ザクとは?
アニメ『機動戦士ガンダム』の第1話冒頭より登場し、同作の主役機であるガンダムと知名度を二分するモビルスーツ(MS)。
通常、ガンダムシリーズ関連の書籍などで「ザク」と指す場合は、作中で最初に登場した「量産型ザク」ことザクⅡを指すことが多い。設定上の公式の歴史においてはいわゆる旧ザクことザクⅠが最初の「ザク」として登場している。いわゆる無印の初代ガンダムではこの2機種(とシャア専用ザク)しか登場しなかったが、後継作品や外伝、MSV企画などで様々な種類、形態の「ザク」の名前を冠したMSが登場することになる。
本項目ではザクの系譜に属する機体を紹介する。
▲は映像作品、MSV企画、外伝ゲーム作品外、★は改造ガンプラ
MS-05 ザクⅠ
ジオン公国初の軍事用量産型MS。後継のザクⅡと共に、生産された殆どの機体が一年戦争に参加している。ベテランパイロットの中には、ア・バオア・クー戦でも本機を使用していた者がいる。
原型機
- MS-01 クラブマン▲
- MS-03(現状文字設定のみで画稿は不明)▲
- MS-04 プロトタイプ・ザク
- MS-03(現状文字設定のみで画稿は不明)▲
- MW-01 01式(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のパラレルワールド設定におけるクラブマンに相当するモビルワーカー、初期型と後期型、最後期型が存在)
- YMS-03 ヴァッフ(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のパラレルワールド設定におけるMS-03に相当するMS)
- MS-04 ブグ(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のパラレルワールド設定におけるプロトタイプ・ザクに相当するMS)
- YMS-03 ヴァッフ(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のパラレルワールド設定におけるMS-03に相当するMS)
派生機
- MS-05L ザクⅠ・スナイパータイプ
- MS-05Q ザクⅠQ型(後述のザクⅡの部材を用いたレトロフィット仕様)
- MS-05S ザクⅠS型
MS-06 ザクⅡ
ジオン公国軍の主力MSにして、ガンダムシリーズで最も知られた量産機。近年ではジオン公国視点の漫画・映像作品が多く存在するため、主役機として登場することも多い。バリエーションや派生機が膨大に存在する事が本機の汎用性を象徴している。
派生機・バリエーション
- MS-06A 先行量産型ザクⅡ
- MS-06C 初期量産型ザクⅡ
- MS-06E 強行偵察型ザク
- MS-06E-3 ザクフリッパー
- MS-06L ザクⅡ[狙撃型](HH)
- MS-06F 量産型ザクⅡ
- MS-06F ザクマインレイヤー
- MS-06FS ザクⅡFS型
- MS-06F2 ザクⅡF2型
- MS-06FZ ザクⅡ改
- GPB-06F スーパーカスタムザクF2000★
- パーフェクトザク▲★
- MS-06J 陸戦型ザクⅡ
- MS-06JC 陸戦型ザク局地戦仕様
- MS-06D ザク・デザートタイプ
- MS-06DX ザク・デザートタイプ改▲
- MS-06D ディザート・ザク
- MS-06DRC デザートザク(ロンメルカスタム)
- MS-06M/MSM-01 ザク・マリンタイプ
- MS-06W 作業用ザク
- MS-06V ザクタンク
- MS-06S 指揮官用ザクⅡ
- MS-06BR バリスティックザク★
- MS-06R 高機動型ザクⅡ
- MS-06R-3S 高機動型ザクⅡゲルググ先行試作型(後に基礎フレームをギャンと共有化する形で再設計しMS-14「ゲルググ」として制式採用)
- MS-06RD-4 高機動試作型ザク
- MS-06GD 高機動型ザク地上用
- MS-06R サイコ・ザク
- MS-06R-AB ザクアメイジング★
- MS-06R-WW-1 ザク・マーナガルム★
- MS-06R-WW-2 ザク・アルヴァルディ★
- MS-06R-WW-3 ザク・クラーケン★
- 高機動型ザクⅡ(チームモンストルカスタム)(チームモンストルによるカスタムガンプラ。モノアイレールを幅詰めし、νガンダムのシールドとハイパーバズーカ2挺を組み合わせた「ダブルνバズーカ」を装備)★
- MS-06T ザク・トレーナータイプ▲
- MS-06Z サイコミュ試験型ザク
- YMS-06Z サイコミュシステム初期試験型ザク
