ドイツ
どいつ
ドイツ連邦共和国(ドイツれんぽうきょうわこく、ドイツ語:Bundesrepublik Deutschland、読み:ブンデスレプブリーク・ドイチュラント、英語:Federal Republic of Germany)は、西ヨーロッパ北東部に位置する連邦共和国。
ヨーロッパの最有力国の一つ。1993年11月にヨーロッパ連合へ発展した1957年3月の欧州諸共同体の原加盟国である他、1995年3月以来シェンゲン圏・1999年1月以来ユーロ圏の国でもある。またNATO加盟国・G7及びG20参加国などである。世界第4位の経済力を有し、世界最古の国民皆保険制度を含む包括的な社会保障を特色とする、非常に高い生活水準が実現されている国である。
2022年9月時点での人口は8427万625人だった。
国民の大半は民族としてのゲルマン系のドイツ人である。少数民族にはデンマーク人・ソルブ人・シンティ・ロマがいるが、中東・アフリカなどからの移民も多く、トルコ系が最も多い。宗教はキリスト教のプロテスタントとカトリック派がそれぞれ約30パーセントを占める。 次いで、イスラム教が多い他、仏教徒もそれなりに存在する。
北はデンマーク、東はポーランド・チェコ、南はオーストリア・スイス、西はフランス・ルクセンブルク・ベルギー・オランダと国境を接する。北部は北西側が北海、北東側はバルト海に面する。大きく分けると北部は比較的やせ地が多い平原で、それが徐々に標高が高くなっていく中部、アルプス山脈のふもとの南部と移り変わっていく。国土全体は低地や平地が多く、海に面する北部よりも山岳地帯の南部の方が寒冷とされる。最高峰は「ツークシュピッツェ」(Zugspitze)というアルプス上の山で、標高は2,962メートルである。
古代のゲルマン人以来の長い有為転変の歴史を経ているが、現在の国家は1949年5月に10州(+西ベルリン)を領域として成立。1990年10月に東ドイツを構成していた15県と東ベルリンが編入され、現在の16州となった。詳細はドイツ史を参照。
ドイツ民族の歴史は驚くほど新しく、中世初期にはドイツ人という概念すら存在せず、神聖ローマ皇帝の支配下にあるフランク人・ザクセン人・アレマン人・バイエルン人といった自民族意識を有する諸民族の集まり過ぎなかった。詳細はドイツ人を参照。
民族間地域間の文化や言語の差も大きく、諸言語諸方言を大きく「低地ドイツ語」「高地ドイツ語」の2群に現代では分けるが、互いに意思疎通が困難になるほどの語彙や発音の違いがある。
マルティン・ルターが聖書を翻訳する際に、高地ドイツ語を中心にドイツ各地の言語を分析しながら出来るだけ分かりやすい標準的なドイツ語表現を作り上げた。このルター訳聖書がドイツ各地に広まるにつれ、そこで使用されている言語として広まったのが現代ドイツ語という事になる。
現代に至っても、特に発音は地域差が大きく、教科書通りの標準ドイツ語発音はテレビの音声でしか聞けない傾向にある。
かつて世界で最も先進的・民主的と称賛されたワイマール共和国が、ナチスによる破滅的な世界大戦の敗北に終わった経験が強く政治体制に反映している。西ドイツ成立時に東西統一の後に憲法を制定することにして、暫定的な憲法としてドイツ連邦共和国基本法という法律が作られたが、結局東西ドイツの統一が果たされた後も、この基本法が実質的な憲法として用いられている。
帝政・ワイマール共和国時代は皇帝・大統領と言った国家元首に強大な権限があったが、その暴走が大戦を招いた反省から今の大統領は象徴的な職務に徹している。連邦議会は比例代表制で議員を選出するが、その比例代表制の小党乱立による政治の混乱もナチスが台頭する原因となったので、5パーセント条項が導入された。つまり得票率が5パーセント未満の政党は議席を得られず、議員が1人や2人しかいないような小政党の乱立を阻止する。
