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千葉真一

8

ちばしんいち

日本の俳優。空手家。日本アクションスターの草分け。日本のアクション俳優育成機関『JAC(ジャパンアクションクラブ)』の創設者。
日本の俳優。空手家。日本アクションスターの草分け。日本のアクション俳優育成機関『JAC(ジャパンアクションクラブ)』の創設者。

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概要

概要

生没年:1939年~2021年

福岡県生まれ、千葉県育ち。


本名は前田 禎穂(まえだ さだほ)。

アメリカでは「Sonny Chiba(サニー・チバ)」という通称で知られ、2007年からは正式な芸名として日本でも「JJサニー千葉」の名前で活動した(のちに日本でのみ芸名を「千葉真一」に戻している)。また、この改名と同時期に「和千永 倫道」の名前で映画監督しても活動することを表明している。


特技は器械体操空手(極真会館:正確にはその前身となった剛柔流大山道場)四段・少林寺拳法弐段・乗馬スキー


少年期からスポーツ万能で、中学生から器械体操を始め、高校3年生のときには全国大会優勝を果たしている。

オリンピックに出場する夢を抱いて日本体育大学に進学する。しかし、2年生の時に練習中怪我を負い、また土木作業員や引っ越しなどのアルバイトで腰と膝を酷使していたこともあってドクターストップをかけられてしまい、選手の道を断念することとなった。同級生には1964年の東京オリンピックにて跳馬で金メダルを獲得した山下治広がいる。

将来について考えていたところ「東映ニューフェイス」の募集広告を見かけたことで興味を持ち、友人の勧めもあって応募。トップの成績で合格して芸能界入りする。

なお、大学は3年次に中退しているが、2013年になって日体大が一定の基準を満たした中退者に「特別卒業認定証」を授与するという規定を新たに作り、千葉はこの特別卒業認定証第一号として卒業を認定されている。


新・七色仮面 アラーの使者などの主演で頭角を現し、ドラマキイハンターでアクションスターとしての地位を不動のものとする。


1970年、世界でも通用するアクション俳優の後続を育成することを目的としてジャパンアクションクラブJAC。現JAE)」を設立。真田広之志穂美悦子を始めとする多くのスターを輩出し、日本のテレビ界、特に特撮ドラマにはなくてはならない存在となった。

時代劇でも柳生あばれ旅 影の軍団シリーズで長く主役を務め、従来の殺陣とは一線を画した立体的アクションで人気を博した。


2013年に亡くなった夏八木勲は千葉の親友であり、若き日の彼も同クラブの稽古に通っていたという。

昭和を代表する名優の一人であり、殺陣に関しては当代随一の名手と評された若山富三郎を師としていた。


更に、1974年に公開された『激突!殺人拳』は、アメリカハリウッドの映画会社『ニュー・ライン・シネマ』が千葉氏を絶賛し、興行権を買い取って海外でも公開され、日本映画としては異例の大ヒットとなった。


コマーシャルでの出演では、和歌山県テレビ和歌山で放送されるゴルフ場のローカルCM(ラ・グレース)などにも出演している。


アクションスターとして



特にアクションに関しては並々ならないこだわりを持ち、ハリウッド式の銃撃戦や爆発などの派手な演出のアクションより、生身の肉体による身体能力や武術を駆使したアクロバティックでリアルなアクションを好み、自身もアクション作品においては命知らずなスタントを自らこなしていた。

彼は後のジャッキー・チェントニー・ジャーといったアクションスターの先駆けでもあった。


その後海外にも進出し、70歳を超えてアクション俳優としては一線を退いてからも、アクション監修や映画監督など精力的に活動していた。

ハリウッドには彼を敬愛しているアクション俳優が多く、スティーブン・セガールサミュエル・L・ジャクソンキアヌ・リーブス映画監督ならクエンティン・タランティーノなどが有名である。


