概要
「仮面ライダーディケイド」における、ディケイドおよび仮面ライダーディエンドの基本にして最も特徴的な能力である。ただし、同じ名称ではあるものの両者の特徴には根本的な差異が存在するため、以下に分けて記述する。
両者共通
ディケイドおよびディエンドへの変身に用いるライダーカードのみ、共通の効果(各々の通常形態への変身)が存在する。
なお、ディエンドのみ29話でパワーアップカードを受け取っているが、詳細は不明。ディケイド以降の作品に出演してバージョンアップした際にも通常のカードを用いているため、このカードの存在そのものが無くなった可能性がある。
ディケイドのカメンライド
ディケイド以外の「KAMENRIDE」のカード(主にクウガ~キバまでの平成ライダー9人の能力を封じたカード)をディケイドライバーにセットすることで、ベルトを残しそのライダーに変身することが出来る。
ただしそのライダーの技や特殊能力を使用するには「アタックライド」や「フォームライド」のカードを使用する必要がある。
武器はライドブッカーで代用することが多いが、ディケイド響鬼が「ATTACKRIDE ONGEKIBOU REKKA」(アタックライド 音撃棒・烈火)を使用しており、カードにより元のライダーの武器も再現可能らしい。
ディケイドクウガは元のクウガ同様にその辺の物を専用武器に変化させることが可能で、ディケイドアギトやディケイドキバはフォームライドと同時にフォーム専用武器も装備される。
ゲーム作品ではアタックライドのカードを使わずに元のライダーと同じ武器を使用していることも多い(モデル流用)。
また、コンプリートフォームが各平成ライダーの最終フォームを召喚するときの音声も「カメンライド」であるため、これもカメンライドの一種だと思われる。
『仮面ライダーディケイド』登場
・ディケイド(基本形態)
・ディケイドクウガ
・ディケイドアギト
・ディケイド龍騎
・ディケイドファイズ
・ディケイドブレイド
・ディケイド響鬼
・ディケイドカブト
・ディケイド電王
・ディケイドキバ
・ディケイドディエンド(小説版)
・ディケイド1号(『スーパーヒーロー大戦』)
なお、ディケイド1号は他のカメンライドとは異なり、ベルトや士の声まで1号の物に変化できる。
『仮面ライダージオウ』登場
『仮面ライダージオウ』に再登場したディケイドはクウガ~ビルドまでの18平成ライダーの「KAMENRIDE」カードを所有しており、ネオディケイドライバーにセットすることでそのライダーに変身することが出来る。
TV本編未登場分はガンバライジングに登場。該当のものは※を付記している。
・ディケイドダブル※
・ディケイドオーズ※
・ディケイドフォーゼ※
・ディケイドウィザード
・ディケイド鎧武※
・ディケイドドライブ※
・ディケイドゴースト
・ディケイドエグゼイド※
・ディケイドビルド
・ディケイドジオウ
・ディケイドゼロワン(未登場)
仮面ライダージオウ本編のディケイド登場前後から「ライドウォッチとして仮面ライダーの力を奪わずに済む」としてアナザーライダーへの対抗策になるという説が挙がり始めた。仮面ライダー電王がアナザー電王のウォッチを破壊できたため、ディケイドの特性から考えて「自力で撃破できるのでは?」という可能性が導き出されていた。
後に、対抗策になることが言及されている。
ディエンドのカメンライド
ディエンドは通常の変身の他、「KAMENRIDE」のカードをディエンドライバーに読み込ませることによりそのライダーを召喚・使役することができる。
召喚されたライダーは基本的に意思を持たぬ操り人形のようなものでひたすら戦闘を行うのみだが、イクサやサイガのように原典のキャラクターに即した性格を持つものや明確な自我を持ち行動するケースもある。
(BLACKの場合はカメンライドという形でBLACKの世界から呼んだとも取れる描写になっている。ライダーリングで召喚された士のようなイレギュラーがカメンライドにも起こりうるのだろう。)
召喚されたライダーがあっさり倒される事も少なくないが、デルタのように必殺技を放つ事が出来たり、怪人を討伐したケースも勿論ある。
サブライダーだけではなく主役ライダーも召喚可能であり、DVD特典映像では門矢士役の井上正大氏が冗談めかして「オールライダー対大ショッカーの時の仮面ライダーってディエンドが呼んだんじゃねーの?」と発言した事まである。
シンケンジャーの世界に登場したチノマナコ ディエンド変身態は、怪人を召喚する「カイジンライド」を使用した。
劇中で召喚したライダー
状況や戦う敵に因んだ人選が多い。
◎印はFFRされたライダー
ブレイドの世界
555の世界
上記二者は「井上敏樹脚本の劇場版ライダーかつ人類を裏切った者」繋がり(555も井上敏樹脚本作品である)。
演者はそれぞれ他の作品で怪人役を務めていた(レイの演者が演じた人物は怪人態を晒していないが)。
