概要
時代劇の流れを汲む等身大のヒーローアクションが得意で、『仮面ライダーシリーズ』と『スーパー戦隊シリーズ』の二大シリーズが特に有名。
1970年代には漫画家の石ノ森章太郎を原作に置き、数々のヒーローを世に送り出した。
1970年代後半はオイルショックと1970年代のアニメブーム以降による特撮ブームの終焉により業界で撤退が相次ぎ、1978年には東映特撮すらピンチに陥ったが、結果的に中断することなく21世紀以降もシリーズを存続させている。
東宝のゴジラシリーズが中断状態となり、円谷プロのウルトラシリーズがTBSとの対立により新作が縮小されていた中、比較的低予算での製作が可能であったことから作品数を安定させ、1980年代頃はコンスタントにやっているのは東映だけという状況だった。
平成ゴジラやTDG三部作が終了した2000年代になると、イケメンヒーローブームも相まって特撮のイメージが東映特撮になっている世代も多い。
2000年代はTBSやジャニーズと並んで権利関係に厳しく、MAD動画を光速で削除、昭和戦隊などではDVD自体を売っていない、レンタルを許可しない作品も多数あったが、2010年代になると考え方を変えネット公式配信をするようになった。
放送枠をめぐる都市伝説
東映は実はテレビ朝日の生みの親であるため、普通なら打ち切られているような場合でも続けさせることが可能になっている模様。
しかし、一つの放送局に特撮番組が独占しない様、一部の例外の事情を除き、「同一放送局での特撮番組の供給は2本までとする」自社規制と言える暗黙の了解が存在すると言われ、実際99年秋にテレ朝第三東映特撮枠を新設して放送開始を目指していた『仮面ライダークウガ』が協定違反を理由に00年1月まで開始延期となり(即ち、スーパー戦隊と仮面ライダーの放送時期をずらす意向は当初からあった)、仮面ライダーシリーズ継続の影響で実写版セーラームーンがCBC発TBS系への移籍を余儀なくされ、『非公認戦隊アキバレンジャー』がテレ朝で放送出来なかった事象がこれに該当する。(この内規は東映特撮も苦境に瀕していた1978年以降に制定されたのではと言う説がある。)
作品
長期シリーズ
『仮面ライダーシリーズ』1971年-
『スーパー戦隊シリーズ』1975年-
『パワーレンジャー』1993年-
『東映不思議コメディーシリーズ』1981-1993年
『メタルヒーローシリーズ』1982-1999年
『ロボコンシリーズ』1974-2020年
その他
『七色仮面』1959-1960年
『アラーの使者』1960年
『ナショナルキッド』1960-1961年
『宇宙快速船』1961年
『少年ケニヤ』1961年-1962年
『スパイキャッチャーJ3』1965年-1966年
『悪魔くん』1966-1967年
『怪竜大決戦』1966年
『忍者ハットリくん』1966年-1967年
『仮面の忍者赤影』1967-1968年
『キャプテンウルトラ』1967年
『ジャイアントロボ』1967-1968年
『河童の三平 妖怪大作戦』1968年
『ガンマー第3号宇宙大作戦』1968年
『妖術武芸帳』1969年
『好き!すき!!魔女先生』1971-1972年
『超人バロム・1』1972年
『変身忍者嵐』1972-1973年
『人造人間キカイダー』1972-1973年
『ロボット刑事』1973年
『キカイダー01』1973-1974年
『イナズマン』1973-1974年
『イナズマンF』1974年
『正義のシンボルコンドールマン』1975年
『アクマイザー3』1975-1976年
『ザ・カゲスター』1976年
『忍者キャプター』1976-1977年
『宇宙鉄人キョーダイン』1976-1977年
『超神ビビューン』1976-1977年
『ぐるぐるメダマン』1976-1977年
『5年3組魔法組』1976-1977年
『快傑ズバット』1977年
『恐竜・怪鳥の伝説』1977年
『大鉄人17』1977年
『ロボット110番』1977年
『冒険ファミリーここは惑星0番地』1977-1978年
『透明ドリちゃん』1978年
『宇宙からのメッセージ銀河大戦』1978-1979年
『スパイダーマン』1978-1979年
『星雲仮面マシンマン』1984年
『兄弟拳バイクロッサー』1985年
『TVオバケてれもんじゃ』1985年
『スケバン刑事(ドラマ版)』1985-1987年
『女バトルコップ』1990年
『大予言/復活の巨神』1992年
『人造人間ハカイダー』1995年
『超光戦士シャンゼリオン』1996年
『美少女戦士セーラームーン(ドラマ)』2003-2004年
『ゼブラーマン』2004年/2010年
『デビルマン』2004年
『Sh15uya』2005年
『超忍者隊イナズマ!』2006年-2007年
『非公認戦隊アキバレンジャー』2012年-2013年
『モブサイコ100』2018年
『シリーズ怪獣区ギャラス』2019年
『ザ・ハイスクール ヒーローズ』2021年
『スーパー戦闘純烈ジャー』2021年/2022年
特撮協力
『トクサツガガガ』2019年(※劇中劇『獅風怒闘ジュウショウワン』『救急機エマージェイソン』パートの協力や、アクション指導などを行なっている。)
関連タグ
特撮研究所…東映特撮の多くは本社が関わっている
夏映画 春の大戦映画(東映)(スーパーヒーロー大戦シリーズ) 冬映画シリーズ…仮面ライダーとスーパー戦隊の同時上映またはクロスオーバー映画の総称たち。時に2大ヒーロー以外の東映ヒーローも登場する。