ナチスはドイツ史上稀に見る中央集権体制を取ったが、これも連邦制に戻る。ドイツは州に分かれて各州は憲法と首相を持ち、行政権・司法権とも州レベルの権限が強くなっている。中央には先述の連邦議会に加えて連邦参議院という諸国の上院にあたる組織がある。これは各州から送られた代表による会議で、中世の諸侯会議の流れにある組織である。なお基本法の改正を初めとした、州の権限に関わる法案の審議と議決を行う権限がある。
自由民主主義を破壊する目的を掲げた政党と、個人の活動と人権を禁止・あるいは一部停止する「闘う民主主義」という制度を取り、共産党・ネオナチ政党は実際に活動禁止処分となった。連邦議会での首相選挙で過半数を得た者が首相となり、実質的なドイツの行政権の最高責任者となる。
外交・安全保障においては、EUによる欧州諸国との経済的協調、NATOによる欧州に加え北米諸国との軍事的協調を基本とする。ドイツ独自の軍事力についてはドイツ軍を参照。二度の世界大戦に敗北して海外植民地をほとんど持たなかったことを逆に強みとして、中立的な立場から平和外交を展開する事が基本。冷戦時代に支配されたロシアへの警戒が残る東欧諸国にも経済進出し、アジア・アフリカ諸国とも手広く貿易を展開する。武器輸出も盛んだが、諸国の紛争に悪用されて平和外交を損なうという反対論も強い。近年はインド太平洋地域に経済だけでなく安全保障面からも関心を強めている。
概ね近代以降は政治・自然科学・工学・医学・哲学・芸術など様々な分野が著しく発展し、多くの外国の政府・企業・個人が人材派遣や留学するなどして規範としてきた。現在はG7と欧州連合の一角を成す国であり、世界屈指の工業製品輸出国である。自動車ではガソリン四輪車・ディーゼルエンジンが発明され、メルセデス・ベンツ・ポルシェ・BMW・アウディ・フォルクスワーゲンなどのメーカーやブランドからなるドイツ車は世界的に有名で人気も高く、主要産業として経済を支えている。
第二次世界大戦の最中に液体燃料ロケットの技術開発が進んでおり、現在は航空宇宙・軍備装備工業も盛んである。インテルとAMDの最先端プロセッサーのパターン焼着装置は現在世界で3社しか製造しておらず、その1つがドイツのカール・ツァイス社である(残り2社は日本のニコンとキヤノン)。医療産業が発達しており、メルク・バイエルといった世界的な製薬メーカーがある。
ドイツの治安は良好で、スリなどはごく一部の治安の悪い区域でしか見られない。官民共に環境問題の関心が高く、長い歳月をかけて炭素循環社会といった問題に取り組み、一人当たりのCO₂排出量において日本を下回った。他の国と同様に社会問題を多く抱え、低学歴層の失業率の高さ・地域による経済格差は度々問題視されている(旧西ドイツ側が富裕層が多く、旧東ドイツ側が貧困層が多い)。他の先進諸国と同様に少子高齢化も深刻で2013年に超高齢社会に突入し、国民の中央年齢は日本とほぼ同じ約45歳である。
移民問題については誤解する人が多いが、ドイツは歴史的に移民に寛容な国である。西ドイツは戦後の労働力不足を補うべくイタリア・トルコから労働者を多数受け入れ、東ドイツはベトナム・中国・セネガルなど、他の社会主義国から留学生を受け入れた。この層の一部がドイツに移民し、今はその2世・3世が「ドイツ生まれのドイツ人」として生活している。
象徴的なのがトルコ移民の子孫たちで、かつては中道左派の社会民主党を主な支持層としていたが、現在ではドイツ社会に同化し、一方で家父長的気風を強く残す事からキリスト教民主同盟の重要な支持層となりつつある。
2010年代に発生した各国からの大量の移民については、社会のキャパシティ不足・キリスト教社会に馴染みの無い価値観を持ち込む事が多いなどの事から一時期混乱が広がった。しかし難民たちが住居と仕事を得ると安定に向かい、2016年以降犯罪件数・犯罪率共に下降傾向に入り、2019年に統一以来最低水準を記録した。東ドイツでは他の社会主義国と同様に、国家による厳格な監視体制が問題視されており、当時の様子は映画「善き人のためのソナタ」に詳細に描かれている。
超学歴社会
