JAL
じゃる
日本航空(JAL、Japan Airlines)は、ANA(全日本空輸)と共に国際便の旅客機を出している日本の航空会社の一つでもあり、日本の「フラッグ・キャリア」(国を代表する航空会社)でもある。
IATAコード(2レター)は「JL」、ICAOコード(3レター)は「JAL」。
戦後、GHQによって一切の日本国籍の航空機は飛行を禁止されたが、1950年6月をもってこの措置は解除されることとなった。それを受け、1951年8月に日本航空株式会社が設立された。1952年より自主運行を開始した。
1960年には初のジェット旅客機DC-8を太平洋路線に投入し、ライバルのパンアメリカン航空との競争を激化させていく。1967年には世界一周路線を開設した。
1970年にはボーイング747を導入し、名実ともに世界屈指の航空会社へと成長を遂げる。しかし、このころから重大な事故を起こすことが増えてきたため、運輸省の立ち入りや民間からの批判を受けるようになる。また、オイルショックや赤軍派のハイジャック事件に巻き込まれたことも大打撃となった。1972年の運輸省の通達により、日本航空は国際線と国内幹線を主な路線とすることが定められた(全日空は国内幹線と主要ローカル線、東亜国内航空はローカル線を運航)。これを45/47体制という。
1980年代には国際線の運送実績で世界一になった一方で、日本航空350便墜落事故や日本航空123便墜落事故を起こしたことで再び批判を受けることになった。1985年に45/47体制は撤廃され、以後JALも本格的にローカル線へと参入する。1987年に完全民営化。
1990年代はバブル崩壊や湾岸戦争の影響で一時的に経営不振になったがその後順調に回復し、2000年代初頭までは業績は好調だった。
日本航空の特徴的な赤いロゴマークは「鶴丸」と呼ばれている。
日本の家紋「鶴の丸」からの連想で生まれたロゴマークであり、昭和の全盛期から現在に至るまで(一時期を除いて)一貫してJALを象徴するロゴとして使われてきた。
2002年のJAS統合を機に「太陽のアーク」ロゴに変更され9年間だけ廃止されていたが、2010年に経営破綻したのちに原点回帰の意味も込めて2011年に「鶴丸」が復活。現在使われているのは、この時に生まれた三代目のものである。
以下の3種類がある。
1970年~1989年
2代目塗装、初代「鶴丸」
1989年~2002年
3代目塗装、二代目「鶴丸」
2011年~
5代目塗装、三代目「鶴丸」※メイン画像
日本航空(JAL)国際線
- エアバスA350-1000 5機
- ボーイング787-9 22機
- ボーイング787-8 19機
- ボーイング777-300 (ER) 13機
- ボーイング767-300 (ER) 9機
- ボーイング737-800 7機
日本航空(JAL)国内線
- エアバスA350-900 15機
- ボーイング787-8 4機
- ボーイング767-300 (ER) 16機
- ボーイング737-800 35機
日本航空(JAL)貨物機
日本トランスオーシャン航空(JTA)
- ボーイング737-800 14機
ジェイエア(J-AIR)
- エンブラエルE170 18機
- エンブラエルE190 14機
北海道エアシステム(HAC)
- ATR 42 4機
琉球エアーコミューター(RAC)
- エアバスA300
- ボーイング727
- ボーイング737-400
- JTAでは2019年に退役し、JALグループ内での運用が終了した。
- ボーイング747
- 所謂「ジャンボジェット機」。かつてJALは世界最多機数を運用しており、昭和後期・高度経済成長期日本の栄華の象徴とも言える機材であった。この機材とJALパックのパッケージ旅行が、日本の海外旅行を大衆化させたともいわれる。なお先述した御巣鷹山の墜落事故はこの機材で起きた。
- ボーイング767(767-300ERのみ現在も運用中)
- ボーイング777(777-300ERのみ現在も運用中)
- 747の跡を継ぎ、平成後期の主力機として活躍。令和に入ってからはA350に主力の座を明け渡した。
- コンベア880
- ダグラスDC-4
- ダグラスDC-6
- ダグラスDC-7
- ダグラスDC-8
- 747がJALの顔になる前の主力機であった。
- マクドネル・ダグラスDC-10
- マクドネル・ダグラスMD-11
- マクドネル・ダグラスMD-81
- マクドネル・ダグラスMD-87
- マクドネル・ダグラスMD-90
- マクドネル・ダグラスの機材では唯一、新生鶴丸塗装が見られた機材。
2024年8月現在。太字は拠点空港。コードシェア便は除く。
グループ会社6社(日本航空、ジェイエア、北海道エアシステム、日本エアコミューター、日本トランスオーシャン航空、琉球エアーコミューター)全ての就航都市を記載。
北海道地方
薩南・沖縄地方
沖縄県
2024年7月時点で全国30都道府県(うち1県は季節限定運航)に路線網を伸ばしている。