私生活

福岡県福岡市博多区雑餉隈で、二男三女の長男(第二子)として生まれる。父親は陸軍飛行戦隊に所属していた元軍人で、母親は熊本県出身で学生時代に陸上競技をしていた。

弟は『仮面ライダー』の滝和也を演じた元俳優の千葉治郎(のちに『矢吹二朗』と改名)。


『キイハンター』で共演した女優野際陽子と1972年に結婚したが、ハリウッドに拠点を移したい千葉と日本に残りたい野際との間で意見が割れて1994年に離婚した。野際との間に女優の真瀬樹里がいる。離婚後も関係は良好であり、真瀬とは度々共演している。

アメリカに移住したあとの1996年に、28歳年下の一般女性と再婚。長男の新田真剣佑、次男の眞栄田郷敦(ともに俳優)が生まれている。この女性とも2015年に離婚したが、こちらも関係良好であり、子どもたちを交えて晩年まで交流を持っていたことが語られている。


2021年頃、周囲の影響でフリーメイソンに入会したことが報じられている。


突然の訃報

突然の訃報

2021年7月末に新型コロナウイルスに感染していることがわかり、このときは比較的軽症であったことから自宅療養していた。同年8月4日に「38.8度の熱がある。PCRを受けようと思う」と知人にメールを送っている。その後肺炎が悪化したため、救急搬送されて8月8日に入院した。

酸素吸入などの治療を受け、一度は持ち直したが回復には至らず、8月19日17時26分、千葉県君津市の病院にて息を引き取った。享年82歳。

真剣佑は仕事でアメリカにおり、また真瀬と郷敦も仕事後に駆けつけたが間に合わず、看取ることができなかったという。


国内外の多くの映画ファンや彼を敬愛する役者仲間、映画関係者たちが追悼している。


なお、82歳という高齢であるが、本人の意思でワクチンを接種していなかったという。また身近な人に「ワクチンは危険だから打つな」と声をかけていたことが明らかになっている。


日本はもとより、世界でも高く評価されたアクションスターのコロナ死は(接種していても感染・発症する可能性はあるが)、特に高齢者へのワクチン接種の必要性や、死に直結する重症化の危険性を知らしめる結果となった。


主な出演作品

主な出演作品

ヒーロー特撮


アクション映画・ドラマ


時代劇


任侠映画


CM



関連イラスト

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関連動画

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関連タグ

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日本人 俳優 ゴルフ

アクション映画 真田広之 東映

空手 空手家

少林寺拳法

命知らずのスタント

リアルアクション


真瀬樹里 新田真剣佑真剣佑眞栄田郷敦

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概要

概要

生没年:1939年~2021年

福岡県生まれ、千葉県育ち。


本名は前田 禎穂(まえだ さだほ)。

アメリカでは「Sonny Chiba(サニー・チバ)」という通称で知られ、2007年からは正式な芸名として日本でも「JJサニー千葉」の名前で活動した(のちに日本でのみ芸名を「千葉真一」に戻している)。また、この改名と同時期に「和千永 倫道」の名前で映画監督しても活動することを表明している。


特技は器械体操空手(極真会館:正確にはその前身となった剛柔流大山道場)四段・少林寺拳法弐段・乗馬スキー


少年期からスポーツ万能で、中学生から器械体操を始め、高校3年生のときには全国大会優勝を果たしている。

オリンピックに出場する夢を抱いて日本体育大学に進学する。しかし、2年生の時に練習中怪我を負い、また土木作業員や引っ越しなどのアルバイトで腰と膝を酷使していたこともあってドクターストップをかけられてしまい、選手の道を断念することとなった。同級生には1964年の東京オリンピックにて跳馬で金メダルを獲得した山下治広がいる。

将来について考えていたところ「東映ニューフェイス」の募集広告を見かけたことで興味を持ち、友人の勧めもあって応募。トップの成績で合格して芸能界入りする。

なお、大学は3年次に中退しているが、2013年になって日体大が一定の基準を満たした中退者に「特別卒業認定証」を授与するという規定を新たに作り、千葉はこの特別卒業認定証第一号として卒業を認定されている。