先進国の例に漏れず、ドイツもアメリカ合衆国やイギリス、フランスほどでは無いにせよ、学歴社会の度合いが日本以上に強い。
他の国々と大きく異なるのは、小学生の時点でほぼ進路が決まってしまうということである。日本の場合は教育困難校と呼ばれる底辺高校や工業高校からでも大学進学を目指すことは不可能ではないが、ドイツでは進学先の中学校によっては大学進学が絶望的になってしまう(職業系の中学校に進学した場合)。
日本でいう普通科の進学校に相当する学校がギムナジウムで、多くの親は子供に「ギムナジウムに入学してもらいたい」と考えているそうだ。
ただし、「ギムナジウムに行けなければ人生終了」というわけではなく、職業系の学校に行った場合でも難関国家資格を取得したり優秀な技術者になった人を評価するマイスター制度も存在する。
ドイツはテニス、アイスホッケー、バレーボール、ハンドボール、モータースポーツ、スキーなどのウインタースポーツが盛んであるが、中でも世界屈指のサッカー強豪国であり、西ドイツ時代も含めてワールドカップで数回の優勝を誇る。ドイツのブンデスリーガへ移籍する日本人選手も多い。
小麦・ジャガイモを主食とする。地理的に長く食材に恵まれてなかったので種類が比較的少ないとされるが、味付けは素朴で癖が無く、外国人にも合うものが多いともされる。現代以降は世界各国の料理も入り込んでおり、それらとの融合も含めて新たな料理が増えている。詳しくはドイツ料理も参照。
飲料ではビール・ワインの生産が世界的に有名で、お茶よりコーヒーがよく消費される。かつてはビールは男性・女性はワインと性別による棲み分けがあったが、現在はその風潮は薄れてきている。
日本のアニメファンの間では、「よく空気の読める国」として話題になる事が多い。まずアニメ作品の海外進出に関して、基本的には主題歌は現地語に吹き替えたものが利用される。その結果原曲のイメージとは大きく異なったり、現地オリジナルの全くの別の曲になる事も少なくない。ドイツの場合は歌詞を意訳にしながらも原曲のテイストを残したものが多く、特にデジモンシリーズなどでは日本のファンからの評価が高い。
他、ドイツには仏教徒もそれなりにおり、ヨーロッパ最大の寺院・ドイツ惠光寺がデュッセルドルフ内にある。
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海と時より―From:the ocean and hours―
カナダのオンタリオ州ゲルフで、穏やかな隠居生活を送っているオスカー。彼のフェイスブックに、ある日見知らぬ日本人、スズエ・イサムからDMが届く。それは60年以上前、太平洋戦争中にオスカー一家が暮らしていた軽井沢の別荘から〝あるもの〟が見つかったという報せだった。 戦時中の政策で軽井沢に集まった外国人たちの一人だったオスカー。少年だった彼は、そこでかけがえのない友人や初恋の相手と生き抜いた日々を思い出す。 一応BLです。 表紙pixabayさまより。 ↓以下ざっくり登場人物紹介↓ オスカー・シュトゥッツマン カナダのオンタリオ州で隠居生活をしている。幼少期から終戦までを日本で過ごした。 引退したが農学部の教授で、絵を描くことが趣味。優柔不断だが穏やかな性格。 クラリッサ・グラス オスカーの同い年の同居人で同性愛者。白黒はっきりさせたがるタイプ。畜産学の教授で、料理と食べることが趣味。 エルマー・マイアー オスカーの軽井沢時代の親友。父親は牧師だが、エルマー自身は神の存在に懐疑的。神戸育ち。 オットー・シュトゥッツマン オスカーの父。東京の音楽学校でピアノの教師をしていた。 インゲ・シュトゥッツマン オスカーの母。日本語の読み書きは苦手。 鈴江偉(Suzue・Isamu) オスカーに突如DMを送ってきた日本人。軽井沢の別荘を祖母から相続した。 高城篤子(タカギアツコ) オスカーの父の元生徒。シュトゥツマン家に軽井沢の別荘を提供する。 北小路雪鷹(キタコウジキヨタカ) オスカーの初恋相手。 