- MSN-01 サイコミュ高機動試験型ザク
- MS-06MP マニピュレイションシステム装着型ザク
- MS-06 ザクスピード▲
- ザク大気圏突入試験型
- ザクヘッド
- サナリィ・ザク(F91稼動実験用の標的機、胸部や脚部へのスラスターの増設のほか背部に大型ブースターを装備)▲
- MS-11 アクト・ザク
- YMS-11 アクト・ザク(キシリア部隊機)(ザクⅡのランドセルや一部外装が流用されたキシリア親衛隊向け先行配備機)
- MS-11R ザク・マシーナリー(アナハイム・エレクトロニクスがネオ・ジオン残党に売り込んだ改修機)▲
「ザク」以外の名称が用いられた改設計機
- MS-06M マリン・ハイザック(地球連邦軍によるザク・マリンタイプの近代化改修機)
- MSM-02 水中実験機(原型はザク・マリンタイプ)
- MIP社水中試験型MS(原型はザクⅡ)▲
- MS-06MS バルブス(原型モデルは不明だが胸部の意匠はザクⅡ改に近似)▲
- YMS-07A プロトタイプグフ(原型は陸戦型ザクⅡ)
- MS-07 グフ(プロトタイプグフを量産用に改設計した機体)
- YMS-08A 高機動型試作機(原型は陸戦型ザクⅡ)
- MS-21C ドラッツェ(原型はザクⅡF2型)
- パーフェクト・ガンダム(サイコ・ザクMk-Ⅱの宇宙用強化改修機)▲
- RRf-06 ザニー(V作戦とは別途に開発された地球連邦軍製MS)
- SRf-06 ダーレ(南洋同盟がザクⅡなどと連邦軍機のパーツを組み合わせて製造した機体)
- RMS-106 ハイザック(詳細は後述)
- ブシ(THE・OWNがザクをベースに開発した機体。但し登場作品そのものが嘘企画)▲
- MS-06 ボルジャーノン(正暦になって発掘されたザクⅡ、数が少なく見た目もやや異なるがMS-05相当の仕様も存在)
RMS-106 ハイザック
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した初の量産型MS。ザクⅡF2型をベースに連邦系の技術を組み込んでいる。結果的に中途半端な機体になってしまったが、マイルドな操作性と使い勝手の良さから現場での評価は高く、グリプス戦役ではティターンズが主力機の1つとして運用した他、本機の発展型の第二世代MSとして試作機のロゼット(RX-107)を経てマラサイ(RMS-108)が開発されている。
派生機・バリエーション
- RX-106 ハイザック試作型▲
- RX-106M マリン・ハイザック▲
- RMS-106M2 アクア・ハイザック▲
- RX-106M マリン・ハイザック▲
- YRMS-106 ハイザック先行量産型▲
- YRMS-106+BL-85X バイザックTR-2[ビグウィグ]▲
- RMS-106C ハイザック・キャノン▲
- RMS-106CS ハイザック・カスタム
- RMS-119 アイザック
- RMS-106 アドバンスド・ハイザック▲
- RX-106E プロトハイザック飛行型試作1号機[灰狼(ヴァナルガンド)](機体そのものはハイザック試作型の改造機)▲
- ARZ-106HZ ハイザック レジオン所属機▲
- ARZ-106GZk グラン・ザック▲
- ARZ-106 ローザック▲
- RMS-116H ホビー・ハイザック
AMX-011 ザクⅢ
ネオ・ジオン軍の開発したMS。本機の開発経緯はアクシズの技術者達がハイザックをザクⅡの後継機として認めなかったためだとか。主力機の座をドーベン・ウルフに譲ってはいるがある程度の数が量産されている。ちなみに標準装備は全部ビーム兵器。
バリエーション
- AMX-011S ザクⅢ改
- AMX-011C ザクⅢ後期型▲
- AMX-011CR ザクⅢ高機動型▲
- AMX-011R ザクⅢR型(ジオンマーズ仕様)▲
- AMX-011RG ザクⅢR-G型▲
- AMX-011EW ザクⅢ強行偵察型▲
- AMX-116 ザクⅣ▲
AMS-119 ギラ・ドーガ
アナハイム・エレクトロニクス社がマラサイをベースにして開発した機体。ザクⅡに勝るとも劣らない高い拡張性を持っており、シャア・アズナブル率いる新生ネオ・ジオン軍が主力量産機として運用した。
バリエーション・後継機
- MSN-03 ヤクト・ドーガ
- MSN-03-2 サイコ・ギラ・ドーガ(小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』におけるヤクト・ドーガに相当するMS。「サイコ・ドーガ」とも呼ばれるが、下記サイコ・ドーガとは無関係)▲
