「あー~ぐずぐずしてるとお前への興味が失せそうだ世一♪」
プロフィール
誕生日 | 12月25日 |
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星座 | やぎ座 |
年齢 | 19歳 |
利き足 | 右利き |
家族構成 | 父・自分 |
身長 | 186cm |
出身地 | ドイツ ベルリン |
血液型 | A型 |
足のサイズ | 28cm |
サッカーを始めた歳 | 15歳 |
所属チーム | バスタード・ミュンヘン |
好きな食べ物 | パンの耳のラスク(子供の頃、近所のサンドイッチ屋で捨てるアレをもらって作ってた。砂糖もガーリック味もクソうまい) |
好きな音楽 | EaglesのDesperado |
好きな動物 | 野良犬 |
イメージカラー(好きな色) | メタリックブルー |
好きなサッカー選手 | いない |
趣味 | 読書。心理学や哲学。人間の行動原理に興味がある。 |
座右の銘 | 不可能の象徴となれ |
されたら喜ぶこと | 敵視。そいつを潰すことを考えるとゾクゾクする。 |
されたら悲しむこと | プレゼント。どんな顔していいか分かんねえし。クソいらねえ。クソ帰れ。 |
概要
「ブルーロック」の登場人物。
ドイツの最強クラブチーム「バスタード・ミュンヘン」のFWであり、チームのリーダー格にしてカリスマ。新世代世界11傑の一人に名を連ねている。
ミディアムヘアの後ろに異様に伸びた二本の髪を垂らし、上半身の左手首から首筋にかけて青薔薇のタトゥーを施している青年。
一見すると優しい印象を抱かせるような好青年に見えるが、自分の才能と実力の絶対の自信を持ち格下と見做した相手には「クソ○○」と言って憚らない大胆不敵で不遜な性格の持ち主である。
マウントを取りたがるのも最早「悪癖」と言っていいレベルであり、先輩であるノエル・ノアからよく窘められているが、ドイツチーム内では絶大な信頼が寄せられている。そのような性質故に(実力が何枚も上手の相手には流石に表に出さないもののの、)自分よりも目立っている人間がいる事を認めたがらない性分でもあるため、試合中にもかかわらず味方のシュートを決めようとした際は間に割って入ってその機会を奪ってしまおうとする事もあったりと、自己顕示欲を隠そうとしないようなスタンドプレーも珍しくない。一方、試合終了後には試合や選手の研究を欠かさない等、研究熱心な一面もある。
能力
新世代世界11傑の一人に名を連ねているだけに、身体能力・センス・ボールコントロールは非常に優れており、潔がターゲットを射抜こうとしたボールを後出しで正確に撃ち落してしまうほどである。
優れたコートビジョンやオフ・ザ・ボールの立ち回りを駆使し、絶好のポジションに滑り込んで自らのシュートを確実に決めるスタイル。更にハンドワークやトラップというシュートを妨害されないためのテクニックにも秀でた、蜂楽や凪、凛とは違う「潔世一の才能の延長線上にいる完璧な存在」である。
何より特筆すべきは、全身のバネを右足に集約したスイングスピードから放たれる必殺シュート「皇帝衝撃波(カイザーインパクト)」。ボールを捉えてからシュートまでの時間と、シュートされたボールがゴールに着弾するまでの時間が格別に速く、オーバーヘッドで放つ事も可能にしている。
類まれな才能は世界一のストライカーとして名を馳せ、ドイツチームの指導者ストライカーであるノエル・ノアも一目置いているばかりか、先述のカイザーインパクトから来る右足を振り抜くスピードのみならば、「世界一」「俺をも凌ぐ」と彼に言わしめている。。
活躍
最終選考「新英雄大戦(ネオ・エゴイスト・リーグ)」
ドイツチームの「バスタード・ミュンヘン」の一人として参加。
最初の選考で潔がゴールを決めかけた際は見事な威力とコントロールで妨害し、潔を始めとするブルーロックのメンバーに宣戦布告をする。
第一試合のスペイン戦では先発出場し、バルチャに奪われた1点を自身を中心とする攻めとカイザーインパクトによって即座に奪い返す。しかし直後にラヴィーニョとノアが試合に参戦したことで流れを彼らに持っていかれ、さらにノアに発破をかけられた潔が生き残るための策として「カイザーへのパスを奪ってでも自分がボールをペナルティエリアまで導き、國神にボールを託して得点させる」を実行、見事成功させた。このためチームとしては勝利したが、チームの秩序を青い監獄の2人(+ノア)にかき乱される形になった。
