「言っておくけど僕は、君よりもずっと前から通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておきたまえ!」
KAMEN RIDE
「変身!」
DIEND!
「僕の行き先は、僕だけが決める」
スーツアクター:永徳
変身者
・海東大樹
概要
『仮面ライダーディケイド』に登場する、海東大樹が変身する仮面ライダー。
『ディケイド』の2号ライダーに当たる。
頭部やボディアーマーはディケイド以上にバーコードが強調された(もしくは立てて並べたカードを横から覗いたような)デザインになっている。
また、左右対称になっているためか特に頭部は蝶(アオスジアゲハ)の全身シルエットにも見えるデザインとなっている。
ディケイドと同様に謎の多いライダーで、鳴滝曰く「ディケイドとディエンドは互いに滅ぼし合う運命にある」という。
公式人気投票 | 61位(150票) |
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アイテム・ツール
ディエンドライバー
ディエンドの変身アイテム。ライダーカードの読み込む機能を持つだけでなく、手持ちの武器として使うこともできる。
ディケイドライバーと対になる様に作られたとされており、ディケイドライバーと同じく大ショッカー製。海東はこれを大ショッカーから盗み出して自分の物としたことが、劇場版『オールライダー対大ショッカー』で語られている。
ディエンドベルト
腰に装着されるベルト。正面にはディエンドのエンブレムがあしらわれており、左脇には小型のカードケースが備え付けられている。ディケイドのライドブッカー同様、クラインの壺に通じている為、カードの収納に制限はない。
ベルトはディケイドの文字が無いことを除けばディケイドライバーのベルトと全く同じ構造となっている。
ディケイドライバー同様にあらゆる属性を内包している。
音撃棒
「響鬼の世界」のラスボスであるバケガニ変異体との戦いで使用した。色は青で、恐らく仮面ライダー威吹鬼の山背風を流用した物と思われる。
ディケイドとの相違点
変身アイテム
ディケイドは変身ベルトであるディケイドライバーのバックルにカードリーダー機能がついているのに対し、ディエンドは変身アイテムであるディエンドライバーにカードリーダー機能がついている。
ライダーマシン
彼は専用のライダーマシンを所有していない。
また、その件からゲーム作品『バトライド・ウォー』シリーズでは他のライダーが各ライダーマシンによって行う高速移動(無双ゲームにおける「馬」のイメージ)、彼は徒歩で高速移動している。
※彼がプレイアブルキャラクターとして使用可能になったのはシリーズ第3作目の『バトライド・ウォー創生』(2016年2月25日発売)より。
後述のネット版ではネタとしてマシンディエンダーが登場しており、『レッツゴー仮面ライダー』ではCGで登場している。
能力
スペック
身長 | 194cm |
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体重 | 88kg |
パンチ力 | 6t |
キック力 | 8t |
ジャンプ力 | 30m |
走力 | 100mを5秒 |
スペック上のキック力はディケイドと同一、他は全てディエンドが勝っている。(ディケイドのスペックはカメンライドで変化するので一概には言えないが)
カメンライドを駆使してオールラウンダーに立ち回るディケイドとは違い、前述のディエンドライバーによる遠距離射撃と高速移動によるヒット&アウェイ、カメンライドによるライダー召喚での人海戦術を基本戦術としている。(変身者である海東の立場上、目的のお宝を手に入れたり、自身が不利と判断した場合は後述のインビジブルによる撤退も多いのだが)
装甲の材質はディケイドと同じディヴァインオレだが、マゼンタの装甲に覆われたディケイドとは異なり黒になっているのが特徴。アンダースーツである「ディヴァインスーツ」は宇宙空間のような低温(-273.15℃)ややマグマのような高温(6000℃)にすら耐えるなどなど各部分の性能はディケイドとほぼ同等である。
