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銭形警部

ぜにがたけいぶ

「銭形警部」とは、モンキー・パンチ作の漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品に登場する人物で主人公のライバル的存在。
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プロフィール

本名・銭形幸一。愛称・とっつぁん。
声優納谷悟朗(風魔一族の陰謀では加藤精三)⇒山寺宏一
実写版映画キャスト:伊東四朗(=『ルパン三世 念力珍作戦』)・浅野忠信
スペシャルドラマ 銭形警部でのキャスト:鈴木亮平
一人称・基本「ワシ」時々「オレ」「わたし」

ルパン三世逮捕を念願とする警視庁警部。野村胡堂の小説「銭形平次捕物控」の主人公銭形平次の第六代目(アニメ版等では第七代目)に設定されている。

アニメ版では、第2シリーズ以降でICPO(国際刑事警察機構)にルパン専任捜査官として出向、所属は総務局国際協力部第1課。警視庁所属だが、警察庁経由で埼玉県警に出向歴あり。メディアによっては初めての赴任地が埼玉だったこともあり、統一されていない。
カリオストロ公国では埼玉県警の警官隊を引き連れている。
『バイバイリバティー・危機一髪』でルパンが別人に変装している際に、把握していた銭形のプロフィールを本人に訂正された。その時は「派出所勤務はしたが駐在所勤務はしていない」と言っていたがTVシリーズ『PARTⅡ』で、ルパンの国外逃亡を許したため駐在所勤務に異動になった事が明かされた。

宮城県出身の可能性がある。カリオストロ公国に行く(二度目)の際に「けっぱれ」と発言しているが、宮城県の方言で『頑張れ』という意味である。

ルパンと銭形には同じ学校の先輩、後輩の間柄という設定もある。

決してモテないというわけではなく、『ルパン三世officialマガジン』では、インターポールを辞めて警備会社を作ったかつての部下から想いを寄せられるが、ルパンを追うために彼女の元を離れるエピソードがあり、アニメ2ndシリーズ「とっつあんの惚れた女」では銀行家の未亡人であるローラ・ジョーンズをマフィアから守るべく逃避行を続けるうちに両想いになるが、ローラはあえなく殺害され、ルパンたちの手を借りて復讐を遂げた。

独身なのか既婚者なのか、当初は敢えて曖昧にされ、作品によって異なる設定が採用されていた。

1.TV第2シリーズでは独身という設定であり、上記のローラの件に加え、女子上司にプロポーズした事もあるのだが、ルパン逮捕を優先するため結婚は延期された(その後結婚に関する描写は消滅している)。
2.TV第3シリーズ『ルパン三世PARTⅢ』でも独身という設定であり、密かに家庭に憧れる面も見せていた。
3.『ルパン対複製人間』では「トシコ」という成人済の娘がいる。
4.『風魔一族の陰謀』ではオープニングで妻と娘と思しき人物が登場していたが、その娘はまだ幼い姿である。

なお、昨今は公式媒体などでも、独身(結婚歴なし)で統一されている。
 
名に関してもまちまちであり、原作では平一(平太郎)など、一定しておらず、アニメでは、ほぼ「幸一」の名前で安定しているが、上記の『ルパン対複製人間』だけは、家族の設定が違うことに加え、何故か名前も「平次」という異なる名前になっている。なお、実写ドラマ『銭形警部』においても、アニメ準拠の「幸一」という名前である。

ルパンがアルセーヌラウールといったファーストネームで全く呼ばれないように、ルパンのメインキャラクター及び敵キャラクターが銭形のことを幸一と呼んだことは全くない
ただし、ルパン三世長編シリーズ・炎の記憶では、彼が住んでいるアパートの大家さんと近隣なオバちゃん連中からは幸(こう)ちゃんと呼ばれて親しまれている。

人物

腕は確かで何度もルパンを逮捕しており(その度に逃げられているが)、ルパン以外にも多くの悪党を捕まえている。
ルパン逮捕しか頭になく、殆どの媒体では空気を読まなかったり法律も倫理も無視したりと異常な面も強く、特にTVアニメシリーズや一部TVスペシャルなどの作中においては、その愚直さから道化役として扱われる事もしばしばあり、この点にはルパンも呆れている。

人間の常識を超越した身体能力の持ち主ばかりのルパン一味と同等以上に渡り合える。
1対1で対決した際は、ルパン、次元大介石川五ェ門をそれぞれ負かしたこともある。特に射撃の腕前は次元以上。本気を出せば3人いっぺんに手錠をかけることもできるが、ルパンシリーズでは戦闘力が安定しないことが通例なので、負けることも多い。

ルパンをいつも追い掛け回しているイメージがあるが、

・盗みに証拠をほとんど残さない。
・盗むお宝が美術的価値こそ高いが「訳あり」「いわく付き」なお宝が多い。
・盗む人物も善人弱者からは決して盗まず、悪人(あくどい金持ちやマフィアなど)からが殆どで被害届が確実に出されない。