- AMS-119S ギラ・ドーガ改
- AMS-120X ギラ・ドーガサイコミュ試験型
- AMS-119C ギラ・ドーガ(フル・フロンタル専用機)
- NZ-222 サイコ・ドーガ(α・アジールの原型)
- AMS-129 ギラ・ズール
- Me02R メッサー
その他
- X-91 XC▲
- アプサラス(ザクⅡの頭部パーツを流用しているミノフスキー・クラフト搭載モビルアーマー)
- ライノサラス(ザクⅡの頭部・胴体などが流用されたホバータンク型MA)
- アッザムリペア(アッザムを基にアプサラスの技術を応用したと思われる脚とメガ粒子砲を搭載しザクⅠの上半身を接合したMA)▲
- MSΖ-006 Zザク(ザクⅡの頭を流用したZガンダムの応急修理仕様)
- RX-124BZ/ARZ-124HZ2 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]バイザックII形態▲
- GSREX-210608 ザック・ポッド(GSREX商会が一部にザクの部材を用い開発した小型ホビー・モビルスーツ。シールドに十字のモノアイレールを這わせ顔面としている)▼
- パーフェクト・ザク▲
- ザクZ▲
- OMS-06RF RFザク
- MS-50A ザク50▲
- ザクラオ▲
- 新生ザク
ギャグ系
- サク▲
SDガンダム
- にせガンダム
- ザックン
- シャア専用ザズゴググング
- 殺駆頭
- 殺駆三兄弟
- 若殺駆頭
- 魔殺駆(リアル形態「覇道武者」を持つ)
- ブラッディザク
- パワードブラッディザク
- ドン・ブラッディ
- キャプテンブラッディ
- ゴブリンザク
- 戦士ザク
- ザッパーザク
- ザコソルジャー
- 董卓ザク
- 張郃ザクIII
- 水軍衆 ザク改
- 抗巾賊
- 馬元義ザク(隊長)
- 朱儁ザクキャノン
- Xザク
ザクに相当するMS
太字は見た目が強くザクを意識しているもの。
宇宙世紀
- RMS-141 ゼク・アイン(ガンダム・センチネル)
- XM-01 デナン・ゾン(機動戦士ガンダムF91)
- XM-02 デナン・ゲー(機動戦士ガンダムF91)
- EMS-06 バタラ(機動戦士クロスボーン・ガンダム)
- ZM-S06S ゾロアット(機動戦士Vガンダム)
- CCMS-03 ブグ(G-SAVIOUR)
アナザーガンダム
- JMS-60 ブッシ(機動武闘伝Gガンダム)
- JDG-009X デスアーミー(機動武闘伝Gガンダム)
- OZ-06MS リーオー(新機動戦記ガンダムW)
- RMS-006 ジェニス(機動新世紀ガンダムX)
- G-838 マヒロー(∀ガンダム)
- ZGMF-1017 ジン(機動戦士ガンダムSEED)
- ZGMF-1000 ザクウォーリア(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
- ZGMF-1001 ザクファントム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
- MSJ-06II ティエレン(機動戦士ガンダム00)
- CMS-223Z ジラ(機動戦士ガンダムAGE)
- CMS-223G ガラ(機動戦士ガンダムAGE)
- CMS-574X ゼノ(機動戦士ガンダムAGE)
- CMS-574E エルメダ(機動戦士ガンダムAGE)
- ovv-f ガフラン(機動戦士ガンダムAGE)
- MSAM-034 ジャハナム(ガンダム Gのレコンギスタ)(型番は宇宙用のもの)
- EB-06 グレイズ(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
- UGY-R41 マン・ロディ(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
- UGY-R38 スピナ・ロディ(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
- モック(ガンダムビルドファイターズ)
- MD-0031 ディランザ(機動戦士ガンダム水星の魔女)
- F/D-19 ザウォート(機動戦士ガンダム水星の魔女)
- CFP-010 ハインドリー(機動戦士ガンダム水星の魔女)
外部サイト
キャッチフレーズは「見せてもらおうか、相模屋食料の「ザク豆腐」の性能とやらを」
量産型なのに生産が追いつかないほど人気らしい。
関連項目
ザクレロ - 機体名に「ザク」が含まれているが、ザクとの関連性は希薄。