顔のバーコード状の部位「ライドプレート」には並行世界を行き来し、縦横無尽の活躍を見せるという公式設定がある。
(出典:「仮面ライダーディエンド | 仮面ライダー図鑑 | 東映」より)
使用カード
KAMENRIDE(カメンライド)
所持しているカードの内、ディエンドの「KAMENRIDE」をディエンドライバーに読み込ませてその引き金を引くことによって、仮面ライダーディエンドへの変身を行う。ちなみに、通常のカードの他に、29話でパワーアップカードなるディエンド専用のカードが登場している。
さらに、ディエンド以外の「KAMENRIDE」を読み込ませてその引き金を引くことによって、その姿・能力を持つ仮面ライダーを召喚することができる。
ディケイドとは違い、そのライダーの姿に変身することはできないが、主人公ライダー以外のライダーカードも使うことができる。
召喚されるライダーは自動で戦う立体映像のようなもので、基本的に声を発したりはしないが、演出上、変身前の人物(例:「BLACKの世界」の南光太郎、「Wの平行世界」の鳴海荘吉)が召喚されたり、台詞を発したりする場合もある。また、劇場版「超・電王」では、召喚したライダーにウラタロス・キンタロス・リュウタロスらイマジンが憑依する事もできていた。
KAIJINRIDE(カイジンライド)
シンケンジャーの世界で外道衆のアヤカシ・チノマナコが海東から強奪したディエンドライバーで変身した『チノマナコ・ディエンド変身態』が使用する特殊なカード。
怪人であるチノマナコが変身した影響か、カメンライドの亜種ともいえるカードとして使えるようになっており、このカイジンライドカードで仮面ライダー世界の怪人を召喚・使役している。
ATTACKRIDE(アタックライド)
DIEND BLAST
ディエンドライバーの銃口を一時的に分身させ、一度に発射できる弾丸の量を増やして連射を浴びせる。認識はディケイドのBLASTと同じ。
他にホーミング弾を連射する、エネルギー弾を分裂させ大量の弾を浴びせるなども行っており、銃ライダーだけありディケイドに比べて攻撃方法が多彩。
INVISIBLE
一時的に姿を消し、透明になる。主に乱戦からトンズラする際に使われる。
『MOVIE大戦2010』ではディケイドも激情態になってこれを使用し、アタックライド:クロックアップとファイナルアタックライドとの併用で、同じくクロックアップで追走してきたカブトを瞬殺していた。
『ジオウ』客演時にも使用したが、この時には表記が“NEO INVISIBLE”となっていた。
CROSSATTACK
2体以上召喚したライダーが同時に必殺技を繰り出すカード。
第12話の「アギトの世界」で使用され、仮面ライダードレイクと仮面ライダーデルタによる射撃を行った。
ILLUSION
実体および攻撃力のある自分の幻像を生み出し、一時的に6人に分身する。ディケイドのものと一緒。第29話にて鳴滝の持っていたパワーアップカードにより使用可能になった。
また『シティウォーズ』では3人に分身して放つ、同名のライダーキックを披露した。ゲームオリジナルとはいえ、ディエンド唯一のキック必殺技となっている。
BARRIER
『オールライダー対大ショッカー』にて使用。ディエンドライバーからディエンドの顔に似たエネルギーの壁を放つ。
BLACKのライダーパンチを防御した。
GEKIJOUBAN
ディエンド用ケータッチでコンプリートフォームになった状態で使用。詳しくは後述。
FINAL ATTACKRIDE(ファイナルアタックライド)
必殺技を発動する。
ディメンションシュート
カードの効果が発動すると同時に、青緑色の光のカードたちがディエンドライバーの銃口から渦を巻くように伸びて敵をロックオンし、次いで引き金を引くことで銃から放たれたエネルギー波を放つ必殺技。この時にカメンライドで召喚されたライダーがその場に居た場合、そのライダーもカードの渦に吸い込まれ、エネルギーの足しにされる模様。
『ディケイド』TV版の最終話ではディケイドコンプリートフォームと二人で同時に放ったこのFARでスーパーアポロガイストを撃破した。この際、ディケイドはディエンドのカメンライドのカードでディメンションシュートを発動している。また、ディケイド版はカードの渦の色がマゼンタという差異がある。