キバに関しては芳賀優里亜女史が出演した作品という意味で555と共通している他、対峙したリュウガとは「ドラゴンを使役するライダー」という共通点がある。
また、三者共通で空想上の生き物がモチーフとなっている。
アギトの世界
上記二者は「銃使いの3号ライダー」「井上脚本で初登場した」「正装着者は人間だが、怪人が変身した事もある」「変身アイテムが主人公の手に渡った事もある」「ドラゴン」「スーツアクターが押川善文氏」繋がり(ドレイクはdragonfly(トンボ)のライダーで、デルタは変身者の一人がドラゴンオルフェノク。ちなみにアギトも龍がモチーフで井上敏樹氏が脚本を務めている作品である)。
ブレイドに関しては敵怪人が生物の始祖であり、『進化』『運命』といったキーワードが関わってくる点でも共通している。また、敵対した相手が複数の黒い怪人である点もダークローチを彷彿とさせる。
電王の世界
上記二者は「剣使い」「毒を持つ生き物がモチーフ」「名前が『サ』で始まる」「演者の苗字が『山本』」繋がり(前者は裕典、後者は匠馬)。それぞれが電王の前後年の作品に登場したライダーでもある。
また、全て井上脚本で初登場したライダーかつ怪人が変身したライダー(但し、サガは怪人態が存在しない)であり、特にサソードとサガはそれぞれの変身者が怪人達の頂点に位置する人物である。ちなみに蛇とサソリモチーフのイマジンが電王に登場していたりする。
ライオトルーパーは量産型故か、1枚のカード「ライオトルーパーズ」で3体召喚され、しばしば「僕の兵隊さん」と称される。
カブトの世界やディエンドの世界でも召喚されており、超電王トリロジーでは5体も召喚されている。
カブトの世界
上記二者は「基本カラーが白」「デザインに十字のような意匠(十字架/Ψ)がある」「携帯で変身するライダー」「井上脚本で初登場した」繋がり。
カブト共々『天』に関係したライダーでもある。
一説には名護さんは最高です!(7538315)に引っ掛けてるという説も。
響鬼の世界
モモタロスのモチーフが赤鬼であることから鬼繋がり。
呼び出された後、「俺、参上!」とかっこよく決め台詞を言おうとするもすぐにFFRでデンオウモモタロスにされた。
意思があるかのように振る舞い、ディエンドに文句を言ったり、自分も鬼である事を棚に上げイブキとザンキに「なんだなんだ、鬼だらけじゃねぇか。あー気色悪!」と悪態をついたりした。
……お前もやろ!
シンケンジャーの世界
海老折神の強奪時に用いた「海洋生物」繋がりのライダー。
2人とも小林靖子脚本作品である龍騎に登場するライダーである他、仮面ライダー王蛇に葬られた物語があり、彼のスーツアクターであった岡元次郎氏はシンケンジャーでシンケンゴールドを演じている。また、シンケンジャーの戦う外道衆も水棲生物モチーフが多い。更にシンケンジャーも小林靖子脚本作品である。
チノマナコ ディエンド変身態がカメンライドで召喚したが、最終的にディケイドのFFRによりブレイドブレードに変形させられ、シンケンレッドが使用している。
BLACK RXの世界
→「劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVEの限定ライダー」繋がり。
なお、出典作品のカブトとRXは称号に太陽を冠する。
- 仮面ライダーBLACK (BLACKの世界の南光太郎)
BLACKの世界(上記「RXの世界」とは別)
「黒」に対する「白」のライダー。仮面ライダーBLACKのスーツアクターである岡元次郎氏は、ファムの宿敵である王蛇とファムを死に追いやったリュウガを演じた経験もあり、それに絡めたネタとも取れる。
アマゾンの世界
「鬼繋がり」(今回は相手が十面“鬼”らだった事による)。
超電王&ディケイド 鬼ヶ島の戦艦
「憑依したイマジンの体色」繋がり(G3→ウラタロス、コーカサス→キンタロス、王蛇→リュウタロス)。
ロッドフォームと外見が似ているG3(後のネットムービーでもネタにされた)、空手家に取り憑いたキンタロスと演者が空手家のコーカサス、龍モチーフのリュウタロスと蛇モチーフの王蛇など、妙な所に縁があるライダー達でもある。
オールライダーvs大ショッカーで召喚
「死者」繋がり。対戦相手であるキックホッパーと王蛇のライダーキックで倒された事があるなど、原典を意識した人選。
オールライダー対しにがみ博士で召喚
十年祭で召喚
(ギャレンとガタックは後にネオディエンドライバーの付属カード化。ゾルダも後にCSMライダーカードセットEXTRAにてようやくカード化が実現)
仮面ライダージオウで召喚
6人全員が「2号ライダー」繋がりで、かつ「ジオウ関連の媒体にレジェンドキャストが登場しているライダー」繋がりである。
ナイトとバロンは「騎士モチーフ」繋がりにして「槍の使い手」繋がりもあり、同じ槍の武器を使う仮面ライダーウォズ相手に繰り出された(尚、出典作品の龍騎と鎧武は、共に弓削智久氏が出演していると言う共通点がある(弓削氏もジオウ関連の媒体作品に出演している)。
