる』というハイリスクハイリターンの作戦を取った事もあるため、その強さが分かるだろう。
運に関しても豪運と言え、どう考えても普通死ぬとしか思えない状況に巻き込まれても五体満足で生還してしまえるのは、身体能力だけでは説明がつかず、正しく「運に恵まれている」としか言いようが無いだろう。ルパン逮捕に関しては別だが…。
機械工学にも精通しており、自作でルパン探知機なるものを製作している。探知機には、ルパンの身長、体重、匂い、女の好みがインプットされている(本人曰く『夜も寝ないで、昼寝して、ルパン一行を一度に逮捕できる優れもの』とのこと)。
携帯電話が普及し始めた時期にて、警察官でありながら携帯電話を所有しようとしなかったが、これは単にポリシーから持とうとしなかっただけで、使おうと思えば使う事が出来る。現在は、携帯電話は任務に必要不可欠と考えられるようになったのか、所有している。
死の翼アルバトロスの後日談では、逮捕したロンバッハ博士に協力させた可能性もあるが爆発物処理の応用で原子爆弾を解体した可能性も浮上している。
車の運転を部下に任せている印象がある一方で、Part1ではミスターXがルパンを始末するためのF1レースにレーサーとして参加、F1マシンを苦も無く乗りこなしている。Part2でもルパン一味の隠れ家に乗り込んだ際に、運転技量の高さが現れている。
車以外では、セスナやレシプロ機と言った小型の飛行機も巧みに操縦している時もある。『天使の策略』では、米軍戦闘機を自ら操縦し、ミサイルによってルパン達の操縦するセスナを撃墜するというトンデモ行動をやってのけている。
彼が手錠を投げつけると、殆どの確率で相手に手錠が掛かる(ただしルパン相手の場合はほぼ同じ確率で抜けられてたりするが、これはルパンが縄抜けや錠外し等に長けているからでもある)。手錠は通常のタイプの他にチェーンを縄に変えたタイプを所持しており、この縄は伸縮自在の特別製で、数m先の相手にも投げつけて填めることが可能である。
また、銭形警部の相棒役はお目付け役だったり相棒とは名ばかりの新人・モブ・雑魚・無能・ロートルだったりと彼の能力に見合わない者も数多く、ストーリーの悪役や黒幕だったケースも少なくない(例:『盗まれたルパン』のマーフィー、『天使の策略』のエミリー)など、仲間や相棒に恵まれていないことが敗因であり、銭形が決して無能と言う訳ではない。ただ作品によっては『炎の記憶』の警視総監と一色まりやや『ファーストコンタクト』のジョージ刑事、「PART5」の八咫烏五郎のように味方が最後まで信頼できたケースもあるので一概には言い切れないようである…。
作品によっては、ルパンと共謀していると思われたことがある(これも黒幕の策略だったが)。
逮捕・出世・昇進
銭形といえばルパンをいつも追い掛け回しているイメージがあるが、これは、
- 盗みに証拠をほとんど残さない。
- 盗むお宝が美術的価値こそ高いが「訳あり」「いわく付き」なお宝が多い。
- 盗む人物も善人と弱者からは決して盗まず、悪人(阿漕な金持ちやマフィアなど)からが殆どで被害届が確実に出されない。
などの理由があるので、現行犯で捕まえるしかない為である。
腕は確かではあるので、実際にルパン一味を何度も逮捕・投獄に成功してはいる。しかし脱獄においても超一流であるルパンを法に則って一定期間きちんと牢屋に置いて裁きを受けさせるというのはある意味逮捕以上に困難であり、どだい銭形一人でどうこう出来るものではない。一応銭形が全面に睨みを効かせている状況では、さしものルパンも簡単には脱獄出来ずに奇想天外な手段を取るのが通例である。
ただし、盗んだものが形がないものだったりする場合や、盗む過程で悪人を成敗したり犯罪に使われる代物を闇に葬った場合は「借りを返す」という形でその場では見逃してくれることもある(勿論その後すぐにまた追い掛ける)。
