概要
テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の草案「トミノメモ」にて登場が予定されていたモビルスーツ(MS)。
シャア・アズナブルの搭乗機体とされており、ララァ・スンの乗るエルメスとともに月面グラナダ攻略を目指すホワイトベース隊の前に立ちはだかる予定だった。
また、地球連邦軍との和平交渉に赴くデギン・ソド・ザビを謀殺するのも、ソーラ・レイではなくタブロー(本編未登場)らが駆るキケロガ部隊になると構想されていた。
作中におけるポジションは、完成形たる『機動戦士ガンダム』におけるゲルググに近いと言えるかもしれない。
その後、ボードゲーム『トワイライトオブジオン』やゲーム『SDガンダム GGENERATUON』シリーズの一部作品に登場。この際に新たにデザインが定められ、設定も一新されている。
一年戦争末期にジオン公国軍が試作したニュータイプ専用機。エルメスのMS化を図った機体とも、ジオングのプロトタイプにあたる機体とも言われ、開発経緯には謎が多い。
5連装の有線サイコミュ式ビーム砲として機能する腕部によるオールレンジ攻撃が可能な他、両肩部にも大型メガ粒子砲を備えており優れた火力を誇る。反面、携行武装の類は装備していない。
サイド3における本土決戦への投入を目指して開発が進められていたが、通常のMSと同等のサイズの機体に機能を詰め込みすぎたことが災いし、完成には至らず終わっている。
また、型式番号はMSN-01とされるが、これはサイコミュ高機動試験用ザクと重複している。
正式なアニメ用設定画や『MSV』などの公式に近い外伝における画稿や登場例がなく、模型雑誌の作例などでは「トミノメモ」の記述や上記ゲームに登場した際の非公式に近い画稿に沿うことが多い。
また、キケロガと同様に「トミノメモ」を元にした機体が含まれるペズン計画と関連づけられることもある。