新・七色仮面 アラーの使者などの主演で頭角を現し、ドラマキイハンターでアクションスターとしての地位を不動のものとする。


1970年、世界でも通用するアクション俳優の後続を育成することを目的としてジャパンアクションクラブJAC。現JAE)」を設立。真田広之志穂美悦子を始めとする多くのスターを輩出し、日本のテレビ界、特に特撮ドラマにはなくてはならない存在となった。

時代劇でも柳生あばれ旅 影の軍団シリーズで長く主役を務め、従来の殺陣とは一線を画した立体的アクションで人気を博した。


2013年に亡くなった夏八木勲は千葉の親友であり、若き日の彼も同クラブの稽古に通っていたという。

昭和を代表する名優の一人であり、殺陣に関しては当代随一の名手と評された若山富三郎を師としていた。


更に、1974年に公開された『激突!殺人拳』は、アメリカハリウッドの映画会社『ニュー・ライン・シネマ』が千葉氏を絶賛し、興行権を買い取って海外でも公開され、日本映画としては異例の大ヒットとなった。


コマーシャルでの出演では、和歌山県テレビ和歌山で放送されるゴルフ場のローカルCM(ラ・グレース)などにも出演している。


アクションスターとして



特にアクションに関しては並々ならないこだわりを持ち、ハリウッド式の銃撃戦や爆発などの派手な演出のアクションより、生身の肉体による身体能力や武術を駆使したアクロバティックでリアルなアクションを好み、自身もアクション作品においては命知らずなスタントを自らこなしていた。

彼は後のジャッキー・チェントニー・ジャーといったアクションスターの先駆けでもあった。


その後海外にも進出し、70歳を超えてアクション俳優としては一線を退いてからも、アクション監修や映画監督など精力的に活動していた。

ハリウッドには彼を敬愛しているアクション俳優が多く、スティーブン・セガールサミュエル・L・ジャクソンキアヌ・リーブス映画監督ならクエンティン・タランティーノなどが有名である。


私生活

福岡県福岡市博多区雑餉隈で、二男三女の長男(第二子)として生まれる。父親は陸軍飛行戦隊に所属していた元軍人で、母親は熊本県出身で学生時代に陸上競技をしていた。

弟は『仮面ライダー』の滝和也を演じた元俳優の千葉治郎(のちに『矢吹二朗』と改名)。


『キイハンター』で共演した女優野際陽子と1972年に結婚したが、ハリウッドに拠点を移したい千葉と日本に残りたい野際との間で意見が割れて1994年に離婚した。野際との間に女優の真瀬樹里がいる。離婚後も関係は良好であり、真瀬とは度々共演している。

アメリカに移住したあとの1996年に、28歳年下の一般女性と再婚。長男の新田真剣佑、次男の眞栄田郷敦(ともに俳優)が生まれている。この女性とも2015年に離婚したが、こちらも関係良好であり、子どもたちを交えて晩年まで交流を持っていたことが語られている。


2021年頃、周囲の影響でフリーメイソンに入会したことが報じられている。


突然の訃報

突然の訃報

2021年7月末に新型コロナウイルスに感染していることがわかり、このときは比較的軽症であったことから自宅療養していた。同年8月4日に「38.8度の熱がある。PCRを受けようと思う」と知人にメールを送っている。その後肺炎が悪化したため、救急搬送されて8月8日に入院した。

酸素吸入などの治療を受け、一度は持ち直したが回復には至らず、8月19日17時26分、千葉県君津市の病院にて息を引き取った。享年82歳。

真剣佑は仕事でアメリカにおり、また真瀬と郷敦も仕事後に駆けつけたが間に合わず、看取ることができなかったという。


国内外の多くの映画ファンや彼を敬愛する役者仲間、映画関係者たちが追悼している。


なお、82歳という高齢であるが、本人の意思でワクチンを接種していなかったという。また身近な人に「ワクチンは危険だから打つな」と声をかけていたことが明らかになっている。