その過程においてルパン以外の多くの悪党も捕まえている。
ルパンを追い回す過程で上記の通り数々の犯罪者を逮捕したり(実例:『炎の記憶』のマイケル鈴木、『1$マネーウォーズ』のB.O.Wのシンシア、『盗まれたルパン』のマーフィー)、国際的な武器密売組織「ショットシェル」、カリオストロ公国の贋金(ゴート札)工房、ネオナチ系の「ネオ・ヒムラー」その他、凶悪な犯罪組織をいくつも壊滅させている。
八咫烏の台詞からも元はキャリア組だった様で、本来ならばもっと上のポスト、最低でも警視に昇進出来て当然なのだが、ルパンを取り逃がした責任や素行の悪さから取り止めになったり、本人が昇進話を敢えて蹴ったりしている。
警視以上に昇格すると警察署や本庁(警視庁)に籠りっきりとなり、ルパン一味を自力で現行犯逮捕出来なくなるため、彼自身デスクワークや後方からの指揮よりも現場の方が性に合っているらしい。
給料は、TVスペシャル『ナポレオンの辞書を奪え』で18万285円、テレビ版PART3で33万8363円。TV版“新”では残業手当がつく(恐らく拘束9時間を超えた場合)という発言があった。
移動時にファーストクラスや1等車(グリーン車)が使え、高級ホテルに宿泊できるなどの特典もあるが、これはルパンが常に一流を求めていることが理由と思われる。予算の関係で問題になったことも何度かあった。
ルパンとの関係
銭形がルパン逮捕に執着するのには「恨み辛みではなく、それが正しいことと信じているから」と、「才能ある者(ルパン)を日陰者(泥棒)で終わらせたくない」という真っ当な理由がある。
また、「如何なる犯罪者も生きて裁判を受ける権利がある」という信念を持っており、例えばルパン殺害の計画そのものが目的である場合は反対の立場を貫く。このため、海外の警察関係者と衝突することも多い。
ルパンを逮捕するのがあくまでも目的で(その為、他の3人が協力しなければ見逃している)あるが、ルパンの命を狙う第三者や事件に絡む巨悪とは、ルパン一味と共同戦線を展開する場合が多く、命掛けで助けるなど、いつの間にか奇妙な友情が互いに出来上がっており、ルパンの死の情報を信じ、警察を辞めて出家するほど(『風魔一族の陰謀』)である。
同様のパターンとしてTV第2シリーズ「ルパンは二度死ぬ」や『くたばれ!ノストラダムス』、『1$マネーウォーズ』にてルパンが死亡する展開がある(いずれもルパンによる偽装だったが)。
前者では「貴様はワシの生きがいだった、最愛の友だった」「ワシはこれからどうすればいいんだ」と叫びながら号泣していた。後者でも号泣、後に意気消沈状態で辞表を出すに至っている。(生きていたことを知ると、カリ島まで追いかけるが、辞表の撤回を忘れて邪険に扱われるという事態になってしまった)
ルパンもルパンで、自分を逮捕した途端に覇気が薄れていく銭形を見ては「偶に捕まるとコレなんだから。これじゃおちおち捕まってもられねぇな」と、気遣いのような悪態をついている。
ルパンの方も銭形が死んだと思った時には動揺したり、悲しむ描写がある(TV第2シリーズ98話「父っつあんのいない日」)。この時は峰不二子も取り乱していた(しかし、『the Last Job』では逆に邪魔者がいなくなったと喜ぶ薄情さを見せていた)。
ルパンの「扉のない金庫から盗んでもちっとも面白くねぇんだ…。とっつあんに追われてないと、一味違うんだよなぁ」(TV第2シリーズ「とっつあん救出大作戦」)と、銭形の「奴は不死身のサルだ。ルパンが死ぬはずがない」(TV第3シリーズ「悪のり変装曲」)というそれぞれのセリフが、ルパンと銭形の関係を最もよく表しているのかもしれない。
