機体データ
型式番号 | MS-06T |
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所属 | ジオン公国軍 |
開発 | MIPなど |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 17.5m |
全備重量 | 不明 |
出力 | 976kW |
推力 | 43,300kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
固定武装 | 胸部バルカン、スモーク・ディスチャージャー |
携行武装 | ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク |
概要
型式番号MS-06T。「ザク・トレーナー」「教習訓練用ザク」などとも呼ばれる。
パイロットの育成のために、ザクⅡを改造して作られたジオン軍の練習用モビルスーツ(MS)。教官と練習生が乗る複座機となっている。
初出はムック『ガンダムセンチュリー』上の文字設定。この時点での設定は「独立したモノアイ2基を縦に配置した複座機」ということのみで、また機体名称も定められず「MS-06T」という型式番号のみが示されていた。
モノアイが機体のどこに取り付けられているかは明かされていなかったために解釈は複数あり、一例を挙げると、『ガンダムセンチュリー』出版と同時期に雑誌「宇宙船 Vol.7」上に掲載された模型作例「練習用ザク」では、胴体上に頭部が2つ並んでいるという異形の姿で立体化されている。
模型企画『MSV』ではデザインこそ起こされなかったものの、文字設定では存在が言及されている。一年戦争初期にC型などのザクⅡから改造された機体と定められたが、改造点に関しては「教官用のコックピットを増設したのみ」とされており、モノアイが増設されたとする『ガンダムセンチュリー』での設定とは矛盾が生じている。
また、『MSV』においても単に「Tタイプ」と呼ばれている。
公式にデザインが設定されたのは、ゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』に登場した時であり、同時に「ザク・トレーナータイプ」という機体名も与えられた。
改造はボディユニット自体を練習用のものに取り替える形で行われており、胸部には教官席と2基目のモノアイを有する他、固定式のバルカン砲が搭載されている。また、遮蔽物に隠れる訓練に用いるため、機体各部には発光バンパーが設置されており、ショルダーアーマーのスパイクもバンパーに取り替えられている。
ザク・マシンガンやヒート・ホークといった、通常のザクⅡと同様の武装を携行することも可能。なお、同ゲーム中では連邦のジム・トレーナーと同様、ジオン側プレイヤーの初期機体で、連撃のタイミングガイドや攻撃無効マーカーといった初心者向けのサポート機能がついている。
ただし、雑誌企画『GAME'S MsV』では、『戦場の絆』に登場したトレーナータイプはザクⅡF型を元にMIP社が改造を行った機体で、主に製造されたのは「独立して縦に2基セットされたモノアイを持つC型の改造機」という、『ガンダムセンチュリー』と『MSV』での設定を折衷したような別仕様機だったと設定されている。
この別仕様機のデザインはいまだに定められていない。
なお、『MSV』などの設定を手がけた小田雅弘氏が当時イメージしていたT型の外観としては、小田氏も関わった「練習用ザク」と同種の双頭のものや、頭部のモノアイレールが上下に2分割され、それぞれに1つづつモノアイを備えたものがあった。
関連タグ
ザク偽装型 - 同じく訓練のために改造されたザクⅡ。ただしこちらの役目は仮想敵機である。