日本はもとより、世界でも高く評価されたアクションスターのコロナ死は(接種していても感染・発症する可能性はあるが)、特に高齢者へのワクチン接種の必要性や、死に直結する重症化の危険性を知らしめる結果となった。


主な出演作品

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日本の俳優。空手家。日本アクションスターの草分け。日本のアクション俳優育成機関『JAC(ジャパンアクションクラブ)』の創設者。

曖昧さ回避

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概要

概要

生没年:1939年~2021年

福岡県生まれ、千葉県育ち。


本名は前田 禎穂(まえだ さだほ)。

アメリカでは「Sonny Chiba(サニー・チバ)」という通称で知られ、2007年からは正式な芸名として日本でも「JJサニー千葉」の名前で活動した(のちに日本でのみ芸名を「千葉真一」に戻している)。また、この改名と同時期に「和千永 倫道」の名前で映画監督しても活動することを表明している。


特技は器械体操空手(極真会館:正確にはその前身となった剛柔流大山道場)四段・少林寺拳法弐段・乗馬スキー


少年期からスポーツ万能で、中学生から器械体操を始め、高校3年生のときには全国大会優勝を果たしている。

オリンピックに出場する夢を抱いて日本体育大学に進学する。しかし、2年生の時に練習中怪我を負い、また土木作業員や引っ越しなどのアルバイトで腰と膝を酷使していたこともあってドクターストップをかけられてしまい、選手の道を断念することとなった。同級生には1964年の東京オリンピックにて跳馬で金メダルを獲得した山下治広がいる。

将来について考えていたところ「東映ニューフェイス」の募集広告を見かけたことで興味を持ち、友人の勧めもあって応募。トップの成績で合格して芸能界入りする。

なお、大学は3年次に中退しているが、2013年になって日体大が一定の基準を満たした中退者に「特別卒業認定証」を授与するという規定を新たに作り、千葉はこの特別卒業認定証第一号として卒業を認定されている。


新・七色仮面 アラーの使者などの主演で頭角を現し、ドラマキイハンターでアクションスターとしての地位を不動のものとする。


1970年、世界でも通用するアクション俳優の後続を育成することを目的としてジャパンアクションクラブJAC。現JAE)」を設立。真田広之志穂美悦子を始めとする多くのスターを輩出し、日本のテレビ界、特に特撮ドラマにはなくてはならない存在となった。

時代劇でも柳生あばれ旅 影の軍団シリーズで長く主役を務め、従来の殺陣とは一線を画した立体的アクションで人気を博した。


2013年に亡くなった夏八木勲は千葉の親友であり、若き日の彼も同クラブの稽古に通っていたという。

昭和を代表する名優の一人であり、殺陣に関しては当代随一の名手と評された若山富三郎を師としていた。


更に、1974年に公開された『激突!殺人拳』は、アメリカハリウッドの映画会社『ニュー・ライン・シネマ』が千葉氏を絶賛し、興行権を買い取って海外でも公開され、日本映画としては異例の大ヒットとなった。


コマーシャルでの出演では、和歌山県テレビ和歌山で放送されるゴルフ場のローカルCM(ラ・グレース)などにも出演している。


アクションスターとして



特にアクションに関しては並々ならないこだわりを持ち、ハリウッド式の銃撃戦や爆発などの派手な演出のアクションより、生身の肉体による身体能力や武術を駆使したアクロバティックでリアルなアクションを好み、自身もアクション作品においては命知らずなスタントを自らこなしていた。

彼は後のジャッキー・チェントニー・ジャーといったアクションスターの先駆けでもあった。


その後海外にも進出し、70歳を超えてアクション俳優としては一線を退いてからも、アクション監修や映画監督など精力的に活動していた。

ハリウッドには彼を敬愛しているアクション俳優が多く、スティーブン・セガールサミュエル・L・ジャクソンキアヌ・リーブス映画監督ならクエンティン・タランティーノなどが有名である。