ルパンの手口は完全に熟知しており、記憶をなくしても身に染みているレベル(PART5「怪盗銭形」)。同話では保護した泥棒の進言で「怪盗モニエタ」(モニエタはロシア語で「硬貨」、つまり「金」「銭」の意味)と名乗ってルパンの模倣犯を演じ、ルパンからも「俺の手口を盗んだ」と感心されている。
ルパンが冤罪で殺人の汚名を着せられた時、「ルパンは人殺しはせん!」と無実を晴らすべく奮闘したりする。
その点に関してはルパン達も口には出さないが感謝しており、銭形のルパン捜査権に関して危機が訪れた際や、警察の闇に巻き込まれて命を狙われた際など、陰でこっそりと恩を返すこともある。
TVスペシャル『ルパン暗殺指令』では、ルパン専任を解かれたことで、ルパンのアジトに単身乗り込み、ルパンと次元を相手にやけ酒をあおった挙句、ICPOの機密事項まで漏らしている。いいのか、それ。
ただし、入れ替りで武器密売組織ショットシェルの壊滅捜査を任じられている(結果的にこれで銭形は任務を最小限の被害で達成するのだが)。
TV第2シリーズはルパン達の世間的評価を下げる為に、マフィア等の悪人達と手を組んだりして凶悪犯罪者に陥れたり、冤罪で逮捕したりする場合もあったが、基本的にルパン一味以外の悪人と知って手を組むことはない。
『アルカトラズコネクション』ではマフィアがルパンをさらった際、不二子と五エ門が銭形がマフィアと手を組んだのかと思った際、次元が「潔癖症のとっつあんがか?」とマフィアを組むはずがないと否定した。
その後も何らかでルパン一味と手を組んでいるが一部の作品では「盗人の手は借りない」や「お前を利用して犯人を捕まえるために協力する」などルパンとの友情を素直に認めようとしない部分があり、PART5ではアミから「そういう関係ね」と指摘され、すぐに否定せず動揺する場面もある。
TV第2シリーズの一部の回ではルパンを発砲したり、死刑にしようとする(TV第1シリーズでも逮捕の為に麻酔弾で発砲し、法により死刑にしようとしたがルパンが死ぬ悪夢を見た為、次元達が来ることを密かに願っていた)など描写があり、PART3では悪女アンの策略で射殺しようとしたが後にそのことで後悔し、警察をやめてルパンの墓を守ろうとし、真相を知った際、大喜びするなどルパンのことを憎からずも想う描写がある。
食事事情
五エ門と並んで和食党であり、海外での生活が続くと「白飯が食いたい」とホームシックになってしまうことがある。日本文化が世界に浸透した現在では海外でも準先進国以上であれば日本食は珍しくないが、シリーズのイメージを決定したTV第2シリーズの頃は交流の深いアメリカの大都市に日本料理店があるかないかという時代だった。この放映中の『複製人間』でも、警視総監が銭形を労うためにアメリカの日本料理店へ連れて行くシーンがある。
一方で酒に関しては日本酒と焼酎以外は食わず嫌いを地で行く五エ門とは対照的に、ビール、バーボン、ウィスキー、ワインと洋酒を嗜むことも多い。
ラーメンが好物らしく、劇中でも良くカップラーメンをすするシーンがあったり、外食に行く場面も見られたりする。声優変更後はあまり見られなくなった。
中間管理職として
銭形の階級は言わずと知れた「警部」である。
警察組織では丁度ド真ん中に位置する中間管理職に身を置いている。(巡査<巡査長<巡査部長<警部補<警部<警視<警視正<警視長<警視監<警視総監)。
警部職というと、各道府県警の警察署では課長、警察本部なら課長補佐等、上位の管理職を務める立場であるが、銭形は警視庁所属のためTVドラマ相棒に登場する杉下右京警部と同様の係長待遇となる。名探偵コナンの目暮警部のように、警視庁警部の役割は事件現場に臨場し部下を率いて陣頭指揮を執る現場責任者である。
ルパン一味は一人一人がその道のプロフェッショナルでありながら、チームワークを以て事に臨んでいるのに対し、部下や相棒に恵まれないことが多い銭形はルパンたちに毎度毎度出し抜かれ、その度に地団駄を踏んでいる。