ハツエ 雪鷹の身の回りの世話を任されていた女中。エルマーが「アマゾネス・ハツエ」というあだ名をつけていた。顔は朝青龍に似ているらしい。 おサン 山手で暮らしていたシュトゥツマン家の女中。奥ゆかしく慎ましい女性。クリスチャン。本当の名前はたゑ。 ヨハン・ライヒシュタイン 軽井沢のシュトゥツマン家の隣人。 ~以下おまけ「教えて蒼先生!」(お詫び解説及び遊び)~ 出演:半井蒼、李泊陽(『春の幻影』シリーズより) 泊陽「みなさんこんばんは。ボーヤン・リーです」 蒼「こんにちはー!半井蒼です!」 泊陽「蒼…(なんでちょっとテンション高め…?まさかまだ俺のことを…)なんかややこしそうな話がはじまったらしいな」 蒼「みたいだね。でも要約すると太平戦争中の日本で軽井沢に疎開した外国人たちの過去と現在を往き来する話だよ」 泊陽「長っ」 蒼「ややこしいのと作者の雑な資料作りのせいで初っぱなから訂正解説が必要な部分が出てしまったようなので早速説明して参りましょう」 泊陽「読んで下さってる方々には本当に申し訳ないです。あとでうちの最恐妻に説教させておきます」 蒼「では訂正部分ですが、まずオスカーが日本からドイツに強制送還されたのが1945年、昭和20年だったっぽい書き方してますよね?」 泊陽「思いっ切りしてますね」 蒼「それ間違いです。まず史実では在日ドイツ人たちの第一次送還があったのは終戦から2年近く後の1947年2月です」 泊陽「全然ちがうじゃん」 蒼「違うんです。雑な資料作りしたのがバレバレですね」 泊陽「で、どうなんの?」 蒼「で、二年もの月日はもうどうしようもできないので月だけ直したそうなんです。なのでこの物語の第一次送還だけ別時空で1946年2月にあったと思ってください」 泊陽「誠に申し訳ございません!」 蒼「申し訳ございません。あとで奈緒人にジャーマン・スープレックスさせておきます!」 類「なにそれご褒美じゃん!」 泊陽「ん?いま誰かいなかったか?(奈緒人って誰だっけ)」 蒼「ん…いないよ……?」 泊陽「で、訂正部分はそこだけなんでしょうか?」 蒼「いまのところそこだけのようですね」 泊陽「いまのところってのが怖いですね」 蒼「怖すぎだよ」 泊陽「ところで戦争終わったのに二年間も日本に留まらなければならなかったのはなんでなのよ、蒼先生」 蒼「軽井沢にいたドイツ人の数が多過ぎたからです。のちのち物語でも書いていくかもですが、戦後、アメリカ軍が日本にやって来て軽井沢に留まっていたドイツ人たちの仕分けを行いました。これはCISというGHQの民間諜報局が担当をしました」 泊陽「桐生遥が聞いてたら頭が〝?〟でいっぱいになりそうな話ですね。で、ドイツ人の仕分けとは?」 蒼「ざっくり言うとドイツ人を〝好ましいドイツ人〟と〝好ましくないドイツ人〟とに分けたんです。わかりやすく言えばナチだったか、そうじゃないかです。もちろんナチスに入党していた方が〝好ましくないドイツ人〟です。個別の尋問はあったみたいですがどんな事情があれ入党していたら基本的にアウトと見なされたようですね。その仕分けにはとても時間がかかったようで二年後の強制送還というのは寧ろ早かったのではないかと」 泊陽「あれ?確かオスカーはアメリカ国籍だったような…」 蒼「そうだよ。でも両親が入党してたからアウトの方に入ったんでしょうね」 泊陽「厳しいな…アメリカ人…」 蒼「さあ次回からオスカー少年の本格的な軽井沢・軟禁ライフがはじまるみたいですよ。癖強少年とイケメン優男が登場、その善良さで大人気のおサンはどうなるのか。今回に懲りずに読んで下さると嬉しいです!」 泊陽「(俺もまた蒼に会えると嬉しいな。おっと…こんなこと声に出したらソノミにギロチン・ドロップされるぜ…)ではまた次回お会いしましょう!グーテ・ナハト」21,445文字pixiv小説作品 - one of all stories
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