…などの理由があるので、現行犯で捕まえるしかない為である。

ただし、盗んだものが形がないものだったりする場合や、盗む過程で悪人を成敗したり犯罪に使われる代物を闇に葬った場合は「借りを返す」という形でその場では見逃してくれることもある(勿論その後すぐにまた追い掛ける)。

ルパンを追い回す過程で上記の通り数々な犯罪者を逮捕したり、国際的な武器輸出組織「ショットシェル」、カリオストロ公国の贋金(ゴート札)工房、ネオナチ系の「ネオ・ヒムラー」その他、凶悪な犯罪組織をいくつも壊滅させている。
本来ならばもっと上のポスト、最低でも警視に昇進出来て当然なのだが、素行の悪さから取り止めになったり、本人が昇進話を敢えて蹴ったりしている。
警視以上に昇格すると警察署や本庁(警視庁)に籠りっきりとなり、ルパンファミリーを自力で現行犯逮捕出来なくなるし、彼自身現場の方が性に合っているらしい。

給料は、TVスペシャル『ナポレオンの辞書を奪え』で18万285円、テレビ版PART3で33万8363円。TV版“新”では残業手当がつく(恐らく拘束9時間を超えた場合)という発言があった。
移動時にファーストクラスや1等車(グリーン車)が使え、高級ホテルに宿泊できるなどの特典もあるが、これはルパンが常に一流を求めていることが理由と思われる。予算の関係で問題になったことも何度かあった。

中間管理職として

銭形の階級は言わずと知れた「警部」である。
警察組織では丁度ド真ん中に位置する中間管理職に身を置いている。(巡査<巡査長<巡査部長<警部補<警部<警視<警視正<警視長<警視監<警視総監)

ルパン・ファミリーは一人一人がその道のプロフェッショナルでありながら、チームワークを持って事に臨んでいるのに対し、銭形は部下に恵まれず、毎度ルパンたちに出し抜かれ、地団駄を踏んでいる。
逮捕に失敗すると警視長警視監といった大幹部警視総監に大目玉を喰らう上、ルパンの脱獄を懸念して警備や拘束の強化を進言しても受け入れてもらえないケースが多いなど、中間管理職の悲哀を感じさせる。

ルパンとの関係

ルパン逮捕に執着するのには「恨み辛みではなく、それが正しいことと信じているから」と、「才能ある者(ルパン)を日陰者(泥棒)で終わらせたくない」という理由がある。
また、「如何なる犯罪者も生きて裁判を受ける権利がある」という信念を持っており、ルパン殺害の計画に対してはそのものが目的である場合は反対の立場を貫く。このため、海外の警察関係者と衝突することも多い。

あくまでもルパンを逮捕するのが目的であるが、ルパンの命を狙う第3者や事件に絡む巨悪とは、ルパン一味と共同戦線を展開する場合が多く、命掛けで助けるなど、奇妙な友情がいつのまにか互いに出来上がっており、ルパンの死の情報を信じて出家するほど(『風魔一族の陰謀』)である。
ルパンの方も銭形が死んだと思った時には動揺している(TV第2シリーズ98話「父っつぁんのいない日」)。この時は峰不二子も取り乱していた。

ルパンの「鍵のない金庫から盗んでもちっとも面白くねぇんだ。とっつあんに追われてないと、一味違うんだよなぁ」(TV第2シリーズ「とっつあん救出大作戦」)と、銭形の「奴は不死身のサルだ。ルパンが死ぬはずがない」(TV第3シリーズ「悪のり変装曲」)というそれぞれのセリフが、ルパンと銭形の関係を最もよく表しているのかもしれない。


ルパンが冤罪で殺人の汚名を着せられた時、「ルパンは人殺しはせん!」と無実を晴らすべく奮闘したりする。
その点に関してはルパン達も口には出さないが感謝しており、銭形のルパン捜査権に関して危機が訪れた際や、警察の闇に巻き込まれて命を狙われた際など、陰でこっそりと恩返しをすることもある。

TVスペシャル『ルパン暗殺指令』では、ルパン専任を解かれたことで、ルパンのアジトに単身乗り込み、ルパンと次元を相手にやけ酒をかっ喰らい、挙句、ICPOの機密事項まで漏らしている。いいのか、それ(結果的にこれで銭形は任務を最小限の被害で達成するのだが)。

TV第2シリーズはルパン達の世間的評価を下げる為に、マフィア等の悪人達と手を組んだりして凶悪犯罪者に陥れたり、無実な罪をわざと着せたりする場合もあった。
アルカトラズコネクションではマフィアがルパンをさらった際、銭形がマフィアと手を組んだのかと思った際、次元が「潔癖症のとっつあんがか?」とマフィアを組むはずがないと否定した。