逮捕に失敗すると警視長や警視監、警視総監といった上層部に大目玉を喰らう上、ルパンの脱獄を懸念して上層部や刑務所に警備や拘束の強化を進言しても受け入れてもらえないケースが多いなど、中間管理職の悲哀を感じさせる。
「PART5」では八咫烏五郎が、ルパン専任になって以来出世に全く恵まれなくなった銭形の境遇を「絶対に売れない商品を押し付けられた営業マン」と例えている。
とは言っても元々ルパン一味より遥かに強い銭形に有能な部下(後述のオスカー警部補や神楽坂飛鳥等)が常時付いてしまうとバランスが大幅に銭形側有利になってしまうのでそこは仕方がないと言える。
一部の作品では銭形もルパンファミリーとして扱われることがあり、OPなどの集合シーンに彼らと一緒にいる場面がある。
銭形の代表的な相棒キャラ
レギュラーキャラ
原作にて登場。本名・メロン奇一。アニメ版ではガ二マール警部の孫娘メロン・ガリマールとして女性キャラで登場した。
主に原作にて登場。犯罪推理用コンピューター「ワトソン」を用いて事件を捜査をする。一度は不二子を除いたルパン一味の逮捕にも成功した原作屈指の強敵キャラクター。PART5では殺し屋として登場した。(画像左側)
『峰不二子という女』にて登場。中性的な容姿の持ち主で銭形のことを強く慕っている。後述の飛鳥と共にアニメ版での銭形の有能な部下と言われると名前が上がる。
『ルパン三世PART5』にて登場。ICPOに配属されて銭形の部下となった駆け出しの刑事。『プリズン・オブ・ザ・パスト』や『ルパン三世PART6』にも登場するなど完全に銭形の相棒ポジションでTVシリーズではルパン一味全員を敵視していたが『プリズン・オブ・ザ・パスト』での出来事をきっかけに銭形とルパン一味の妙な信頼関係を知ることになる。
『ルパン三世PART6』にて登場。八咫烏の後輩にあたる女性捜査官。
- 一里塚正樹
『警部銭形』にて登場。四国出身の独身。器用な手先とマニアックな知識で銭形をサポートする。
- 桜庭夏希
ドラマ『銭形警部』にて登場。警視庁捜査一課の若き女性刑事。
- 国木田晋太郎
ドラマ『銭形警部』にて登場。警視庁捜査一課の若き男性刑事。
ゲストキャラ
『ワルサーP38』にて登場。負傷した銭形の監視を命じられた若手刑事。
『天使の策略』にて登場。ICPOの新米女性捜査官。熱意はあるがドジな半人前だが…。
漫画版とアニメで設定が異なる。
『the Last Job』などに登場。正体は忍者の一族・風魔の末裔くノ一。アニメ版における銭形の有能な部下の元祖としてお馴染み。
『アルカトラズコネクション』にて登場。サンフランシスコ市警の警部補。
- ブライアン・マーフィー
『盗まれたルパン』にて登場。ICPOの特務局次長で銭形の上司にあたる人物。
- 名探偵・明智小五郎
原作の1話及びパイロット版にて登場。老人の名探偵キャラ。また、TVSPファーストコンタクトでは容姿が似ているジョージ・マックフライと言うキャラが登場している。
- 大岡刑事と遠山刑事
『念力珍作戦』にて登場。大岡刑事は大岡越前こと大岡忠相の子孫で、遠山刑事は遠山の金さんこと遠山景元の子孫にあたる人物だが完全に先祖と子孫の上下関係が逆転している。
銭形が尊敬する先輩刑事。
銭形の先輩だけあってルパンすら出し抜ける技量を持つ。
また、ルパンからも「半七の旦那」と呼ばれている。
なお本編では以前の事件の後遺症のため、身体能力が低下していたが銭形の身体能力があまりにも凄いので
『後遺症が出るまではどれくらい強かったんだ』と言われていたりする。
前述の異世界の姫君での相棒であるメガネをかけた生真面目な女騎士隊長。
木製とはいえ細剣で扉を両断出来る程の技量を持っている。
アニメで例えるなら
『オスカーの能力に八咫烏と飛鳥の性格を合わせたキャラ』と言えるだろう。
