解説
概要
一般的には地球の大気圏外の空間のことを宇宙と指しているが、宇宙という言葉が初めて登場したのは中国の紀元前2世紀(前漢時代)の「淮南子」という哲学書である。その中の「斉俗訓」の一節では以下のように記されている。
「往古来今 謂之宙 天地四方上下 謂之宇」
(「往古来今」これを「宙」といい、「天地四方上下」これを「宇」という)
「往古」とは過ぎ去った昔、「来今」とはこれから来る今で、つまり宙は時間を指しており、
「四方上下」とは前後左右上下の全方向で、宇は空間を指している。
つまりこの頃から、宇宙とは時空であることを指摘していたとされる。
古代中国では「大地は平面で、半球型の蓋が天を覆い被さっている(=天蓋説)」「天は球状でできており、その中央に大地が存在する(=渾天説)」など独自の宇宙観が存在していたが、17世紀にガリレオ・ガリレイが望遠鏡で初めて宇宙を観測し、やがて科学的に宇宙が探究されるようになった。
現代では科学技術が進歩し宇宙への研究が進んでいるものの、宇宙に存在する物質の96%は未だ謎に包まれているという。
宇宙の大きさ・年齢
宇宙の直径 :約780~900億光年(Wikipedia「観測可能な宇宙」)
宇宙の年齢 :137.8億歳
と言われているが、これは人間に観測できる限界なので本当の限界は「分からない」。その外には人間に感知できない並行世界、亜空間、スターウォーズの銀河、膜宇宙、外なる神の世界が広がっていてもおかしくは無い。また、宇宙が何度も世代交代をしたり(宇宙振動論)、別の宇宙から生まれたり(マルチバース)するかもしれない。知らんけど。
ただ、観測も干渉もできないなら物理学の対象外なので、ひとまず互いの光や重力の届く範囲を一つの宇宙として上の数値は算出されている。
最新の予測では宇宙の年齢は137.8億歳(過去の資料では100~200億歳などと)と言われている。光(電磁波)や重力は光速で進むため、遠くの天体を見るほど過去を見ることになる。
そのため137.8億光年先の宇宙誕生直後の光(宇宙背景放射)が、人類に観測できる時間また空間の限界となる。その範囲は地球を中心とした球形になり、その球面を宇宙の地平面、いわゆる宇宙の大きさとする。
ただ、難しい話になるが宇宙空間は誕生から膨張を続けており、137.8億光年進んできた光の発生元は現在390~450億光年ほど先にあるのだ(川で137Kmを船で進んだら、450Km先に着いたようなもの)。そのため、人間に見える宇宙の広さは正しくは直径780~900Kmの球形の範囲と言える。
文化
9月12日は宇宙の日である。
毛利宇宙飛行士がスペースシャトルで初めて宇宙へ飛び立った日を、国際宇宙年であった1992年に、科学技術庁(現:文部科学省)と宇宙科学研究所(JAXA)が一般公募により制定した。
関連イラスト
宇宙とつく作品・キャラクターなど
作品
- 宇宙戦艦ヤマト:SFアニメのシリーズ、および架空の宇宙船の名前。
- 宇宙兄弟:小山宙哉による漫画作品。
- 宇宙大戦争:東宝による特撮映画。
- 宇宙パトロールルル子:TRIGGERによるアニメ作品。
- 宇宙をかける少女:サンライズによるアニメ作品。
- 宇宙よりも遠い場所:マッドハウスによるアニメ作品。ただし作品の舞台は南極。
架空のキャラクター
実在の人物
関連タグ
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侯景 …「宇宙大将軍」を名乗った。