このためカイザーの信奉者であるネスは静かにキレて潔に食ってかかったが、カイザー本人はネスを制止して國神を「盗賊の親分」、潔を「手下の雑魚A」と嘲笑するにとどめた。
スペイン戦の試合後にかけられた入札年俸額は3億円と他の選手と一線を画している。後に潔のやった事に噛み付く雪宮剣優を皮肉交じりに諫めた。
第二試合のイングランド戦でも先発出場し、先制点を取られるも自身の必殺シュートで同点弾を決め流れを引き寄せた。同時に潔が超越視界(メタ・ビジョン)に目覚めるきっかけを意図せず与える事にもなった。そこから潔がフィールドの動きを支配者のように立ち回りシュートを決めんばかりの一撃を放とうとした際は割って入って妨害し、それは同じチームの國神錬介のボレーシュートを決めるアシストになると言う結果に終わらせ懲りずにマウントを取ろうとするが、いなされる。試合の最終盤で潔が超越視界を遺憾なく活かした戦術とノアのフォローもあって決めかけるところを独断で妨害しようとする。だが、潔の挑戦が「どれかひとつでもカイザーに勝つ」ことであったことから、カイザーの「思考」を超える為に自分が決めるのでは無く、自分をも道化にしようとしていた事であり、最後は試合前に窘めていた雪宮がフィニッシャーとなった。
試合終了後、雪宮と和解し新たな関係性を構築しようとしているところに悪口を交えながら突っかかるネスを窘める。そして、イングランド戦の最優秀選手に選ばれた潔を認めつつ、『ストライカーとしてゴールの数で勝負しよう』と更に対抗する意志を見せる(しかし、オーバーヒートで潔は10時間以上寝込むほどの疲労で倒れた)。
後に新世代世界11傑の一人に名を連ね一定の地位を築いた自身が青い監獄に来た目的はノアと共にプレーしても遜色ないことを示すため、もしくは新英雄大戦を利用して今より好条件のオファーを勝ち取って、バスタードミュンヘンから脱退する事と判明した。
現時点でバスタードミュンヘンはノアが中心のチームになっている以上、今のままでは世界一になれないと考えており、更に市場価値を高めるために参加していたのだった。同時に自分が想像以上に強く厄介な存在になった潔を倒す事で更に名を広めようと息巻くのだった。同時に自身に心酔するネスは更なる嫉妬心を知らない間に滾らすことにもなったが。
イタリア戦では自身と同じく『新世代世界11傑』の一人に名を連ねているユーヴァースのDFであるドン・ロレンツォにマンマークされているせいで思うようなプレーや動きが取れなかった。しかし、中盤辺りで戦局が僅かな混乱を見せた事でその隙にボールを奪取して見せ、ボディコンタクトで大きく体勢を崩された状態にもかかわらずそこからオーバーヘッドに移行し、ボールにバウンドを加える事でコースを塞いでいたDFの股の間を貫き得点、というまさしく「天才」と評するに相応しい離れ業を見せた。
しかし、その過程で敵視している潔のプレーで拾ったチャンスだった事もあって喜べず、潔や周りを無神経に煽ったネスへ凄まじい怒りを見せて窘める。
最終的には途中交代で出場した氷織羊と潔の驚異的なコンビネーションによるゴールで勝利するも、潔が決勝点を挙げた事により、ゴールの数でも負けた結果に凄まじい屈辱感を抱いた。
一方、サッカー界で最強のクラブチームと言われる『レ・アール』に3億2千万円のオファーをかけてもらえると言う、「新英雄大戦を利用して今いるバスタードミュンヘンよりも好待遇なオファーや年俸を受けたら脱退する」と言う目的自体は達成したものの、潔に負けたままでいるのはプライドが許さないとリベンジを誓うのだった。
続くフランス戦でも左FWとして出場、士道に因縁をつけられ競り合い、4人がかりでマークされて凛にシュート前にボールを奪われるなど苦しい展開が続く中、潔に出し抜かれて先制点を決められてしまう。
とうとう最終戦にしてチームのCFの座を潔に奪われてしまい、絶望する。
潔に自身のチームが乗っ取られることを恐れ、ネスと開発中の起死回生の新兵器「皇帝衝撃波・迴(マグヌス)」を放つが、未完成のため練習通りの狙いをつけられず、回転不足でゴールマウスには届かなかった。
練習時と同じくボールを止めて放とうとするが、イカれた戦場でそんなプレイが許されるわけも無く、潔と凛に奪われてしまう。
「止めるなバカが! 凛が来てんだろ!!」
そんな様子を見た潔からバスタード・ミュンヘンはお前の物ではないと告げられてしまう。
「おい、カイザー 理解ってんだろ?」