また、『ルパン三世VS名探偵コナン』では娘を攫われた毛利小五郎が銭形の助手という名目でヴェスパニア王国まで同行し、劇場版では一時的に佐藤刑事・高木刑事・白鳥刑事が銭形の部下となり捜査にあたることになる。
佐藤刑事の初恋がルパンだと聞いた時も否定せずむしろ「ワシもある意味ルパンを愛しております」と語った。
ラブロマンス
決して異性にモテないというわけではなく、様々な女性とのラブロマンスが度々描かれている。
愚直な正義漢であるため、現場ではKYかつ手荒に扱ってもそこを離れれば女性を蔑視したり高圧的に接したりすることはなく、紳士的ではないものの、彼なりに丁重かつ敬意をもって女性に接するため、本気で嫌われることは少ない(但し、付き合いやすい相手という訳でもない)。そのため、彼の人となりを知て、惹かれる女性も少なからずいる。
銭形は独身?
独身なのか既婚者なのか、当初は敢えて曖昧にされ、作品によって異なる設定が採用されていた。
◆銭形が独身男性として扱われているパターン(ほとんどはこの設定)
- TV第2シリーズの「とっつあんの惚れた女」では銀行家の未亡人であるローラ・ジョーンズをマフィアから守るべく逃避行を続けるうちに両想いになるが、ローラはあえなく殺害され、ルパンたちの手を借りて復讐を遂げた。他のエピソードでは上司の女性にプロポーズした事もあるのだが、ルパン逮捕を優先するため結婚は延期となった。
- TV第3シリーズ『ルパン三世PART III』でも独身という設定であり、密かに家庭に憧れる面も見せていた。
- ファン向けの公式情報誌『ルパン三世officialマガジン』においても、キャラクター紹介の記事では独身という設定で解説されている。同誌に掲載された漫画作品でも、インターポールを辞めて警備会社を作ったかつての部下から想いを寄せられるが、ルパンを追うために彼女の元を離れるエピソード等がある。
- 同様に公式漫画作品である『ルパン三世Y』シリーズや、同『ルパン三世M』シリーズ、『ルパン三世H』シリーズなど、タイトルにアルファベットのつく一連の作品群。
- ルパン三世のゲームソフト作品。
◆銭形が既婚者として扱われるパターン
- 『ルパンVS複製人間』では「トシコ」という成人済の娘がいる。ちなみにこの作品では銭形のフルネームが公式設定と異なっている。
- 『風魔一族の陰謀』ではオープニングで妻に加えて子供が3人登場している(長女と弟2人)。この作品は『~複製人間』よりも後の作品だが、娘は幼い子供の姿である。
上記のように、作品によって設定が異なるとはいえ、銭形が既婚者として描かれているのは昭和時代に制作された2作品のみであり、時代が進むにつれ、公式媒体の作品は、銭形は独身(結婚歴なし)という設定で統一されるようになった。
峰不二子との関係
『ファーストコンタクト』では元々銭形は窃盗の罪で国際指名手配中の不二子を追っていたが、不二子がルパン一味に入った為、「ルパンを捕まえれば、不二子も捕まえられる」と考えている。この時、マフィア組織「ガルベス一家」の壊滅に貢献したことがきっかけで、ICPOに出向した。
「峰不二子という女」では、なんと不二子と肉体関係を結んでいる。しかも、その時の音声を不二子に録音され、後々彼女の犯罪に利用されてしまった。それが原因で、彼を慕うオスカー警部補との因縁が始まった。
不二子は回によっては情報提供もあり、積極的に逮捕しないがルパンに協力した場合は当然ながら共犯者として一緒に逮捕しようとする。
作品によるキャラクターの違い
他のルパン三世のメインキャラクターと同様に、作品によって描かれ方がまったく異なる人物でもある。
PART1途中の路線変更でギャクキャラ化が強まり、PART2では前番組の本官さんのようなキャラとなった。