ディケイドにも同じく銃を使うよく似たFAR「ディメンションブラスト」が存在するが、あちらのほうは「無数の青緑色の光のカードの渦」ではなく「金と青の巨大な光のカードたちが敵めがけて一直線に並ぶ」という相違点がある。
後述のコンプリートフォームではカードが金(黄?)に変わる。
ディエンドブラスト
劇中でアタックライドブラストを使用した際と同じ技名だが、こちらはガンバライドオリジナル技。
上空に発砲し、X状のレーザーを相手の頭上に展開。相手に銃を連射して誘導し、ディエンドライバーを操作すると上空からのレーザーでトドメを刺す。
AC版ガンバライドではディエンドライバーを閉じてフィニッシュ(装填しているカードは何故か「カメンライド_ディケイド」)、DS版では開いてフィニッシュ(装填しているカードは「ファイナルアタックライド_ディエンド」)になっているという違いがある。
ディエンドブラスト(クラヒ版)
こちらは『クライマックスヒーローズW』でのバージョン。
敵の周囲に青い誘導弾を撃ち、ディメンションシュートでフィニッシュ。
ディメンションバスター
ガンバライドオリジナル技。コンプリートフォームで使用する必殺技。
三発に分裂する光球を上空に打ち上げ、各光弾がディケイドのディメンションブラストのようにカードを通って相手に誘導し、着弾と同時にレーザー状となり相手を攻撃する。
FINAL FORMRIDE(ファイナルフォームライド)
主役級の仮面ライダーをカードの効力で強化し、武器ないし支援メカ形態などに変形させる。
基本的にディケイドのものと同じだが、その際変形させるライダーにディエンドがかける言葉は「痛みは一瞬だ」であり、ディケイドの「ちょっとくすぐったいぞ」と差別化を図っている模様。
劇場版「オールライダー対大ショッカー」ではこれをディケイドに使用してジャンボディケイドライバーにFFRさせ、先だって巨大化していた仮面ライダーJにそれを装着させて巨大ディケイドに変身させるという荒業を披露した。
また、ディケイドのものと同じくFFRさせたライダーにはそれぞれ対応するFARカードが存在し、それを使った強化・連携必殺技で敵をしとめるということもしばしばである(特にブレイドなどは扱いやすいのか多用されている)。
その他の技
高速移動
使用にはアタックライドの能力は使用せず(というより劇中で原理が明確にわかる描写がない)、発動は任意。
第10話でのラッキークローバーとの戦いでは銃撃と急接近で翻弄した。
公式やファンから何かとネタにされている能力で、バトライド・ウォーでの高速移動もやはり第10話のものが元ネタである(参考)。
普通に考えれば結構有用な能力なのだが、次第に使用されなくなった。
ライダーキック
最終回でフィロキセラワームにトドメを刺したキック。
シティウォーズでも採用された。必殺技なのだが、ファイナルアタックライドのカードは使用していない。
本編外の活躍
『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』
『オールライダー対大ショッカー』のスピンオフネットムービー。
File03:陳情! ディエンド超マシン伝説!!
制作者に直談判してついに専用マシン「マシンディエンダー」が登場した。その直前にはユウスケがOPで自身と士がバイクで走り去る中で彼だけ走っていること(しかも変身していない状態で)を疑問に思っていたことを口にしている。
……が、実際には画面全体の色調を補正することでディケイドのマシンディケイダーを青色に見せかけただけのもの(このためディケイドがディエンドと似た色合いになっており、当のディエンドは青色の部分が緑色になってしまっている)。その事をディケイドに指摘されるとディエンドは逆上し、「そうでなくても僕が盗む」と吐き捨てて走り去っていった。
その後、『レッツゴー仮面ライダー』でオールライダーブレイクの際にディエンドが乗るバイクとしてCGのみ登場している。
File14:どれだ! 永徳 8くんにご用心?
