概要
旅客機による航空路線(エアライン)における最上級客席のこと。巨大なリクライニングシートが用意されているほか、大型テレビ並のモニターがついていて、一席の占有面積が広い。通路もゆったりとしていて、隣席との間に仕切りが設けられている場合もある。コース料理が提供され、空港の専用ラウンジが使えたりと付帯サービスも充実している。中には仕切りが天井まで設けられていて個室のようになっている航空会社もある。もちろん料金は、エコノミークラスよりもはるかに高い。
しかし、昔のファーストクラスの座席はエコノミークラスより多少大型でフットレストを追加した、今でいうビジネスクラス程度のものだった。今ではファーストクラスの座席がどんどん豪華になってきたために「デカくて重い座席」になってしまったことや、一つ下のビジネスクラスのサービスレベルが充実してきたことから、短距離国際線ではファーストクラスがなかったり、ほんの数席しか設定しないケースもある。全日空の飛ばしているA380ではビジネスクラスが56席あるのに対し、ファーストクラスはたったの8席しかないことからもそれがうかがえる。
上記の「個室型の座席」はエミレーツ航空、シンガポール航空、エティハド航空などいずれもスペースに余裕のある超大型機のA380に設定されており、専有面積が巨大なためやはり少数の提供にとどまる。短距離国際線や長距離国内線(アメリカなどの国土の広い国)ではファーストクラスと称していてもビジネスクラス並の座席にとどまるのが一般的である。
日本の国内線では、ファーストクラスと名乗っている座席はJALのボーイング777やA350にあるだけで、東京(羽田)発着の大阪(伊丹)、福岡、沖縄(那覇)、札幌(新千歳)の4路線のみ。こちらも国際線でいう中距離路線のビジネスクラス並みの座席となっている。
その他
- フジテレビのテレビドラマについては「ファーストクラス(テレビドラマ)」を参照