「このチームはもうお前のモノじゃない…」
「俺に跪けよ クソピエロ」
カイザーは更に絶望するが、ノアはカイザーの進化を期待し青い監獄と競わせていたことが発覚する。
「それだカイザー そのエゴと戦え」
「進化は逆境(そこ)にしかないぞ」
潔によって自身の存在が揺らぎ始めたと更に焦るが、その中で現在のチームでの王座を失うことを恐れている事に気づく。
武器を身に着け、安住の地位を手に入れたが、ここが未だ世界一の景色ではないことに気づいたのだった。
チームでの王座、そしてとうとう潔への執着を捨て、自身の始まりのエゴである共同体(クソブツ)とのプレーに切り替える。
フィールド全体を認知して先読みしてプレーするスタイルに切り替え、ネスではなく、今までではあり得なかった青い監獄メンバーである雷市とのパス交換を行う。
さらなる「存在証明」の破壊と再構築の分岐点に立ち、守るための戦いでなく、自分を更新するために人生を捧げる中で、不自由をくれた潔に感謝をつぶやく。
「クソ感謝(ダンケシェン)」
その後、ネスからのパスを無勝機としスルー。その先にいた清羅からのパスを呼び込むため、自身を更に輝かせる不自由という束縛の要素を得るために敵チームの居る方(不自由)へ飛び込む。
結果として清羅からのバックスピンパスを潔から奪いとる。
潔を中心とした強固な盤面に、潔に固執せずにプレーする読めないカイザーによってBMが更に進化を遂げる。
その後、清羅がパスをしたボールがカイザーの足元で静止し、練習時とボールの向きまで一致する幸運(LUCK)を呼び込み、正面の凛とシャルルを回避しながら曲がる皇帝衝撃波・迴を成功させてついに得点し、潔のハットトリックを阻止。
自身の存在を世界中に証明するのだった。
過去
今でこそ新世代世界11傑の一人に名を連ねて華々しい活躍を見せるカイザーだが、生い立ちは壮絶を極める内容だった。
小さな舞台の演出家である父とその看板女優である母の間に生まれたが、その母は自身と父を見捨てて出て行ってしまい、それをきっかけに父は落ちぶれていった。
安酒に溺れては金の無心をしてくる父の命令で窃盗を度々行っては、思い通りにならない事に苛立つ父の暴力と暴言の日々に晒されては、隠れて貯めていたお金で買ったサッカーボールを心の拠り所にして生きていった。
カイザーの生い立ちは、同じ新世代世界11傑の一人にして、ストリートチルドレンを経験してきたユーヴァースに属するドン・ロレンツォと似たようなモノだった。
しかしある時、カイザーの悪友が強盗を働いた際、名前を出された事で現地の警察に捜査を受けてしまう災難に出くわしてしまう。その過程で、父の目を盗んではこっそり貯めていたお金を警察に見つかった事で没収されてしまうが、この時は「また集めればいい」と割り切っていた。
しかし、サッカーボールが見つかった事で、その中にお金を隠していると邪推した父が割れたビンで破壊しかけた際……
自分の生きる意味、アイデンティティーを体現させたかのように怒りと憎悪、そして自己顕示欲が弾け飛ぶのだった。
警察の銃撃すらも躱す大立ち回りを見せては牢獄に収監されてしまうと言う、カイザーは人生の終わりの瀬戸際に立たされていた時、当時はPIFAのエージェントだったレイ・ダークの「フットボールは好きか?やるならここから出してやる」と話を持ち掛けられるのだった。
そして、「バスタード・ミュンヘン」の育成クラブハウスに入所することとなった。入所後は、他人からの善意の受け取り方が分からず、周囲との対立を深めた。そのため、チーム内ではパスを貰えず個人で戦える力が必要になった。結果として、「皇帝衝撃波(カイザーインパクト)」を手に入れた。また、自分に従順な犬が必要だと考え、心理学を独学で習得した。
その後、バスタードのトライアウトを受けることとなり、その際にアレクシス・ネスと出会う。トライアウトにおいて、ネスが孤立していたことを利用し自身に心酔させた。ネスとの連携によって、無事トライアウトを突破しバスタード・ミュンヘンに入団することとなった。
入団後は、勝つことで他人を傷つける「悪意による存在証明」に目覚める。誰かからの絶望を集めることで、「クソ物」と呼ばれ続けた自分が「人間」になれたような気がした───これが現在の彼の悪癖とも言える「格下潰し」の始まりとなる。この後、カイザーは自身の行いが日々暴力を振るってきた父親と同じものであると気づく。そして、カイザーは今なお世界中のフットボーラー相手にこれを試しているのだった。