永徳がスーツアクターを担当した仮面ライダーとして紹介される。
永徳が中に入っているライダーを当てるクイズでも選択肢の1つとして登場したが、結局ダミーであり渡辺淳が担当していた。
『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』
『仮面ライダー電王』の映画作品だが、ディエンドが主役として登場した。
最強フォームであるコンプリートフォームが登場する。
『仮面ライダージオウ』
変身アイテムをネオディエンドライバーに改めて登場。
アイテム名から「ネオディエンド」の通称が定着している。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
声のみの出演で、戸谷氏による台詞の新録で登場した。
財団Xと手を組んでおり、デザストを復活させるために、仮面ライダーオーディンのカードデッキを回収し、構成員のエコルに手渡した。
また、ライダーバトルを終えた後にオーディンのカードデッキを踏み潰そうとした浅倉威にゼインの存在を示唆した。
所持しているディエンドライバーは『ジオウ』で登場した「ネオディエンド」のものだが、公式サイトでは『ディケイド』で登場したディエンドとして記載されている(詳細)。
ゲーム作品
『ガンバライド』
第3弾のエクストラステージでテレビ本編に先駆け登場。
第4弾でカード化され、SRで収録。
第7弾で「ディメンションシュート」が収録され再度SRで収録。
その後、S3弾でCP、S4弾でSR、S6弾でCRで収録されている。
コンプリートフォームは第11弾でSRで登場。
001弾でもSRで収録。
残念ながら劇中技は収録されずガンバライドオリジナル技のみだが、ディエンドコンプリートフォームの登場する数少ない作品のひとつである。
『ガンバライジング』
『ガンバライジング』では2弾から参戦。
Nで参戦で固有必殺技もないが、アビリティは強力で自分の能力が少し下がる代わりにチーム全てのテクニカルゲージが常に上がっているというものである。チームのサポーターとして優秀な1枚で大会でも度々使用されていた。しかし、ナイスドライブ弾になりテクニカルゲージの仕様が大きく変わった為、少し弱体化してしまっている。
ガシャットヘンシン1弾でRで収録されるも、未だに高レアカードは無く劇中技の収録も無い。
(一応、ディケイドCFの必殺技「ファイナルアタックライド ディエンド」でディケイドと二人で「ディメンションシュート」を使用する姿は見られるが)
いつか高レアでの収録を待つ。
そしてついにライダータイム3弾にて、かつてと同じようにテクニカルゲージを大幅に上げるアビリティを引っさげLRで帰ってきた。
必殺技も表面はランダムでサブライダーを呼び出す「カメンライド」、裏面では劇中の必殺技である「ディメンションシュート」と、多くのファンを喜ばせた。
ライダータイム5弾ではネオディエンドライバーのディエンドが登場。
必殺技は表面が「ディメンションシュート」、裏面が「カメンライド」。カメンライドはアクセルとバースを召喚して攻撃する劇中の再現になっている。
『クライマックスヒーローズ』
1作目から参戦。
ゲームバランスの調整が甘かった初期はバランスブレイカーレベルの強キャラだった。
『グレイトバトルフルブラスト』
NPCとして登場。
協力したり敵対したりと、原作通りのトリックスターである。
ボスキャラクターとして戦うシーンもある。
限定版同梱のバトルドッジボール3ではディケイド、クウガ、ライオトルーパー(外野)と「ディメンションライダーズ」を組んでいる。
『ライダージェネレーション』
「2」から登場。
ライダーアビリティ/ライダーパワーは他のライダーを召喚する「カメンライド」。
『バトライド・ウォー』シリーズ
無印、「Ⅱ」ではNPC、ボス、アシスト専用キャラ。「創生」よりプレイアブルキャラクターとして参戦。ディエンドライバーによる射撃、敵の接近を防ぐ「バリア」、二種類の「インビジブル」による回避など、ヒット&アウェイ戦法を得意とするキャラ。
前述の通り、バイクは無く攻撃判定を持つ高速移動を行う。「カメンライド」によりライダーを召喚し攻撃させることができるが、「ディメンションシュート」を使用すると出現させていたライダーもカードの渦に取り込まれるといった描写が再現されている。
『シティウォーズ』
イベント「怪盗現るシティ防衛戦線」と同時に実装。このゲームでは銃ライダーが扱いづらい傾向があり、必殺技の「ディメンションシュート」も残念な判定だったが、後にキック必殺技の「イリュージョン」が追加された。
そして…公式が追いついた
『ディケイド』本放送後暫くはファンメイド品でしか入手出来なかったディエンドのベルト(変身ベルトではない)がようやくプレミアムバンダイより公式発売が決定した。
非公認品のバックルパーツではディケイドライバーに書かれた「DECADE」の文字を覆い隠すことが出来ないため、完全再現が不可能だった。
余談
- 名前の由来はDie(死ぬ)+End(終わり)、またはThe Endの文字りと思われる。
- 『ディケイド』最終回ではディケイドに銃を向けている為、『ディケイド』を終わらせる役割を持った仮面ライダーなのではないか?という説がある。
- モチーフは、ディケイドと同じくバーコード。
- 数少ないベルトをではなく銃型アイテムで変身するライダー。他の該当例は仮面ライダードレイク、仮面ライダールパン、仮面ライダーヴァレンのみである。
- 『ライドカメンズ』にディエンドがモチーフと思われる仮面ライダーSIZが登場する。
関連タグ
○号ライダー