概要
「日本人」とは、次のような意味がある。
民族としての日本人
日本列島に起源を持つ民族集団。人種的にはモンゴロイドに含まれる。大和人(中世以前に大和朝廷や武家政権の支配下に入った人々)とその支族である琉球人(南西諸島において中世~近世に琉球王府の支配を受けた人々)、アイヌ人(日本列島北部において独立した政治勢力を築かなかった人々)に分けられる。
いずれも血統的には縄文人を基層としているものの、大和人や琉球人が朝鮮半島や中国大陸からの遺伝的影響を強く受けているのに対し、アイヌ人はその影響が薄い。本土日本語と琉球語(ウチナーグチもこの一つ)は言語的には明らかに同系であるが、アイヌ人は全然違うアイヌ語を話していた(大和人というのは琉球人と対比した言い方で、アイヌ人に対しては和人と表記することが多い)。
ある民族の血統的なルーツと言語的なルーツは(特に父系において)一致していることが多いが、異なっていることもありえる。日本人の場合は縄文人の話していたアイヌ語の原型が弥生時代の前後に渡来人の話していた日本語系の言語に置き換わった...というのが容易に想像できるシナリオだが、大陸に日本語と同系の言語が存在しない(現存の言語では韓国語に比較的似ているとされるが、類縁関係が実証されていない)ため、真相は藪の中である。この辺の事情については日本語の記事で詳しく言及している。
外国人からの評価
※下記の評価はあくまで歴史上の人物の評価であり、外国人の総意ではない点に注意。
「この国人々は、今まで発見された国民の中で最高であり、日本人より優れた人々は異教徒の中で見つからない。彼らは親しみやすく、善良で、悪意がありません。驚くほど名誉心が強く、ほかの何よりも名誉を重んじます。大部分の人が貧しいのですが貧しいことを不名誉と思いません。」
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「機械製品および一般実用製品において、日本人はたいした手技を示す。彼らが粗末な道具しか使ってなく、機械を使うことに疎いことを考慮すると、彼らの手作業の技能の熟練度は驚くほどである。・・・・・・国民の発明力が自由に発揮されるようになったら、最も進んだ工業国に日本が追いつく日はそう遠くないだろう」 |
「地球上に日本人のような謙譲にして品徳ある国民が存在することを心に刻まなければならない。世界各国を旅行した私はいまだかつてこのような快い国民にであったことがない」
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「日本人はそのすべてが実直、信頼できるといっても言い過ぎではない」
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「日本民族は偉大な民族です。アメリカ帝国主義が長期にわたって頭上に君臨するのを日本民族は絶対に許すはずはありません」
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「外国人が日本人に抱く共通の印象に、模倣力はあるが独創力は皆無に等しいという見方があるが、これは極めて皮相な見方だ」
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「科学、美術、宗教、文化などの発展の上からみて、アングロ・サクソン民族が45歳の壮年に達しているとすれば、ドイツ人もそれとほぼ同年齢である。しかし、日本人はまだ生徒の時代で、まだ12歳の少年である」
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