テレスペの『ナポレオンの辞書を奪え』『ハリマオの財宝を追え!!』『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』『愛のダ・カーポ』等でもいつもの三枚目だが、『DEAD OR ALIVE』『炎の記憶』『カリオストロの城』等では有能な警部らしい活躍を見せている。
原作ではほとんど別人と言ってもいい程キャラクターが違う。
ルパン一味に劣らないほど変装が得意、かつ有能で、性格面もかなりダーティー。武道や射撃にもかなり通じている。ルパンを殺しても構わないと言い切り、自身も使命のためならいつ死んでも構わないと考えている。また、ルパンの素顔を暴くことに狂気じみた執念を見せ、本気でルパンを恐れさせている。
連載序盤でルパンを刑務所送りにした時は処刑の瞬間を嬉しそうに待ちわびていた(アニメ版では別れを惜しむというものに変えられている)。尤も、人命は優先しており、ルパンの代わりに別人が死刑台に立たされたと知った時は目の前のルパンを無視して助けに向かっている。
原作「新・ルパン三世」最終回ではルパン一味を爆弾で皆殺しにしている(一応、「実は生きている」と解釈できる描写になっているが)。
「峰不二子という女」や「複製人間」の銭形がこの頃に似ており、物語冒頭にルパンの死が確認されても信じようとしない一方、ドラキュラ伝説に肖ろうとするルパンの死体に杭を打ち込んだり、「地獄の果てまで追ってやる!お前の墓石にこの手で戒名を刻んでやるぞ!」と叫んだり、「たとえ貝の如く身をやつしてでも、必ずルパンめの息の根を止めてやるぞ!」と独白したりと、ルパンをして「相変わらず殺気立ってんなぁ、とっつぁん」と言わしめている。
TVアニメシリーズでは常に「肝心な時にドジを踏んでルパンを逃がしてしまう三枚目のギャグキャラ」的な描かれ方が顕著であり、これは声優を務めた納谷悟朗が他の登場人物がクールな性格ばかりであったため、差別化を図るためにディレクターに進言したことが発端とされる。しかし、原作者モンキー・パンチはそのことに常に不満を感じており、「カリオストロの城」における銭形警部の描写を指して「これが一番正しい解釈だ」と評価した。
ただし、原作にも「ルパンの制止を無視して発砲した結果、大爆発して下半身素っ裸」というザ・ドリフターズのコント張りの展開がある。
しかし決して無能というわけではなく、またいつもドジを踏んでいるわけでもない。明らかにルパンが人知を越えた謎の技術を用いて手錠から抜け出したりすることも多く、銭形がいかに有能でもルパンの方が一枚上手というパターンも多い。そもそもルパン達に追いすがれる人間という時点で人間離れしていることも忘れてはならない。
現に前述のロンバッハ博士(核兵器の密造)を始め、アル・カモネ(戦争幇助)やドン・ハゲロ(数々の人間を暗殺する為の依頼を殺し屋にしていた)等、沢山の悪党を逮捕している。
ルパン三世Y(山上正月作)ではこの設定が反映されているところがあり、銭形が悪党に催眠術を掛けられ殺し屋に豹変した際は、ルパンも終始冷や汗を掻きながら逃げに徹していた。また別の話では、護送中の囚人を狙った殺し屋に手錠投げで反撃し、谷底に落下させることで勝利している。
モンキー・パンチが監督を務めた映画作品『DEAD_OR_ALIVE』では原作同様の切れ者で、ルパンの計画を見破ってスパイであるオーリエンダーを送り込む、自分を捕えようとする将軍の部下を易々と倒す、「ルパンある所銭形あり」と言い切るなど、「カリ城」版以上に有能に描写されている(ただし、ルパンに裏をかかれて逃げられた)。
声優が山寺に交代してからは三枚目な面は残しつつもやや抑えめになり、益々原作寄りの描写が増えている。交代後に放送されたTVシリーズ「峰不二子という女」でも三枚目な所は一切なく、原作に近い非情でやり手の警官という位置付けであった。