峰不二子との関係

元々銭形は窃盗の罪で指名手配中の峰不二子を追っていたが、不二子がルパン一味に入った為、「ルパンを捕まえば、不二子も捕まえられる」と考えている。この時、マフィア組織「ガルベス一家」の壊滅に貢献したことがきっかけで、ICPOに出向した。

「峰不二子という女」では銭型と不二子との情交が原因で、不二子は彼を慕うオスカー警部補との因縁が始まった。

作品によるキャラクターの違い

他のルパン三世のメインキャラクターと同様に、作品によって描かれ方がまったく異なる人物でもある。
ナポレオンの辞書を奪え』『ハリマオの財宝を追え!!』『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』『愛のダ・カーポ』等ではいつもの三枚目だが、『DEAD OR ALIVE』『炎の記憶』『カリオストロの城』等では有能な警部らしい活躍を見せている。

原作ではほとんど別人と言っても程キャラクターが違う。
ルパン一味に劣らないほど変装が得意、かつ有能で、性格面もかなりダーティー。武道や射撃にもかなり通じている。ルパンを殺しても構わないと言い切り、自身も使命のためならいつ死んでも構わないと考えている。また、ルパンの素顔を暴く事に狂気じみた執念を見せ、本気でルパンを恐れさせている。
原作「新・ルパン三世」最終回ではルパン一味を爆弾で皆殺しにしている(一応、「実は生きている」と解釈できる描写になっているが)。

TVアニメシリーズでは常に「肝心な時にドジを踏んでルパンを逃がしてしまう三枚目のギャグキャラ」的な描かれ方が顕著で、原作者モンキー・パンチ氏はそのことに常に不満を感じており、「カリオストロの城」における銭形警部の描写を指して「これが一番正しい解釈だ」と評価した。
ただし、原作にも「ルパンの制止を無視して発砲した結果、大爆発して下半身素っ裸」というザ・ドリフターズのコント張りの展開がある。
モンキー・パンチ氏が監督を務めた映画作品『DEAD_OR_ARIVE』では原作同様の切れ者で、ルパンの計画を見破ってスパイであるオーリエンダーを送り込む、自分を捕えようとする将軍の部下を易々と倒す、「ルパンある所銭形あり」と言い切るなど、「カリ城」版以上に有能に描写されている(ただし、ルパンに裏をかかれて逃げられた)。
近年放送されたTVシリーズ「峰不二子という女」でも、三枚目な所は一切ない。

銭形を主人公とし、彼が名推理でルパンの名を騙った犯行を暴いていくという推理漫画、『警部銭形』が『ルパン三世 Official Magazine』で連載された。
普段はどこか飄々としているが、「人死に」の出たルパンの犯行とされる事件が起これば、それが別人による犯行と見抜き、冴え渡る推理で真犯人を暴き出すという名警部ぶりを見せている。

ルパンVSコナン」では、「名探偵コナン」の登場人物である目暮警部から「友人」と言われ、何らかの交友関係があるようだ。銭形警部がICPOに出向する以前は警視庁に所属していたため、その際に知り合った…と解釈することも可能である。
また、劇場版『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』では、部下たちの緊張をほぐそうと冗談を言うなど、お茶目な側面も見せた。

ルパン三世 The Last Job

ルパン追跡中にモルガーナの戦闘ヘリに襲われ死亡と思われたが、部下の神楽坂飛鳥に「忍法死人の術」で仮死状態にされていた。棺桶から出てきた際はゾンビのような演出がなされた。神楽坂飛鳥が忍者なのは知っていたらしい。
このTVスペシャルを最後に、納谷氏は銭形役を引退。山寺宏一氏にバトンタッチした(ただしTVスペシャル以外で最後に銭形を演じたのは「master file」)。
タイトル通り、このTVスペシャルが「ルパン三世」に於ける納谷悟朗氏の「Last Job」となった。

納谷悟朗氏は、その後も機会があったら銭形を演じたいと意気込みを語っていたが、2013年3月5日、慢性呼吸不全のため死去。83歳だった。
pixivでも多くの追悼イラストが投下された。
あばよ、とっつぁん

小ネタ

銭形の声を担当した声優は、どちらも別メディアでアルセーヌ・ルパンを演じた事がある
・納谷悟朗氏:フランスで放送されたTVドラマ版の吹き替え
・山ちゃん:2011年に製作された日本の映画

また「風魔一族の陰謀」で銭形役を演じた加藤精三氏はTV第2シリーズ98話「父つぁんのいない日」の黒幕トリュフォーにも声を当てており、奇しくも「銭形を殺した銭形」になってしまった。

銭形のとっつぁんのテーマ、「銭形マーチ」。インストアレンジなどもされている。
歌っているのは「ルパン音頭」同様、大御所・三波春夫氏である。

関連イラスト

とっつぁーん
とっつぁんダイジェスト



関連タグ

ルパン三世 次元大介 石川五ェ門 峰不二子 警部銭形 中間管理職
大変なものを盗んでいきました:「いやっ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。……あなたの心です!」(カリオストロの城

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