私生活

福岡県福岡市博多区雑餉隈で、二男三女の長男(第二子)として生まれる。父親は陸軍飛行戦隊に所属していた元軍人で、母親は熊本県出身で学生時代に陸上競技をしていた。

弟は『仮面ライダー』の滝和也を演じた元俳優の千葉治郎(のちに『矢吹二朗』と改名)。


『キイハンター』で共演した女優野際陽子と1972年に結婚したが、ハリウッドに拠点を移したい千葉と日本に残りたい野際との間で意見が割れて1994年に離婚した。野際との間に女優の真瀬樹里がいる。離婚後も関係は良好であり、真瀬とは度々共演している。

アメリカに移住したあとの1996年に、28歳年下の一般女性と再婚。長男の新田真剣佑、次男の眞栄田郷敦(ともに俳優)が生まれている。この女性とも2015年に離婚したが、こちらも関係良好であり、子どもたちを交えて晩年まで交流を持っていたことが語られている。


2021年頃、周囲の影響でフリーメイソンに入会したことが報じられている。


突然の訃報

突然の訃報

2021年7月末に新型コロナウイルスに感染していることがわかり、このときは比較的軽症であったことから自宅療養していた。同年8月4日に「38.8度の熱がある。PCRを受けようと思う」と知人にメールを送っている。その後肺炎が悪化したため、救急搬送されて8月8日に入院した。

酸素吸入などの治療を受け、一度は持ち直したが回復には至らず、8月19日17時26分、千葉県君津市の病院にて息を引き取った。享年82歳。

真剣佑は仕事でアメリカにおり、また真瀬と郷敦も仕事後に駆けつけたが間に合わず、看取ることができなかったという。


国内外の多くの映画ファンや彼を敬愛する役者仲間、映画関係者たちが追悼している。


なお、82歳という高齢であるが、本人の意思でワクチンを接種していなかったという。また身近な人に「ワクチンは危険だから打つな」と声をかけていたことが明らかになっている。


日本はもとより、世界でも高く評価されたアクションスターのコロナ死は(接種していても感染・発症する可能性はあるが)、特に高齢者へのワクチン接種の必要性や、死に直結する重症化の危険性を知らしめる結果となった。


主な出演作品

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ヒーロー特撮


アクション映画・ドラマ


時代劇


任侠映画


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アクション映画 真田広之 東映

空手 空手家

少林寺拳法

命知らずのスタント

リアルアクション


真瀬樹里 新田真剣佑真剣佑眞栄田郷敦

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概要

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生没年:1939年~2021年

福岡県生まれ、千葉県育ち。


本名は前田 禎穂(まえだ さだほ)。

アメリカでは「Sonny Chiba(サニー・チバ)」という通称で知られ、2007年からは正式な芸名として日本でも「JJサニー千葉」の名前で活動した(のちに日本でのみ芸名を「千葉真一」に戻している)。また、この改名と同時期に「和千永 倫道」の名前で映画監督しても活動することを表明している。


特技は器械体操空手(極真会館:正確にはその前身となった剛柔流大山道場)四段・少林寺拳法弐段・乗馬スキー


少年期からスポーツ万能で、中学生から器械体操を始め、高校3年生のときには全国大会優勝を果たしている。

オリンピックに出場する夢を抱いて日本体育大学に進学する。しかし、2年生の時に練習中怪我を負い、また土木作業員や引っ越しなどのアルバイトで腰と膝を酷使していたこともあってドクターストップをかけられてしまい、選手の道を断念することとなった。同級生には1964年の東京オリンピックにて跳馬で金メダルを獲得した山下治広がいる。

将来について考えていたところ「東映ニューフェイス」の募集広告を見かけたことで興味を持ち、友人の勧めもあって応募。トップの成績で合格して芸能界入りする。

なお、大学は3年次に中退しているが、2013年になって日体大が一定の基準を満たした中退者に「特別卒業認定証」を授与するという規定を新たに作り、千葉はこの特別卒業認定証第一号として卒業を認定されている。