アクセルとバースは「変身者が警察官」繋がりにして「永徳氏がスーツアクターを担当したライダー」繋がり。ちなみに2人を召喚したディエンドも、彼等と対峙したウォズも同じ永徳ライダーである。
また、彼等を召喚したゲスト回がブレイド編だからか、恐らくだがアクセルの場合は「A(エース)」繋がり、バースの場合は「組織に所属するライダー」繋がりもあると思われる。
スペクターとブレイブは召喚者のディエンドを含めて「青を基調としたライダー」繋がりにして、召喚された2人は「主役ライダーと同じ変身ベルトを使用する」「身体に負荷がかかる強化形態を持つ」「基本的にはクールな性格」「3号ライダーと深い因縁がある」「愛する者を救う為に、一時的に主人公と敵対した事がある」「もう一人の自分と対峙した事がある」「スーツアクターが渡辺淳氏」「演者の所属事務所が同じ」という繋がりもあり、仮面ライダー平成ジェネレーションズで共演したこともある。また、この2人が戦った相手はアナザーゴーストとアナザーエグゼイドであり、それぞれの出展作品に対応したアナザーライダーであった。
また、連携能力と召喚したライダー個人の戦闘能力も上がっているようで、以前のディエンドライバーで召喚したライダー達はクロスアタック無しでは単に武器を使用して戦っているだけだったが、ネオディエンドライバーで召喚したアクセルはバイクモードへの変形、バースはバースバスターのチャージショット、ブレイブはガシャコンソードの炎剣モードでの攻撃など、クロスアタック無しでもライダー固有の能力を使用している。
余談
『Journey through the Decade』のPVで士がGACKTから「カメンライド GACKT」のカードを受け取りそのままディケイドライバーに入れて使用したが、画面に「Gackt」の文字が表示された直後に映像が終わっているため実際の効果は不明(ガクトにカメンライドするのか…?)
続く『Stay the Ride Alive』のPVでGACKTと士が消え、このカードは仮面ライダーダブルに託された。
なお、GACKTは劇場版『オールライダー対大ショッカー』にてリイマジ結城丈二(※ライダーマンには変身しない)を演じていた。
「仮面ライダーBLACK」のブランクカードは元々ディケイドが所持していたが、カードの絵柄が戻った直後にディエンドに奪われた。その際の「君(ディケイド)にはこのカードは使えない」という発言が後に物議を醸す事になる。
この言葉を文脈通りに解釈すれば「ディケイドは昭和ライダーであるBLACKにはカメンライド出来ない」という事になり、ディケイドにとっては「無用の長物」であるかと思われたからである。実際、この時はディエンドが使用し、BLACKの世界からもう一人の南光太郎を呼び寄せた。
しかし後年の『スーパーヒーロー大戦』ではディケイドが仮面ライダー1号に変身しており、さらに他の昭和ライダーのカードの存在も確認された。
激情態を一度経由したことで能力がアップデートして昭和ライダーにも変身できるようになったと言われる事もあるが公式の設定ではなく、ディエンドがどのような意図で発言したかについては今も不明瞭である。
なお、カードの効果が「(BLACKの姿ではなく)変身前の南光太郎を呼び寄せる」というものだったため、一部では士が直接使うと南光太郎になってしまうのを恐れてではないか等と言われることも。
元々の原案は仮面ライダーZXの「1号からスーパー1までのライダーに変身できる」という没設定からきているものと思われる(実際に仮面ライダーspiritsではZXそっくりのバダン総統JUDOが昭和ライダーに変身していた。一応ZXも虚像投影装置を使えば可能であるし、ZXは昭和ライダーの必殺技を一部使うことができる)。
HEROSAGAでのみだが、ディケイドが持つライダーカードとして仮面ライダー羽撃鬼と仮面ライダータイガのカードが登場する。カメンライドには用いないが、1号のカードと共にコアメダルに変化、オーズのレジェンドタトバコンボへの変身に用いられている。
なお、フォームチェンジは基本的にフォームライドでカウントされるが、究極フォームや最強フォームはカメンライドにカテゴライズされている。基本的にこれは1号ライダーにのみ当てはまっていた法則だったが、CSMライダーカードセットEXTRAでは2号ライダーや3号ライダーにも当てはまっている事が判明した。
さらに、なんと擬似ライダーのライダーカードも存在することも判明した。
関連項目
仮面ライダーディケイド ディケイド
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
仮面ライダーフィフティーン ディケイドアームズ
アーマータイム(仮面ライダージオウ)
ゴーカイチェンジ(海賊戦隊ゴーカイジャー)
アバターチェンジ(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)