なお日本で民間空港が存在しない、または民間空港は存在するものの定期便がない府県は11(東から栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨、岐阜、福井、滋賀、三重、京都、奈良)である。つまり、民間空港がある残りの36都道府県のうち30都道府県に路線を持っているということであり、日本の殆どに路線網を伸ばしていると言える(逆に民間空港が存在しながらもJALが進出できていないのは東から福島、茨城、静岡、富山、鳥取、佐賀の6県であり、このうち福島・富山・鳥取・佐賀はANAグループの寡占地域、茨城はスカイマークの寡占地域。静岡空港はJALと提携関係にあるフジドリームエアラインズの拠点空港であり、JALはコードシェアという形で多く乗り入れる)。
ANA(32都道府県)に数こそ劣るものの、島根県や薩南・沖縄地域などでANAに対し圧倒的な強みを持っていることは特筆すべき点である(ただしANAにもこのような場所はあり、鳥取県、北陸地方、東京・長崎の島嶼部などがそれに該当する)。
特に薩南・沖縄地域ではそれぞれ日本エアコミューター(JAC)と琉球エアーコミューター(RAC)が広大な路線網を敷いており、もはや離島住民にとっては欠かすことのできないライフラインにまでなっている(運賃にも「離島割引」というのが存在するほど)。
先述の45/47体制の名残でJALは元々国内地方路線において貧弱な面があったが、JAL/JAS統合の際にJASから多くの地方路線を引き継いだため、強力な路線網を持つことになった。例として、島根県の出雲空港はかつてJASが強い影響力を持っていた空港であるが、JALに統合されてからもその名残で一強状態が続いている(このような空港では、JALの提携会社となったフジドリームエアラインズが路線を持っていることもしばしばである)。
2024年8月現在。
日本国内の空港からは東京国際空港(HND)、成田国際空港(NRT)、関西国際空港(KIX)、中部国際空港(NGO)の4空港から発着路線がある。
東京国際空港(HND)発着路線
アメリカ合衆国
- ロサンゼルス国際空港(LAX)
- ダラス・フォートワース国際空港(DFW)
- シカゴ・オヘア国際空港(ORD)
- サンフランシスコ国際空港(SFO)
- ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
- ダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)
成田国際空港(NRT)発着路線
アメリカ合衆国
- ロサンゼルス国際空港(LAX)
- サンフランシスコ国際空港(SFO)
- シアトル・タコマ国際空港(SEA)
- ローガン国際空港(BOS)
- サンディエゴ国際空港(SAN)
- ダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)
- コナ国際空港(KOA) ※季節便
- グアム国際空港(GUM)
関西国際空港(KIX)発着路線
JALグループの機内誌。
JASとの経営統合の際に、両社の機内誌を統合(実質的にはJAS側の機内誌がJAL側のそれに吸収される形である)して創刊された。
就航地の観光情報や土産物などの情報の他に、機内オーディオサービスの番組表や路線図なども掲載されている。
全日空が「ANAコレ」によって萌え系の分野もカバーしているのに対し、JALではそのような動きは無い。一応それっぽいキャラはあるらしいが・・・・(参照)
ところが、2019年初秋。それはとんでもない形で実現することになった。
「乗客姉!?」
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すべて見る8・12の悲しみを忘れないで 33年目の鎮魂の夏
再び悲しい話を投稿し大変申し訳ないのですが、来月12日に未曾有の大惨事となった日航ジャンボ機墜落事故から丸33年を迎えます。 当時を知る方はあの時の記憶を思い出しながら、事故を知らない方はこの話を最後まで読んでいただき、少しでも知ってくれれば幸いです。 この事故の詳細等はこちらのサイトよりご覧下さいhttps://web.archive.org/web/20161128050243/http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-index.htm こちらも併せてご覧くださいhttps://1985osutaka.jimdofree.com14,828文字pixiv小説作品モーニングティーを二人で
ほぼ捏造です。 某音楽雑誌のインタビューを読んでいたら寂しくなってしまい、反動で書きました。だってA宗だもの(T_T) タグに悩んだので日本航空にしただけなので、不適切でしたらご一報下さい(弱気) 現実がなんだ!!泣いてないよ!!(号泣)911文字pixiv小説作品