新・七色仮面 アラーの使者などの主演で頭角を現し、ドラマキイハンターでアクションスターとしての地位を不動のものとする。


1970年、世界でも通用するアクション俳優の後続を育成することを目的としてジャパンアクションクラブJAC。現JAE)」を設立。真田広之志穂美悦子を始めとする多くのスターを輩出し、日本のテレビ界、特に特撮ドラマにはなくてはならない存在となった。

時代劇でも柳生あばれ旅 影の軍団シリーズで長く主役を務め、従来の殺陣とは一線を画した立体的アクションで人気を博した。


2013年に亡くなった夏八木勲は千葉の親友であり、若き日の彼も同クラブの稽古に通っていたという。

昭和を代表する名優の一人であり、殺陣に関しては当代随一の名手と評された若山富三郎を師としていた。


更に、1974年に公開された『激突!殺人拳』は、アメリカハリウッドの映画会社『ニュー・ライン・シネマ』が千葉氏を絶賛し、興行権を買い取って海外でも公開され、日本映画としては異例の大ヒットとなった。


コマーシャルでの出演では、和歌山県テレビ和歌山で放送されるゴルフ場のローカルCM(ラ・グレース)などにも出演している。


アクションスターとして



特にアクションに関しては並々ならないこだわりを持ち、ハリウッド式の銃撃戦や爆発などの派手な演出のアクションより、生身の肉体による身体能力や武術を駆使したアクロバティックでリアルなアクションを好み、自身もアクション作品においては命知らずなスタントを自らこなしていた。

彼は後のジャッキー・チェントニー・ジャーといったアクションスターの先駆けでもあった。


その後海外にも進出し、70歳を超えてアクション俳優としては一線を退いてからも、アクション監修や映画監督など精力的に活動していた。

ハリウッドには彼を敬愛しているアクション俳優が多く、スティーブン・セガールサミュエル・L・ジャクソンキアヌ・リーブス映画監督ならクエンティン・タランティーノなどが有名である。


私生活

福岡県福岡市博多区雑餉隈で、二男三女の長男(第二子)として生まれる。父親は陸軍飛行戦隊に所属していた元軍人で、母親は熊本県出身で学生時代に陸上競技をしていた。

弟は『仮面ライダー』の滝和也を演じた元俳優の千葉治郎(のちに『矢吹二朗』と改名)。


『キイハンター』で共演した女優野際陽子と1972年に結婚したが、ハリウッドに拠点を移したい千葉と日本に残りたい野際との間で意見が割れて1994年に離婚した。野際との間に女優の真瀬樹里がいる。離婚後も関係は良好であり、真瀬とは度々共演している。

アメリカに移住したあとの1996年に、28歳年下の一般女性と再婚。長男の新田真剣佑、次男の眞栄田郷敦(ともに俳優)が生まれている。この女性とも2015年に離婚したが、こちらも関係良好であり、子どもたちを交えて晩年まで交流を持っていたことが語られている。


2021年頃、周囲の影響でフリーメイソンに入会したことが報じられている。


突然の訃報

突然の訃報

2021年7月末に新型コロナウイルスに感染していることがわかり、このときは比較的軽症であったことから自宅療養していた。同年8月4日に「38.8度の熱がある。PCRを受けようと思う」と知人にメールを送っている。その後肺炎が悪化したため、救急搬送されて8月8日に入院した。

酸素吸入などの治療を受け、一度は持ち直したが回復には至らず、8月19日17時26分、千葉県君津市の病院にて息を引き取った。享年82歳。

真剣佑は仕事でアメリカにおり、また真瀬と郷敦も仕事後に駆けつけたが間に合わず、看取ることができなかったという。


国内外の多くの映画ファンや彼を敬愛する役者仲間、映画関係者たちが追悼している。


なお、82歳という高齢であるが、本人の意思でワクチンを接種していなかったという。また身近な人に「ワクチンは危険だから打つな」と声をかけていたことが明らかになっている。


日本はもとより、世界でも高く評価されたアクションスターのコロナ死は(接種していても感染・発症する可能性はあるが)、特に高齢者へのワクチン接種の必要性や、死に直結する重症化の危険性を知らしめる結果となった。


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