ガンマー第3号宇宙大作戦
がんまーだいさんごううちゅうだいさくせん
1968年に公開された日米合作のSF映画。
海底大戦争に引き続き、日本の東映とアメリカのラム・フィルムが製作しており、今作からはハリウッドのMGMも参入している。
公開当時のポスターや書籍では『ガンマ第3号宇宙大作戦』と書かれている。
『海底大戦争』は主演の千葉真一を始め日米キャスト混合で製作されたが、本作の日本人はスタッフのみで、キャストは全て外国人で作劇され、監督は深作欣二・田口勝彦の共同で演出された。
質量600万トンもの質量を持つ二等遊星「フローラ」が地球への衝突ルートをたどっていることが発覚し、フローラを爆破するためにUNSC(国連宇宙センター)の宇宙ステーション・ガンマー3号から爆破隊が発進した。
フローラ爆破には成功したものの、基地に戻るガンマー3号の内部に謎の生命体が侵入していた。生命体は電気エネルギーを吸収して成長し、緑色の体液から増殖していく。密室と化したガンマー3号の乗組員たちはパニックに陥る中、フローラ爆破任務の指揮を執ったランキン中佐は、かつてコンビを組んでいたガンマー3号指揮官・エリオット少佐と共に、怪物の増殖を抑えるため決死の作戦を遂行する。
遊星フローラで発見された生物で電気を食料にしている。本来は緑色の液体状の姿をしており、遊星フローラの地面に苔のように張り付いて微弱な静電気を餌にしている無害な生物だったのだが、宇宙服に付着した状態でガンマー3号の内部に持ち込まれ、電気機器から大量の電気を吸収した結果、異常な成長を遂げて人間サイズにまで巨大化し、単眼で触手を生やした奇怪な姿に変貌した。
銃撃でバラバラにされても破片や体液が再生する事により増殖してガンマー3号の内部を占拠してしまう。電気を発する機械だけではなく人間も襲うが、おそらく人間の体内に流れる微弱な電気を狙っての行動と思われる。