このため、原作ファンからは山寺氏の銭形を評価する声が多い。
銭形を主人公とし、彼が名推理でルパンの名を騙った犯行を暴いていくという推理漫画、『警部銭形』が『ルパン三世 Official Magazine』で連載された。
普段はどこか飄々としているが、「人死に」の出たルパンの犯行とされる事件が起これば、それが別人による犯行と見抜き、冴え渡る推理で真犯人を暴き出すという名警部ぶりを見せている。
「ルパンVSコナン」では、「名探偵コナン」の登場人物である目暮警部から「友人」と紹介され、何らかの交友関係があるようだ。
銭形警部がICPOに出向する以前は警視庁に所属していたため、その際に知り合った…と解釈することも可能である(下手したらこれだけで丸々1作品作れるレベル)。
また、劇場版『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』では、佐藤刑事たちの緊張をほぐそうと冗談を言うなど、お茶目な側面も見せた。
ルパン三世 The Last Job
ルパン追跡中にモルガーナの戦闘ヘリに襲われ死亡と思われたが、部下の神楽坂飛鳥に「忍法死人の術」で仮死状態にされていた。棺桶から出てきた際はゾンビのような演出がなされた。飛鳥が忍者なのは知っていたらしい。
このTVスペシャルを最後に、納谷は銭形役を降板。山寺宏一にバトンタッチした(ただしTVスペシャル以外で最後に銭形を演じたのは「master file」)。
タイトル通り、このTVスペシャルが「ルパン三世」に於ける納谷悟朗の「Last Job」となった。
納谷は、その後も機会があったら銭形を演じたいと意気込みを語っていたが、2013年3月5日、慢性呼吸不全のため死去。83歳だった。
pixivでも多くの追悼イラストが投下された。
小ネタ
銭形を演じた役者は、どちらも別メディアでアルセーヌ・ルパンを演じた事がある。
・納谷悟朗:フランスで放送されたTVドラマ版の吹き替え。
・山寺宏一:2011年に製作された日本の実写映画。
また「風魔一族の陰謀」で銭形を演じた加藤精三はTV第2シリーズ98話「父つぁんのいない日」の黒幕トリュフォーも演じており、奇しくも「銭形を殺した銭形」になってしまった。
なお、納谷悟朗はパイロット版(シネマスコープ)では石川五ェ門を演じている
銭形のとっつぁんのテーマ、「銭形マーチ」。インストアレンジなどもされている。
パロディ
『ケータイ刑事シリーズ』は、主人公の名前が銭形。これだけでは銭形警部の祖先であり元ネタである銭形平次へのオマージュともとれるが、初期シリーズ4作品の主人公(四姉妹)の父はインターポール所属の警察官(ちなみに、祖父は警視総監)という設定である。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーの主役の1人朝加圭一郎は、「ルパン」の名を冠する怪盗戦隊を追う警察戦隊のリーダー。
ベージュのコートを羽織って「おのれルパンレンジャー!」と叫ぶなど、銭形のオマージュらしき言動行動をする(特に序盤)
性格も古き良き時代の男と銭形を意識していると思われる。
更には銭形が『カリオストロの城で埼玉県警を率いていた』事から47戦隊47都道府県ではパトレンジャーが埼玉県の戦隊として扱われている。
関連イラスト
関連タグ
ルパン三世 次元大介 石川五ェ門 峰不二子 警部銭形 中間管理職 愛すべき馬鹿 宿敵 ライバル 銭形幸一 銭形 銭形のとっつぁん 銭形ロボ とっつぁん ルパンファミリー ICPO 埼玉県警 刑事メロン
大変なものを盗んでいきました:「いやっ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。……あなたの心です!」(カリオストロの城)